okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
僕はゴリゴリに膝すりをすることができるバイク乗りですが、所詮は「ただバイクに乗ることが好きなハッピーツーリンガー」です。
僕のバイクスキルは完熟しているわけでは全くなく、日々勉強、思考錯誤を繰り返して未だ成長の過程です。
この記事はそのとき「もっとも膝擦りしやすい方法」を随時シレッと更新しています。
とは言え、僕は「気持ちよく楽しく安全に上手っぽくに走る」をモットーにしているので、普段は膝擦りメインのライディングをしていませんのでこの記事の更新頻度は高くありません。たまーに変化がないかこの記事を読み返して頂ければと思います。
膝すり未経験の方にとっては「ゴリゴリの走り屋の方」や「サーキットメインの方」よりも僕のこの記事のほうが役に立てると思います。
この記事にたどり着いた方は
という方ではないでしょうか。
バイク乗りであれば「全然興味ないね!」というと嘘になるけれども大っぴらに「大好き!」「やってみたい!」とも言えないのが膝すりではないでしょうか。
サーキットをバリバリ走っている方からすると
レベルの低い記事だなぁ。サーキット行けよ。
と思うでしょうし、膝すりしたいけど諦めた方は
こんな危ないこと記事にするとは!非常識だ!
と思うかもしれませんが今日のところは見逃してください。
この記事では
ということについて解説していきます。
膝すりではなく、きれいにかっこよくスムーズにコーナーを曲がりたい方は下の記事に移動してください。
バイク膝すりに必要なもの【膝すりズボンなど】
それぞれ解説します。
ニースライダーがつけられるレザーパンツ【バイク膝すりズボンなど】
ニースライダーが付けられる牛革のレザーパンツが必要です。牛革は摩擦に強い素材なので合皮ではだめです。
こんなのも見つけました。
厚めのニースライダー【バイク膝すりズボンなど】
ニースライダーがつけられるレザーパンツに最初についてくるニースライダーはとても薄い場合はです。膝すりしやすい厚めのニースライダーに変更しましょう。
以前使っていた韓国製の激安ニースライダーが全然減らなくてよかったのですが、今は見当たらなかったので厚みがあり安くて評判のいいコミネのものがいいと思います。
膝をするようになったらツーリング3回で買い替えになるので安いほうがいいです。
トゥスライダー付きのレーシングブーツ【バイク膝すりズボンなど】
この記事の内容で膝すりをするとつま先もするのでトゥスライダー付きのレーシングブーツが必要です。転倒時の安全性を考えるとレーシングブーツがいいですが、トゥスライダーがついていればシューズでも構いません。
足首取れても知らないよ
プロテクター入のバイクジャケット【バイク膝すりズボンなど】
プロテクターが入っていればなんでもいいです。転倒でダメになるかもしれないので安いものでも大丈夫です。
フルフェイスヘルメット【バイク膝すりズボンなど】
激しいクラッシュはしない予定なのでフルフェイスであればなんでもいいです。転倒で傷がつくかもしれません。
フルフェイスであることが最低条件です。
レザーグローブ【バイク膝すりズボンなど】
手をついたときに手が滑るスライダーがついているものが好ましいです。上の写真の①のパーツです。僕はこれがないグローブで鎖骨を折っています。
空気圧を1割程度低くしたハイグリップタイヤ【バイク膝すりズボンなど】
最初はハイグリップタイヤがおすすめです。
ハイグリップタイヤで膝すりの感覚を覚えるとツーリングタイヤでも膝すりできるようになります。
グリップ感を上げるために空気圧は少し低めにしておきます。
水【バイク膝すりズボンなど】
喉が乾くので水分必須です。膝すりするようなところは人里離れている(サーキットのこと)のでペットボトルを持参しましょう。
比較的路面がきれいな登りのタイトな右コーナー【バイク膝すりズボンなど】
路面がきれいなことに加えて、
登り | 下りより登りの方が速度をコントロールしやすい |
タイトな | 膝すりせずに30~60km/hくらいで曲がるコーナー。高速コーナーだと危ない |
右コーナー | 左コーナーで転倒すると対向車(サーキットだけど)に迷惑がかかる。右なら自分が痛いだけ。 |
という条件で行いましょう。
そんな遅いスピードで膝すりなんてできるの?
