okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いた方は
という方ではないでしょうか。
前者の方は迷わずバンブルビーを購入するとことをおすすめします。後者の方はこの記事を最後まで読んでからもう一度検討されることをおすすめします。
この記事では
ということについて解説します。
この記事は
ボブルビーは安全!安全!
よっしゃ!安全のためにボブルビー買ったるで!
という方を減らすための記事です。
point65のリュック、ボブルビーとは?
ハードシェルを持つ珍しい形状のボブルビーはもともとノートパソコンを運搬するリュックとしてヨーナス・ブランキングによってデザインされました。
そのユニークなデザインは多くのデザイン賞を獲得し、ヒット映画にも使われるほどで1990年台後半から2000年台前半まで世界でもっとも成功したデザインのリュックと言っても良いくらいのブームを巻き起こしました。
もともとバンブルビーはBOBLBEE AB社というスウェーデンの会社のブランドでしたが、2015年にカヤックメーカーで同じスウェーデンの会社Point 65 AB社に譲渡され、現在に至ります。
譲渡前後で大きな変更点はありませんが、ロゴがPoint 65 AB社のものに変更されています。ちなみに目を縦にしたような独特のロゴ(カヤックを上から見たロゴだと思います。)は以前からのボブルビー愛好者からは評判が悪かったりします。
ボブルビーリュックの種類
ハードシェルを持つボブルビーは素材による違いや収納するものに特化させたものがあったりしますが、基本的に2種類×2サイズ×11カラーの44種展開です。
カーボン素材
カメラ特化
サイズと種類を簡単に解説します。
ボブルビーGTX バイクの定番リュック
ボブルビーGTXはトップ(蓋)の形状がセミハード素材でドーム型担っています。バイク運転中の空浮きの流れを考慮した作りになっていて、ドームの中は小物用のポケットになっています。
蓋を閉める機構はラチェット式を採用しています。
ボブルビーGT バイクの定番リュック
ボブルビーGTはトップがカバー(布)になっています。カバーはジッパーポケットになっていて、小物を入れることができます。
蓋を閉める機構はゴム紐を引っ掛けるタイプを採用しています。
名前からもわかるようにGTXの方が上位モデルです。GTはカバーですが、バイク用に作られているので特にバタつくということはないです。お好みで選びましょう。
ちなみにGTの方がボブルビーのオリジナルデザインに近いよ。「元祖」とか「正統派」という言葉が好きな人はGTがおすすめかも。
蓋の形状と、蓋を閉める機構が違う。他は同じ。
ボブルビーのサイズ
ボブルビー20リットル
標準状態では15リットルで、マチのジッパーを広げることで20リットルになります。
コンパクトなのでバイクに乗ったときにリュックがシートに干渉しにくいのが魅力。アクセサリーパーツが少なく容量を拡張できないのがデメリット。
ボブルビー25リットル バイクの定番リュック
標準状態では20リットルで、マチのジッパーを広げることで25リットルになります。
長さがでるので乗車姿勢やライダーの体格によってはシートに干渉することも多いですが、アクセサリーパーツが豊富で容量を拡張できるのが魅力です。
最大の容量に広げるとスタイリッシュさがなくなるから「ボブルビーは20リットルマックス」と思っておいたほうがいいかも
