okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いたあなたは、
- 初めてマスツーリングに参加するので千鳥走行について調べている
- マスツーに備えて千鳥走行をマスターしておきたい!
という方ではないでしょうか。この記事では、
ということについて解説していきます。この記事を最後まで読めば千鳥走行のすべてを知ることができます。
千鳥走行とは二列交互走行
- Qマスツーリングの基本隊列とされる千鳥走行とは?
- A
同じグループのバイクが同一車線内で二列で交互にずれて走ること。
千鳥走行とは、車両が交互に左右に走行することを指します。ツーリングにおいては、千鳥走行は複数のバイクがグループで走行する際に、車線をキープしながら安全に走行するための一つの方法として使われます。
千鳥走行を行う場合、バイク同士が左右に交互に並び、2列で走行します。例えば、先頭のバイクが左側を走行し、次のバイクが右側を走行し、その次のバイクが左側を走行するように交互に進んでいきます。このようにすることで、バイク同士が重なり合うことなく、車線をキープしながら走行することができます。
1つの車線内に前後左右の間隔を空けているバイクが2列並ぶという感じです。
千鳥走行の語源・由来
千鳥とはちどり科の小鳥で、左右の足を交差させて歩く特徴があります。歩く様子から「ちどり」という言葉は「互い違いに」という意味を持ち互い違いに釘を打つことを「ちどり打ち」とも言ったりします。酔っ払った人がフラフラ歩く様子を「ちどり足」というのはこのためです。
千鳥走行は
千鳥の足跡のように互い違いになってはしること!
と解説されることが多いですが、実際は、
千鳥の足跡は足を交差させている分、むしろ他の鳥の足跡よりもまっすぐにも見えたります。「千鳥の足跡のように・・・」というよりかは、
千鳥とはちどり科の小鳥で、左右の足を交差させて歩く特徴があります。歩く様子から「ちどり」という言葉は「互い違いに」という意味で使われることがあるので「互い違いに走行する」という意味で「千鳥走行」と呼ばれます。最初に言い始めたのは大工さんかもしれません。わからんけど。
という説明のほうがいいかもしれませんね。
千鳥走行は危険?違法じゃない?
千鳥走行を行う際には、前方や後方の車両の状況にも注意しなければなりません。例えば、前方の車両がブレーキをかけた場合、すぐに左右どちらかに逸れることなく、車線をキープするように注意が必要です。また、後方の車両が追い越してくる場合には、自分たちが走行する車線から右側に寄って走行するなど、追い越しをしやすくする配慮が必要となります。
千鳥走行は違法!キープレフトしていないから違法!
という方もいますが、これはキープレフトの原則を誤解しています。
千鳥走行の目的やメリットを理解しないまま千鳥走行風で並走をしたり、動画を撮影しながら追い越しをしたりすると危険な状況になりますが、きちんと行う千鳥走行は違反ではありませんし、危険なものではなく、むしろ自身にとっても周りのドライバーにとっても安全なものになります。
キープレフトの誤解についてはこちらの記事で深掘り解説しています。参考にしてみて下さい。
千鳥走行のメリット
では具体的に千鳥走行のメリットはどんなものがあり、どのように安全に寄与するのかを確認していきましょう。
前後左右の車間距離を保てる
交互に並んでいるので、前を走るバイク(正確には2台前)との車間距離を保つとこができます。千鳥走行をしないときと同じ車間距離を保っていますが車列の長さは半分にすることができます。
2列に完全に並んでしまうと緊急回避のためのスペースが塞がれてしまいますが、左右どちらかは空いているので危険を避けることができます。
2列にならんで横にバイクが走っているとそっちを気にしなきゃいけなくなるから疲れるよ。危ないしね。
車列が短くなり周りの車に迷惑をかけにくい&信号で分断されにくい
車列が長いと追い越す場合に車列が長いと追い越す側の車の負担になります。車列を短くすることで周りに迷惑をかけずに走行することができます。
高速道路の追い越し車線を千鳥走行しているツーリンググループがいるけれど、あれは超迷惑だからやめよう。あれ違反だしね。
マスツーリングでやっかいなのが信号による車列の分断です。千鳥走行で車列を短くすることで分断される可能性を低くすることができます。
分断された側の信号の「行く/行かない」の判断に齟齬があった場合、追突事故の可能性も出てくるので車列が短い千鳥走行はその危険を減らしてくます。
少しでも危険の可能性を排除しておくことが安全安心なツーリングに繋がります!
前のバイクの動きが見やすく、次の行動が予測しやすい
一列のときよりも前のバイクが見やすくなるので「グループ内の情報伝達」が早くなります。
イラストではウインカーで例えましたが、ブレーキランプやバイクの動きを見ることで前方の障害物の回避などにも効果を発揮します。
他にも「後ろを走るとかっこいいバイクを見ながらツーリングできて気分がいい」というメリットもあるよ。
千鳥走行をするときとしないとき
千鳥走行は、グループで走行する際において、車線をキープしながら安全に走行するための一つの方法です。しかし、バイク同士の距離やスピード、前後の車両の動きなど、様々な要因によって千鳥走行が適切でない場合もあります。そのため、千鳥走行を行う場合には、常に安全面に配慮し、適切な距離を保ちながら走行するように心がける必要があります。
山道などのワイディングでの千鳥走行をすると安全なライン取り・楽しいライン取りができなくなるので千鳥走行を解除して1列になって走ります。
千鳥走行を解除したり再開するタイミングは先頭のバイクが合図するわけではなく、速度やコーナーに合わせて各々が判断します。
- 高速道路の走行車線
- 片側二車線以上の太い道路
- 長い直線
- 高速道路の追い越し車線
- 両側2車線以下の細い道路
- ワインディング
千鳥走行を解除するとき、再会するときのタイミングが全員一致すると、統率のとれた鳥の群れみたいで超かっこいいよ。この瞬間が本当の「千鳥」のような気がするよ。
千鳥走行の順番?初心者が先頭?ベテランが最後尾?
