okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いた方は
という方ではないでしょうか。
この記事ではモタードを2台目のバイクとして所有し、通勤街乗りバイク、たまにツーリングバイクとしても使っている僕がモタードについて網羅的に解説する記事です。
ツーリングバイクとして大型バイクも所有していますが、正直モタードはとても乗りやすいです。過去ネイキッドの250も所有したこともありますが、段違いにモタードの方が楽しいです。
と言ってしまう、そんなバイクです。
色んなバイクに乗ってきましたが、最初にモタードに乗ったとき「こんなバイクがあるのか!バイクの全てが詰まってる!」と思いました。
モタードとは?オフロード?オンロード?
未舗装路を走破するためのオフロードバイクにオンロードタイヤを履かせたバイク。
つまりモタードはオンロードバイク。オフロードバイクは凸凹を走るためにブロックタイヤという凸凹したタイヤパターンのタイヤを履いているのに対して、モタードは通常のオンロードバイクと同じオンロード用のタイヤを履いています。
オフロードバイクよりもタイヤの径が小さいのも特徴の1つ。タイヤを小径にすることで
という理由があります。これはモタードに限らず、オンロードタイヤがオフロードタイヤよりも小径である理由です。
タイヤ径は17インチが主流です。
モタードにはオフロードバイクの特徴を引き継いだこのような特徴があります。
この特徴以外のことも含めたモタードのメリット・デメリットを解説していきます。
元々オフだからちょっとした未舗装路も走れるよ!モタードのコースにはオフロードもあるしね!
モタードのメリット~初心者は成長でき、ベテランは楽しめる~
それぞれのメリットを簡単に解説していきます。
モタードのメリット車体価格、カスタム代、維持費、燃費全てが安い
モタードは車体価格も高くなく、パーツ代も安いです。僕の所有する大型バイクは「1立ちゴケ20万円」と言われています。レバー、ペダル、グリップエンド以外のパーツも接地してしまう上にパーツ代も高いためです。モタードの場合被害はせいぜい数千円で済みます。
モタードの主排気量の250ccは車検もなく、単気筒エンジンを積んでいるので燃費もいいです。
後述する定番のカスタム代も他のジャンルと比べれば安い方です。
とにかく維持費が安いです。
おそらく250ccクラスでは最もコストがかからないジャンルのバイクだと思います。
立ちゴケ、転倒、取り回しに強い
オフロードバイクには転倒がつきものなのでモタードもちょっとやそっとでは傷つかないようにできています。
車体がとても軽いので立ちゴケしても簡単に引き起こしができます。
オンロードバイクに傷がついていると恥ずかしいですが、モタードについている傷は勲章にすら見えてきます。これはオフロードバイクの影響だと思います。
駐車場での取り回しも、軽い車体と握りやすいハンドルのおかげで、大げさに言うと「自転車のように」とりまわすことができます。サイドスタンドを軸にして車体を浮かせ、180度回転させて向きを帰る取り回しも楽に行うことができます。
100kgとちょっとしかないよ!
俺のバイクは300キロォォォオオオー!!!
走る曲がる止まるが現実的な次元でまとまっている
車体が軽いということはライディングにも非常にいい影響を及ぼします。
大型バイクは最低でも60km/hを超えるコーナリングスピードでないと楽しさを感じにくいですが、モタードは60km/h以下でコーナリングの楽しさを感じることができます。
逆に80km/hを超えると頼りなさを感じますが、低い速度でコーナリングを楽しめるというのは日本の道にとても合っています。
もともとオフロードバイクは高い速度で走るバイクではないのでモタードでトコトコ走っても楽しめます。
単気筒でトルクがあるからコーナーの立ち上がりが超楽しいよ
バイクの楽しさはコーナリングだよね!
タイトコーナーの下りなら大型SSにも負けないよ!
高速道路最高!!!