サイズや重さを簡単にまとめておきます。
サイズ | 容量 | 重量 | 旧モデル名 | |
GTX 25リットル | 高さ56x幅36x厚み19cm | 20〜25L | 2.2kg | メガロポリス |
GT 25リットル | 高さ56x幅33x厚み19 cm | 20〜25L | 2.2kg | メガロポリス |
GTX 20リットル | 高さ53x幅32x 厚み19cm | 15〜20L | 1.8kg | ピープルズ・デライト |
GT 20リットル | 高さ51x幅31x 厚み15cm | 15〜20L | 1.8kg | ピープルズ・デライト |
20Lはただでさえ小さい上に、アクセサリーで容量を拡張できない。
ボブルビーのメリット
それぞれ解説します。
脊椎プロテクター代わりになる
ボブルビーのもっとも特徴的な点は、事故の際にハードシェルが脊椎プロテクターになるということです。しかもその堅牢性はよー立派の安全規格であるCE規格EN 1621-2 (LEVEL 2)をクリアしています。この規格は脊椎プロテクターの規格としては最上位になります。
背面からの衝撃を82%以上軽減できるプロテクション能力を持っています。
これはバイクウエアの規格としてはエアバッグのEN1621-4という規格に次いで2番目に衝撃吸収性が高いことを示す規格です。
規格名 | 製品 |
EN1621-1 | バイク用プロテクターすべてを網羅 ・保護能力によってレベル1とレベル2に分類される ・EN1621-3よりも低いレベルの衝撃吸収性能 |
EN1621-2 | 脊髄 ・保護能力によってレベル1とレベル2に分類される ・衝撃緩和性は2番目に高い |
EN1621-3 | 胸部 ・保護能力によってレベル1とレベル2に分類される ・衝撃緩和性は3番目に高い ・EN14021の上位規格 ・EN1621-3の5倍の衝撃試験 |
EN1621-4 | エアバッグ ・衝撃緩和性は1番高い ・エアバッグ単体での保護性能なので飛び石などは考慮せず |
EN13594 | グローブ全般 |
EN13595 | バイクウェア全般 ・プロテクターの位置や耐摩耗性、動きやすさ、色落ちのしにくさまで多岐に渡る |
EN13634 | バイクシューズ、ブーツ全般 |
EN14021 | オフロード用胸部 ・主に飛び石からの保護が目的 ・EN1621-3の1/5の衝撃試験 |
EN1938 | オフロード用ゴーグル全般 |
かっこいい
1996年に誕生したボブルビーですが、他に追従するリュックが存在せず、誕生と同時に完成されているかのようなデザインは常に時代の先端を行くものです。
特にバイク乗りの感受性にマッチしているデザインだと感じます。
好みはそれぞれだけど、バイクに乗るような人が好みそうなデザインだよね。
僕もかっこいいと思います。街乗りで使っている人をみると目が行きますよね!
パーツを交換して長く使える
ボブルビーは万が一傷ついたり壊れたりしてもパーツを取り替えて長く使うことができます。それはまるで長年付き合っているバイクの様な付き合い方です。
こういうところもバイク好きの心をくすぐるよね。
ボブルビーのパーツ交換はオンラインショップでパーツを購入して自分で行うか、直営店(MJSOFT/東京都大田区鵜の木)に持ち込むかの2通りの方法があります。
バイク乗りが持っているような工具で修理できるからオンラインショップでパーツを買うのがおすすめ!
