okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いた方は
というバイク初心者の方、もしくは原付初心者の方ではないでしょうか。
この記事では
ということを網羅的に解説していきます。
ヘルメットは公道をバイクで走るために唯一法律で着用が義務付けられている重要なグッズですので、この記事でヘルメットの全体像を掴んで頂ければ幸いです。
公道で使用しても良いバイクヘルメットの種類
まず最初に公道で使用しても良いヘルメットについて解説します。
せっかく買ったヘルメットが公道使用不可でお巡りさんに捕まったらもったいないもんね・・・・
バイクヘルメットの種類を調べていると
大型バイクで半ヘルはかぶってはいけない!半ヘルは125ccまで!道路交通法違反です!
DOT、ECE規格に通っていても日本では道路交通法違反です!
などという情報を目にすることがありますが、これらはすべて間違いです。バイクヘルメットの公道使用に関して道路交通法で定められていることは
引用元:道路交通法
この7つだけです。
これをすべて満たしてあれば「公道使用不可」とネット通販されている安いヘルメットでも道路交通法には違反しないので合法的に使用することができます。
「公道使用不可」なのに?なんでOKなの?
詳しくは公道使用不可のバイクヘルメットについて解説しているこちらの記事を読んでみてください。
バイクヘルメットの種類
- Qバイクヘルメットの種類は何種類くらいありますか?
- A
バイクヘルメットの種類は一般的に分けるとフルフェイス、ジェット、システム、オフロード、ハーフの5種類ですが、この記事では7種類に分けて解説しています。
バイクヘルメットは形状によって
という7つの種類に分けることができます。それぞれ解説します。
フルフェイスヘルメット【バイクヘルメット形状の種類①】
- Qフルフェイスヘルメットを一言でいうと?
- A
ロングツーリング、高速域の走行に向いているヘルメット
頭全体を包み込むのがフルフェイスヘルメット。覆う範囲がもっとも広いので安全性に優れ、走行風をうまく流すことができるので高速走行時の安定性や疲れにくさ、静寂性に優れています。
ヘルメット内部の空気や湿気を積極的に排出するベンチレーション機能が高いモデルが多いのも特徴。
一方で他のヘルメットよりも視野が狭い、脱着しにくい、夏は熱がこもりやすいなどのデメリットもあります。
スーパースポーツやスポーツタイプ、ネイキッドやモタードなど幅広いバイクに似合うので、趣味としてバイクに乗るライダーの間では断トツに使用率が高いバイクヘルメットです。
すべての趣味ライダー
安全のために被るヘルメットなのでもっとも安全なフルフェイスは誰にでもおすすめです!
ストリートジェットヘルメット【バイクヘルメット形状の種類②】
顎部分がないものをジェットヘルメット、オープンフェイスヘルメットと言います。以前はジェットヘルメットといえばこちらのタイプのヘルメットを指していましたが、ベンチレーション機能を有したジェットヘルメットが登場し、それまでのジェットヘルメット分ける必要が出てきたのでストリートジェットヘルメットなどと呼ばれるようになりました。
構成パーツが少ないので小さく軽く、アゴ部分がないので視界が広いのが特徴です。顔がかゆくなったときにすぐかけるたり、ヘルメットをかぶったまま飲み物を飲めたりするのもメリットと紹介されることがあります。
ヘルメットの着脱も眼鏡の着用も楽です。
ヘルメットをかぶって痒くなるのは頭、休憩するときはヘルメットを脱いだほうがいいとは思うんですが・・・
ストリートジェットヘルメットにはベンチレーションがなく、ヘルメットシールドを後付でつけなければならないず、シールドを付けても下から風を巻き込むので高速道路を使用するようなロングツーリングにはあまり向いていません。転倒時にアゴを守れないので安全性も高くありませんが、サッとかぶってサッと乗る、名前の通り「街乗り」やトコトコツーリングに向いているヘルメットです。
日常の足として使うスクーターや原付バイクに加え、スピードを求めないクラシックバイクやアメリカンバイクによく似合うヘルメットです。
サッとかぶってサッと走るライダー
スポーツジェットヘルメット【バイクヘルメット形状の種類③】
- Qスポーツジェットヘルメットを一言でいうと
- A
ロングツーリング、中速域に向いているヘルメット。
ベンチレーション機能とシールドがついているジェットヘルメットをスポーツジェットヘルメットと言ったりします。
比較的新しいタイプのヘルメットで、ストリートジェットヘルメットよりも高速走行性に優れているのでロングツーリングにも向いています。
高速域を得意とするスーパースポーツやメガスポーツや、低速域を得意とするモタードやオフロードバイクには似合いませんが、中速域やロングツーリングを楽しむスポーツタイプ、ネイキッド、アドベンチャー、スクーターなどのバイクに似合います。
フルフェイスが苦手だけれど高速道路を頻繁に使用するライダー
システムヘルメット【バイクヘルメット形状の種類④】
- Qシステムヘルメットを一言でいうと?
