okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いた方は
という方ではないでしょうか。
この記事では
ということについて解説していきます。
結論を先に伝えると「常識の範囲内でバイクを走らせるのであれば性能差はほとんど感じられない」「非常識な範囲になるほど感じられる性能差は大きくなる」という感じです。
大型二輪免許、普通自動二輪免許費用の違い
二輪車であれば排気量無制限で運転することができるのが大型二輪免許。
400cc未満の二輪車を運転できるのが普通自動二輪で、一般的に普通自動二輪免許で運転できるバイクを「中型バイク」といいます。
1995年までは400ccまでのバイクを運転できる二輪免許が「中型限定自動二輪免許」という名前じゃった名残じゃよ。
免許なしで教習所 | 260,000円 | 最短16日 |
普通免許ありで教習所 | 150,000円 | 15日? |
普通自動二輪ありで 教習所 | 100,000円 | 7日? |
免許ありで一発試験 | 18,100円 | 最短1日 |
(免許なしで一発) | (22,300円) | (最短1日) |
合宿(免許なし) | 270,000円 | 15泊16日 |
免許なしで教習所 | 160,000円 | 最短11日 |
免許ありで教習所 | 100,000円 | 最短11日 |
免許ありで一発試験 | 18,100円 | 最短1日 |
(免許なしで一発) | (22,300円) | (最短1日) |
合宿(免許なし) | 90000円 | 8泊9日 |
教習所によって変わりますが両免許の費用や期間は上記の通りです。
大型二輪免許、普通自動二輪免許の教習車の違い
運転する教習車の違いは
ホイールベース | 車重 | シート高 | |
CB400 | 1440mm | 207kg | 750mm |
NC750L | 1520mm | 217kg | 770mm |
最大トルク | |
CB400 | 39N・m |
NC750L | 54N・m |
こんな感じです。正直それほど大きな違いはないと思います。
確かに教習車はそんなに変わらないのね・・・
400ccでは比較的重く大きいCBと大型では比較的軽く小さいNCですからね。
「教習所に通うのが面倒」という理由で大型バイクを敬遠している方は「バイクで走ることを楽しと感じていない」ので大型バイクは乗らないほうがいいです。僕は大型教習楽しくて仕方がありませんでした。バイクに限らず、自分より技量が上の人に何かを教えてもらうことは楽しいものです。
大型バイクと中型バイクの価格の違い
新車の車両価格を比較した場合、ほとんどの大型バイクは100万円以上しますが、中型バイクで100万円を超える車両は僕が知る限りでは存在しません。
もっとも高価な中型バイクはDUCATIのSixty2で920000円。
しかし、中古でバイクを購入する場合は「中型バイクの方が高価格」とうことが普通にあります。というか新車からの値下がり率は圧倒的に大型バイクの方が大きいです。
新車価格 | 同程度の中古価格 | 値下がり率 | |
中型バイク | 80万円 | 60万円 | 25% |
大型バイク | 100万円 | 50万円 | 50% |
乱暴に説明すると上の表のようなイメージです。
ですので一般的に「大型バイクは中型バイクよりも高価格」と言われますが、正確には「新車の大型バイクは中型バイクより高価格。中古では両者の間に大きな差はない」という感じかと思います。
どんなバイクでも一回乗ったら中古。
中古バイクのサイトとか見てると「大型の方が安くね!?」って錯覚(錯覚ではない)に陥ります。
大型バイクと中型バイクの維持費の違い
一口に中型バイクといっても250ccと400ccでは車検の有無で大きな維持費の違いがあるので
排気量 | 区分け |
250cc | 車検が必要ない上限の排気量 |
400cc | 普通自動二輪免許の上限の排気量 |
大型バイク | 大型自動二輪免許が必要な排気量 |
という3つのカテゴリの維持費を比較します。
僕のバイクの年間維持費はこれくらい!この年は車検がありました!タイヤ交換はしませんでした!
400ccのバイクの年間維持費はこれくらい!ただしガソリン代は除く!
