okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いた方は
という方ではないでしょうか。
アライやショウエイだけでなく、バイクヘルメットメーカーはたくさんあります。この記事は「アメリカのバイクヘルメットメーカーの老舗シンプソン」について網羅的に解説していくものです。
シンプソンのヘルメットを被らないとしても、知っていればバイクライフが少しだけ豊かになる記事ですので是非読んでいってみてください。
こういう情報は役に立つ立たないではなく、豊かになるかどうか、文化的かどうかで知っておこう!
シンプソンヘルメットの歴史~シンプンってどんなメーカー?
- Qシンプソンはどこの国のヘルメットメーカーなの?
- A
アメリカです。かなりの歴史があります。
まずシンプソンの簡単な歴史から知っていきます。
- 1959年
ビル・シンプソンが創業、ドラッグレースのパラシュートや耐火レーススーツを製造。
ビル・シンプソン 自身がマシンに乗り、そこで得た経験を製品にフィードバッグさせることで主にナスカー 【アメリカ合衆国最大のモータースポーツ統括団体 】 が統括するドラッグレース、カート、などで戦うトップレーサー達から高い評価を得てきた。 - 1979年
四輪ヘルメットを製造していたノウハウを生かしてヘルメットの製造を開始。 同じアメリカのヘルメットメーカー「BELL」のヘルメットの倍以上と言う超高級品としてヘルメットを供給していた。事実、 当時の他のヘルメットと比べるとハイエンドモデルグレードの製品を多数生産し、「高級メーカー」の地位を築いた。
初めは四輪ヘルメットで実績を作ってきたのね。創業から二輪用のヘルメットの製造まで20年もあるわ!
その実績があったからこそ、超高級ヘルメットとして受け入れられたんでしょうね。
日本人向け、日本仕様のシンプソンヘルメットについて
シンプソンのヘルメットには日本の安全規格である「SG規格」をクリアしていて、日本人の頭に最適化された日本向けのヘルメットがあります。日本で入手できるほとんどのシンプソンヘルメットは日本人向けに改良されたヘルメットです。
我々日本のライダーにこのようなヘルメットが供給されることはとても有難いことですが、これには2つの会社が関係しています。
この2つの会社について簡単に解説します。
日本人向けモデルを製造しているNORIX Projects
NORIX Projectsはカナダでバイク関連の卸業者のネットワークを構築している会社です。
NORIX Projectsは世界で唯一シンプンにシンプソンヘルメットのライセンス生産を許されている会社で、日本のSG規格に合わせた日本人向けのヘルメットの生産、販売を行っています。
日本人向けのシンプソンヘルメットを作ってくれているのはNORIX Projects
日本人向けモデルを販売しているTraderHouse
TraderHouseは宮城県にあり、NORIX Projectsがライセンス生産したシンプソンヘルメットの日本窓口的な会社で、日本規格のシンプソンヘルメット以外にも、本国仕様のアパレルなどを日本の正規販売店に配給しています。
NORIX Projectsが作ったヘルメットを流通させてくれているのはTraderHouse
という流れで我々は日本人向け、日本仕様のシンプソンヘルメットを使用することができています。
以前は「シンプソンのヘルメットは値段が高いだけで頭痛がしてくるほど日本人の頭に合わない」と言われていたのは、その時代にはこの2つの会社がなかったので「本国からの並行輸入品」しか日本市場に流通していなかったためです。シンプソンのヘルメットを被っているときに
シンプソン被ってて頭痛くならないの?やばいよねそれ?
と言われてたら、
今は日本仕様のものがあるので大丈夫ですよ!
と返すとスマートです。
日本人向けのシンプロンこそ「本物のシンプソンヘルメット論」!?