- A
魅力的な機能が自分にとって本当にうまく機能するのか考える必要があるヘルメット。メガネライダーにはおすすめ。
フルフェイスヘルメットのアゴ部分を上に持ち上げることができ、ジェットヘルメットのようになるのがシステムヘルメット。インナーバイザー(サングラス)をヘルメット内に仕込んでいるタイプもあります。
たくさんの機能がついていてフルフェイスとジェットヘルメットのメリットを両立しているように見えますが、アゴ部分は可動式なので強度はフルフェイスより劣り、顎を上げて走ることはヘルメットメーカーが禁止しているので、冷静に考えるとシステムヘルメットの機能は限定的になります。
ロングツーリング向けに紹介されることが多いですが、帽体は大きく、重くなるので「疲れやすい」「走行風の影響を受けやすい(可動部部による風切り音など)」などというデメリットも多いので、購入の際は自分のツーリングスタイルなどをよく考えて検討する必要があります。
出始めのことは多くのライダーが使っていましたが、最近は落ち着いてきたイメージ。一度かぶってみて結局フルフェイスに戻ってきた感じがしています。
ヘルメットをかぶってからメガネをかけられるからメガネライダーには超おすすめですよ。もうフルフェイスには戻れないです。着脱も楽ですしね。
スポーツジェットヘルメットと同じく、 高速域を得意とするスーパースポーツやメガスポーツや、低速域を得意とするモタードやオフロードバイクには似合いませんが、中速域やロングツーリングを楽しむスポーツタイプ、ネイキッド、アドベンチャー、スクーターなどのバイクに似合います。
システムヘルメットの機能とツーリングスタイルがマッチしていることを理解できるライダー。
オフロードヘルメット(モトクロスヘルメット)【バイクヘルメット形状の種類⑤】
- Qオフロードヘルメットを一言でいうと?
- A
オフロード走行に特化したヘルメット。ツーリングには不向きだがスタイルの良さはバツグン。
頭をすべて覆うのでフルフェイスヘルメットに分類されますが、オフロード(林道などの未舗装路)走行に特化しているのがオフロードヘルメット。シールドではなく、ゴーグルで目を守るタイプのヘルメットです。アドベンチャーヘルメットと区別するためにモトクロスヘルメットと呼ばれることもあります。
ゴーグルなので視界が狭く、ヘルメットの着脱が少々面倒で、バイザーとチンガードは風を受けやすいので高速走行には不向きですが、バイザーは日除け・泥除け・顔を地面に打ち付けないためのプロテクターになり、大きく突き出たアゴ部分は息の上がるオフロード走行での息のしやすさを確保・バイザーと同じくプロテクターの役割もしています。
オフロードバイク専用のヘルメットではありますが、オフロードバイクの流れを汲むモタードやアドベンチャーバイクにもスタイル的にはとても良く合います。オンロードメインのツーリングでも高速道路を使用しないのであれば良い選択の一つになるでしょう。
オフロード走行を行うライダー。
シールド付きオフロードヘルメット(アドベンチャーヘルメット)【バイクヘルメット形状の種類⑥】
- Qシールド付きのオフロードヘルメットを一言でいうと?
- A
オンロード走行も想定したマイルドなオフロードヘルメット
近年のアドベンチャーバイクの流行に伴って人気がでてきているのがゴーグルではなくシールドがついていているオフロードヘルメットです。モトクロスヘルメットと区別するためにアドベンチャーヘルメットと呼ばれたりします。
ゴーグルの煩わしさがなく、バイザーやチンガードも短めなのである程度の高速走行はこなすことができます。
また、フルフェイスよりも広い視界を確保することができるので「アゴもしかっり守りたいけど視界が狭いのは嫌・・・」という方におすすめできるヘルメットです。
オフロードやモタードよりもアドベンチャーバイクにぴったりのヘルメット。高速道路に乗るけれどそんなに飛ばさないネイキッドやビッグスクーターに使用しても旅慣れている感じが出るかと思います。
高速道路はたまにしか乗らず、広い視界を確保しつつアゴを守りたいライダー。
ハーフヘルメット【バイクヘルメット形状の種類⑦】
- Qハーフヘルメットを一言でいうと?
