okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いた方は
という方ではないでしょうか。
この記事では
ということについて知ることができます。この記事があなたの「バイク用エアバッグ探しの旅」の終着点です。今までお疲れさまでした。
探し始めでこの記事にたどり着いたあなたは超ラッキー!!ひゃっほい!!
方式 | 定期 メンテ | エアバッグ 作動後 | 展開時間 | 立ちゴケ | インナー 使用 | 通気性 | 洗濯 | 頭部 | 頚椎 | 胸部 | 肩 | 脊髄 | 鎖骨 | 脇腹 | 腰 | 尻 | |
hit air | ワイヤー | 年1回 4400円 | ボンベ交換 1260円 | 0.2秒 | 作動 | 不可 | ○ | 外して可能 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
ダイネーゼ | ワイヤレス | 3年か5年 無料 | 36000円 一週間 | 0.04秒 | 作動しない | 可能 | ○ | 水拭きのみ | ○ | ○ | ○ | ||||||
アルパイン スターズ | ワイヤレス | 2年か 使用500時間 15000円 | 49500円 20日 | 0.025秒 | 作動しない | 可能 | ○ | 水拭きのみ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
こんな内容や購入の注意点などを解説していきます。
バイク用エアバッグの特徴、効果
四輪車のエアバッグは車両自体に取り付けられますが、バイクでは「衝突時にライダーやパッセンジャーは車外に投げ出される」ので車両ではなくライダーが着るものになります。
ホンダのゴールドウイングなど、大型ツアラーの一部車両にはエアバッグが搭載されていたりするがの。マイナー中のマイナーじゃ。
欧米では四輪車のエアバッグの設置は義務化されていますが、日本ではそういった法律がありません。当然バイクに於いても法令で着用が義務付けられているものでもありませんし、四輪車は別として、特にバイクは今後も義務化される可能性は低いです。
じゃあバイク用のエアバッグはそれほど重要なアイテムじゃないのね!
MotoGPなどの国際レースでは2018年からエアバッグの着用が、日本においてもMFJ公認レースでは2020年から18歳以下のライダーへのエアバッグの着用が義務付けられています。
まぁサーキットを高速で走るには必要だけど、公道ではそんなに必要じゃないってことね!
引用元:鈴鹿サーキットにおける安全対策と救急体制
サーキットでのバイク用エアバッグの効果を見てみると頭部や頚椎へのダメージの割合がかなり減っていることがわかります。
引用元:警視庁
上の円グラフからわかるように、公道でのバイク事故の死亡原因の半分は頭部へのダメージなので、エアバッグは公道でもかなりの効果を発揮すると思われます。
特にヘルメットやハードプロテクターで守ることが不可能な「頚椎」「腹部」へのダメージに対しても高い保護力を発揮します。
引用元:鈴鹿サーキットにおける安全対策と救急体制
サーキットでは上のイラストのようにコース自体にライダーを守る工夫がたくさん施されています。
サーキットでは長い距離を滑って減速して、柔らかい素材に衝突する。
一方で公道は「滑って減速する区間」がほとんどなく、硬いガードレールや対向車、電柱、標識などに衝突することを考えればサーキットよりも効果が大きいと推測することができます。
こういうことを知っていれば「おしゃれにバイクに乗る」とか寝ぼけたこと言ってる場合じゃないんだよね。
公道でも、というか公道でこそバイク用エアバッグはとても効果があるのね!