アメリカ市場に出回るシンプソンヘルメットのシェル(外側)はコスト削減のため中国で生産されています。シンプソンの創業の地アメリカでは一部のレース用のヘルメット以外は「中国製」です。
ですので「NORIX のシンプソンなんて偽物だ。シンプソンを被るなら本国仕様でないといけない」という方は大きく的を外しています。
US仕様のシンプソンでも一般に流通しているものは中国で作られているってこと。
そればかりか、NORIXはシンプソン創業者のビル、シンプソンの時代から一緒に仕事をしているため、シンプン本社勤務のどの従業員よりシンプソンとの付き合いが長いので「もはやNORIXが本物のシンプソンと言えるのでは?」という説もあります。
たまにいるわよね「US仕様じゃないの??」って人・・・
「もはやNORIXが本物のシンプソンと言えるのでは?」という説を知らないんです。
シンプソンヘルメットの性能
安全性 | ★★★ |
静音性 | ★★ |
被り心地 | ★★ |
ベンチレーション | ★ |
玄人度 | ★★★★★ |
シェルデザイン | ★★★★★ |
グラフィックデザイン | ★★ |
スポーツバイク | ★ |
オフモタ | ★★ |
ネイキッド | ★★★ |
クラシック | ★★★★★ |
アメリカン | ★★★★★ |
- Qシンプソンの安全性などの評価は良いですか?
- A
国内のメーカーと比較すると悪いです。国内メーカーが優秀するせいです。
SNELL規格を取得していたり、最初から日本人に最適化されているアライやショウエイのヘルメットと比較すると、シンプソンヘルメットの安全性や静音性(風切り音)、ベンチレーションの機能は少々劣ります。
シンプソンの最大の魅力はその独特のシェルデザインです。
シンプソンのヘルメットは「モデル名がわからなくてもシンプソンであることはわかる」というとても独特なシェルデザインをしています。つまり、モデルのシリーズごとに個性を持たせているのではなく、シンプソンというメーカーそのものが独自の強い個性を持っているということです。そのデザインは多くのライダーを惹きつけています。
シンプソンは機能面を気にして被るものではなく、感性で被る珍しいヘルメットです。
安全性、快適性はとても大事ですが、気に入ってしまったら仕方がないです!
シンプソンヘルメットの安全性
シンプソンはSNELL規格などヘルメットの安全規格を積極的に取得していません。
それば「感性で被るヘルメット」であることにも関係していると思います。実際にSNELL規格を取得することはできますが、それに伴う重量の増加やデザインの変更、販売価格の増加を考えて、敢えて積極的に規格取得に動いていないという印象です。
ですので「規格にクリアしていないから安全ではない」という判断ではなく「メーカーの個性を優先しているから積極的に規格を取得していない」という解釈をしなければいけません。
SNELL M2010にも対応可能ですが、そこにはお客様にとってのメリットは無いと判断致します。 SNELL対応によりテスト費用、SNELLステッカー代金、EPS変更等を加算すると定価で数千円上昇し、50g以上の重量増加になります。 衝撃の安全性はほぼ変わりません。(社内テスト比)実際には、冷却テストで若干劣る程度です。マイナス何十度という極寒でオートバイに乗る人は稀だと思います。
引用元:https://blog.ap.teacup.com/norix/533.html
良し悪しではないけれど色んな考え方があるよ。シンプソンは規格を取得して販売数を伸ばすよりも伝統を取った感じがするよね。
シンプソンヘルメットのサイズ感
- Qサイズ選びが難しいと聞いたのですが・・・
- A
日本人仕様があるとは言え、海外メーカーなので多少難しいかもしれません。フィッティングをおすすめします。
NORIXのシンプソンヘルメットであれば日本人向けに作られているので頭のサイズを測って、そのサイズに合うヘルメットを選べばほとんど問題ありません。
眉の上、おでこの一番高い位置から後頭部の一番高い位置を通るようにスケールを回して頭の外周を測って下さい。もしスケールがなければ紐を回して紐の長さを測っても大丈夫です。
試着できるヘルメットを選ぶときは大きいサイズから被って、頭を振ったときにヘルメットがズレないサイズです。どんなヘルメットでもフィッティングはしたほうがいいです。
少し問題があるのが「本国仕様のシンプソン」を購入する場合です。日本仕様として販売されているヘルメットはシンプソンヘルメットの極一部のモデルです。
日本未発売のヘルメットが欲しくなったときはアメリカから並行輸入品を購入するしかありません。NORIXシンプソンとはサイズ感が変わってくるので注意が必要です。
結論としては「国内メーカーのサイズよりもサイズは1サイズ上」を選んだ方がいいです。
NORIXではない、並行輸入品のシンプソンヘルメットは欧米人用に作られていて、
という違いがあるので、公式が案内するサイズに従って購入しても側頭部やこめかみがきつく感じることが多いので1サイズ上を選択した方が良い場合が多いです。
頭が小さく見えるシンプソンヘルメットのサイズ?