全てが軽く、操作性がいいので初心者にもおすすめ
車体もクラッチレバーも全てが軽いです。ライダーの入力に対して素直に反応してくれるのでバイクの練習にも最適です。
僕の前に神様がでてきて「人生をどこからやり直したい?」と聞かれたら「最初のバイクを買うときに戻してください。モタードにしたいです。」といいます。
それくらい初心者さんには理想的なバイクの先生になってくれると僕は思います。
「バイクの操作が楽しい」「曲がれる楽しさ」ってことを教えてあげるよ
初心者さんは僕に乗っても本当の楽しさは味わえないよ
我こそはバイク乗りの中のバイク乗り!!!直線最高!!!
250ccが最高峰
「排気量によってバイクの楽しみ方は全別でそれぞれの楽しみ方がある」という考えを前提として誤解を恐れずに言うと「速さを求めるオンロードの性能の最高峰はmotoGPで使われているリッターSS」です。
それに対してモタードはオンロードバイクにも関わらず「オンロードの速さ性能のヒエラルキー」から外れた存在です。
オフロードバイクは排気量よりも軽さを重視するので最高峰は250ccです。ということはモタードの最高峰は250ccということになります。
一般的に250ccのバイクは「初心者向け」「入門用」とされていますが(僕はこの考えではありません)、モタードの最高峰は250ccなのです。
僕以上のオンロードバイクはないよ
僕は同格だよ。
バイク通に見られる
そんな最高峰のバイクに乗っていれば当然バイク通にみられます。
バイク初心者の方は「車格が大きいバイク」を好みます。モタードは車格はあるのですが、前から見ると細いのでバイク初心者の方には人気がありません。
「バイク初心者が選ばない、最高峰のバイク」なのでバイク通にみられます。しかもとても乗りやすいので普通に乗っていれば初心者の方でも運転が下手なことが周りにバレません 笑。
(モタードは一味違うんだよなぁ・・・)
立ち乗りが楽しい
オフロードバイクはスタンディングで走行することが多いのでモタードは他のオンロードバイクに比べて格段に立ち乗りがしやすいです。
いつものツーリングルートにでかけると視界の高さの恩恵がわかります。大型バイクでツーリングしているときよりも見晴らしがよく、気持ちがいいです。立ち乗りで全身に風を感じる感覚は他のバイクでは味わえないでしょう。
きれいな景色を見てね。
前傾がきついからなんかごめんね。
おれを見ろーーーー!!!!!
水に強い
オフロードバイクは川を渡ったり、泥だらけになってレースをしたりするバイクなのでモタードも水に強いです。
他のバイクも雨に濡れて即壊れるというわけではありませんが、他の車種と比べシートが高かったり、アップマフラーであったりするので多少水に強い作りになっています。
バイクは雨に濡らさないに越したことはありませんが・・・。
雨の日で、汚れてもまぁいいか!と思えるので通勤バイクにもおすすめです。
モタードのデメリット~足つきは解決策あり~
モタードのデメリットを解説します。
それぞれ解説します。
航続距離が短い
ガソリンタンクが小さいので航続距離が短いです。車種にもよりますが、だいたい150kmごとに給油する必要があるのでマスツーリングへ行った際などは周りに気を使います。とはいえ、150kmごとに給油というのはだいたい「2~3回休憩したら給油する」くらいの感覚なのでそれほど頻繁だとは僕はおもいません。
ガソリンスタンドはどこにでもあります。高速道路でも50km走ればほとんどの場合給油施設があるので、よほど段取り悪く山道を走らない限りガス欠の心配はありません。
むしろ燃費計算や燃料管理のクセがつくので初心者さんにはいいかもしれません。
ガソリン携行缶なんていらないよ。燃費管理についても勉強してね。次のバイクに乗ったときも役に立つよ。
高速道路が苦手
これはカウルがついていない車種の宿命です。1300ccだろうが250ccだろうがカウルがついていなければ身体に受ける風の影響は同じです。
ただ、モタードは軽いので風の影響でふらついてしまうことが多いかもしれません。
ギアを1つ落としてジャイロ効果を使って車体を安定させましょう。
高速道路性能はカウルのありなしだよ
カウルなしで飛ばしている人はかなり我慢しているよ。
バイク乗りは半ヘルで高速走ってナンボじゃい!!!!
