okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いた方は
という方ではなないでしょうか。バイクは一人で乗る時とタンデムで乗るときでは全く挙動が変わってしますので、いつもの感じで運転することはとても危険です。
この記事は
という結論に向かって進んでいきます。
ライダーにも同乗者にも役に立つ内容を解説していきます。
網羅性を追求しすぎてまぁまぁ長い記事なっているよ。途中で飽きたら上のコツだけ覚えて読むのをやめてもOK!
(せっかく書いたから最後まで読んでほしいよ・・・きっと知らない情報もあるよ・・・)
- タンデムってなに?
- 乗り方以前に!一般道でタンデムができる条件
- 乗り方以前に!高速道路でタンデムができる条件
- 乗り方の前に!タンデムツーリングのために準備しておくこと
- 乗り方の前に!タンデムでもっとも注意するべき乗り方、降り方のスタイル
- ライダ-目線のタンデムの乗り方
- 3つの視点からタンデマー目線のタンデムの乗り方解説
- 落ちないことが最重要課題!タンデマー目線のタンデムの乗り方
- バイクの動きを邪魔をしないことが2番目の課題!タンデマー目線のタンデムの乗り方
- ライダーにぶつからないことが3番目の課題!タンデマー目線のタンデムの乗り方
- 最もツーリングに適したタンデマーのタンデムの乗り方は?
- タンデムに向いているバイク
- まとめ
タンデムってなに?
- Qタンデムとはなんですか?タンデムツーリングとはどんなスタイルのツーリングですか?
- A
タンデムとは自転車やバイクで二人乗りをすることです。二人乗りで楽しむツーリングスタイルです。
バイク用語としてのタンデムとは二人乗りのこと。
もともとは「縦に長く」というラテン語で、「前後に並べた馬が引く馬車」を指していましたが、馬車が使われなくなると(自転車の)二人乗りのことをタンデムと呼ぶようになったそうです。
バイクの後ろに乗る人をタンデマー、パッセンジャーなどと言います。
乗り方以前に!一般道でタンデムができる条件
一般道では最初のバイク免許取得から1年経過していて、タンデム用のシート、タンデムバー、タンデムステップがある50ccを超える排気量のバイクでタンデム可能になります。
乗り方以前に!高速道路でタンデムができる条件
高速道路では、最初のバイク免許取得3年以上経過し、20歳以上、125ccを超えるバイクで高速道路でのタンデムが可能になります。
条件に違反するとそれぞれ
違反名 | 違反点数 | 反則金 | |
免許取得から1年未満の二人乗り | 大型二輪等乗車方法違反 | 2点 | 12000円 |
50cc以下のバイクで二人乗り | 定員外乗車違反 大型二輪等乗車方法違反 | 1点 2点 | 5000円 12000円 |
乗車定員1名のバイクで二人乗り | 定員外乗車違反 | 1点 | 5000円 |
こんな感じの罰則があります。違反に問われるのは運転者のみです。
ちなみにタンデムシートに座るタンデマーには年齢制限はありませんが一人で座っていられないような小さなお子様はタンデムをするべきではないでしょう。
足がタンデムステップに届かないこども用のチャイルドステップがありますが、そもそもこれが必要なお子様はタンデムしない方が良いと思います。
パッセンジャーの落下防止の体を固定するベルトがありますが、受け身を全く取れなくなるので大変危険です。
乗り方の前に!タンデムツーリングのために準備しておくこと
という準備をすることでタンデムツーリングの質を上げ、安心して楽しむことができるようになります。
特に見落としやすい任意保険は必ず確認しておきましょう。タンデマーが家族の場合、対物保険では対応できないので搭乗者障害保険や人身傷害保険に加入しておく必要があります。
乗り方の前に!タンデムでもっとも注意するべき乗り方、降り方のスタイル
タンデムをするときにもっとも不安定になるのがタンデマーがバイクに乗り降りするときです。ライダーとタンデマーはそれぞれ、
という段取りでバイクに乗るスタイルでいきましょう。
あなたがバランスを崩して気まずい雰囲気にならないように、タンデム時のバイクの乗り降りに関して細かく解説した記事を用意したのでこの機会に是非読んでみてください。バイクの降り方のコツも別記事にまとめています。
ライダ-目線のタンデムの乗り方
まずはバイクを運転するライダー目線のタンデムの乗り方を解説します。
それぞれ解説します。
リーンウィズで乗る
- Qタンデム時はどんな姿勢がいいですか?
