okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いた方は
という方ではないでしょうか。
タンデムのときにもっともバランスを崩しやすいのがタンデマーの乗り降りのときではないでしょうか?タンデムに慣れている方でもちょっと疲れていたり、油断しているとバランスを崩してバイクを倒しそうになった経験がある方も多いのでは?
そこでこの記事ではタンデムの乗り降りのコツをライダーとタンデマーに分けてそれぞれ解説していきます。
乗り降り以前にタンデムとは?
- Qタンデムとはなんですか?タンデムツーリングとはどんなスタイルのツーリングですか?
- A
タンデムとは自転車やバイクで二人乗りをすることです。二人乗りで楽しむツーリングスタイルです。
バイク用語としてのタンデムとは二人乗りのこと。
もともとは「縦に長く」というラテン語で、「前後に並べた馬が引く馬車」を指していましたが、馬車が使われなくなると(自転車の)二人乗りのことをタンデムと呼ぶようになったそうです。
バイクの後ろに乗る人をタンデマー、パッセンジャーなどと言います。
乗り降り以前に一般道でタンデムができる条件は?
一般道では最初のバイク免許取得から1年経過していて、タンデム用のシート、タンデムバー、タンデムステップがある50ccを超える排気量のバイクでタンデム可能になります。
乗り降り以前に高速道路でタンデムができる条件は?
高速道路では、最初のバイク免許取得3年以上経過し、20歳以上、125ccを超えるバイクで高速道路でのタンデムが可能になります。
条件に違反するとそれぞれ
違反名 | 違反点数 | 反則金 | |
免許取得から1年未満の二人乗り | 大型二輪等乗車方法違反 | 2点 | 12000円 |
50cc以下のバイクで二人乗り | 定員外乗車違反 大型二輪等乗車方法違反 | 1点 2点 | 5000円 12000円 |
乗車定員1名のバイクで二人乗り | 定員外乗車違反 | 1点 | 5000円 |
こんな感じの罰則があります。違反に問われるのは運転者のみです。
ちなみにタンデムシートに座るタンデマーには年齢制限はありませんが一人で座っていられないような小さなお子様はタンデムをするべきではないでしょう。
足がタンデムステップに届かないこども用のチャイルドステップがありますが、そもそもこれが必要なお子様はタンデムしない方が良いと思います。
パッセンジャーの落下防止の体を固定するベルトがありますが、受け身を全く取れなくなるので大変危険です。
乗り降りの前に、タンデムツーリングのために準備しておくこと
という準備をすることでタンデムツーリングの質を上げ、安心して楽しむことができるようになります。
特に見落としやすい任意保険は必ず確認しておきましょう。タンデマーが家族の場合、対物保険では対応できないので搭乗者障害保険や人身傷害保険に加入しておく必要があります。
タンデムの乗り方【ライダー目線】
それぞれ簡単に解説します。
タンデムステップを出す
普段はタンデムステップをしまっていると思うので、忘れずに左右両方出しましょう。
いざ乗ろうとしたときに「あ・・・」ってなることって結構あるのよね・・・
足元が不安定ではない、まっすぐ発進できる場所にバイクを移動させる
足を踏ん張れない砂や土の上、坂道での乗車は避けましょう。もしもバイクがそのような場所に止まっている場合は平和な場所までバイクを取り回して移動させましょう。
ライダーもタンデマーも乗車してからバイクをバックさせているライダーをたまに見ますが、初めから「あとはまっすぐ発進するだけの場所」までバイクを移動させればそんなみっともないことをしなくても済みます。
サービスエリアで結構みるよね。わざわざ面倒なことをするライダー。
サービスエリアなど、バイクが並んでいるところではタンデムの乗車は控えたほうが良いです。万一タンデマーがバランスを崩したら将棋倒しになってしまいますし、バイクに慣れていないタンデマーが隣のバイクに足をぶつけてしまう可能性があるので、タンデマーがまたがりやすい、周りに迷惑にならないところに移動して乗るようにしましょう。
ライダーが先に乗車する
