okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いた方は、
という方ではないでしょうか。この記事では、
ということについて解説していきます。
実際のバイクの確認は必ずすること
契約を急ぎたいあまり、実車を確認せずに契約をしたり、仲間に男らしさをアピールするために
いや~実車見ないでバイク契約してさ~。こういうのが運命の出会いってやつ~?
という方がいますが、それは新車バイクでやれることであって、中古バイクでは絶対にやってはいけません。
購入予定のバイクの確認は必ず契約前に行いましょう。バイクチェーン店で他店舗からの取り寄せしなければならない場合は陸送代が契約時に上乗せされることがあります。もしも契約に至らなかった場合に請求されるのかどうかは事前に確認しておきましょう。
もしも取り寄せ先の店舗に行けるのであれば了承を得た上でそちらに行って確認してもOKです。
行った先の店舗の売上になっちゃうからちょっと寂しいんだけどね・・・
もしも陸送代を払いたくなくて、取り寄せ先の店舗にも行けないのであれば「思い切って実車を見ずに契約する」のではなく「そのバイクは諦める」というのが正解です。それくらい実車の確認は大事なことです。
バイクの知識がまったくない初心者の方でも、この記事の通りに確認すればきっとうまくいくので安心してください。
個人売買で買うときも同じじゃよ。絶対に確認するのじゃ。
価格だけではなく、状態と走行距離のバランスで考えること
中古バイクを選ぶ方の多くは限られた予算の中でバイクを買う必要があります。どんな人でも「なるべくいいバイクをなるべく安く買いたい」と思うでしょう。
実際に検討に入ると「安く買いたい」の方が強く出てしまい、ついつい価格ばかり見るようになってしまうので注意が必要です。何故そのバイクはその価格なのか(相場より高くても安くても)、疑問が少しでもあれば店員さん(個人売買の場合は売り手)にどんどん質問しましょう。
あなたの腑に落ちる回答が得られなければ検討のテーブルから外す勇気を持つようにしましょう。
理由があってその価格になっているから、その理由を聞いておいたほうがいいってこと。
なるべく自宅から近いバイク屋さんで購入すること
「バイク購入方法」と指南しているこの記事のようなネット記事では「まずは良いバイクショップを見つけよう」という事が書かれていますがこれはほとんど不可能なことです。
SNSやネット検索で口コミ見てみることももちろん大事ですが、「どんなサービスがいいサービスなのか」ということは人によって違います。例えば、
エアバルブにヒビ入ってたからタイヤ交換のついでに変えといたよ。+500円ね。
あざまーす!空気圧の漏れを未然に防げてラッキー!
と感じる人や、
エアバルブにヒビ入ってたからタイヤ交換のついでに変えといたよ。+500円ね。
(余計なことしやがって!500円ふっかけられた!)
と、考え方、感じ方は様々だからです。
「良いショップを見つけよう」というのは「外観だけで美味しいラーメン屋を見つけよう」というくらい無理難題です。そのラーメンがあなたの好みであるかは食べてみるまでわかりません。
実際に付き合ってみないとバイクショップの良し悪しはわかりません。ただ、「自宅からもっとも近いバイク屋があなたにとって最も良いバイク屋」ということは言えます。
自宅から遠いバイクショップを選んでしまうと、
というデメリットがあります。
バイク購入後、そのお店とあなたが合わなければ2番目に自宅から近いバイクショップでメンテナンスを頼めば良いです。
とは言え、せっかくの情報化社会だから事前に口コミとかを調べるのがいいよ。
中古バイク購入時に確認するべき注意点
中古バイクを購入する全員が「なるべくきれいなバイクをなるべく安く手に入れたい」と考えています。しかしピカピカに磨き上げればそれなりにきれいに見えてしまいますし、「バイクかっこいいバイアス」もかかるので「きれいな」というだけでは不十分です。
「きれいな」とはどんな状態で「きれいではない」とはどんな状態なのか、また「購入を見送った方がいい汚れや状態、トラブル」に関してパーツごとにわかるように解説していきます。
注意点を先に一覧でお伝えします。バイク屋さんで実際にバイクを観察する際のチェックリストとしてもご利用下さい。
特にフレームとエンジン関係は修理できなかったり、修理代が高額になるから要注意じゃ。
逆に考えるとそれ以外は買った後に対処できるし、定期的に行わなければならないメンテナンスの1つだったりするよ。
では中古バイクを購入するときの23のチェックリストをそれぞれ解説していきます。
年式に対する走行距離と外観に違和感はないか注意深く確認する
まずは年式、走行距離、外観からざっくりどんな車両だったのかを推察します。保管方法が雑だったり長年放置されていたような車両はおすすめしません。
バイクや車は定期的に乗ることで調子を維持することができ、寿命が長くなります。
乗らないでいたほうが長持ちするんじゃないの?