- A
コーナリング時の姿勢変化が少ないリーンウィズがおすすめです。
ライダーとバイクの傾きに合わせてタンデマーにも体を傾けて欲しいので、ライダーとバイクの傾きにズレが生じるリーンインやリーンアウトではタンデマーが上手く体を傾けることができません。普段のライディングフォームは捨てて、リーンウィズで乗りましょう。
走る楽しみは捨てる
- Q僕のバイクスキルを見せつけたいです。
- A
タンデムはそういう場ではありません。ビビりながら初めてワインディングを走ったときよりゆっくり走りましょう。走る楽しみは捨てましょう。
普段のライディングフォームを捨てるということは普段の走りやスポーツ走行はできないということです。普段は走る楽しみを味わうためにバイクに乗っているとは思いますが、そういったものは一切合切捨ててください。タンデムはライディング的に楽しく走る場面では全くありません。スポーツライディングの楽しみはタンデムで共有できるものではなく、あなただけの楽しみです。
「おれこんなに飛ばせるんだぜ-」とかやってると○ぬよ。マジで。
1人のときにライディングの楽しみを感じていない人はいつも通りで大丈夫。
「急」がつく操作をしない
- Qタンデマーにはバイクの強烈な加速力を味わって欲しいです。
- A
急加速、急ブレーキ、急旋回など急が付く操作は厳禁です。
タンデムでもっとも避けるべきこと、そして避けられることは「タンデマーの後方への落下」です。
同乗者が耳を形成しないといけないほどケガをしてしまいました。 時速は15キロくらいで、タンデム走行なので、決してムリな運転はしていません。
引用元:ヤフー知恵袋
急加速、急発進をすると落下の可能性が高くなるので絶対にしてはいけません。
また急ブレーキはタンデマーがライダーにぶつかってくる原因になりますし、急旋回も転倒の可能性が高くなるのでやってはいけません。
ノー3急ってかー!!
(・・・4だろ・・・)
急旋回には急なUターンも含むよ。タンデムのUターンはバランスを崩しやすいから禁止!
「おれこんな小旋回できるんだぜー」とか非バイク乗りのタンデマーは興味ないよ。マジで。
いつもより回転数は低め
- Qエグゾーストノート音を楽しんでもらいたいです。
- A
それよりも安全第一で回転数はいつもより低めにしましょう。
エンジンの回転数が高いほどバイクの加減速は鋭くなり、シフトショックも大きくなります。大きくスロットルを開けなくても急加速、レバーを握らなくても急減速に繋がりやすいので普段よりも回転数は控えめで走るのが良いです。
特にシフトダウンはそのたびにヘルメットがぶつかってしまうこともあるので気をつけましょう。
いつもより車間距離を1.3倍長くする
引用元:日本二輪車普及安全協会
- Qタンデム時は制動距離が長くなると聞きました。車間距離はどれくらい空ければ安全ですか?
- A
普段の1.3倍以上空けましょう。
タンデム時はタンデマー分の重量が増えるので制動距離が長くなります。上の日本二輪車普及安全協会さんの資料を参考にすると
排気量 | 条件 | タンデム時に伸びる制動距離 |
250cc | 80km/hから停止 | 1.08倍 |
400cc | 80km/hから停止 | 1.15倍 |
750cc | 80km/hから停止 | 1.19倍 |
250cc | 100km/hから 60km/hまでの減速 | 1.24倍 |
400cc | 100km/hから 60km/hまでの減速 | 1.14倍 |
750cc | 100km/hから 60km/hまでの減速 | 1.25倍 |
という感じになります。タンデムをするときは普段の車間距離よりも最低で1.3倍空けるようにしましょう。
休憩を多くする
- Q休憩はいつもどおり1時間に1回でいいですか?