お尻が痛くなる
シート形状が特殊なのと、車体が細く意識していないとニーグリップを忘れてしまうのでお尻が痛くなりやすいです。
ニーグリップを意識するのと、お尻の一点に体重がかからないように座る位置を変えたり座り直したりすれば一日400kmのぽツーリングでも問題ありません。
慣れるまできついかも。早くコツを掴んでね。
足つきが悪い
車高が高いモタードですが、サスペンションは柔らかいのでバイクに跨るとよく沈み足つきは見た目ほど悪くありません。
そもそも
という正しい足つきを行えば克服できるレベルです。
車体が軽いので低速走行でも恐怖を感じることがないのでむしろ正しい足つきができるようになれば立ちゴケはしにくいです。
ズボラな足つきをしなくなるよ。正しい足つきは安全だしかっこいいよ。両足べったりは初心者の悪い足つきだよ。
(両足べったりー with Noブレーキ)
モタードのヘルメットはオン?オフ?どっち?
元々はオフロードバイクですがオンロードバイクという変わった立ち位置のモタードなのでヘルメットはオフロードヘルメットがいいのかオンロードヘルメットがいいのか迷うかもしれません。
オフロードヘルメットの方がしっくり来る感じがしますが、オンロードヘルメットでも全く違和感はありません。
ただし、オフロードヘルメットで高速道を走るとバイザーが風を受けて首がとても疲れるので
という選び方がおすすめです。一番いいのは両方所有することですが・・・。オフロードヘルメットかっこいいですしね。
オフロードヘルメットで高速道路はマジで首持ってかれます・・
たまになら我慢できるけど毎回はきついわね・・・
モタードの街乗り性能は?
モタードの街乗り性能はとても高いです。交差点での右左折は速度がないのでスポーツバイクは不得意とするところですが、元々低速ではしるオフロードがベースのモタードは交差点もとても楽にこなします。
250cc単気筒エンジンは街乗りではついてこられる一般の四輪はほとんどいません。交通の流れを余裕をもってリードできます。
車体はスリムですがハンドルの幅は結構あるのですり抜けは注意が必要です。しかし低速域を得意としているので他のバイクよりもすり抜けしやすいです。
モタードよりすり抜けしやすいのは125ccのスクーターくらいではないかと思います。
モタードでツーリングはきつい?高速道路は?
先述の通り、カウルなし、軽い車体、大きくはない排気量なので高速道路は他の車種に比べて一歩劣りますが常識の範囲内(~100km/h巡航)での走行であれば全く問題ありません。
ただし、フルカウルの大型バイクと非常識(150km/h巡航やどんどん追い越していくような走り)なペースでツーリングをする場合はまったくついていけません。
とはいえこれはフルカウルではないバイクであればどれもそうなので特に気にすることはないと思います。
モタードにおすすめのファッション~街乗り~
#HappyNewYear
— カイ🏍💨 (@kai_tpi250) January 2, 2022
#モタード
本年もよろしくお願いいたします🙇♂️ pic.twitter.com/mzxBcXlV5t
モタードは軽快なイメージのバイクなので普段着で乗っても変な感じはしません。
派手な車体が多いので地味なファッションだとバイクが目立ってかっこいいですし、派手なファッションだと車体との相乗効果でより目立つかもしれません。
ヘルメットはオフロード、グローブもオフロードのメッシュ(冬はオンロードのレーシンググローブ)、シューズは普段履いているスニーカーなどでいいでしょう。スニーカーの紐はスニーカーの内側にねじ込もうようにしまってください。
普段着で乗ると言っても夏でも必ず長袖長ズボンは着るようにしましょう。
ヘルメット | オフロード |
グローブ | オフロード |
上半身 | 長袖(派手でも地味でも) |
下半身 | 長袖(派手でも地味でも) |
シューズ | スニーカー |
半そでは日焼け、短パンはエンジンの熱で火傷します。それくらいわかるようになってからバイクに乗りましょう。
転んだら危ないしね・・・それくらいわかるようになってからバイクに乗ろうね
モタードにおすすめのファッション~ツーリング~
走行会走ったかも
— orca_rider鯱🏍 (@Mako_701spmoto) October 24, 2021
一年振りのサーキットは…色々あったなー
でも仲間いっぱいで楽しかった#バイク#サーキット#モタード pic.twitter.com/HyhIv5TF02
高速道路の走行、首の疲れに配慮してオンロードのフルフェイスヘルメット、グローブもオフロードのメッシュ(冬はオンロードのレーシンググローブ)、シューズはオンロード用のレーシングブーツがおすすめです。
もしくは全身オンロード仕様でも良いと主ます。僕はバイクジャケットに革パンでツーリングに行きます。
オフロードブーツは転倒に備えて足首をガチガチに固定するので操作性と快適性が落ちます。
インナープロテクターの上下を着ればその外側は普段着でもモトクロス用のジャージでも決まると思います。
ヘルメット | オンロードフルフェイス |
グローブ | オフロードのメッシュ |
上半身 | インナープロテクター+普段着 |
下半身 | インナープロテクター+普段着 |
シューズ | レーシングブーツ |
ちゃんとした装備で乗ってこそ楽しく乗れるよ!