バイクや四輪は乗ってあげたほうが調子を維持できます。詳しくは下の詳細記事を読んでみて下さい。
雨や太陽(紫外線)にさらされ続けた車両のパーツ、特にゴムパーツはすぐに傷んでしまいまうので乗っていないときの保管方法も大切です。
濡れても大丈夫だけど、極力濡らさないほうがいいよ・・・工業製品だからね・・・
雨と同じくらい、もしかしたらそれ以上に紫外線も怖いよ・・・
年式、走行距離、外観から「このバイクは定期的に乗られていたのか」「保管方法はどうだったのか」ということをある程度推測することができます。
年式 | 走行距離 | 外観 | 推測できる状況 |
新しい | 短い | きれい | すぐ乗らなくなり大切に保管 |
新しい | 短い | 汚い | すぐ乗らなくなり雨ざらし放置 |
新しい | 長い | きれい | 定期的に乗られ、最低でもカバーはしてあった |
新しい | 長い | 汚い | 定期的に乗られ、雨ざらし放置 |
古い | 短い | きれい | ガレージで大切に保管。頻繁に乗らないがメンテナンスはしてあった |
古い | 短い | 汚い | 長期間放置車両 |
古い | 長い | きれい | 定期的に乗られ、雨ざらしではなく大切にされていた |
古い | 長い | 汚い | 定期的に乗っていたが保管はおろそかだった |
「汚い」とはサビ、樹脂パーツが白くなっている、ゴムパーツが割れているなどです。
古いデータで恐縮ですが、こちらの調査によるとライダーの年間走行距離は5000~10000km程度が一般的とのことなので年式と走行距離を確認して10000km/年の走行距離を走っているバイクであればだいたい年式に対しての走行距離が適正・・・という目安になるかと思います。
左右から見てフレームと他のパーツに不自然な隙間はないか
フレームとフレームに接するパーツの隙間が左右同じ隙間が空いているか確認しましょう。特にわかりやすいのはタンクとフレームの隙間です。
フレームはバイクの骨組みです。
左右で隙間の幅が違ったり、不自然に隙間が歪んでいたりするとフレームに異常がある可能性があります。
気になったら店員さんに「この隙間ってこういうもんですか?フレームに問題があるわけではないですよね?」と聞きましょう。「そういうバイクです」と言われても帰宅したら画像検索してみましょうね・・・
ステム、タンク、シート、リアフェンダーの中心は一直線上にあるか
車体を後ろからみて、
- ハンドル(ステム)の中心
- タンクの中心
- シートの中心
- リアフェンダーの中心
が一直線上に並んでいるか確認します。目視でわかるくらい並んでいない場合、フレームに重大なダメージがありまともに走れない可能性があります。
今どきフレームに問題のあるバイクを販売するバイク屋さんはないとは思いますが・・・
フレームに凹みはないか
フレームに凹みがある場合は大きな事故を起こしている可能性があります。走行に問題があることもあるので購入は見送った方がいいです。
フレームの異常は治らない骨折をしているようなもんじゃからの
ハンドルにひっかかりはないか
できればフロントタイヤが浮いた状態でハンドルを切ってスムーズに切れるか確認したいです。店員さんによってはサイドスタンドを軸にしてタイヤを浮かせてハンドルが切れる様子をみせてくれます。ダメ元でお願いするのもいいでしょう。引っかかりを感じる場合は「ステムベアリング」というパーツが事故や転倒、または経年劣化によって傷んでいる可能性があります。
ステムベアリング自体は安いパーツですが、交換工賃が高いので「ハンドルが引っかかる気がしますがこれが普通でしょうか・・・?」と牽制しておきましょう。