参考までに各パーツの料金表を作っておきます。
25リットルシェル | 7,700円 |
20リットルシェル | 7,150円 |
BOBLBEE 25L GTX 用ハーネス | 31,900円 |
BOBLBEE 25L GT 用ハーネス | 25,300円 |
BOBLBEE 20L GTX 用ハーネス | 30,800円 |
BOBLBEE 20L GT 用ハーネス | 23,100円 |
BOBLBEE 25L 用RAIL (サイドブレード) | 1,540円 |
BOBLBEE 20L 用RAIL (サイドブレード) | 1,320円 |
POINT65 CLEAT (リュック中央にあるパーツ) | 550円 |
TRIAX (BOBLBEE 25L) 2ヶセット | 660円 |
BOBLBEE 20L用デルタフック 2ヶセット | 550円 |
他フック類 | 110円~ |
シャルは傷つけてもいいけどハーネスは壊せないわね・・・新品を検討するレベルだわ・・・
フック類のカラーを変えて遊ぶこともできるね。
アクセサリーが豊富で拡張性が高い
ボブルビーには
などさまざまなオプションがあり、リュックを拡張することができます。
拡張性は25Lの方が圧倒的に高いです。サイズで劣る20Lは
20Lはやっぱりちょっと小さかったなぁ・・・拡張アクセサリーで容量アップしよう・・・
ということができないので購入の際は注意しましょう。
ステッカーチューンができる
ハードシェル部分にペイントやステッカーチューンを施すことができます。
普通のリュックではせいぜい缶バッチチューン程度しかできないので、自分の好みのデザインに仕上げることができます。
ボブルビーのデメリット
それぞれ解説します。
容量が圧倒的に小さい
現物を確認できない方は1度25Lのリュックがどれくらい容量があるのか、近所のしまむらにでも行って確認してみて下さい。ものすごく容量が少ないです。
ちなみに一般的なスーパーの買い物かごは28L程度です。スーパーの買い物かごにすりきり一杯も入りません。
ちなみに僕が通勤で使っているStream TrailのDRY TANKの60Lですが実際に買い物をすると買い物かご1杯分でパンパンになります。
細かい傷がつきやすい
ハードシェルの宿命ですが、どうしても細かい傷が入ってしまいます。ナイロンのリュックに慣れている人が同じ様に扱うとすぐに傷物になってしまうでしょう。
そんなこと気にするリュックでもないと思うんだけどね。神経質な人は気になるわよね。
防水ではない
この記事で深堀りするまで、「バイク用」「ハードシェル」という先入観から
ボブルビーは防水だからな!一応そのことにも触れておこう!
と思っていましたが、公式HPのどこを探しても「防水」の文字は見つけられませんでした。僕の見落としかもしれません。未だに信じられません。
とはいえ、個人的に防水機能の有無はツーリングで使用するバイク用品にそれほどアドバンテージにならないと思っているので気にしないことにしましょう。
(街乗りで使うバイクグッズには防水機能は必要なんだよなぁ・・・)
15インチのノートパソコンが厳しい(20L)
ノートパソコンを入れるリュックとして生まれたボブルビーですが、20Lのものは15インチのノートパソコンを入れるとまぁまぁ頭が出ます。
15インチはかなり一般的なサイズなので少々悲しいです。
13インチを厚めのカバーに入れて丁度いいくらいです
蓋に雨が溜まりやすい(特にGTL)
蓋が平らになるので蓋に雨が溜まりやすいです。特にソフトシェルではないGTの方は結構たまります。
溜まった水が背中に入ってくると発狂案件です。
風の抵抗を気にする人はそもそもリュックを背負わない
GTXの蓋は比較的雨が貯まりにくい形になっています。これはバイクに乗ったときの空気抵抗を最小限に抑える工夫をしているためです。
しかし、そもそも空気抵抗を気にするような方はリュックを背負わないという矛盾もあります。
これは別にデメリットってわけじゃないけどね
ごめんなさい。すげー気になったので書きました。多少すっきりしました。ありがとうございした。
重過ぎる
一般的な25Lのナイロンのリュックは600g、完全防水のターポリン生地のリュックでも25Lでも1.5kg。
ボブルビーは25Lで2.2kgとかなり重いです。重すぎです。通勤通学程度の街乗りでは問題ないかもしれませんがロングツーリングにはとても使えたものではありません。
荷物も入らないのにただただ思いって悲しいなぁ・・・
縦に置けない
ボブルビーは背骨に対してS字に背板が当たるように、横から見ると腰の部分が絞られているデザインになっています。
その独特の形状で縦に置くことができません。
リュックを置いて休憩したいときや、ごはん屋さんに入ったときはとても困りますしおちおちコーヒーも飲めません。
リュックを背負ったまま食事をしていたら育ちが悪いと思われるよ!
テーブルなどにリュックを引っ掛けられるようにSカンやバッグハンガーをリュックに忍ばせておきましょう。
上のバッグハンガーは15kgまでOKだよ。というかボブルビーを使わなくてもこれ普通に欲しい。
頚椎を傷める可能性がある
ボブルビーは背中を守れるから安全安全とにかく安全ーーー!
