okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いた方は
という方ではないでしょうか。
バイクのタイヤについて調べていると
ということについて疑問を持つのではないでしょうか。
ただバイクに乗っているだけだと特に知らなくても問題ありませんが、知っておくとバイクがもっと楽しくなったりバイク屋さんの説明を聞くときに役に立ったり、バイク仲間の話の理解できる範囲が広がったりするのがこれらの知識です。
知らなくてもそんなに困りませんが、この記事にたどり着いたことをきっかけに簡単な知識を仕入れて頂ければと思います。
この記事では
ハイグリップタイヤ、スポーツタイヤ、ツーリングタイヤなどバイクタイヤの種類
について解説していきます。
他のタイヤの疑問は下の記事を読んでみてね
この記事では
ということに関して解説していきます。
ちなみにタイヤの銘柄ごとの解説はしません。ヘルメットのベンチレーションと同じで「全てのヘルメット」「すべてのタイヤ」を試せるほとんどいないと思うのでそういった記事は書かないつもりです。バイクタイヤの大きなくくりでの解説をしていきます。
タイヤのインプレはバイク乗りではなく、「二輪専門のタイヤ屋さん」のインプレを気にするほうがいいぞい。バイクタイヤのプロじゃし、情報が集まるからの。
(このブログでもおすすめのタイヤ紹介しちゃってんだよなぁ・・・)
バイクタイヤで大きく変わるバイクライフ
バイクタイヤの接地面は前後合わせてハガキ1/2枚分とも言われています。このスペースに我々ライダーの命を乗せて走っていると言っても過言ではありません。
唯一路面と接する部分がタイヤですので、エンジンパワーもブレーキに依る制動力も最終的に路面に伝えるのはタイヤです。「うまく走りたいなら良いタイヤを履け」といわれるくらい恐らくどんなカスタムや改造をするよりも良いタイヤを履いたほうがライディングは上手になり、バイクを操れる範囲が広くなります。
また、ツーリングメインでバイクライフを楽しんでいる方はより寿命が長いタイヤを選ぶことでバイクライフの費用を抑えることができます。
バイクの消耗品の中でもっとも高価なのがタイヤですからね
今まではなんとなく「タイヤ交換お願いします。銘柄はお任せします。」「今までと同じモデルか、後継のタイヤにしてください。」とバイクショップに依頼していた方も、この記事をきっかけに自分で自分に合ったタイヤを選ぶ楽しさを感じて貰えればと思います。
せっかく高い買い物をするのにお店任せじゃもったいないわ!
バイクタイヤの主な性能
バイクタイヤの性能は主に
という5つの性能で大きな良し悪しを判断します。
バイクタイヤの価格
通常タイヤの性能として語られることはありませんが、この記事はバイク趣味初心者の方を対象とした記事なので「価格もタイヤ性能の内」ということで価格も含んでみます。
タイヤは最も高価な消耗品だからね・・・
バイクタイヤのグリップ力
タイヤが路面を掴む力です。
コーナリング中はタイヤを路面に押し付けることで強い摩擦熱が発生しています。イメージとしてはこの摩擦熱でタイヤが溶けることで路面とタイヤがくっつこうとする感じ。
グリップ力の高いタイヤは単純に「滑りにくいタイヤ」ということになります。
バイクタイヤのライフ
ライフとは距離依存のタイヤの寿命のことです。
乱暴に言うとバイクタイヤはゴムです。ゴムは温度の変化や紫外線に弱いのでバイクに乗っていない状態でも少しずつ経年劣化していきます。
バイクタイヤの経年劣化による寿命は製造から5年程度と言われています。
個人的には3年くらいのタイヤになるとちょっと信用できない感じがしてきます。