フロントタイヤを浮かせてもらえない場合はバイクに跨がらせてもらってハンドルを切ってみましょう。ひっかかりを感じる場合はケーブル類の取り回しがうまくいっていない場合があります。
ステムベアリングの以上はタイヤを浮かせないとわかりづらいよ
ハンドルロックのストッパーに傷はないか注意
ハンドルロックのストッパーが欠けていないか、溶接した跡はないかを確認しましょう。
ここにダメージがある場合、激しい転倒を経験している可能性が高いのでフレームなど他のパーツにも転倒の影響があるかもしれません。
ダストシールにヒビはないか
ダストシールにヒビが入っているとオイル漏れまで秒読み段階です。フロントフォークをオーバーホール(大掃除)してもらってから納車してもらうか、購入を見送ったほうがいいかもしれません。購入後バイク屋さんに依頼をすると30000円程度かかります。
指摘すれば対応してから納車してもらえるかもしれません。
車体を前後に揺らしてもインナーチューブにオイルが滲まないか
バイクにまたがり、フロントブレーキをかけた状態で車体を前後に揺らします。写真の場所にオイルがついていたらオイル漏れを起こしています。
このまま乗ったら即転倒だよ・・・
インナーチューブに錆はないか
写真の場所(インナーチューブ)に錆があると、アウターチューブに入っていったときにダストシールとオイルシールを傷つけてしまい、すぐにオイル漏れを起こしてしまいます。
一度錆ができると「錆の根っこ」を除去するのは困難なので錆があったり錆を除去した跡がある車両は購入を控えたほうがいいです。
根っこがあるとまたすぐに錆がでるからね
ローダウン仕様ではないか
ローダウンをしているバイクはそのバイク本来のバランスが崩れています。足つきはいいかもしれませんが、バイクの操作性は著しく落ちている可能性があるのでおすすめしません。
ローダウンを行うときは「純正の乗り味」を知った上で行い、ローダウン後に著しく乗り味が劣化していれば純正に戻すくらいの気持ちで行った方が良いです。
バイクは走っているときが楽しいんだから、止まっているときの状態を優先するべきではないと思うよ。
アイドリングは安定しているか
四輪車と違って、バイクは押して移動させることができるので、たくさんの在庫を抱える店舗だと維持管理費を抑えるために「エンジンがかからない状態で保管」することは一般的なことです。
エンジンかけてもらえますか?
キャブからガソリン抜いて、バッテリーも外してあるので今は難しいですが後日でもよければかかるようにしておきますよ
と、理由も教えてくれて日程調整してくれるバイク屋さんからバイクを購入するようにしましょう。もしも、
エンジンかけてもらえますか?
契約してから整備を始めるので契約するまでエンジンはかかりません。
と言われたらそのバイク屋さんとはお付き合いをしない方がいいです。
いずれにしても整備前のバイクのエンジンをかけるということはバイク屋さんの負担になるので「明確に購入の意志がある車両」のみエンジンをかけてもらうようにしましょう。
あれもこれもエンジンかけてという冷やかしはこっちから願い下げです。
オイル漏れはないか
エンジンオイルは熱が入ると柔らかくなるので、エンジン停止状態ではオイル漏れが起きなくても、アイドリングを続けるとオイル漏れを起こす場合があります。
エンジンを切った後にエンジン周りを観察してオイル漏れや滲みがでていないかみてみましょう。
床にオイルが垂れるくらいのオイル漏れは論外じゃ!
吹け上がりに問題はないか
吹け上がりの確認は
ちょっとだけスロットル捻ってもいいですか?