という情報はあまり参考になりません。
メンテナンスした内容や、バイクで走った距離に左右される年間維持費って「人による」からなんの参考にもならないと思うの。
すべての・消耗品・工賃・税金・車検・ガソリン代を年間換算した場合の維持費は
年間走行距離 3324㎞未満 | 年間走行距離 3324㎞以上 | |
250cc メンテはショップ | 188332円 | 34.37円×走行距離+68680円 |
250cc メンテは自分で | 128992円 | 19.82円×走行距離+68680円 |
400cc メンテはショップ | 202028円 | 34.37円×走行距離+91715円 |
400cc メンテは自分で | 134312円 | 19.82円×走行距離+74965円 |
大型バイク メンテはショップ | 202028円 | 34.37円×走行距離+91715円 |
大型バイク メンテは自分で | 134312円 | 19.82円×走行距離+74965円 |
という表で表すことができます。
年間の総走行距離が3324㎞を境に積算方法が変わるよ。根拠が気になる方は下の記事を読んでみてね。
パーツ代は排気量というか「国内メーカーか海外メーカーか」「現行車か旧車か」ということで大きく変わるので全体的に見れば大型バイクも400ccの中型も維持費は同じです。
400ccの中型バイクを問題なく維持できる方は、大型バイクも維持することができます。
大型バイクと中型バイクの燃費の違い
一般的に中型バイクよりも大型バイクの方が燃費は悪いです。大型バイクのエンジンの方が大きく、大きなパワーを取り出せるのでより大きな燃料を必要とするためです。
燃費を左右するものには「エンジンの気筒数」「運転の仕方」などが関係してきます。
大型バイクと中型バイクのコスパの違い
何をコストとし、何をパフォーマンスとするかは難しいところですが、数字で表すことができる本体価格をコストとし、馬力をパフォーマンスとした場合、大型バイクの方が圧倒的にコスパはいいです。
1馬力を出すのに何円かかっているかを算出すると、
本体価格÷最大馬力 | |
CBR250RR | 20041円/PS |
CB400SF | 15792円/PS |
ZX-10R | 9863円/PS |
という感じです。
CBR250RRは1馬力を発生させるには20041円の本体価格が必要だけど、ZX-10Rは半額以下の9863円で1馬力出せているってこと。
各バイクのランキングは下のカテゴリを読んでみてね。
大型バイクと中型バイクの排気音の違い
バイクの排気音のボリューム、大小を決めるのが排気量です。
バイクはエンジンの中に空気を取り込み、ガソリンと混ぜて爆発されて前に進むエネルギーを作っています。
排気量とは空気とガソリンを混ぜる部屋の広さのことです。部屋の広さ、容量を示すので単位は「cc」「L(リットル)」になります。
簡単に言うと「エンジンの大きさ」です。
四輪車の場合は「L」で示されることもありますが、バイクの場合は「cc」で示されることが多いです。
排気量が大きい方が大きな爆発を起こせて、音が響く空間も広いのでより大きな音がでます。
小さな太鼓よりも大きな太鼓の方が大きな音をだせるのと同じです。
また、 小さな太鼓の音が高く、大きな太鼓の音が低いのと同じで、排気量が小さければ高いほど、大きいほど低い音になります。
排気量が大きい方が「重厚感があって良い音」とされることが多いよ。
大型バイクと中型バイクの取り回しの違い
単純に重い大型バイクの方が取り回しは重く、軽い中型バイクは取り回しが軽いです。
また、大きな大型バイクの方が小回りがきかないのでなおさら取り回しがしづらいということもあります。
自宅からバイクを出すときや休憩の度に取り回しは必須になるので取り回しに慣れていない方にはストレスになります。
また、大型バイクをコンビニに止めるときなどに前方に下っている傾斜地に停めるととても出しづらくなるのでもろもろ気を使う必要が出てきます。
慣れれば何の問題もないけどね。
大型バイクと中型バイクの街乗りの違い
普通に街乗りをする分には大型バイクと中型バイクの間に性能差はありませんが、すり抜けをする場合は車幅の狭い中型バイクの方が有利になります。
また、車体が小さく小回りが効く中型バイクは街乗りに向いているということができます。
突き詰めると125ccが最強になるんですけどね・・・
大型バイクと中型バイクの高速道路走行の違い
大型バイクと中型バイクの数字の性能差がもっとも顕著に出るのが高速道路を走るときです。
常識の範囲内で巡航する場合
周りの流れに合わせて走行する場合、走行車線を100km/hで走行するような走り方の場合は両者の間に差はありません。
追い越し車線を使った追い越しをする場合
追い越し車線を使って追い越しをする場合は両者の間に大きな差が生まれます。
中型バイクは狙った場所にジワーッと近づいていき、ゆっくり追い越しを完了させます。
一方で大型バイクは一瞬で狙った場所に移動し、一瞬で追い越しを完了させることができます。
追い越しなど一瞬の加速力は大型バイクの方が圧倒的に有利です。
非常識なペースで巡航する場合