速いと危ないし怖いじゃん・・・
タイトコーナーならコーナー進入時に45km/hも出ていれば膝をするのに十分な遠心力は得られるよ。
膝すりしやすいバイク
排気量が小さいバイクの方が膝すりはしやすいです。
というか大型バイクだと修理代が怖いので思い切ってバンクさせられませんんし、我々素人が扱える排気量を遥かに超えています。最初の膝すりの1台としては厳しいでしょう。
個人的にはセパハンバックステップのバイクが膝すりしていて楽しいです。中古の80~400ccレーサーレプリカを買いましょう。
アメリカン以外なら大丈夫だと思うよ。
モタードもきついかも。
モタードは膝すりなんてしなくても超絶楽しいですからね・・・
バイク膝すりしやすいサスセッティング
お気に入りのセッティングが出ているのであればそのセッティングで構いませんが、特にこだわりがない場合は「全柔」でいいと思います。
サスセッティングできる調整機構をすべて左回しに回しきってください。
バイク膝すりのフォーム
理想はこれですが、今回は「一度でいいから擦ってみたいバイクパンツの膝のトコロ」というテーマなのでこんなかっこいいフォームでは曲がりません。
なんだか悲壮感すら感じるわ・・・
後ろを走っている人がいないか、ミラーの確認は怠ってはいけません。
シートの目一杯後ろに座る【バイク膝すりのフォーム】
後ろに座るとセルフステアを邪魔しづらくなり、リアタイヤにトラクションをかけやすくなるのでグリップ感が増します。グリップ感が増すということは安心感も増すということ。
また左右の姿勢移動もしやすくなるので基本的にスポーツライディングの際はシート後方に座ります。
ただし、シートの前方に座ったほうが路面と膝の距離が近くなる感じがするので前の方に座った方が膝擦りしやすいという方もいます。
僕としてはシート後方をおすすめします!
右コーナーなのでお尻の左半分でシートの右半分に座る【バイク膝すりのフォーム】
上の画像のお尻は「桃」のイラストを逆さまにしたのでなんか生えていますが気にしないでください。
思いっきり腰をずらします。ずらずというよりも「右前方に腰を落とす」というイメージの方がいいです。
頭の位置は終始ステムの延長上(車体の真ん中を維持)【バイク膝すりのフォーム】
頭はコーナーのイン側に落としたほうがいいとう方もいますが、僕は車体の真ん中に置いておいたほうがおすすめです。頭の重さが背骨とお尻とシートを通ってリアタイヤに乗る感じがします。
頭をコーナーのイン側に落とすと路面との距離が近くなって恐怖心が少なくなるので、どうしても倒すのが怖い方はイン側に落としてもいいと思います。ここはお好みで。
サーキットではガンガン体重をイン側に入れたいから頭はイン側に落とすことが多いよ。
峠でイン側に頭を落とすと、コーナーの先の見通しがとても悪くなるから峠では頭はセンター残しの方が多いです。リーンインとリーンアウトの違いみたいな感じですかね?