と確認し、ほどほどに回しましょう。お店のバイクなのでレッドゾーンまで回すということは絶対にやめましょう。
スロットルの動きにエンジンの回転がついてきていれば問題ないです。久しぶりにエンジンをかけられてバイクもびっくりしますからね。
ボアアップしていないか
エンジンの排気量を無理やり大きくする「ボアアップ」という改造を施されているバイクはエンジンの寿命が短くなっているのでおすすめしません。
ボアアップは人気のカスタムなので、店員さんが少し自慢げに「このバイクボアアップしてるんですよ!」と言ってきます。こちらから確認しなくてもOK!
タンク内に錆はないか
タンク内に錆がある車両は放置車両決定なので必ず確認しましょう。店員さんに燃料キャップを開けてもらってスマホで照らしてみましょう。
燃料フィルターはついていないか
サビを落としたタンクにはサビのカスを取り除くために後付けの燃料フィルターが付けられることがあります。もしも燃料フィルターを発見したら、それが元々ついているものなのか、後付けのものなのか確認しておきましょう。
タンクに凹みはないか
タンクは転倒時に凹みやすいパーツです。補修が難しいので小さな凹みも見逃さないように確認しましょう。
タンクが凹んでても機能的には問題ないよ。見栄えの問題。相場と同じ価格なら金額交渉できるかも??
タイヤに溝はあるか
タイヤに溝がないと購入後すぐに定期メンテナンスの中でも高額な部類に入るタイヤ交換をすることになります。雨の日に滑りやすくなるので注意が必要です。
タイヤの減り方はバイクの保管状態を知られるものではなく、前オーナーの運転の仕方を知られるだけなので「買った後に交換すればいいや」という方は特に気にしなくても大丈夫。
タイヤにヒビはないか
長い時間紫外線にあたっているとタイヤがヒビ割れてきます。定期的に乗っていれば適度な熱が入ってヒビ割れることはないので放置車両と考えて良いです。
溝があったとしてもヒビが入っていれば寿命です。
タイヤの製造日は古すぎないか
タイヤサイドにある4桁の数字を探します。写真のタイヤの数字は「1220」です。これは2020年の12週目に製造されたタイヤであることを示しています。
製造されて5年以上経過したタイヤは経年劣化で寿命を迎えていることも多いので注意しましょう。
僕はバイクを買ったらなるべく早くタイヤを交換するようにしています。命を預けるタイヤなので状態がわからないと安心してバイクを傾けられません。
ブレーキディスクの凸凹は走行距離に対して自然か
走行距離表示が短いのにブレーキディスクがやたら凸凹している車両は怪しいです。実際は表示以上の距離を走っている可能性があります。
触った感覚で判断するのでわかり辛いです。他の展示車両と触り比べてみましょう。走れば走る程削れて凸凹していきます。
初心者さんにはわかりづらいからそこまで気にしなくていいぞい
走行3000kmの車両なのに、隣に展示されている走行20000kmの車両のブレーキディスクより明らかに凸凹していたら怪しいって感じ。
スプロケットのギザギザは走行距離に対して自然か
走行距離表示が短いのにスプロケットのギザギザ部分がやたら尖っている車両は怪しいです。実際は表示以上の距離を走っている可能性があります。
触った感覚で判断するのでわかり辛いです。ブレーキディスクと同じ様に他の展示車両と触り比べてみましょう。走れば走る程削れて尖がっていきます。
これも初心者さんにはわかりづらいかもしれんの。シビアになる必要はないのじゃ
人気車種別の注意点
という車種は中古車検索が多いようなので別記事で解説しています。各車種をタップすればリコールや持病の情報を得られます。
中古バイクの注意点まとめ
いかがでしたでしょうか。
初めて中古バイクを購入する方で、バイクの知識がない方にも役に立つ情報をまとめてみました。
このチェックリストを全てクリア擦る必要はありませんが、取り返しのつかない、または修理に高額な費用がかかる、フレーム、エンジンなどは特にシビアに見たほうが良いかと思います。
あなたが良い相棒に巡り会えますように。
知識が「0」の状態からバイク購入までの全体のロードマップは別の記事にまとめていますのでそちらも読んでいただければ幸いです。
コメント