バイク用エアバッグのおすすめの選び方
色んなエアバッグが売っているわ・・・海外サイトの安いやつでいいかしら・・・
バイク用のエアバッグの選び方を解説します。
それぞれ簡単に解説します。
ベスト型
バイク用エアバッグには袖がついたジャケットタイプと袖がないベストタイプがあります。
ジャケットタイプでも腕の部分にはエアバッグがありません。結局膨らむのは上半身のみです。
腕は通常のライディングジャケットと同じでハードプロテクターがついているだけなのでわざわざ高価なジャケット型のエアバッグを選ぶ理由がありません。
ベスト型であれば夏のメッシュジャケットや冬のウインタージャケットなどと合わせて体温の調整ができるのでベスト型を強くおすすめします。
通気性のあるもの
通気性のないものを買ってしまうとまず間違いなく真夏の使用に耐えられません。
真夏のライディングは常に熱中症との戦いです。ベスト型とはいえ、通気性のないものに上半身を囲われると一気に熱中症のリスクが上がり、集中力がなくなってとても危険な状態になります。
温度管理はエアバッグ以外のジャケットやインナーでいくらでも調整できるので、エアバッグは必ず通気性のあるものを選ぶようにしましょう。
通気性のないものは春秋冬しか使えないけど、通気性があるものは通年を通して使うことができるよ。
冬にバイクに乗らないことはあっても夏に乗らないことはないもんね。シーズンだもんね。
なるべく保護範囲の広い物
多くのバイク用エアバッグは背中、胸、肩、頚椎を守ります。モデルやグレードによっては脇腹や上腕、腰など守る範囲が広がるものがありますが、せっかくエアバッグを使うのであれば
腰まで守るやつは少し高いな・・・腰はなくてもいいか・・・
と思わずになるべく保護範囲の広いものを選びましょう。
エアバッグはバイクの危険性を理解し、万が一の可能性を想像できるライダーが身につけるものです。そんなライダーの万が一の「万」には腰や腕なども入れるべきです。
万が一に備えているのに少しケチったせいで腰を折って半身不随とかになったら悔しくてたまらないよ。
国内正規品であること(海外個人輸入ではないもの)
バイク用のエアバッグは通常のバイクウエアとは違って、膨らんだものをもう一度使うにはメンテナンスが必要です。
また、幸いエアバッグの出番がなくても、数年に一度メーカーにメンテナンスを依頼して性能を維持させる必要があるものです。
日本国内できちんとメンテナンスをお願いできるものを購入しないと
数万円したのに繰り返し使えない・・・。一回使ったら元に戻す術がなかった・・・
メンテナンスしていなかったから肝心の事故のときに正常に作動せず、脊髄を損傷した・・・
なんてことになりかねません。
海外サイトから個人輸入すればいくらか安く手に入れることができるバイク用エアバッグですが、きちんと国内正規品を購入するようにしましょう。
他のバイク用品なら正直、安く手に入るなら商品の保証を受けられなくても海外から個人輸入するのもいいと思うけど、複雑なメンテナンスが必要なエアバッグはやめておいたほうがいいよ。
メンテナンス費用が高くないもの
前述の通り、バイク用エアバッグは「買って使ってハッピー」なものではなく、定期的にメンテナンスが必要なものです。
メンテンスには当然費用がかかります。ものによっては1回数万円の出費が必要なものもあります。
買ったあとにメンテナンスに出さないと肝心なときに機能せず、エアバッグを着ている意味がまったくなくなってしまうので、購入後のランニングコストも理解してエアバッグを選ぶようにしましょう。
ワイヤー型かワイヤレス型は予算に合わせて
バイク用エアバッグはワイヤーで作動するものと、ワイヤーを使わないワイヤレスのものがあります。
ワイヤー型
車体とライダーをワイヤーでつなぎ、転倒などによってエアバッグに内蔵されているガスボンベのキーボールをワイヤーが引き抜くとガスが噴出し、エアバッグが作動するものです。
という特徴があります。
ワイヤレスタイプ
センサーによってライダーの転倒を検知し、エアバッグが作動するものです。ワイヤー式と違って物理的にバイクとライダーが結ばれないので運用が楽です。
性能的にはすべての面でワイヤレス型のバイクエアバッグの方が上回っていますが、なにせ価格が圧倒的に高いので予算によって選ぶしかないと思います。
エアバッグに回せる予算が多い方には圧倒的にワイヤレス型をおすすめします。
サーキットを安全に走るためには最低でも10万円程度のレザースーツが必要。そう考えると決して高い買い物ではないように思えてくる。くる?きて!
