okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いたあなたは、
という方ではないでしょうか。
不眠不休で1000km走ったぜ!帰りは半分寝てたぜ!HAHAHA!
ノンストップで500km走ったぜ!記憶ないよね!HAHAHA!
と武勇伝のように話すバイク乗りが未だにいます。初心者さんからすると、
そんなにバイクに乗れるなんてスゴイ!!ベテランは違うわね!!
と思うかもしれませんが、僕くらいになるとこういう考え方の人は「質より量」「業務内容より業務時間」「自分の中の濃い評価よりも他人からの薄い評価」を重要視しているような感じがするので、
(セルフマネジメントできてないなぁ・・・仕事もできない人なんだろうな・・・)
と思ってしまいます。スマートな社会人、バイク乗りであればセルフマネジメントをしっかり行って、なるべくパフォーマンスが落ちないように適宜休憩を取るものです。
ということでこの記事では、
ということについて解説していきます。
バイクツーリングの疲れ方の特徴
ツーリングの疲れ方には特徴があると感じています。バイク乗りの方はツーリングの帰りの高速道路で、
疲れすぎた・・・どこでもドアがあればいいのに・・・帰るの面倒くさい・・・
と、絶望的に疲れ切った経験があると思います。この状態になるといくら長く休憩を取っても回復することはほとんどありません。宿泊して仕切り直しをしないと辛いくらいの疲れになります。
この経験から「ツーリングの疲れは臨界点を越えると取り返しがつかなくなる。回復しづらくなる」と考えています。
極端な図にするとこんな感じです。
出発して徐々に疲れが増えていき、臨界点を越えると一気に疲れがでます。この点を越えた後に休憩をしたも体力は回復しません。
疲れを感じるころには臨界点の近くに来てしまっているので、そこから休憩をとってもすぐに臨界点に達してしまうので、結局帰り道に臨界点を越えてしまいます。
これに対して、疲れる前に定期的に休憩を取るようにすると・・・
休憩のたびに完全回復することはできませんが、疲れを少しだけ減らすことはできます。臨界点前なので回復の幅も大きく、その後の疲れ方も緩やかです。
この休憩を繰り返していくと、帰宅までに臨界点に達することなく、
あー1日中楽しかったなぁ!心地良い疲れと一緒に帰って来られたなぁ!
という感じになれます。
バイクツーリングで休憩を入れる目安・頻度・時間
- Qバイクツーリングで休憩を入れる目安・頻度・時間は?
- A
1時間に1回、15分程度がおすすめ
ツーリングで休憩を入れるタイミングは人それぞれですが、僕は「時間で管理する」という方法で目安を決めることをおすすめします。
極端な話ですが、高速道路の渋滞の中を100km走るのと、スイスイ100km走るのとでは疲れ方が全然違いますよね。バイク乗りは「進んだ距離」よりも「乗車している時間」の方により影響を受けるので時間で休憩を管理したほうがいいです。
乗っているバイクや体力に依って休憩時間や休憩の間隔はことなりますが、僕の場合は
を休憩の間隔の目安にしています。朝の5時から夜の20時までツーリングをしても臨界点よりだいぶ手前で帰宅できる感じです。
バイクツーリングの休憩場所
というバイク乗りおすすめの休憩場所を解説します。
コンビニ
コンビニは店舗数が圧倒的に多いので最も寄る休憩場所です。だいたいトイレ代としてドリップのコーヒーを買って一服したら出る感じです。長居すると迷惑になるので手早く。もちろん寝るなんて以ての外です。
コーヒーで場所代を払ったらさっさと出発です。たばこを買ったらもう少しいたりします。
(そんなシステムねーから)
道の駅
道の駅はライダーなどが大手を振って利用できる貴重な施設なので休憩場所として大手を振って利用させてもらいます。地方の道の駅は平日は閑散としているので寝ることも可能です。
野菜の直売所に行って「安!でも持って帰れない!」となるのはあるあるです。
シートバッグに大根括り付けて関越走ってたやつがよく言うわ。
パーキングエリア(PA)
ツーリングの休憩はサービスエリア(SA)よりパーキングエリア(PA)が休憩場所としておすすめです。人が少なくてガヤガヤしていませんし、なにより施設が小さいので灰皿までの距離が短いのが最高です。
なんでわざわざ駐輪場と灰皿を逆サイドに配置するのかな。いまどきたばこなんて時代遅れなものバイク乗りくらいしか吸わないだろ。