先にバイクに乗車するのはライダーです。タンデマーを先に乗車すると不安定なだけでなく、ライダーが乗れなくなります。
車高が極端に低いバイクはタンデマーの後でも乗れるけど、タンデマーが乗るときはちゃんと支えて上げたほうがいいよ。タンデムステップに負担かかるし。
エンジンはかけずに1速に入れる
エンジンはかけずに1速に入れましょう。これで後輪が動かなくなり安定感が増します。
フロントブレーキレバーを握る
フロントブレーキをかけることで前輪も動かなくなり安定感が更に増します。
サイドスタンドは出したまま
サイドスタンドは出したまま、とはいえバイクを停めているときのように接地はさせず、ただ出しているだけにします。
サイドスタンドを地面につけた状態で(バイクが自立している状態)でタンデマーがバイクに乗ると、瞬間的にサイドスタンドに大きな負担がかかってしまうからです。
サイドスタンドはあくまでも「バイクが左に倒れないようにするお守り」と考えましょう。ただし、両足を地面につけない方はサイドスタンドを接地させた状態でも良いでしょう。
つま先がつけば十分だよ。
両足をついて車体を直立させる
両足でしっかりバイクを支えます。右側にはサイドスタンドのようなお守りがありませんが、タンデマーはサイドスタンド側(バイクの左側)から乗ってくるので瞬間的にバイクが傾くのは左側なので問題ないかとお思います。
足がつかないならサイドスタンドに頑張ってもらおう
ハンドルをしっかり握る
ハンドルをしっかり握って、足を踏ん張って、タンデマーが乗ってくる揺れに耐えられるように準備しましょう。
準備ができたら声をかける
準備ができたら「アゴ紐、ポケットOK?はい、乗ってください。」と声をかけましょう。バイクと体と心の準備がすべて整った状態でないとびっくりしてバイクを倒してしまうことがあるので、声がけは必須です。
使い慣れていないヘルメットのアゴ紐は忘れがち、ポケットにスマホや財布を入れている場合はチャックを締めていないと落としてしまいます。アゴ紐とポケットは万が一のときにダメージが大きいので声がけして確認するのがおすすめです。
タンデムの乗り方【タンデマー目線】
ライダーの準備が整ったらタンデマーの番です。
ライダーはある程度「最初は左に荷重がかかるな」「次は多少右にかかるな」と予想しながらバランスを取るので、タンデマーがゆっくりまたがったり、迷いがあると逆にバランスを取りづらくなります。思い切りが大事です。
タンデマー目線でバイクへの乗り方を解説します。
タンデムステップがでているかチェック
すでにライダーが出しているとは思いますが、自分が使うものなのでタンデムステップが出ているか確認しておきましょう。普段タンデムをしないライダーは高確率でステップを出すのを忘れます。
左側から乗る
バイクの左側にあるサイドスタンドを出していれば万一バイクのバランスを崩しても左側には倒れません。バイクの左側から乗るようにしましょう。
ライダーが下手こいてもサイドスタンドが守ってくれるよ!ドンと行こう!
ライダーからOKが出たらライダーのの両肩を両手で掴む
ライダーから「アゴ紐、ポケットOK?はい、乗ってください」のご発声があったら、「アゴ紐、ポケットOKです。では、乗ります」としっかり返しましょう。乗るときにバランスを崩さないようにすでに乗車しているライダーの両肩をつかんで体を支えてバイクに跨ります。完全にバイクに跨るまで肩はつかんだままにします。
あぶねー!ポケットのチャック締め忘れてた!準備しながら写真撮ってたからだ!
アゴ紐、ポケットチェック大事。
左のタンデムステップに左足を乗せる
まずは左のタンデムステップに左足を乗せます。
右足を大きく上げて左足でステップの上に立つようにする
右足をずりずりしながら乗るとシートを汚してしまいますし、リア周りに足を引っ掛けるとバランスを崩してしまうので、左足で踏ん張って右足を後方に大きく上げるようにしましょう。
左足でヒョイっといくかんじ。ヒョイッと。
右足をステップに乗せてから座る
振り上げた右足をステップの上に乗せて座れば乗車完了です。
準備ができたら声をかけるか合図する
出発できる状態になったらライダーに声をかけましょう。
準備OK!出発進行!
