okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いた方は
という方ではないでしょうか。バイクのエンジンがかからないときにとりあえず
なんだ?バッテリーかな!
と言っておけばなんとなくバイク乗り感が出るくらいバッテリーはバイクにとって大事なパーツですよね。
そんなバッテリーが扱っている「電気」は目に見えないのでバイク初心者の方にとっては
得体のしれないバッテリーのせいでエンジンがかからなくなるかもしれない・・・
と過度に警戒してしまいがちなものです。そこでこの記事では
ということを解説し、あなたが安心してバイクとお付き合いできることを手助けする内容を載せておきます。
「バッテリーで不安なことがあったらとりあえずオコモトのあの記事を読めばいい」と思っていただけるように網羅的に解説していきます。
つまらない話もあるけど、2年以内に役に立つ可能性があることだから流し読みしたほうがいいと思うよ。
バッテリーの種類
- Qバイクのバッテリーにはどんな種類がありますか?
- A
MF型、開放、リチウム系の3種類があります。MF型主流です。
バイクのバッテリーは
という3種類に分かれています。
MF型(密閉型)
現在最も普及しているバイク用バッテリー。
というメリットがある一方で、
というデメリットもあります。
開放型
古いバイクに採用されている、古いタイプのバッテリー。
というメリットがある一方で、
というデメリットがあります。
リチウム系バッテリー
高性能な最新のバイクに採用されることがある新しいタイプのバッテリー。
というメリットがある一方で、
というデメリットがあります。
バッテリーの役割
- Qバッテリーにはどんな役割がありますか?ヘッドライト用ですか?
- A
バッテリーの最も大きな役割はエンジンを始動させることです。
バッテリーには主に
という2つの役割があますが、バイクの中でもっとも大きな電力を必要とするのがセルモーターを回してエンジンを始動させることなので、バッテリーの最大の役割はエンジンを始動させることといっていいでしょう。
エンジンを始動させればバッテリーへ電力が充電されていくからの。やっぱりバッテリーの最大の仕事はエンジンをかけることなんじゃ。
バッテリーを充電する方法と仕組み
バイクのバッテリーを充電するには
という2つの方法があります。それぞれ簡単に解説します。
バイクを走らせる
- Qバッテリーを充電するにはどうすればいいですか?
- A
ツーリングに行くのが一番ですが、コンセントにつないで充電することもできます。
バッテリーの力でバイクのエンジンがかかると、オルタネーターという発電機がエンジンの動力を利用して発電を始めます。
オルタネーターが作る電気は交流なのでレクチファイヤという変換器で直流に変換されます。
また、オルタネーターで発電される電気量はエンジンの回転数に応じて増減するので、レギュレーターという調整器で電圧を調整され安定した状態になります。
自動車のレクチファイヤとレギュレーターが別体になっていますが、バイクは2つのパーツが一体になっているので単にレギュレーターと言うのが一般的です。
バイクの「レギュレーター」は「レギュレーターとレクチファイヤ」のことを指すんじゃ
調整された直流電流はヘッドライトやウインカー各種電子パーツを動かし、一部はバッテリーに充電されていき、次のエンジン始動のためやエンジン停止中の電子機器待機電力の為の電力を蓄えます。
これがバイクを走らせることで充電する方法です。
エンジンをつけているだけ(アイドリング)では充電できない
- Qしばらくバイクに乗らないときはバッテリー上がりを防ぐためにたまにエンジンをかけるということを聞きました。
- A
走らせないとエンジン始動で消費した電力を取り戻せません。
エンジンをかけた直後はバッテリーが冷えているのですぐに充電が始まりません。充電が始まるのは始動から10~15分後。
発電量はエンジンの回転数に比例するので、アイドリング程度の低い発電量では満足に発電することはできません。
エンジン始動に使用したバッテリーの電力を取り戻すのに30分から1時間程度、一般的な回転数でバイクを走らせる必要があります。
外部からバッテリーを充電する
- Qバイクを走らせる以外に充電方法はありますか?