という情報がたくさんありますが、実は僕がボブルビーを始めてみたときに感じたことは
おいまじか・・・超危ないリュックじゃん・・・
でした。何故そう感じたかというと、
自分が背中から落下したときにボブルビーが背中を守ってくれたとしても「潰れないボブルビー」と地面の間に大きなスペースができるので、頚椎に損傷を受ける想像をしたからです。
純粋な脊椎プロテクターであれば頭部と地面にはスペースができないので、頭部はヘルメットに守ってもらえますがボブルビーを脊髄プロテクター代わりにしようとすると人体の中でもっとも重く、体重の10%もある頭部とヘルメットの重量がモロに首にかかってしまいます。
この問題を解決するにはネックブレースを装備するしかありません。
事故のダメージはケースバイケースなので「ボブルビーで背中を守るほうが重要だ」「いや、首を守れないから危険だ」ということの結論はでませんが、少なくとも
ボブルビーは背中を守れるから安全安全とにかく安全ーーー!
というのは少々想像力が足りないかなと僕は思います。
この部分がこの記事を通してもっとも伝えたかったことです。
ボブルビーのお陰で怪我が少なくて済んだという方がいるのは重々承知しています。逆に「ボブルビーのせいで首の骨を折った」という方は知りません。その様な方はいないのかもしれませんが、もし不幸にもいたとしてもその情報を発信することは難しいと思います。
そもそもリュックはバイクには向かない
散々ボブルビーの紹介をしてきて「首折るかもよ」ということになってしまって大変恐縮ですが、さらに追い打ちをかけると、そもそもリュックはツーリングで使用する荷物の積載方法としては最悪です。
通勤通学の街乗りではとても使い勝手が良いですが、
というデメリット、特にコーナーでバイクをバンクさせるたびにリュックが左右にずれるのは耐えられません。
詳しくは下の記事を読んでみて下さい。
これだけ書いてきて最後はリュック全否定かよ。最悪だな。
「バイク×ツーリングは最悪!」ということを多くの初心者の方に伝えたくてこのブログを書いているようなものですからね!HAHAHA!!!
ボブルビーが逆にダサいと感じるかもしれないバイク
とは言え、どんなスタイルでバイクに乗ろうが人の勝手ですし、街乗りでボブルビーを使おうと考えている方のためにボブルビーが似合うバイクと逆にダサく見えるかもしれないバイクを書いておきます。
ボブルビーが似合うバイク
もうこの2つは鉄板です。低速メインのモタードとオフロードバイクは「風の抵抗気にするライダーはリュックなんて背負わない」という矛盾からも脱しています。
さらにこの2種類のバイクはステッカーチューンも似合いますし、派手なオフロードヘルメットとも非常に相性が良いです。
ボブルビーがダサいと感じるかもしれないバイク
近未来的なエッジの効いたボブルビーのデザインにアメリカンなどのクラシカルなモデルは似合いません。2つの相対するものが同居するので時空が歪みます。
またスーパースポーツは早く走ってナンボの乗り物(実際に出すかどうかは別として)なのでリュックとの矛盾が発生して、結果やはり時空が歪みます。
(オコモトは伝えたいことを書き終わると急に飽きて変なことを書き始めるよ。そろそろ「まとめ」がくるよ。)
まとめ
(ほらね・・・。)
という内容の記事でした。
この記事を読んだ方が
ボブルビーは背中を守れるから安全安全とにかく安全ーーー!
という情報を真に受けず、一度持ち帰って冷静に買い物ができるようになったのであれば嬉しく思います。
購入するとしたらGTXの25Lがもっとも良い選択だと思います。
かっこいいという理由で使うには超おすすめですが、安全性が高いからという理由で使うにはあまりおすすめしないボブルビーの記事でした。
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