左の太ももを車体に思いっきり押し付ける【バイク膝すりのフォーム】
左の太もも、というか左足全体でバイクを押して寝かしに行きます。
「力を込める」というよりは「左太ももで体重を支えることによって体重をかける」という感じ
左の腕を車体に思いっきり押し付ける【バイク膝すりのフォーム】
左腕がタンクにひっかかるなら左腕もグイグイタンクに押し付けて寝かしにいきます。レーサーレプリカやSSのタンクが角ばっているのはこの「腕グリップ」をするためです。
「力を込める」というよりは「タンクに押し付けた左腕で体重を支えることによって体重をかける」という感じ
内足である右足のかかとを車体に軽く押し付けて膝を開く
ステップの先に爪先を乗せるとブーツのトゥースライダーをゴリゴリすることになります。これはこれで快感なのですが、あまりにもステップの先に乗せる過ぎると「両足でバイクを挟んで安定する」という効果が薄れます。
その結果ハンドルに力が入ってしまいがちになるので、かかとを車体に軽くつけて爪先はステップに乗せ、外を向くようにします。
爪先が外を向いたらニーグリップができないじゃない
と思うかも知れませんが、普段ニーグリップをして体重を支えているいる力は全て「左手」「左足」に移行させているので問題有りません。
爪先を外に向けることで右前方に膝が出しやすくなります。
このとき、足首を曲げて足の裏を車体に押し付けるようにすると安定感が増したりします。この辺りの具合は「どんな足の向き、形、角度なら車体を1番安定させられるか。ハンドルから力が抜けるか」ということを探ってみてください。
「両足でバイクを挟んで姿勢を安定させている」というのが目的で内足にはほとんど力をいれないようが良いです。内足に力を入れるのはバイクが傾きすぎたときに車体を起こす時くらいです。
内足めっちゃ大事なので写真を載せようと思っているのですが、峠に行くと毎回走るのが楽しくて写真を撮るのを忘れます。次こそ撮ってきます・・・。
右膝は大きく開き「右側前方の路面」を迎えに行くほど突き出す【バイク膝すりのフォーム】
肝心の右膝、膝すりする方の膝は路面を迎えに行くくらい右前方の路面めがけて突き出しましょう。
このときに先ほど紹介してきた「体重を支えることによって体重をかける」という部分を強烈に意識しましょう。
ハングオフってやつですね!
感覚的に膝を思いっきり開いた状態にしてみてください。感覚では「思いっきり開いている」と思っていても目視してみると対して開いていません。もっと、もっとです。
もっともっと開いた状態で右斜め前方に膝を出します。
もっと開いてもっと前に出して!!もっともっと!!
バイク膝すりの走行ライン
シフトダウン区間
速さを求めるのであれば本来「ブレーキングしながらブリッピングシフトダウン」をしなければならないのですが、操作が難しくなるので今回の「「一度でいいから擦ってみたいバイクパンツの膝のトコロ」というテーマなので区間を分けます。
まずはシフトダウンに集中して適切なギアに合わせます。
適切なギアとは「コーナーの立ち上がり(二次旋回)を気持ちよく立ち上がっていけるギア」です。つまり、減速のためにシフトダウンをするのではなく、数秒後の加速のためにシフトダウンします。
ブレーキ区間
シフトダウンを冷静に終えたらブレーキ区間に入ります。
フロントブレーキを掛けてフロントサスを沈ませます。ここで沈んだサスは二次旋回開始まで沈ませっぱなしのイメージです。
フロントブレーキをかけると車体は安定してまっすぐ進もうとするので、この区間のうちに先述の「膝すりのフォーム」を作っておきます。このフォームはここから「コーナー脱出」まで崩しません。
ちなみにフロントブレーキをかける直前にリアブレーキをかけるとフロントサスの過剰なノーズダイブを防止することができますが、この記事の速度域では過度なノーズダイブは起きないのでリアブレーキはかけなくてもいいです。もしノーズダイブし過ぎるといっちょ前に感じる場合はお好みでかけてみてください。
目線は常にコーナーの出口の先に先に送り続けてください。
僕はブレーキ操作をするときはどんなときでもリアを先にかけるようにしています。とっさの急制動のために普段から癖をつけておくためです。
ブレーキリリース、向き変え、一次旋回区間
ブレーキを解除するとバイクは不安定になるので、「膝すりのフォーム」でグイグイ押されていた力が開放されてスッと向きを変えるようにコーナー出口に向かってバイクが寝ます。