- A
バッテリーを外して外部電源につなげばOKです。
バッテリーは専用の充電器を使用して家庭用のコンセントから充電することができます。バッテリーを外して充電することが一般的ですが、あらかじめバイクのバッテリーに接続用のコードをつけておくことでバイクからバッテリーを外さずに充電できる充電器もあります。
バイクを屋内保管している人にはバッテリーを外さずに充電する方法がおすすめ。
バッテリーの寿命、交換時期
- Qバッテリーの交換頻度はどれくらいですか?
- A
2年か50000kmと言われることが多いです。
時間の経過とともに、バッテリー内にはサルフェーションというゴミが発生し、バッテリーの性能を低下させていきます。
サルフェーションが増えすぎると、電圧が安定しないため球切れを起こしやすくなったり、十分にバッテリーを充電することができなくなります。
一般的にバッテリーの寿命は
とされています。
バッテリーを長持ちさせる方法
- Qバッテリーを長持ちさせる方法はありますか?
- A
もっとも良い方法はたくさんツーリングに行くことです。他にも方法はあります。
バイクのバッテリーを長持ちさせる方法は
というものがあります。これらを行うことで7年以上バッテリーを使用することができることもあります。それぞれ簡単に解説します。
バイクに頻繁に乗る(週に1度以上)
サルフェーションは低充電状態で発生しやすくなるので、頻繁にバイクに乗って満充電状態を維持していればバッテリーの寿命は長くなり、交換時期を遅らせることができます。
通勤通学でバイクを使用している方はバッテリーのメンテナンスの心配はしなくていいと思います。
1週間以上バイクに乗らないときはバッテリーを外しておく
バッテリーは使用していなくても少しずつ自己放電(充電が減っていく)を行います。また、最近のバイクは電子機器をたくさん積んでいるので待機電力でも電力を多く消費してしまいます。バッテリーを外して補完しておくことで待機電力分の消費を抑えることができ、バッテリーの寿命を長くし、交換時期を遅らせることができます。
バイクからバッテリーを下ろす必要はなく、マイナス端子を外すだけで電気は流れなくなります。
1週間以上バイクに乗らないときはこの方法がおすすめ!
1ヶ月以上バイクに乗らないときはトリクル充電をする
トリクル充電とは、満充電後にも微弱な電気を流し続け、満充電状態を維持できる充電器の機能です。
満充電をいじできるのでサルフェーションの発生を大幅に抑制することができます。
1ヶ月以上バイクに乗らないときはこの方法がおすすめ!
パルス充電を行う
パルス充電とは、バッテリーに高周波数で電圧をかけることでサルフェーションを除去する、いわば「お掃除機能」です。
サルフェーションの発生を抑えるのではなく、溜まってしまったサルフェーションを除去できる唯一の方法。
バイクに乗らないときにパルス充電をすることでバッテリーの状態をより健全に保つことができます。
バッテリーが弱ってきた症状
- Qバッテリーが弱ってくるとどんな症状がでますか?
- A
セルモーターが弱々しくなったり、灯火類に異常が出ます。
サルフェーションが貯まり、バッテリーが弱ってくると
という症状がでてきます。
バッテリーを充電させたり、パルス充電を行うことで症状は回復します。まだエンジンを始動できるのであれば、この状態は「バッテリー上がり」とは言いません。
バッテリー上がりの症状
- Qバッテリー上がりってどんな状態ですか?
- A
セルでエンジンを始動できなくなった状態です。
バッテリー上がりとはバッテリーの電力でエンジンを始動できなくなった状態のことを言います。
という状態はバッテリー上がりである可能性が高いです。
可能性が高い?バッテリー上がり確定じゃないの?
セルモーターの故障など、別の原因の可能性があるので「可能性が高い」です。
バッテリー上がりの原因
- Qバッテリー上がりの原因はなんですか?