ここは難しいところじゃの。それくらい慎重になる金額じゃ。
ここからは上の条件に近い3つのバイク用エアバッグについて紹介していきます。どれもベスト型で通気性があり、国内でメンテナンスを受けられるモデルです。hit airのみ通販で購入しても大丈夫。
hit air エアバッグメッシュベスト 無限電光株式会社
- ワイヤー式
- ワイヤーを引き切ってからエアバッグが膨らむまで0.2秒
- かなりのテンションをかけないとワイヤーを引ききらないので「バイクを離れてついうっかり作動」は起きにくい
- 立ちゴケでは作動してしまう
- ジャケットの上に着るタイプ。インナーとしては使用不可。
- ポケットがあるのでジャケットの上に着ても休憩のときに困らない
- 表地、裏地ともにメッシュ素材で通気性が良い
- 摩擦に強い素材AIR GUARDを使用
- 生地にリフレクターを織り込んでいるので「工事現場安全ベスト」にならない
- 頭部、胸部、脇腹、脊髄、腰、尻を幅広くカバー
- 脊髄ソフトパッドが標準装備
- 脊髄と胸部のプロテクターはハードタイプに換装可能
- エアバッグシステムを外して洗濯可能
- メーカーメンテナンスチェックは年1回推奨。
- 使用後は付属の工具で再生
- 使用後に必要な費用はボンベ代1260円
- メンテナンスチェックは4,400円(hit-air CARDに登録すれば3年間無料)
- XS~豊富なサイズ展開
新品で購入すればhit-air CARD申請ハガキがついてくるよ。
大きなリフレクター(反射材)があると「工事現場のおっちゃん」になるけど、これは大丈夫だね。
本体に損傷がなければ再使用まで自分で完結できるのがいいよね。翌週もすぐにツーリングに行ける。
ワイヤー式のわずらわしさはあるけれど、価格もメンテナンス代もずば抜けて優秀ね!保護範囲も広くてコスパ最強バイク用エアバッグだわ!!
SMART JACKET D-Air Airbag ダイネーゼ
- ワイヤレス型
- ジャケットの上からもインナーとしても着用可能
- 通気性に優れたメッシュ素材
- 3つのポケットで休憩中も困らない
- motoGPに採用される信頼のダイネーゼブランド
- 6つのセンサーとGPSは1秒間に1000回もライダーの状態をモニタリング
- GPSを搭載しているので低速時に作動しない。立ちゴケなどで作動することがない。
- デバイスのバッテリーは充電式で最大26時間の連続使用が可能。充電時間は4時間
- コントロールユニットはLEDインジケーターで待機状態の確認が可能
- 背中のエアバッグはハードプロテクター7枚分の性能を発揮
- レディースモデルあり
- カバーエリアは胸、鎖骨、背中と少々限定的(そのせいかダイネーゼはライダー着用時のエアバッグ作動状態の画像を載せていない?)
- 全体が50mmに均一に膨らむシステムを採用している
- そのためか頚椎の保護には少々薄く、不安を感じる
- カバーエリアが狭いおかげで見た目はかなりスッキリしている
- エアバッグ作動後はエアバッグシステム交換費用として36000円と約一週間かかる。
- 購入すると1年間の交通事故死亡・後遺障害保険が付帯する
- エアバッグシステムは取り外し不可。拭き上げるしか洗濯の方法がない。
- 国内正規販売店以外で購入するとメンテナンスサービスが受けられない
- 他人からもらったり、他人から買った場合は名義変更をしなければメンテナンスサービスが受けられない
- センサーが異常を感知し、システムを作動するまでの判断が0.015秒。そこから実際にエアバッグが開くまで0.025秒。計0.04秒。
- メンテナンスは3年という記載と5年という記載あり。どちらもメーカーHPの情報なのでどちらが正しいのかわからない。診断は無料。
作動させちゃうとそれだけで36000円確定がつらい・・・
作動までの時間はとても短くていいけど、保護範囲が狭い気がする
でもすっきり着られるからいいよね。インナーでも着られるし。
購入は必ず正規店からにするのじゃ。面倒を見てもらえなくなるのじゃ。
首を固定すると頚椎にダメージを負いやすいという考え方もあるみたい。だからダイネーゼは頚椎の保護をしていないのかも?
TECH-AIR5 アルパインスターズ
- ワイヤレス型
- 保護範囲は胸部・背中・肩・上腕部・脇腹・鎖骨と広範囲
- アルパインスターズは動画内でライダー着用時のエアバッグ展開の様子を公開
- 車両や地面への衝突の前に展開
- 胸囲4cmの隙間があればどんなジャケットにも通常サイズのままインナーとして着用可能
- 通気性抜群
- 鬼メッシュの脊髄ハードプロテクターが標準装備
- エアバッグ展開時は付属のハードプロテクター18枚相当の保護力を発揮
- それぞれ3軸センサーを持つ3つの加速度センサーと3つのジャイロセンサーによって異常を感知
- 各センサーは1秒間に1000回データを送信
- エアバッグ完全展開まで、平均0.025秒(サイズによって変動4XLでも0.04秒。これでもまばたきの1/8倍のスピード)
- 事故の衝撃力は最大95%削減
- バッテリーは30時間駆動。充電時間は4時間
- XS~4XLの豊富なサイズ展開
- Bluetoothで専用スマホアプリと連動し、バッテリー残量やシステム確認や走行のデータロガーとしても使用可能(PIRELLIの『Diablo Super Biker』のような使い方ができる)
- エアバッグ作動後は49500円と20日程度かかる。
- 立ちゴケのときに意味をなさなかった口コミもあり(個人的に立ちゴケで作動しないのはいいことだとは思いますが・・・)
- 2年、もしくは500時間の使用で定期点検推奨。費用は15000円。
- 洗濯は水拭きしかできない。
性能は申し分なし。
ワイヤレスにするならダイネーゼよりアルパインスターズがいいね
日本でのメンテナンスは岡田商事さんが一括して引き受けるよ。実店舗で購入しないと受け入れてもらえなさそうな雰囲気だったよ。
購入は必ず正規店からにするのじゃ。面倒を見てもらえなくなるのじゃ。
首を固定すると頚椎にダメージを負いやすいという考え方もあるみたい。だからアルパインスターズは頚椎の保護をしていないのかも?