- A
タンデマーは慣れていないのでもう少し間隔を短くしましょう。
助手席に座っているだけの車とは違ってバイクのタンデマーはバイクの動きに合わせて体重移動をしたり、加減速に耐えなければなりません。ライダーはバイクに対して自分で入力を行うので、バイクの挙動に対してリニアに反応したり、あらかじめ体の準備をして備えることができますが、タンデマーはそれができません。ライダーが入力した操作にバイクが反応してから対応することになるのでとても疲れます。
ツーリングの疲れは臨界点に達すると休憩程度では疲れが取れなくなります。休憩を刻んで最後まで楽しくタンデムできるようにしましょう。
経験上、後ろに乗るほうが3倍位疲れます。タンデマーはすげーわ・・・
普段のツーリングの自分の休憩ペースの倍のペースで休憩を入れるようにしましょう。
発進のときは一度空ぶかしをする
- Q発進のたびにタンデマーががっくんなります。
- A
発進直前に空ぶかしをしてタンデマーに合図しましょう。
「ライダーが入力した操作にバイクが反応してから対応する」ということはライダーが意図的に予備動作を入れることである程度軽減することができます。予備動作をすれば、タンデマーは予め次の動きに備えることができるので体を安定させ、安全に、疲れにくくタンデムを楽しむことができるようになります。
発進するときは意図的に一瞬アクセルを空ぶかしして発進の意図をタンデマーに伝えるのがおすすめです。合図を受け取ったタンデマーは発進に備えてニーグリップとタンデムバーを握る力を強くすることができます。
タンデマーはライダーほど信号などの状況に気を配っていないので、青信号に気づかずに、体がガクンってなったりします。
コンビニから出るときとか、車が合いたタイミングで発進するときとかね・・・。「ここで行くのかな?」と思っていると行かないし、油断していると急に発信されるのよね・・・
暴走族のような空ぶかしではなく、6速から5速にブリッピングシフトダウンするときくらいわずかなスロットルの煽りで十分です。合図なのでわずかに音が出ればいいのです。
いちいち声かけてたらキリがないからね。
ブレーキを使う減速はポンピングブレーキを使う
- Q減速のたびにタンデマーがガックンなります。
- A
軽いポンピングブレーキを活用してみましょう。
ブレーキを使って減速をするときはわずかに減速を感じるくらいにポンピングブレーキをするのが減速、停車の合図としておすすめです。
合図を受け取ったタンデマーはニーグリップを強めて本格的な減速に備えることができます。
いつも以上に横風に注意する
- Qタンデムで高速道路を走るつもりです。
- A
風を受ける面積が増えているので横風に注意しましょう。
タンデムをすると人一人分、風を受ける面積が増えます。特に風の影響を受けやすい高速道路では風が強い日の横風やトラックやバスの周りに発生する風の流れに注意するようにしましょう。
トラックの空力性能はどんどん改善されているので以前ほどではないですが、大きなトラックの周りにはトラックに向かって引き込むような風の流れができています。左右を走っているとトラックに引き寄せられることがあるので注意が必要です。
フードつきのウエアで走ってるライダーは風の影響など気にする必要はないがの・・・
3つの視点からタンデマー目線のタンデムの乗り方解説
- Qタンデマーが気をつけることはなんですか?
- A
落ちない、邪魔しない、ぶつからないです。
バイクのタンデムシートは、車の助手席とは違い、背もたれにドカっと身を預けて座る場所ではありません。バイクの傾きに対応しながら加速、減速のGに耐えなければならない乗る場所です。
免許を持っていない、バイクに乗る訓練をしていない非バイク乗りの方でもバイクの特性を理解することが安全と安心に繋がります。ここからは
というタンデマーが優先するべき3つのことに分けてに分けて解説をします。
落ちないことが最重要課題!タンデマー目線のタンデムの乗り方
- Qタンデムで落ちたりすることはないですよね?脅かしてるだけですよね?