バイクに乗るためにバイクタイヤは少しずつ摩耗して削れていくので経年劣化以外にも「距離依存の寿命」が存在します。
距離依存の寿命は一般的に「スリップサインが出るまで」とされています。
バイクタイヤのライフとは「スリップサインが出て、次のタイヤに交換するまでの期間」つまり「距離依存のバイクタイヤの寿命」を意味しています。
バイクタイヤのウエット性能
バイクのウエット性能とは「雨天時の滑りにくさ」を意味しています。
バイクタイヤについている模様を「滑り止め」と思ってしまう方がいるようですが、あれは「排水溝」です。
あの模様の溝を通って水をタイヤの外側に押し出していくことで雨天時の走行でも滑りにくくしているのです。
ちなみにあの模様のことを「タイヤパターン」と言ったりします。
僕は雨の日にバイクに乗らないのでこの性能はどうでもいいです。
バイクタイヤの温度依存度
タイヤはゴムなので、寒いところでは柔軟性を失います。冷蔵庫に入れた輪ゴムが切れやすくなるのと同じです。
柔軟性を失ったタイヤは滑りやすくなります。
バイクを走らせることでタイヤと路面の摩擦によってタイヤには熱が入り温まっていきます。
タイヤが温まっていない、冷めた状態でもグリップ力を発揮できるか、きちんと温めないとグリップ力を発揮できないかということを「温度依存」といいいます。
冷めた状態でもグリップ力を発揮するタイヤを「温度依存が低い(タイヤ温度によってグリップ力が左右されづらい)」
冷めた状態ではグリップ力を発揮できないタイヤを「温度依存が高い(タイヤ温度によってグリップ力が左右される)」
といいます。
温度依存は低いほうがタイヤとしては優れているよ。温度依存が高いと「走り出しで転倒」「冬に転倒」をしやすくなるからね。
バイクタイヤの種類と性能一覧表【ハイグリップ?スポーツ?ツーリング?バイクタイヤの種類】
バイクのタイヤは大きく5つのカテゴリに分けることができます。
というものです。
タイヤメーカーごとに呼び方は異なったりしますが、一般的にこの4種類に分けて考えます。
それぞれのカテゴリの5つの性能がどんな感じになるのかをざっくり図解すると上のようになります。
タイヤ選びの際に特に気になるのが「グリップ力」と「ライフ」ですが、この2つは完全なトレードオフの関係にあります。
グリップが良いということは「タイヤがよく溶けて/よく削れて路面を噛む」ということなのでライフは当然短くなります。
逆にライフが良いということは「タイヤの路面を噛む力が弱く、溶けにくく削れにくい」ということなのでグリップ力は低くなります。
それぞれのタイヤを簡単に解説していきます。
プロダクションタイヤの特徴
プロダクションタイヤはちょっと特殊なタイヤです。公道で使用することもできますが、基本的にはサーキットで使用するタイヤです。
高性能なバイクに純正装着されることもありますがかなり稀です。
「サーキットを速く走ることだけに特化したタイヤ」なので寿命を気にしてはいけませんが、早ければ1000km前後で寿命を迎えたりします。サーキット全開走行をすると2時間程度で寿命を迎えることもあります。
レースタイヤと呼ばれることもあります。
サーキットでコンマ何秒を競うライダーのためのタイヤ。
サーキットをバリバリ走るためのタイヤ。公道ではオーバースペック。
ハイグリップタイヤの特徴
サーキットで使用することもでき、公道走行もできるタイヤです。
公道用のタイヤとしては価格がもっとも高く、グリップ力も最強です。
ライフは3000~6000km程度と短いのでお財布には厳しいです。
高い上にライフも短い・・・。でも性能はピカイチ!