バイク用エアバッグ一覧比較と総評
方式 | 定期 メンテ | エアバッグ 作動後 | 展開時間 | 立ちゴケ | インナー 使用 | 通気性 | 洗濯 | 頭部 | 頚椎 | 胸部 | 肩 | 脊髄 | 鎖骨 | 脇腹 | 腰 | 尻 | |
hit air | ワイヤー | 年1回 4400円 | ボンベ交換 1260円 | 0.2秒 | 作動 | 不可 | ○ | 外して可能 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
ダイネーゼ | ワイヤレス | 3年か5年 無料 | 36000円 一週間 | 0.04秒 | 作動しない | 可能 | ○ | 水拭きのみ | ○ | ○ | ○ | ||||||
アルパイン スターズ | ワイヤレス | 2年か 使用500時間 15000円 | 49500円 20日 | 0.025秒 | 作動しない | 可能 | ○ | 水拭きのみ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
守る範囲が最も広く、エアバッグ作動後の費用や定期メンテナンス代、日常的に洗えることを考えるとワイヤー式の煩わしさを考慮しても日常使いやツーリングにもっともおすすめできるモデル。Amazonや楽天で購入してもOK。
アルパインスターズの方がすべてにおいて優秀なのでおすすめする理由なし。
頚椎の保護が気になるが、損傷への考え方の違いなので心配はいらないかと。保護範囲も広く、通気性は最も良さそうなので予算が許すライダーでワイヤー式の煩わしさから開放されたい方にはとてもおすすめ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
現実的に手に入り、どんな季節にも使えるバイク用のエアバッグについて網羅的に解説しました。
こうして比較してみるとヒットエアーの堅牢さ、アルパインスターズの技術力、ダイネーゼを選択のテーブルから降ろす理由がわかります。
もしもバイク用エアバッグ自体が検討のテーブルから降ろされたのであらば下の記事を参考にしてみてください。
この記事があなたのバイク用エアバッグ探しの終着点になりましたでしょうか。この記事にたどり着かなければあなたが使っていたであろう「エアバッグについて調べる時間」は大幅に短縮されました。
リアルに5時間は短縮されてます。この記事の執筆時間がそれくらいなので。
ここから5時間はこのサイトの他の記事を読む時間に当ててください。パソコンの方はサイドバー、スマホの方はもっと下の方に「読まれている記事」があるのでとりあえずそこから攻めてみてください。
では5時間のオコモト耐久レース、スタートです。
(言ってることムチャクチャだわ・・・)
コメント
エアバッグジャケットは必須です。推奨していますので、この手の記事は歓迎です。が、
エアバッグジャケットは使ったことがない方のカタログ記事なのかな。幾つかの点で大きな誤りがあり、幾つかの点で、そうでもない点があるから、これを読んで選択するのは間違いを招くかな…
通りすがり様
OKOメントありがとうございます。
ご指摘の通り、僕自身はエアバッグユーザーではありません。
本記事はまだまだ認知度が低いバイク用エアバッグを初心者の方に「へーバイク用エアバッグなんてあるんだー」と周知する目的執筆しています。
本記事は用品店さんでの店員さんと話した内容やエアバッグを使用している友人の話、ネットの情報などで構成しています。
可能であれば実際に使用されている方の意見を記事に反映させたいので具体的なご意見をいただけると嬉しいです。
それらを記事に反映できれば、より初心者の方に響く内容になるかと思います。
ご協力いただける場合はAmazonギフトカード1000円分をお支払いさせていただきますのでこちらのコメント欄にレス頂ければと思います。