車の人の多くは車内で吸えるしね・・・
パーキングは大声でしゃべっているマスツーの集団を見なくていいのも良い点です。
神社
田舎やお山に行くと休憩場所がまったくないことがあります。そんなときは小さな小さな神社が風情があっておすすめ。場所代として100円ほどお賽銭をいれ、境内に横になったりします。たばこは我慢我慢。
風情があってけっこう好きです。神社。
カフェ
カフェはダメです。長居します。休憩場所ではなく目的地にするべきです。コーヒーツーリングでおしゃれなカフェを狙って言う場合は問題ないですが、「休憩」として利用するには居心地が良すぎることが多いです。
写真のカフェにも結構長居したもんな・・・
(ロケーション良すぎだろ。こんなんずっといちゃうわ)
休憩はパッと入ってパッと出られるところがいいです。ファミレスや満喫もおすすめしません。
景色が良ければどこでも休憩場所
正直、水分を積んでいて、他の車の邪魔にならないところであればどこでも休憩場所になります。
「ちょっとだけ疲れたな。お、景色いいとこあるじゃん。ちょっと休憩~」という感じです。
バイクツーリング休憩の作法・マナー
休憩するタイミングや場所がわかったので、休憩中の過ごし方について解説しいます。休憩場所では「体を疲れから回復させる」ということに全力を注ぐべきで、ちょっとした工夫で休憩時間の回復効率を上げることができます。
それぞれ解説します。
出やすい場所にバイクを止める
バイクを入れやすく、出しやすい場所に停めます。これは「二輪専用の駐輪場があるのに四輪用の駐車場に止める」「SAやPAの白い車線に止める」などということではありません。そのような止め方をするライダーはかなりいますが、
あいつはバイクの取り回しが下手だからマナー違反をしてまで楽をしようとしている
と思われています。ちなみにこのような行為は違法ではありませんがマナー違反です。
ここでいう「バイクを入れやすく、出しやすい場所」というのは路面の下り傾斜や、出る方向の障害物の有無などのことを指しています。
夏は日陰、冬は日向で
当たり前のことのように感じますが、真夏に日向で休憩している人って結構いるんです。
真夏のツーリングはただでさえ「ほとんど丸一日日向にいる」という極限状態になります。走行風の当たらない休憩中も日向にいるとそれだけでどんどん体力を消耗していきます。夏は意識して日陰に入り、冬は日向で休憩するようにしましょう。
夏はバイクを止める場所も日陰の方が良いぞぃ。シートがチンチンに熱くなるのじゃ。
ヘルメットは脱ぐ
休憩中は重いヘルメットを脱いでリラックスしましょう。ヘルメットを脱いで肩を回すだけで血の巡りが良くなり頭がすっきりします。肩凝り防止にもなります。
超常識の範囲内の話ですが、ヘルメットを被ったままコンビニなどお店に入ることは完全にマナー違反と言うか常識知らずです。強盗と間違われてカラーボールを投げつけられても文句を言えません。
バイク乗りであれば自分の行動が周りに与える影響を想像しながら行動しましょう。それが自分の命を守ることに繋がります。
ヘルメット被ってコンビニに行くなんてライダー失格というか人間失格。
システムヘルメットを「被ったまま飲み物が飲める!」とか喜んでる人いるけど、いやいやそもそも休憩中はヘルメット脱ごうよって思うよね・・・
ジャケットは脱ぐ
バイク用のジャケットはプロテクターが入っているのでとても重いです。
乗車中は命を守るために必須のアイテムですが、休憩中はただ重いだけのジャケットになるので脱いでも支障のない陽気であれば積極的に脱いだ方がいいです。
下卑田下卑夫(下のリンク記事参照)とのエンカウント率にも依りますが、脱いだジャケットは持ち運びが面倒なので基本的にハンドルやシートバッグにかけるように置いておきます。その際エンジンやマフラーにジャケットがつかないように注意しましょう。
貴重品はポケットに入れっぱなしにしないでね
ジャケット盗まれたりしないの??
出先でのバイク用品の盗難に関しては下の記事を読んでみてください。
椅子に座る
当たり前の話ですが、立っているよりも座っていた方が体はリラックスできるので椅子を見つけて積極的に座るようにしましょう。
特にロングツーリングではちょっとした体への気使いで大きな差が出てきます。
休憩中もバイクに座っている人がいるけど、休憩中は姿勢を変えた方がいいよ。
横座りしているからヘーキヘーキ!
