
okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いた方は
という方ではないでしょうか。アライやショウエイだけでなく、バイクヘルメットメーカーはたくさんあります。この記事は「アメリカのバイクヘルメットメーカーの老舗BELL」について網羅的に解説していくものです。
BELLのヘルメットを被らないとしても、知っていればバイクライフが少しだけ豊かになる記事ですのでベルを知らない方も是非読んでいってみてください。

こういう情報は役に立つ立たないではなく、豊かになるかどうか、文化的かどうかで知っておこう!

バイクって乗る必要は1mmもないのでバイクが趣味なだけで文化的だと僕は思います。それをさらに文化的にしましょう。
BELLヘルメットの歴史~ベルってどんなメーカー?~

BELLhはどこの国のヘルメットメーカーなの?
アメリカです。かなりの歴史があります。
まずはBELLの簡単な歴史からしていきます。
- 1923年「BELLオートパーツ」設立
ジョージ・ウェイトがアメリカ・カリフォルニア州で 四輪用のパーツメーカー「ベルオートパーツ社」設立
- 1945年ロイ・リクター
ロイ・リクターがジョージからベル オートパーツ社を買い取る。
- 1954年「ヘルメット部門」設立
ベルオートパーツ社に「ヘルメット部門」が設立。
第一作目のヘルメット「500」(ジェットタイプ)はポリウレタンライナー構造を初めて採用した当時最新のもので、現代のヘルメットの礎を築く。後継モデル「 500-TX 」は初めてスネル規格をクリアしたヘルメットとなった。 - 1957年「BELL HELMETS」設立
ヘルメット部門がロイが予想した以上の成績を残したためロイは「BELL HELMETS」社を設立。
- 1967年STAR発表
世界初のフルフェイスヘルメット「STAR」 発表。
その革新的すぎるデザインを世間は「宇宙飛行士みたい」と言われたが、 数年後には全てのプロライダーがこのフルフェイスヘルメットを愛用するまでに成長。1980年中期までレースで使用されるヘルメットのほとんどがbell、ストリートでも最高峰のヘルメットとして君臨した。この由緒ある 「STARシリーズ」(または STARシリーズ を模したヘルメット)は日本の暴走族に好まれたので「族ヘル」と呼ばれた。
- 1971年インディ500
1971年のインディ500では決勝で出走した33名の全ドライバーがBELLを被っていた。
現在のヘルメットに使われているプポリウレタンライナーを世界で初めて採用し、スネル規格を初めてクリアしたヘルメットを作り、世界初にフルフェイスヘルメットを作るなどさまざまな「世界初」を成し遂げてきた、現代のヘルメットの礎を作ったヘルメットメーカーであることがわかります。

ヘルメット界のトップを走り続けてきたのね!

正直今は性能面や快適性で他のメーカーに若干遅れをとりますが、間違いなく現代のヘルメットの礎を築いた素晴らしいメーカーです。
BELLヘルメットの性能

安全性 | ★★ |
静音性 | ★★ |
被り心地 | ★ |
ベンチレーション | ★ |
玄人度 | ★★★★★ |
シェルデザイン | ★★★★ |
グラフィックデザイン | ★★ |
スポーツバイク | ★ |
オフモタ | ★ |
ネイキッド | ★★★ |
クラシック | ★★★★★ |
アメリカン | ★★★★★ |
BELLの安全性などの評価は良いですか?
国内のメーカーと比較すると悪いです。国内メーカーが優秀するせいです。
BELLヘルメットは欧米人向けに作られてるので、我々日本人にとっての被り心地は国内の有名メーカー「アライ」や「ショウエイ」に比べると劣ります。風切り音、ベンチレーション、安全性も劣ります。
もっとも知っておくべきことは本国から並行輸入されるヘルメットには安全性を示す日本の規格「SG規格」がついてないということです。

SGがないなんて危ないヘルメットなんじゃないの?

規格について正しく知ればそんなことはないことがわかりますよ
日本では使えない?SGマークがないBELLヘルメットの公道使用について

SG規格がないと日本の公道では使用できませんよね?
飛んだ誤解です。問題なく使用できます。
結論としては「問題なく走行可能」です。
「SGマークがついていないと公道使用してはいけない」と誤解している方がとても多いですが、道路交通法で定めているヘルメットの基準は
- 左右、上下の視野が十分とれること。
- 風圧によりひさしが垂れて視野を妨げることのない構造であること。
- 著しく聴力を損ねない構造であること。
- 衝撃吸収性があり、かつ、帽体が耐貫通性を有すること。
- 衝撃により容易に脱げないように固定できるあごひもを有すること。
- 重量が2kg以下であること。
- 人体を傷つけるおそれがある構造でないこと
という規定があるのみです。極端な話、工事用のヘルメットでもこの条件を満たしていれば公道で使用することができます。

意外な展開に驚き!