- A
落ちる人結構いるようです。
タンデマーがもっともやってはいけないこと、避けなければならないことはバイクからの落下です。初めてバイクのタンデムシートにまたがったときに
え?こんなんでいいの?落ちないの?
と感じたのであればあなたの直感は正しいです。ちょっと油断していると加速Gに耐えられず後続車の前に投げ出されてしまうので、しっかり落ちない方法を知りましょう。
それぞれ解説します。
バイクからの落下は主にバイクの加速、発進時に起きるよ。
短距離であれば腰に手を回してライダーに抱きつけば落ちない乗り方ができる
- Qライダーにしがみつくのはおすすめしないと言われました。
- A
短距離であればもっとも手っ取り早い方法なので、場合によってはおすすめできます。
バイクからもっとも落下しづらい方法は、ライダーの腰に手を回してお腹の前で指を組むことです。組んだ指はとても強い力でくっつくので、この指が離れない限りバイクから落下することはないでしょう。抱きついてしまえば他に特殊な操作(バランスを取ったりなど)をする必要はほとんどないので最もお手軽なタンデム方法です。
しかし、親しくないライダーに抱きつくのは抵抗がありますし、長時間抱きついたままだとライダーもタンデマーもかなり疲弊します。
短距離の移動であれば訓練やコツが必要ないのでおすすめですが、長距離の移動にはおすすめできない方法です。
シートベルト(タンデムベルト)を掴むのはおすすめしない乗り方
- Qシートベルトに捕まればOKですよね!
- A
あれは形式上ついているものだと思ったほうがいいです。使用はおすすめしません。
タンデムシートの前方にはシートベルト(タンデムベルト)が設置されています。これを掴むことで体が後方に落下することを防ぐことができるというものです。
しかし、掴んでいるタンデムベルトが切れることはないと思いますが、タンデムベルトとタンデムシートをつないでいる金具の近くのベルトには大きな負荷がかかるので切れる可能性があります。
また、タンデマーからとても近い位置にある(股のすぐ下)ベルトでは体を支えきることは困難です。
バイクのシートベルトがないと車検を通すことができないため、これは「車検を通すため、安全基準を満たすために形式上ついているもの」と考えたほうが良いでしょう。
パツパツでついているから指を入れづらいしね。それにタンデムベルトを引っ張ると伸びちゃうからバイクの見た目が悪くなったりするよ。
ライダーの腰や肩を掴むと落ちにくい乗り方になる
- Qライダーのどこを持てばいいですか?
- A
ベルトや骨盤を掴みましょう。
腰に手を回さなくても手で掴むだけで多少は加速に耐えられるようになります。ウエアを掴むのではなく、骨盤やベルトを掴むようにしましょう。ただし、バックルがタンクに当たって傷が付くのでので、ベルトを嫌うバイク乗りは多いです。もしくは肩を掴んでも多少加速に耐える効果はあります。
とはいえ、バイクは腰を使って体重移動することが多く、肩をおさえるとバンドルを握っているライダーの手の動きに干渉してしまうので安全性が高い方法とは言えません。
ベルトに通して使用するこんなアイディアグッズもあります。体重をかけたらベルト止めが千切れそう・・・
タンデマーはライダーをニーグリップすると落ちにくい乗り方になる
- Q親しくないライダーなので骨盤とか抑えたくないです。
- A
効果は低いですがニーグリップでライダーを掴めます。
タンデマーの足でライダーやタンデムステップのステーを挟むことで多少は落下の可能性を減らすことができます。とはいえ効果は低いので他の落下防止方法と併用するのが良いでしょう。
バイクの挙動、音に耳を傾けると落ちにくい乗り方ができる
- Q信号で発進のたびにがっくんなります。
- A
信号など、周りの状況を把握すれば身構えることができます。
タンデムするときは周囲の状況やライダーの挙動、バイクの音に目と耳を傾けると発進の加速に予め備えることができます。
例えば信号が青に変わるタイミングを見たり、ライダーが発進のためにニュートラルから1速に入れる動作に気がついたり、気の利いたライダーは発進直前にスロットルを煽って音を出して合図をしてくれます。
タンデムに余裕がでてきたら、ライディングに主体的に参加してみる意識で公道を走ればタンデムがもっと楽しくなるかもしれません。
バイクの動きを邪魔をしないことが2番目の課題!タンデマー目線のタンデムの乗り方
- Qライダーに「めっちゃ乗りにくい」と言われました。私のせいですか?