- A
充電不足、寿命、他のパーツの故障です。対処方法はそれぞれ異なります。
バッテリー上がりの原因は
という3つが考えられます。
久しぶりにバイクに乗った場合は単にバッテリーの充電不足、2年以上バッテリー交換をしていなければバッテリーの寿命と考えるのが自然です。
ツーリングの途中の休憩明けなどにバッテリーが上がってしまった場合は、バッテリーそのものではなくオルタネーターかレギュレーターの故障である可能性が高いです。
エンジンは始動できたけれど、オルタネーターかレギュレーターに問題があると走行中にバッテリーが充電されないため、休憩明けのエンジンを始動する電力がバッテリーに貯まっていない状態になるためです。
厳密にはバッテリ上がりではないんだけど、寒い冬はバッテリーの放電力の低下と冷えて固まったエンジンオイルの抵抗のせいでエンジンがかからないことがあるよ。詳しくは下の記事を読んでみてね。
バッテリー上がりの対処方法
- Qバッテリーが上がったらどう対処すればいいですか?
- A
充電不足、寿命、その他パーツの故障で対処方法がことなります。
原因ごとに対処方法は異なります。
バッテリーの充電不足が原因の場合
それぞれ解説します。
充電不足によるバッテリーあがりの対処方法:押しがけ
キャブ車の場合は下記の手順で押しがけでエンジンを始動させることができます。
転倒のリスクがあるからあまりおすすめしないよ。
ロードサービス
出先でバッテリーが上がった場合は無理に押しがけをせず、ロードサービスを頼むのも良い選択です。すぐにロードサービスを頼むことを嫌がるライダーは多いですが、ロードサービスの利用を積極的に考えると、覚えなければならないスキルや持ち物を大幅に減らすことができるというメリットがあります。ロードサービスを頼めばバイクをジャンプスタートしてくれます。
僕はあきらめが早いのですぐに電話します 笑
なんでも自分でできるのは素晴らしいけど、荷物が増えたりするからね・・・
充電不足によるバッテリーあがりの対処方法:ジャンプスタート
インジェクション車は押しがけができないことが多いので、ジャンプスターターを使用してエンジンをかける電力を瞬間的に得ることができます。キャブ車にも使える方法です。
万が一用にジャンプスターターは1つ持っておいたほうがいいよ。
エンジンをかけてしばらくバイクを走らせればバッテリーは充電されていきます。
信頼のフィリップス。悪いレビューがほとんどありません。
充電不足によるバッテリーあがりの対処方法:外部電源によるバッテリー充電
すぐにバイクに乗る必要がなければ通常のバッテリー充電器でバッテリーを充電すればOKです。電圧が下がってしまったバッテリーを復活させるためにパルス充電を行えれば尚良しです。
バッテリーの寿命の場合
2年以上バッテリー交換をしていなかった場合は、バッテリーの寿命の可能性が高いので新品に交換しましょう。
オルタネーター、レギュレーターの故障の場合
オルタネーター、レギュレーターの故障の場合は、バッテリーを充電しても新品に交換してもまたすぐにバッテリー上がりを起こすのでオルタネーター、レギュレーターを新品に交換しましょう。バイク屋さんに相談しましょう。
バッテリー交換方法
- Qバッテリーの交換作業は難しいですか?
- A
やり方さえわかれば簡単です。
バッテリー交換は比較的難易度の低いメンテナンスなので自分で行うのもいいかと思います。
その際の注意点は
という2点です。それぞれ簡単に解説します。
バッテリーのプラス端子、マイナス端子着脱の順番を守る
バッテリーのショートを防ぐために、
という順番を守るようにしましょう。
逆にやると必ずショートするわけではないぞい。ショートする可能性があるんじゃ。
液別のバッテリーがもっとも寿命が長い
購入時のバッテリーの状態は、
という3種類があります。
この中でバッテリー液を自分で注入して、初期充電を行う液別バッテリーがもっとも寿命が長いのでそちらを購入するのがおすすめです。
バッテリーの捨て方
- Qバッテリーは家庭で捨てられますか?
- A
いいえ。捨てられません。
廃バッテリーはそのままにするとガス漏れや爆発の可能性があるので端子部分をビニールテープで養生をして、下記の場所で引き取ってもらいましょう。
中には無料で引き取ってくれるところもあるので、詳しくは下の記事を読んでみて下さい。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
得体のしれないバッテリーのせいでエンジンがかからなくなるかもしれない・・・
という不安から
バイクにたくさん乗ればいいのね!充電器とジャンプスターターがあれば尚安心なのね!
となったのであれば嬉しく思います。
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