工事用のヘルメットは安全性が低いので被らない方がいいですが法律で禁止はされていないということです。
ですのでSGマークがついていないBELLヘルメットは問題なく公道で使用することができます。
SGマークがついていないヘルメットでも、アメリカの安全規格「DOT規格」はクリアしていますし、中には世界的な安全規格「SNELL規格」をクリアしたモデルもあります。
「日本のSG規格はわざわざ取得していないけど、他の国際的な規格は取得している」ということなので安全性に問題があるというわけではありません。SNELL規格はSG規格よりも安全性は高いですしね。

SNELLは取っててSGは取ってないなんてことあるんだね

たくさんの規格を取得すると生産コストが上がりますし、ヘルメットの設計の縛りが増えますからね。
日本人向けのサイズ感でSG規格をクリアしているBELLヘルメット~ActiveのAsian form~

でもやっぱりSG規格が合ったほうが安心できると思います。
完全に同意です。SGが付いていて、日本人向けに改良された日本人向けのBELLヘルメットがあります。

それでもやっぱり、安心のためにSG規格がついているモデルがいいわ・・・
という方も多いと思います。
結論から言うとモデル名の末尾に「J」がついているBELLヘルメットはSGマークを取得し、サイズ、形も日本人に最適化しているモデルです。
オートバイパーツの企画・製造・輸出入・販売 を行う日本の会社「株式会社アクティブ(Active Corporation)」は 日本国内の販売権利をbellと契約をしています。
本国仕様のbellヘルメットを日本人仕様に作り直し、モデルは限られていますがSG規格、MFJ規格を取得したヘルメットを製造し、「Asian form【アジアンフォーム】」として販売しています。
モデル名の末尾に「J」がついていればそのヘルメットはアジアンフォームです。
より日本人にフィットするBELLヘルメットやSGマークがついているBELLヘルメットが欲しい方はアクティブが販売している末尾に「J」がつくアジアンフォームのものから選んでください。
BELLヘルメットのサイズ感

サイズ選びが難しいと聞いたのですが・・・
海外メーカーなので難しいです。フィッティングを強くおすすめします。Amazonは眺めるだけにしましょう。
結論としては「国内メーカーのサイズよりもサイズは1サイズ上」です。アジアンフォームではない、並行輸入品のBELLヘルメットは欧米人用に作られています。
という違いがあるので、公式が案内するサイズに従って購入しても側頭部やこめかみがきつく感じることが多いので1~2サイズ上を選択した方が良い場合が多いです。

Perfect for me.
日本のヘルメットメーカーでMサイズを被っているのであればBELLヘルメットではLサイズXLサイズ、メジャーで頭の外周を測ったときに57cmであればL(58~59cm)かXL(60~61cm)が良いです。
ちょっとわかりづらいかもしれないので図と表にまとめてみます。
BELLヘルメットを購入するための頭部の測り方

頭のサイズの測り方がわかりません。
方法を載せておきます。
眉の上、おでこの一番高い位置から後頭部の一番高い位置を通るようにスケールを回して頭の外周を測って下さい。
もしスケールがなければ紐を回して紐の長さを測っても大丈夫です。
実測の頭部外周 | 55~56cm | 57~58cm | 58~59cm | 60~61cm | 62~63cm |
選ぶべき BELLサイズ | M(57~58cm) か L(58~59cm) | L(58~59cm) か XL(60~61cm) | XL(60~61cm) か XXL(62~63cm) | XXL(62~63cm) | 諦めの境地 |
実際に測った外周よりも1~2サイズ大きいサイズがあなたが被るべきBELLヘルメットのサイズの可能性が最も高いです。
ヘルメットは多少きつく感じても、使用とともに頭に馴染んでくるものです。購入したヘルメットを被ったときに「ちょっときつく感じるけど頭痛が起きるほどではない」というくらいであればあなたのヘルメット選びは大成功です。

緩いよりは少しきつい方がいいです。緩いと転んだときにすっぽ抜けたり加減速でずれたりします。
頭の形は人によって様々なので、あくまでも参考にする程度にしてください。
一番いいのは実際に被ってみることですが、並行輸入品のBELLヘルメットを試着できるお店はとても少ないので誰かの参考になればと思います。
並行輸入品のBELLヘルメットを試着できるお店、販売しているお店が少ないのはBELLヘルメットがPSCマークを取得していないせいだと思います。これを取得していないと販売業者は「ヘルメット」として販売できません。「装飾用ヘルメット」として売られているものがあるのはPSCマークを取得していないためです。

工事用が問題ないんだから装飾用のフルフェイスがダメなわけないもんね・・・
BELLのおすすめヘルメットと似合うバイク

BELLヘルメットはどんなバイクに似合いますか?
ハーレーなどのアメリカンバイクや旧車に特に似合います。
BELLヘルメットの歴史の部分でから4つのキーワードを見つけたでしょうか?
こういったキーワードから、BELLヘルメットが似合うバイクは
という考えができます。
ハーレーやアメリカンにおすすめの伝統の500
特にアメリカンバイクに似合うヘルメットがなくて悩んでいる方は少なくないと思うので伝統の「500」のジェットヘルメットや、現代版「STAR」のフルフェイス「Bullitt」はとても良い選択です。
旧車ネイキッドにおすすめのBullitt
旧車ネイキッドであれは「Bullitt」の方がよりおすすめです。

これならより安全にハーレーに乗れるぜ!だぜ!!!
スーパースポーツにもおすすめのQUALIFIER
スポーツタイプに乗っている方でもBELLのファンは多いです。そういった方は伝統的なデザインのヘルメットではなく、より現代的なBELLヘルメットを選択します。性能面では国内メーカーに劣りますが、その独特なデザインは多くのライダーを惹きつけています。

SSにも合いそう!!
まとめ

いかがでしたでしょうか。
BELLヘルメットについて網羅的に解説をしてみました。
という記事でした。
他の主要ヘルメットマーカーについて知りたい方は下の記事を読んでみてください。
コメント