タンデムの降り方【ライダー目線】
続いてバイクからの降り方を解説します。
それぞれの詳細は乗るときと同じなので順番だけ載せておきます。
準備が整ったら「はい、降りて下さい」と声をかけましょう。
タンデムの降り方【タンデマー目線】
こちらも乗るときとほとんど同じです。
それぞれの詳細は乗るときと同じなので順番だけ載せておきます。
ライダーへのねぎらいの言葉を忘れないようにしましょう。
タンデムの乗り降りのポイント
この3点を意識していればうまくいきます。
乗り降りしやすい環境で行う
周りにバイクが並んでいたり、下に砂があって足元が悪いとタンデマーのプレッシャーになってしまいます。また、タンデム開始直後に曲がらなければならないような「わざわざ自分を追い込む」環境を作らないことも大事です。
常に、
というルーティーンを意識するようにしましょう。
声がけ
声がけをしないとお互いに「不意打ち」を食らわせることになります。お互いの安心のためにも声がえは絶対にするようにしましょう。
お互いに慣れてくると声がけが疎かになり「あれ?阿吽の呼吸かっこいい!ベテランっぽい!」と思うタイミングが訪れますが、ベテランほどしっかり声がけしています。「あれ?阿吽の呼吸かっこいい!ベテランっぽい!」という状態は初心者のさらにワンランク下だと思うようにしましょう。
タンデマーの思い切り
初めは怖いかもしれませんが、タンデマーの方は思い切りよくバイクにまたがったほうが良いです。ライダーは「自分のバイクを倒してなるものか」と身構えているので滅多なことではバイクを倒しません。それよりもタンデマーがびびったことによって「身構えた方とは違う感じの力が加わる」というときに転倒は起こります。
ライダーの「自分のバイクを倒してなるものか」という気持ちを信じて思い切りよくバイクに跨るようにしましょう。
油断しない
初めての乗り降りでバイクを倒すことはほとんどありません。ライダーがもっとも身構えているからです。
バイクを倒すのは油断した時、先述のように声がけがなくなったタイミングです。ライダーもタンデマーも油断せず、初心を忘れずにいれば問題なくタンデムツーリングを楽しむことができるはずです。
乗り降りを覚えたらタンデムの乗り方!
ソロでバイクに乗るときと、タンデムでバイクにのときでは操作感が全く異なります。普段よりも気をつけて運転することはもちろんですが、特にライダーは、
ということを意識したスタイルで、バイクに乗り慣れていないタンデマーは
ということを意識したスタイルでいきましょう。
細かく解説するとタンデムの乗り方のコツは25項目にも及びます。すべて確認したい方は下の記事を読んでみてください。
乗り降りしやすいタンデムにおすすめのバイク
自分が一番かっこいいと思ったバイクがあなたにとって最もタンデムに向いているバイクであることは明らかですが、誰かのためにタンデムに向いているバイクを探さなければならない方もいるかと思います。
という特徴を多く備えている、
という種類のバイクのスタイルがタンデムに向いています。
これらの種類のバイクについて125cc、250cc、400cc、大型バイクの排気量ごとに厳選した全13車種を下の記事でご確認いただけます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
タンデム時のバイクの乗り降りの仕方を順番に解説しました。
いつものように文章にすると難しく感じる現象が起きていますが、実際にやってみるとあっけなく乗り降りができます。最初の1回目だけこの記事を開きながらやればあなたはもう二度とこの記事を開くことはないでしょう。
別記事読んでくださいね。別記事。
はたから見ると二人乗りは素敵かもしれませんが、実際は臭いし暑いし寒いし危険だし、なにより運転が全く楽しくなくなるので全くおすすめしません。電車でお出かけしましょう。
以上、二人乗り大嫌いな僕が書いた記事でした!
オコモトは自分のためだけにバイクに乗ってるからの。あなたが二人乗りを楽しむときはくれぐれも安全運転するんじゃよ。命を預かっていることを忘れてはならんぞぃ。
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