- A
ライダーの入力を邪魔している可能性があります。
落下の次にやってはいけないこと、避けなければならないことは「タンデマーがバイクの動きの邪魔をすること」です。
よく「タンデマーは地蔵とか荷物になること!」と言われます。この段落を読めば何故そういわれるのかがわかるかと思います。
車はハンドルを回せば曲がりますが、バイクはライダーの体重移動や姿勢変化によって傾けることで曲がります。
曲がる時以外でもライダーはバイクにさまざまな入力をしてバイクを操っています。
ライダーはあらかじめ「こんな風にバイクを動かしたいからこれくらいの入力をすればいいかな」という見当をつけて入力を行いますが、バイクの恐ろしいところは「バイクに乗っているタンデマーもバイクに対して入力できる」という点です。
僕たち!
結構!
浮気者!
車はハンドルを握ったドライバーの言うことしか聞かないのに対して、バイクは「乗っている人の言うことなら聞く」という従順さに欠ける気質を持っています。
極端な話、ライダーの入力に対してタンデマーが真逆の入力をすればバイクはプラス・マイナスで何も入力されていないのと同じ状態になってしまう・・・ということです。
二人乗りのバイクがコーナーを曲がりきれずに転倒の原因は「スポーツ走行を捨てていない、かっこつけたいライダー」か「ライダーの意志とは逆の入力をしてしまったタンデマー」のどちらか、あるいは両方です。
ライダーは曲がるために内側に体を傾けて、バイクが内側に傾く入力をするんだけど、車体を傾けて曲がるバイクに慣れていないタンデマーはバイクが傾くことへの恐怖心から体を外側に倒してしまうんだよ。そうなるとバイクは曲がらなくなってガードレールか崖下に直行するんだよ。
大事なことはライダーが入力して動くバイクに対して、余計な入力をせず、邪魔をしないでタンデムをすることです。
それぞれ解説します。
短距離であれば腰に手を回してライダーに抱きつくのが邪魔しない乗り方になる
- Qちょっとそこまでタンデムするだけです。
- A
短距離や頻繁にタンデムしないのであれば抱きつくのが楽です。
ライダーと重心を近くしてくっついて、微動だにしなければ余計な入力をバイクに与えることはなくなります。
ただし、ライダーの動きを大きく制限してしまうのでライダーの入力の邪魔をすることになります。
抱きついてしまえば他に特殊な操作(バランスを取ったりなど)をする必要はほとんどないので最もお手軽なタンデム方法です。
しかし、親しくないライダーに抱きつくのは抵抗がありますし、長時間抱きついたままだとライダーもタンデマーもかなり疲弊します。
短距離の移動であれば訓練やコツが必要ないのでおすすめですが、長距離の移動にはおすすめできない方法です。
タンデマーはライダーをニーグリップするとバイクの邪魔にならない乗り方になる
- Qライダーの邪魔をしたくないんですが、イマイチ一体感がありません。
- A
ニーグリップをしましょう。
ニーグリップをしてライダーとの一体感を増すことでライダーの体の傾きに合わせて体を倒すことができます。
ライダーはガソリンタンクなどを介してバイクとの一体感を増し、タンデマーはライダーを介してバイクとの一体感を増すことができるので情報の伝達がうまくいきます。
ライダーの肩を掴むと邪魔になる乗り方になる
- Qニーグリップではなく、肩を掴んでも一体感はでますか?