バイクのパワーに任せ、追い越し車線と走行車線のすべてのスペースを使って、すべての車両を追い越すような走り方をする場合、両者の間には圧倒的な差ができます。中型バイクが大型バイクのペースについていくことは不可能です。
こんな運転もちろん違法ですよ。結構やってる人いますけどね。
アクセルひねるだけで得られるスピードなんて興味ないけどね。コーナリング下手くそなライダーほど高速道路で飛ばしたがるよね。
「中型バイクで高速道路はつらい・・・」は嘘
中型バイクで高速道路はつらい・・・特に250ccで高速道路は疲れる
という方が多いですが、常識の範囲内で走っている分にはまったくそんなことはありません。
こういう感じ方をする方は普段大型バイクで非常識な走り方をしている方だと思います。250ccでも1400ccでも100km/hで巡航している分には疲れ具合に差はありませんし、特段辛いということはありません。
高速道路走行の疲労を左右するのは「排気量」ではなく「カウルの有無」です。250ccのフルカウルよりも1400ccネイキッドの方が疲れます。120km/hも出すと走行風で辛くなります。
大型バイクと中型バイクの峠の違い
ワインディングでは上りと下りで評価が変わります。
と書きましたが、下りは結局腕次第なので大型でも中型でも速い人は速いです。
ちなみに僕が400ccレーサーレプリカから大型バイクに乗り換えた理由は「峠の上りコーナーでもっとトルクが欲しい!!」と感じたからです。
普段大型バイクで走っている高速コーナーを中型バイクで走行すると、バイクを倒し込んだ瞬間から車体がきしむような不安定さを感じやすいです。大型バイクに乗っているときと同じペースで走ろうとするとかなり不安を感じながら曲がることになります。
一方で低速コーナーでは中型バイクの方が倒し込みが軽いので軽快にバンクさせることができます。大型バイクでは「よっこらしょ」と切り返すS字コーナーもさくさく走ることができます。
また、車体が軽い中型バイクの方が「バイクの挙動」がライダーに伝わりやすい(ここに荷重したらこういう挙動をするなど)のでバイクの勉強をするのに向いています。
大型バイクと中型バイクの疲れ具合の違い
大型バイクは疲れにくい!
という考えがありますが、排気量で疲れ具合が変わることはほとんどありません。
車体依存のバイクの疲れの原因は「ウインドプロテクション」と「乗車姿勢」がほとんどです。疲れにくいバイクに乗りたのであればフルカウル+アップハンドルのスポーツタイプやツアラーに乗るのがもっとも良い選択です。
車重があることによる強風時の横風の影響や低回転でも走れる振動の少なさ、シフトチェンジの回数が減ることによる疲労軽減・・・ということもないことはないかもしれませんがとても軽微なものです。これらのものは「取り回しの重さ」「小回りの効かなさ」で相殺・・・というかマイナスになるくらい軽微なものです。
大型バイクはシフトチェンジしなくていいから楽!低回転で走れるから楽!
とか言う人って趣味としてバイクに乗っていないよ。移動手段として乗っているよ。
僕は大型に乗っているとシフトチェンジが少なく、エンジンを回せる機会も少ないので寂しく感じます。
大型バイクと中型バイクの違いをもっとも感じるのは「非常識な速度域のツーリング」
ここまで見てきたように、常識の範囲内で運転している分には大型バイクと中型バイクの性能差はほとんど感じられません。むしろ中型バイクの方が優れていると思えるくらいです。
大型バイクと中型バイクに大きな差を感じるのは非常識な範囲でバイクを走らせるときです。
大型バイクの方が全体的な性能が高いから余裕がある走りができるのは当たり前。ただしそれの余裕を感じられるのは非常識な範囲のみ・・・ということだよ。
大型二輪免許なんていらない?大型バイクなんていらない?
こうしてみていくと
大型二輪免許なんていらないんじゃない?
と思うと思いますがそれは間違いです。
バイクは「見た目が気に入ったものに乗るのが一番いい」ものなので、見た目が気に入ったバイクが大型バイクであれば大型二輪免許を取得してそのバイクに乗る必要があるからです。
単純な話だよね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
大型バイクと中型バイクの違いについて解説してみました。
結局あたしは大型バイクに乗ってもいいのだろうか・・・
という方のために一言付け加えておきます。
数年中型バイクに乗っていて、そのバイクを特に不安なく取り扱えるのであれば不安やストレスなく大型バイクに乗ることができます。気に入ったバイクが大型であれば乗り換えても問題ないです。
大型バイクは中型バイクに比べて性能が高いです。ある程度の技量がないと不安やストレスなく乗ることはできません。中型を経験せず、いきなり大型バイクに乗ると「不安を感じてバイクに乗るのが普通」「ストレスに気づくことすらできない」ということになるので当ブログではいきなり大型バイクに乗ることには反対しています。詳しくは下の記事を読んでみてください。
バイクライフを長く続けるつもりなら最初は中型に乗ったほうがいいぞい。キアヌ・リーブスも同じことを言っておるぞ。
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