ドライグリップ(晴天時のグリップ力)にグリップ力を振っているのでウエット性能は低いです。排水を重要視していないのでタイヤパターンはシンプルになります。
温度依存度が高く、タイヤが冷えているときはスポーツタイヤより滑りやすいので、休憩後の走り始めなどには特に注意が必要です。
レーシングレプリカタイヤと呼ばれることもあります。
晴れの日しかバイクに乗らず、峠でのワインディングやサーキット走行を思い切り楽しみたいライダー向けのタイヤ。「峠を走るためだけに峠に行くことが多い」というライダーに特におすすめ。
スポーツタイヤの特徴
サーキットで使用することもできる高性能なハイグリップタイヤと公道走行をメインとしたツーリングタイヤの中間の性能を有したタイヤです。
ハイグリップタイヤよりは価格は安いですが、ツーリングタイヤと同価格帯の場合も多いです。
価格はツーリングタイヤと大きく変わらないこともありますが、ライフは6000~10000kmと、ツーリングタイヤよりも短いです。
ツーリングタイヤと価格が同じでもライフが半分のこともあるので距離あたりの価格は倍になってしまいます。
ウエット性能よりもドライグリップにグリップ力を振っているのでハイグリップほどではないですがウエット性能は低いです。タイヤパターンは大げさではないくらいの適度な溝が入ります。
温度依存度が高くありませんが、タイヤが冷えているときに油断してラフにアクセルを開けると滑るので注意が必要です。
基本的には晴れの日にしかバイクに乗らず、ツーリングの途中の峠を楽しみたいライダー向けのタイヤ。アメリカン以外に乗っている全てのツーリンガーにおすすめのタイヤ。
ツーリングタイヤの特徴
サーキットで使用することには向きませんが公道を平和に走るには何の心配もないタイヤです。
多くの場合スポーツタイヤよりも安いことが多いです。スポーツタイヤと同価格帯の場合も多いですが、ライフは10000~20000kmとライフはかなり長いです。
スポーツタイヤと価格が同じでもライフが倍なので距離あたりの単価は半分になります。
ドライグリップとウエットグリップの両立を目指しているのでウエット性能は高いです。雨の日でも比較的安心して運転できるためタイヤパターンはかなり大げさなものが多いです。
温度依存度が低く、タイヤが冷えているときでも十分なグリップを発揮できます。逆に十分にタイヤが温まった状態でのグリップはハイグリップやスポーツタイヤには劣ります。
雨の日でもバイクに乗るライダーには必須のタイヤ。コスパ最重視の方やトコトコツーリングしかしない方にもっともおすすめのタイヤ。
ツーリングメインライダーに高性能タイヤは必要ないのか?
こうしてタイヤの種類をみていると、多くの初心者の方は以前の僕がそうだったように
タイヤ高いからライフが長いツーリングタイヤにしよう・・・
と思うと思います。
一見すると高性能なハイグリップタイヤはツーリングに向いていないと感じますが、「ライディングスキルを上げる」という観点から考えると「ずっとツーリングタイヤを履き続ける」「ツーリングタイヤしか履かない」ということは考えものだと思います。
ツーリングタイヤは旋回性能やグリップ力を感じる性能が低いので「自分とバイクの現在の限界」を探りにくいことがあります。
初心者のうちに現在の自分がどれくらいで旋回できるのか、グリップ力を感じるとはどうういう感覚なのかを把握する癖をつけることでライディングスキルをうまく積み重ねる感覚を得ることができます。
僕の経験として
膝を擦ってみたいけど全然擦れない・・・
と悩んでいるときに、思い切ってハイグリップタイヤを履いてみました。すると・・・
簡単に膝擦れた。何か掴んだ気がする!
となり、その後ツーリングタイヤに戻しても「何かを掴んだ」おかげで
ツーリングタイヤでも膝擦れるようになった!
ということがあります。
「性能が良いタイヤ」はライディングに必要な情報をツーリングタイヤよりも雄弁にライダーに伝えてくれます。その情報を受け取るクセがライダーに身につけば、性能の低いタイヤを履いたときでもその感覚は残ったままになります。
「峠を速く走る」という目的ではなく、「情報を受け取るクセをつける」という目的で一度ハイグリップタイヤを履いてみるとバイクがもっともっと楽しくなると思います。
バイクが楽しくなるということは当然ツーリングも楽しくなるということ。
そういった意味でツーリングメインのライダーにもハイグリップタイヤはおすすめできます。
タイヤ交換は相見積を取るのがおすすめ
余談ですが、タイヤ交換は複数のショップから相見積もりを取ると交換費用をかなり抑えることができます。
僕の場合、相見積を取った結果タイヤ前後交換で2万円の差がついたことがあります。
タイヤ交換は費用が大きいのでタイヤの銘柄や諸々のタイミング(セールなど)によっては数千円、数万円の金額差が出てくる可能性があります。
タイヤ交換費用を抑えたいのであれば自分が履きたいタイヤの銘柄とサイズを指定して複数のショップから見積もりをとりましょう。
タイヤサイズと銘柄をメールすれば見積もりをくれるよ!
相見積もりの結果、お願いしないショップさんにはきちんと「参考になりました。またの機会にお願いします」とお断りの連絡を入れるのを忘れずに!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
という記事でした。
この記事で誰かのタイヤに対する悩みが少しでも解決できたのであれば幸いです。
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