シンプソンのサイズ展開は57cm~62cmの間で1cm刻みです。
実はシェルは2種類しか使っていないので外見上のサイズは2通りしかありません。2種類のシェルは「スモールシェル」「ラージシェル」と言われそれぞれ、57~59cmはスモールシェル、60~62㎝はラージシェルが使われています。
インナーサイズ | 57cm | 58cm | 59cm | 60cm | 61cm | 62cm |
シェルサイズ | スモール | スモール | スモール | ラージ | ラージ | ラージ |
ということは59cmか62cmが相対的に最も頭が小さく見えるヘルメットです。
頭でかい系ライダーには朗報です!
おすすめのシンプソンヘルメット
先述の通り、シンプソンヘルメットはどれも「シンプソンの個性」が宿っているので素敵なのですが、特に人気のものやおすすめのものを簡単に紹介します。
頭が小さく見えるおすすめのシンプソンヘルメットM30
M30は最も頭が小さく見えるシンプソンヘルメットです。小顔に見せたくて59cmか62cm(相対的に小さく見えるサイズ)を選択できる方であればベストバイかと思います。
定番で最も人気のあるおすすめのシンプソンヘルメット スーパーバンディット
シンプソンヘルメットの中で特に人気が高いのがスーパーバンディットです。最初のシンプソンヘルメットとしてかなりおすすめです。
激安シンプソン風ヘルメット
- QAmazonなどで売っているシンプソン風ヘルメットってどうですか?
- A
所有欲を満たす意味でも本物がいいと思いますが、中にはDOT、PSCマークも取得しているものがあります。
偽物?を載せるのは気が引けますが、割と世間に受け入れられている感のある某ヘルメットメーカーのロゴはアライとショウエイのパクリに見えますし・・・選択の自由はあると思うので、
シンプソン超かっこいいけど高すぎて買えない・・・
という方のために激安シンプソン風ヘルメットを簡単に紹介します。とは言え、やっぱり本物を買うのがいいとは思います。
スーパーバンディット風?激安シンプソン風ヘルメット
- FRPガラス繊維
- インナー着脱可能
- DOT規格
- エアインテークの形状、位置までそっくり?
さいこう
引用元:amazon
被ってみたら、ジェッペルよりかなり頭でっかちになりますね
引用元:amazon
なんだろ?表面が全体的に歪み?見たいな感じ。塗装で余計目立つ感じです。
引用元:amazon
ダイヤモンドバック風?激安シンプソン風ヘルメット
- FRPガラス繊維
- インナー脱着可能
- DOT規格
軽くて首が疲れないです。
引用元:amazon
ヘルメットがとても軽く良いし、何よりもカッコいいです。サイズも大きくもなく小さいでもなく丁度良いサイズで大満足
引用元:amazon
僕のサイズは58cmなので余裕かなって思ったら丁度でした。
引用元:amazon
M30風?激安シンプソン風ヘルメット
- PSC/DOT安全規格品
- インナーは汗を素早く吸収・蒸発させることができるCOOLMAX素材
- インナー着脱可能
以前使っていたアライのツアークロスが59〜60サイズだったので同サイズのLを購入しましたが問題無くかぶれました。
引用元:amazon
頬のクッションが無いので頬が非常に楽です。
引用元:amazon
ヘルメット本体とシールドの間に多少の隙間がありますが気にならない感じです
まあ本家のシン○ソンにも隙間がありますし
シールド開閉はとてもスムーズ
案外風切り音も少ないです
引用元:amazon
まとめ
いかがでしたでしょうか。
シンプソンヘルメットに関して網羅的に解説してみました。
アメリカのヘルメットメーカーなのでアメリカンバイクにも良く似合い、重厚感を足してくれるアイテムにもなります。
ハーフヘルメットでは不安を感じているアメリカン乗りの方にもおすすめのシンプソンヘルメットの記事でした。
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