- A
趣味としてバイクに乗るのであればおすすめしないヘルメット。
半ヘル・半帽とも呼ばれるハーフヘルメット。ジェットヘルメットよりも気軽に被ることができますが、その安全性は見た目の通り最悪です。他のヘルメットは頭全体でフィットしているのに対し、ハーフヘルメットはアゴ紐だけで固定しているので、転倒時は高い確率で脱げてしまい頭を守ることが困難。高速道路では風圧でヘルメットが浮いてきてしまい、アゴ紐で首が圧迫されるので快適に走ることは難しいです。
夏は涼しくて良い感じがしますが、シールドをとりつけられないので夕立や虫が当たり放題という大きなデメリットがあります。
気軽に被ることができるので日常の足として近所に買い物に行く程度の乗り方であれば良いのかもしれませんが、趣味としてバイクに乗る方にはおすすめできないヘルメットです。
ハーフヘルメットでツーリングに行ったら「あの人はバイクに乗ることが楽しいわけではなく、所有欲を満たすためやコミュニケーションツールとしてバイクを使っているんだな」と思われるよ。
ハーフヘルメットによるリスクを想像できない方
安全性の指標になるバイクヘルメットの安全規格の種類
- Qなるべく安全性が高いヘルメットが欲しいです。
- A
安全性を客観視できる「ヘルメットの安全規格」があります。参考にしてください。
バイク用ヘルメットには様々な安全規格がありヘルメットの安全性を客観的に知ることができます。それぞれの規格で安全に対する考え方は異なる(衝撃をかわすのか、耐えるのかなど)ので、「この規格に合格しているものが一番安全」と言うことは難しいのですが、目安になる表を載せておくので参考にして頂ければ幸いです。
規格名 | 認定機関 | 国や地域 | 取得難易度(≒安全性?) |
SGマーク | 製品安全協会 | 日本 | ★ |
JIS規格 | 国 | 日本 | ★★ |
PSCマーク | 国 | 日本 | ★★ |
SNELL規格 | スネル財団 | 世界 | ★★★★ |
DOT規格 | 合衆国運輸省 | アメリカ | ★★ |
ECE規格 | 国連欧州経済委員会 | ヨーロッパ | ★★ |
Arai規格 | Arai | ー | ★★★★★ |
MFJ規格 | 財団法人日本モーターサイクル協会 | 日本 | ★★★ |
ちなみに日本国内で「バイク用ヘルメット」として販売するにはPSCマークを取得する必要があります。PSCマークを取得していないヘルメットは「バイク用」「公道用」として販売することができませんが、例えばアメリカのヘルメットメーカーは日本で販売するためにわざわざコストをかけてPSCマークを取得しなかったりするので「アメリカの安全基準DOT規格に合格しているけれど、日本では公道用として販売できない」という事情があります。
「公道使用不可のヘルメットは安全ではない」は成り立たないということです。記事冒頭の道路交通法の基準を満たしていればPSCマークを取得していなくても違反にはなりません。
主要なバイクヘルメットメーカー
- Q信頼できるヘルメットメーカーはどんな種類がありますか?
- A
アライやショウエイというメーカーがあります。
とはいえ、命を守るヘルメットは信頼できる有名バイクヘルメットメーカーのものにするのが無難です。
多くの他の趣味同様、バイクヘルメットにも
あそこのヘルメットは高いけど品質がいいよねー
あんなとこのヘルメット使ってたら正直ダサいよねー
ということがあります。外したくない方はアライかショウエイのヘルメット、予算がない方はOGKカブトのヘルメットから選べば外さないかと思います。
有名メーカーについてざっくり網羅的に知りたい方は下の記事を読んでみてください。
東洋人と西洋人は頭の形が違うから、海外メーカーのヘルメットは選ぶのが難しいよ。最初のヘルメットは日本のメーカーが無難かも!
バイクヘルメットのサイズの選び方
- Qヘルメットのサイズはどのように選べばいいですか?
- A
バイク用品店に行ける方はフィッティングしましょう。行けない方は頭のサイズを測ってサイズを選びます。
あなたにベストな種類のヘルメット、メーカー、モデルが見つかってもサイズ選びに失敗すればすべて失敗になります。ヘルメットはきちんと頭にフィットしないと転倒時に脱げてしまい、フィットしすぎると頭痛を引き起こしたりするものです。
上の図の要領で頭のサイズを計測し、各メーカーのサイズ表に照らし合わせてサイズを選びましょう。
最初のヘルメットはバイク用品店の店員さんにフィッティングしてもらうのも良いと思います。
サイズ表記 | XS | S | M | L | XL | XXL | XXL(特大) |
頭の外周(cm) | 53,54 | 55,56 | 57,58 | 59,60 | 61,62 | 63,64 | 65,66 |
シェル | 小 | 小 | 中 | 中 | 大 | 特大 | 特大 |
まとめ
いかがでしたでしょうか。
という内容の記事でした。この記事であなたのバイクヘルメット選びが少しでも前進したのであれば嬉しく思います。
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