- A
タンデマーがハンドルを握ることになるのでおすすめしません。
バイクのハンドルを握っているライダーの腕の付け根、肩を掴むということは、間接的にバイクのハンドルを握っているのと同じことになります。
ライダーの肩の動きを制限するだけでなく、タンデマーの入力によっては、ライダーまったく意図していない入力をバイクに対して行ってしまうということになります。
「バイクの入力の邪魔をしない」という観点からはライダーの肩を掴まないようがいいでしょう。
低速時、コーナリング時は動かない
- Q渋滞になるとタコ踊りしたくなります。
- A
我慢してください。
高速で直進しているバイクはとても安定しています。逆にコーナリングの最中や低速走行時はとても不安定な状態になっています。
「バイクが不安定」という状態は「入力の影響を受けやすい」という状態です。スポーツライディングをするときは敢えてバイクを不安定な状態にして、入力に対する反応感度を上げてからコーナリングを始めたりします。
不安定な状態ではライダーの入力だけでなく、当然タンデマーの入力も受け付けやすくなっているので、低速時やコーナリング時はタンデマーは極力動かないようにし、ライダーの意図しない入力をバイクに与えないようにしましょう。
動くときはライダーに声をかけると邪魔にならない乗り方になる
- Q渋滞中でなければタコ踊りしてもいいですか?
- A
高速走行時はバイクが安定しているのでタコ踊りできます。
高速で直進しているときはバイクは安定しているので多少動いてもバイクへの影響は少ないので姿勢を変えたりする分には問題ありません。
停車中に動きたい場合は、ライダーに「ちょっと動いていい??」と聞くのが丁寧です。基本的にライダーは停車中は片足しか地面についていないので、両足をついて崩れるバランスに備えることができたりします。
バイクの挙動、音、周囲の状況に目と耳を傾けると上手な乗り方になる
- Qライダーの動きに対して反応が遅れて一体感が損なわれます。
- A
周囲を観察して2秒先の未来を想像しましょう。
タンデムするときは周囲の状況やライダーの挙動、バイクの音に目と耳を傾けると発進の加速に予め備えることができます。
例えば、景色ばかりに目を奪われず、前方の道を観察してコーナーが見えたり、バイクのウインカーが点滅しているのを確認したときにニーグリップを強くし、ライダーとの一体感を増して曲がることができるようになります。
タンデムに余裕がでてきたら、ライディングに主体的に参加してみる意識で公道を走ればタンデムがもっと楽しくなるかもしれません。
ライダーにぶつからないことが3番目の課題!タンデマー目線のタンデムの乗り方
- Qタンデムをするとヘルメットが傷つきます。
- A
ライダーにぶつかりすぎです。
加速時、発進時の「落下の可能性」や走行中の「カーブを曲がりきれない可能性」と比べれば軽微なものかもしれませんが、減速Gによって減速のたびにタンデマーの体がライダーにぶつかっているとお互いに小さなストレスを積み重ねてしまいます。
ぼーっとしていると慣性の法則でタンデマーは減速のたびにライダーに向かって進んでいくよ。
また、ヘルメットがぶつかることで高価で大事なヘルメットを傷つけてしまうので、タンデマーが3番目に気をつけるべきものは「減速時にライダーにぶつからないこと」だと思います。
それぞれ解説していきます。
タンデマーはライダーをニーグリップすることでライダーにぶつからない乗り方になる
- Q減速時に体が前にずりっといきます。
- A
ニーグリップをして足をつっかえ棒にしましょう。
ライダーを膝で挟むニーグリップがきちんとできれば、太ももがつっかえ棒の役割を果たすので、体はそれ以上ライダーにぶつかることはありません。
ヘルメットがぶつかる場合はヘルメットの位置をずらす
- Qどうしてもヘルメット同士がぶつかります。
- A
減速の雰囲気がでたらヘルメットをずらしてみましょう。ちなみに減速中はバイクは安定しています。
腹筋と背筋で上半身を支えられないと前後に体が振られるのでヘルメット同士がぶつかってしまいます。ヘルメットの位置を少しずらしてあげることでヘルメットがぶつかる回数を減らすことができます。
頭の位置をずらすとバイクに余計な入力が入りますが、減速中はフロントサスが縮んでいるのでバイクは安定しているので問題ないです。
普段は真後ろにつけて、減速のときだけさっとずらすとうまくいくかも!