モタードの積載性は?ツーリングの荷物はどうする?
「モタードは荷物が積めなさそう・・・」と心配しているかもしれません。
安心してください、「他のバイクと同様、全く積めません」
そもそもバイクには荷物を運ぶ能力はありません。ですので「荷物が積めない」というのはバイクとして自然なことです。
「モタードに限って積めない」なんてことはありません。そして他のバイク同様、荷物を積むのに最も適している方法あはシートバッグです。
僕はタナックスのフィールドシートバッグを愛用しています。何の問題もなくモタードにつけてツーリングへ行っています。
バイクに積載性を求める時点でズレ散らかしてるよ。
これはやっておきたい!モタードのおすすめ定番カスタム
バイクのカスタムは無限にできますが、モタード定番のカスタムとしては
などがあります。
「買ってすぐにできる」「バイク初心者でもできる」「安いのに満足感が高い」という特におすすめのカスタムは
です。
どれも格安でバイクの印象を大きく変えることができます。
おすすめのモタード車種紹介
名前:りょうすけ
— R (@dtora__R) June 3, 2020
性別:男
身長:168
年齢:20
住み:東京
車種:Dトラッカー250
好き:バイク、ツーリング、車
一言:納車したてで、色んなところに行ってみたいです!
初心者ですがよろしくお願いします。#バイク乗りと繋がりたい#バイク好きと繋がりたい #バイク乗りとして軽く自己紹介#Dトラッカー pic.twitter.com/41aW8f9wbw
モタードの車種はそれほど多くありません。
海外メーカーだとKTMやハスクバーナなどが有名ですが、とても高価なので「がっつりモタードにハマったら」海外メーカーのものを選択肢に入れましょう。がっつりハマる前は国内メーカーのものを選択するのがいいと思います。
当たりが現実的な車種です。スズキからも250SBという車種が出ていますがkawasaki DトラッカーxのOEM(同じバイクをの名前を変えて他メーカーから販売する)なのでDトラッカーxがいいかと思います。
WR250Xはびっくりするくらい高性能&高価格なのでHONDA CRF250かkawasaki Dトラッカーxの二択になりますが、性能を考えるとkawasaki Dトラッカーが一番のおすすめです。
WR250Xは上級者向け!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
モタードに関して網羅的に紹介してみました。詳細は各段落のリンク記事で紹介していますので興味が湧いた方はそちらも読んでみてください。
モタードはバイクの楽しさを教えてくれるとても良いバイクです。
ベテランさんにももちろんおすすめですが、とくに「バイクを楽しみたい」と考えている初心者の方におすすめです。
最初の一台にモタードを選ぶとその後のバイクライフがとても豊かなものになります。
とは言え「見た目がかっこいいと思ったバイク」を買うのがバイク選びのコツです。楽しみながら将来の愛車を選んでください。
他の車種について知りたいときは「バイク車種解説」のカテゴリをチェックしてみてね!
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