千鳥走行はただ交差して走ればいいというものではありません。はぐれるメンバーがいないように、グループ全体が安全に走行できるように、マスツーリングに慣れていない初心者のメンバーに気を配れるように隊列を組む必要があります。
そこで重要になってくるのが走る順番…。順番によっては高いスキルが求められることもあります。ここからはオーソドックスな順番をいくつか紹介します。
先頭がベテラン、次が初心者、最後尾がベテランの順番
もっともオーソドックスな順番は、
と、ベテランとベテランで隊列を挟むもの。ルートを把握している方が先頭を行き、休憩や給油のタイミング、ペースの調整などを行います。
最後尾のベテランは万一後ろの方がはぐれてしまったときにはぐれた仲間の前に出て次の休憩場所まで先導したりします。
最後尾にベテランがついていてくれる安心感を初心者の方に与える役割も大きいですね。
ベテランが2人入れば成立するので最も使われている順番になります。
ベテランと初心者が交互に走る順番
と、運転に自身がない方、初心者の方、ペースが遅い方をベテランがメンターになれるように走る方法も初心者にとってはかなり安心感があります。
初心者の人数とベテランの人数が近くないと成立しないのでなかなかお目にかかれない順番になります。
先頭が初心者、最後尾がベテランの順番≒遅い順
という並びも多く使われます。
先頭を走る初心者の方が「絶対に自分のペースで走る」、2番目以降の方に「絶対に前のバイクにプレッシャーを与えない」と約束ができればベテランが1人でも成立する隊列。
ゆったり走るようなグループでは採用されやすい順番になります。
先頭から速い順に並ぶ順番
と、先頭からスピード狂順に並べると「今日のツーリングは遅くてストレス溜まるわー」がなくなる順番になります。
自制心があるベテラン同士のマスツーリングではこの隊列がうまくいくことがありますが、1人でも初心者がいたり、負けず嫌いのライダーがいるグループでは全く機能せず、むしろ危険な状況になるのでおすすめはしない順番。
このポジションに「負けず嫌いの方」「歴だけ長いベテラン」を配置すると転倒のリスクが格段に上がります。先頭のペースに無理についていこうとするので転倒するのです。
詳しくはマスツーリングの危険を解説した記事を読んでみて下さい。
千鳥走行のコツ・うまく機能しているか確認する方法
千鳥走行の中にいるときは、特に初心者の方は、
すごくいい感じな気はするけど、あたしの位置はこれで合っているんだろうか?
と不安になるかもしれません。そんなときのために千鳥走行がうまく機能しているか2通りの確認方法を紹介しておきます。
自分のミラーで確認
自分のバイクのミラーを見て、斜め後ろのバイクのほとんど全身が写っていればとてもよい距離感と位置で千鳥走行できています。
前を走るバイクのミラーで確認
斜め前を走るバイクのミラーにそのバイクを運転しているライダーの顔が写っていれば「向こうからもこちらが見えている」ということなので良い千鳥走行ができていると判断できます。
信号待ちでの千鳥走行の隊列は?
千鳥走行中に信号待ちになったときの停め方について少々解説しておきます。
よくある千鳥走行の停車風景
一般的に千鳥走行中の信号などでは「千鳥走行の隊列のまま、前後の車間距離を詰めて止まる」というのが一般的です。
しかし、この方法では「左右の間隔」はほとんど空いていないので、万一立ちごけをしたときに隣のバイクを巻き込んでしまう可能性が非常に高いです。
実際にこれで立ちゴケ被害が拡大した動画や、「ぎりぎり当たらなくてよかったね」という動画が上がっているよ。最初から距離をとっておけばいいだけなのにね。
左右の間隔を空けて停車がおすすめ
信号待ちで止まるときは、左右の間隔を空けて万が一のときの被害を出さないように左右の間隔を空けて停まるのが良いでしょう。
少しでも危険の可能性を排除しておくことが安全安心なツーリングに繋がります!
千鳥を維持した停車がおすすめ
あるいは単純に「千鳥走行の隊列を維持したまま停車する」というのも危険を減らすのに有効です。
いずれにしてもマスツーリング出発前に打ち合わせをしておくのじゃ
まとめ
いかがでしたでしょうか。
マスツーリングにおける千鳥走行について網羅的に解説しました。
ちなみに「マスツーリングの…」とは言いましたが、僕はソロツーリングのときも普通に千鳥走行をしています。知らないマスツーリンググループに追いついたときでも自分を含む隊列は短い方が周りの車の迷惑になりませんし、なんとなく一体感が出ていい感じになります。追いついたバイクがソロの方でも、左右どちらかに寄っていれば(多くの場合右に寄っていることが多いですが)反対側の斜め後ろを走行します。
信号で止まるときは真横につかず、千鳥のまま停車します。
真横につくと「え?先に行きたいってこと?」と思わせてしまうよ。
進行方向が変わったときにハンドサインで「気をつけて、またねー」の挨拶することもあります。
この記事がきっかけでマスツーのときもソロのときもあなたが千鳥走行を楽しめるバイク乗りになってくれたのであれば嬉しく思います。
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