ライダーの背中に手を添えることでライダーにぶつからない乗り方になる
- Q腹筋背筋が弱いので上半身を支えきれません。
- A
片手をライダーの背中にあてましょう。
手をライダーの背中や肩に添えておけば減速のときにタンデマーの体を支えることができます。ニーグリップで支えるよりも少ない力で支えることができますが、両手を添えると加速Gから体を支えることができなくなるので添える手は片手にしましょう。
片方の手でタンデムバーなどをつかむことでライダーにぶつからない乗り方になる
- Qもう片方の手はどうすればいいですか?
- A
後方のタンデムバーをしっかり握りましょう。
もう片方の手は後方のタンデムバーを握って加速Gに耐えられるようにしましょ。これでタンデマーは三角形という強い構造を手に入れることができます。
バイクの挙動、音、周囲の状況に目と耳を傾けるとぶつからない乗り方になる
- Q減速への対応が遅くなってしまいます。
- A
周囲の状況に気を配れば反応できます。2秒先の未来を生きましょう。
タンデムするときは周囲の状況やライダーの挙動、バイクの音に目と耳を傾けると発進の加速に予め備えることができます。
例えば信号が赤に変わるタイミングを見たり、ブリッピングの音が聞こえたり、気の利いたライダーは減速時にポンピングブレーキをして弱い減速Gにをわざとかけて合図をしてくれます。
タンデムに余裕がでてきたら、ライディングに主体的に参加してみる意識で公道を走ればタンデムがもっと楽しくなるかもしれません。
最もツーリングに適したタンデマーのタンデムの乗り方は?
長々と解説したせいで、結局どんな方法がベストなのか自分でも混乱してきてしまったので
という考えうる4つのパターンに分けて最適解を解説します。
バイクシートベルトしかない車両の場合
「車検を通すため、安全基準を満たすために形式上ついている」シートベルトしか設置されていないバイクの場合は
がおすすめです。タンデムつかまりベルトを使用しない場合は抱きつきましょう。
後ろにタンデムバーがある車両の場合
車両後方にタンデムバーが設置されている場合は
これでタンデマーは三角形(バー、両腕の根本、ライダーを挟んでいる足)を作ることができるのでかなり安定します。
横にしかタンデムバーがない車両の場合
横にしかタンデムバーがない車両の場合は、
後ろにタンデムバーがある場合よりも三角形は小さくなりますがかなり安定してタンデムすることができます。
背もたれがある車両の場合
背もたれがある車両の場合はこの記事の内容はほとんど関係なくなります。通常の「乗る」タンデムとは違い、車のように座っているだけで良いです。
バックレストがない場合はタンデムのときだけ設置するのも良いかと思います。ただし、バックレストやシーシーバーをつけて違和感がないバイクはアメリカンとビッグスクーターくらいなので注意が必要です。
タンデムに向いているバイク
自分が一番かっこいいと思ったバイクがあなたにとって最もタンデムに向いているバイクであることは明らかですが、誰かのためにタンデムに向いているバイクを探さなければならない方もいるかと思います。
という特徴を多く備えている、
という種類のバイクのスタイルがタンデムに向いています。
これらの種類のバイクについて125cc、250cc、400cc、大型バイクの排気量ごとに厳選した全13車種を下の記事でご確認いただけます。
まとめ
いかがでしょうか。
網羅的に解説をしようと思ったらとても長い記事になってしまいました。あなたが知らなかったことが1つでもあったことを願うばかりです。
知
そういう方は申し訳ない。長々と失礼しました。
この記事をぎゅっとまとめると
という感じになるかと思います。
この記事が少しでもあなたのタンデムツーリングのお役に立てたのであれば嬉しく思います。
はたから見るとタンデムは素敵かもしれませんが、実際は臭いし暑いし寒いし危険だし、なにより運転が全く楽しくなくなるので全くおすすめしません。電車でお出かけしましょう。
以上、タンデム大嫌いな僕が書いた記事でした!
オコモトは自分のためだけにバイクに乗ってるからの。あなたがタンデムを楽しむときはくれぐれも安全運転するんじゃよ。命を預かっていることを忘れてはならんぞぃ。
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