普通の椅子を見つけて座りなよ。危ない。
シューズを脱ぐ
椅子に座って可能であればシューズを脱ぎましょう。休憩の度に行うものではありませんが、たまにシューズを脱いで足をリラックスさせてあげると疲労回復にとても効きます。ツーリングの昼と、重力で血が下がってくる夕方くらいに行うと効果的です。
足首を回したり足裏をもんであげると更に効果アップです。
横になる
疲れや眠気が極限に達していたらベンチや芝生の上に寝そべって仮眠をとるのも事故防止の観点からとても有効な方法です。
眠気は寝ることでしか改善しません。たった10分寝るだけでも極限状態では生まれ変わったようにすっきりすます。
バイクの上で寝ている人はただのかっこつけだよ。ちゃんと寝れるところで寝ようね。
(ちゃんと寝れるとこって言ってもベンチとか草の上でしょ・・・)
ストレッチをする
特に市街地や高速道路を走るときはずっと同じ乗車姿勢を続けるので血の巡りが悪くなり、疲労が溜りやすくなります。
そんな道を長く走行する場合はストレッチをすると血が巡って頭がすっきりし、肩凝りの予防にもなります。
簡単なストレッチでもいいので意識して取り入れてみましょう。
全て立ったままでも座ったままでもできるので何回か繰り返して行うのがお勧めです。
水分を補給する
夏は熱中症を予防するために「喉が渇く前に飲む」というのは常識ですが、冬でも同じです。水を飲まないと血液がドロドロになって血の巡りが悪くなります。
(血液ドロドロ言いすぎじゃない?)
気持ちをリフレッシュさせる炭酸やコーヒーもいいですが、お茶やお水も意識して飲む用にしましょう。
心にコーヒー、体にお水
タイヤを押す
休憩の度にバイクに異常がないかチェックをすることは不可能なので、命に直結するタイヤだけ点検するようにしましょう。
前後のタイヤを指で押してみて空気圧が下がり過ぎていないかチェックします。適正空気圧の時に自分が全力でタイヤを押してどれくらい凹むのかを事前に把握しておきましょう。
慣れてくれば空気圧が下がり過ぎていることにだいたい気が付くことができるようになります。異変を感じたらバイクを動かしてタイヤを回し、異物が刺さっていないかチェックしましょう。
空気圧が低いと結構凹むものですよ。慣れてくると結構わかるものです。
荷物の確認をする
シートバッグやサイドバッグを使っている場合は乗車中に荷物の確認ができません。休憩のときに緩んでいるところはないか、ファスナーは全て閉まっているかなど荷物の確認をしっかりするようにしましょう。
グッドライダーとして振る舞う
休憩場所でのマナーに注意
バイク乗りはただでさえ世間様からロクでもない連中として認知されています。
本当にロクでもないバイク乗りもたくさんいますので、世間様の目はどうでもいいのですが、これからバイクに乗ろうと考えている少年少女のために我々は少しでもグッドライダーとして振る舞って「本当にロクでもないバイク乗りたち」が貶めているバイク乗りのイメージをプラスにして、なんとかプラマイゼロくらいのところまで持っていかなければいけません。
ちょっと何言ってるかわかんない
僕も自分で書いていててわかんない
そのためにロクでもある我々ができることは、
などという当たり前のことを当たり前に行うようにしましょう。
そんな非常識ばライダーがいるの?きっと世間知らずのガキんちょね!こどもだからバイクに乗って気が大きくなったりハメをはずしちゃうのはあるかもね・・・
いいえ、若い方の方がマナーがいいです。気が大きくなって騒いでいるのはいい年したおっさんおばさんです。
ソロツーリング休憩のコツ
ソロツーリングや3台程度の少人数ツーリングではあらかじめ休憩場所は決めておかないほうが楽です。
トイレに行きたくなったり、休憩したくなったら先頭に出てハンドサインをして休憩できるところまで先頭を走りましょう。
トイレ行きたくなったら前に出るからね。次のコンビニに入るからね
と事前に打ち合わせしておきましょう。
マスツーリング休憩のコツ
4台以上のマスツーリングの場合は車列が分断される可能性が高いので、事前に休憩場所を決めておいたほうがいいです。万が一はぐれてしまっても次の休憩ポイントで合流することができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
休憩についての内容なのになんだか長くて疲れる記事になってしまいましたね・・・。
この記事を最後まで読んでくれたあなたは、今は少々疲れたかも知れませんがその分ツーリングに行ったときは疲れをコントロールして走ることができるはずです。
良いツーリングは疲れのコントロールから、疲れのコントロールは上手な休憩から。
この記事が巡り巡って誰かのツーリングが楽になったり、疲れによる立ちゴケや事故を防いでいてくれていれば嬉しく思います。
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