最初はこの急な向きが変えが怖くてハンドルに力が入ってしまいますが、少しずつ力を抜いていけるように何度も同じコース、コーナーを走りましょう。
ブレーキリリースまで直線的にコーナーの奥まで進入してきて、向き替えで直線的に曲がるというイメージです。
向きを変えた瞬間アクセルをパーシャルに当てます。
パーシャルとは「加速も減速もしないアクセル開度」だよ
この一連の向き変え作業を一次旋回と言います。
向き変えのきっかけ作りにはカウンターを当てたりもするよ
二次旋回区間
二次旋回区間は徐々にスロットルを開けていく区間です。
コーナーのもっともインに寄るあたりをめざしてスロットルを開け始めます。この場所(コーナーのもっともイン寄りの場所)を「クリップ」「クリッピングポイント」と言います。
アクセル開度に比例してバイクはさらに曲がっていきます。
それまで沈んでいたフロントサスからリアサスに荷重が移動することを感じながら、リアにトラクションが乗るように旋回していきましょう。
リアタイアをゴリゴリ路面に押し付けながら、リアタイヤを中心に曲がっていくイメージです。僕がもっとも好きな区間でもあります。
コーナー脱出区間
ここで「膝すりのフォーム」を解除して普通のライディングポジションに戻ります。あとは直線なので加速していくだけです。
コーナリングがうまくいけば「ひゃっほーい!」と声がでてしまう区間なので「ヒャッホイ区間」とも言われています。
言われてないよ。
膝すり、各作業や状態のレイヤー【バイク膝すり練習資料】
それぞれの区間で、どんなものがどんな感じに動いているのかレイヤーを貼っておくので各々の脳内で重ねて見てください。
選択しているギア【バイク膝すり練習資料】
ずっと2速です。1速を使おうとして間違えてニュートラルに入ると壁に激突コースなので、僕は基本的にワインディングで1速は使いません。
フォーム【バイク膝すり練習資料】
フロントブレーキをかけた瞬間から二次旋回が終わるまでずっと「うおおぉぉ」です。
フロントブレーキをかけている間はバイクは大きく傾かないので、「フォームを作って曲がる指示をあらかじめ出している」状態からブレーキリリースすることで「GO!!!」を出す感じです。
「うおおぉぉ」じゃない普通のポジションは下の記事を読んでください。
荷重【バイク膝すり練習資料】
こんなイメージです。
目線【バイク膝すり練習資料】
線だらけでなにがなんだかわからないともいますが解説します。
基本的に「現在見えているコーナーの最深部」に目線を送り続けることになります。
バイクはスキーやスノーボードと同じで目線を向けた方に向かっていきます。
正確には「頭を向けた方」です。
頭を向けると肩が向き、片が向くと腰が向き、腰が向くと足が向き、体全体が向くとバイクが向くからです。
スロットル操作【バイク膝すり練習資料】
スロットルを煽りながらシフトダウンをしてきて、ブレーキ区間では全閉。向きを変えたらパーシャルにあてて、二次旋回中はリアタイヤのグリップと相談しながら少しずつ開けていきます。
小排気量だとトルクが細いので「雑に相談しながら」あるいは「相談せずに」開けられるので楽です。
膝すり具合【バイク膝すり練習資料】
向き変え後、割りとすぐに膝すりをして、二次旋回のときにゴリゴリ感を楽しむ感じです。
バイク膝すりの最大のコツ
最大のコツはハイグリップタイヤを履くことだと思います。ハイグリップタイヤで膝すりできるようになるとツーリングタイヤでもできるようになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
こういう記事ってマウンターとかコンプレックス持ってる人に叩かれるからそういう人に見つからないと良いね
その人たちも「膝すり」とかで検索して記事を見つけているのになんなんでしょうね。わざわざクリックして記事読み始めるだろうに・・・
アマリングの記事とかもそうだよね 笑
「一度でいいから擦ってみたいバイクパンツの膝のトコロ」と言う方のためにサーキットで行う無理膝の方法について解説しました。
バイクは人がいるところでは静かに走って、人がいないところで楽しく走るものだと思っています。
街中や高速道路で非常識なすり抜けや乱暴な運転をしても全く楽しくないので、人のいないサーキットで楽しんで走りましょう。
最初から膝すりを狙わずに、初めのうちは狭まっていくアマリングを愛でながらゆっくり安全に膝すりを目指してください。
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