okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いた方は
という方ではないでしょうか。
この記事では
ということについて解説し、
という結論に向かっていきます。
通勤通学の方は外付けのもの、ツーリングの方はハードプロテクターが入ったパンツを購入しましょう。そうすれば長い記事のこの先を読む必要はありません。
膝プロテクター、ニーガードとは?ニーシンガード、ニースライダーとの違いは?
まずはとっても初歩的な内容を解説します。といっても最後まで初歩的な内容です。初心者の方は流し読みしていってくださいね!
バイクのウエア関係で膝周りをガードするは
というものがあります。
膝プロテクターとニーガードは「事故のときに膝を怪我しないように守る(プロテクトする、ガードする)」という目的で使用されるもので、この2つは同じものを指しています。
また、膝から脛を広範囲に守るものをニーシンガードといいます。
この記事で解説するのはこれらの「膝(脛も)を守るもの」です。
一方で、膝プロテクターやニーガードと似たようなものにニースライダーがあります。
ニースライダーは事故の怪我から膝を守るものではなく「わざと膝(ニー)を滑らせる(スライド)ときに怪我をしない/パンツに穴を空けない」という目的で使用されるものです。
サーキットなどで膝を路面に押し付けながら膝擦り走行を行うときに必要になるものです。
膝プロテクターとニースライダーは同じもので万が一のときのもの、ニースライダーは膝擦り走行で必要なグッズってことね!サーキット専用品ってことね!公道ではそんな運転しないもんね!
そ、そうですね!!!
膝プロテクター、ニーガードは命を守るものではなく生活を守るもの
バイク事故の死亡原因って多くが頭部へのダメージなのよね?膝を守るって大事なの?しかも膝のプロテクターをしているライダーって少ないわよね?あんまり見ないわよ?そんなに重要なプロテクターじゃないのかしら・・・?
バイク事故の死亡原因の約50%は頭部へのダメージ、約25%が胸部へのダメージです。膝や下半身へのダメージは直接的に死亡原因になることは稀です。
引用元:警視庁
しかし
やっぱりそんなに重要なプロテクターじゃないのかしら・・・?
と考えてしまうかもしれませんがそれは間違いです。
転倒時に真っ先に地面や壁、相手の車などにぶつかるのは体の角である関節部分、つまり肘、膝、肩です。
関節は人体の中でもとても弱いパーツなので、バイク事故の衝撃では簡単に脱臼、粉砕骨折を起こします。
これらの部分は直接命に届くような怪我になりにくい反面、事故後の生活や人生に大きな支障をきたしてしまう部分でもあります。
膝がイカれてしまっては仕事をやめたり、休学しなければならなくなるかもしれないのじゃ。肩から腕が取れてしまったらその後の人生に大きな影響がでてしまうのじゃ。
そういった意味で肩を含む角の部分のプロテクターは命を守るためのものというよりも「生活や事故後の人生を守るプロテクター」であると言えます。
頭とは胸、腹部の怪我は直接命に届くよ。こっちは「命を守るためのプロテクター」だよ。
okokoさんが膝プロテクター装着ライダーをあまりみかけないのは、多くのライダーがパンツの中に隠れる目立たない膝プロテクターをつけているからです。ツーリング先では膝プロテクターを着けていない人の方が少数派ですよ!
教習所では必ず付けるしね。
膝プロテクター、ニーガードは生活を守るもの。趣味としてバイクに乗る人の多くが使用している。
4通りの膝プロテクター、ニーガードの身につけ方
膝プロテクター、ニーガードを身につける方法は4通りあります。
それぞれ解説します。
サポータータイプのバイク膝プロテクター、ニーガード
伸縮性があるサポーターの中にプロテクターが入っているタイプ。
下にインナーを履いて、上にジーパンなどを履くのが一般的です。
サポータータイプの膝プロテクター、ニーガードのメリット
外からプロテクターが見えないのでシュッとした見た目を保つことができるので、普段のおしゃれとバイクのおしゃれを混同している方にはファッションを崩したくない方におすすめです。
また、他のものに比べて保温効果があるので
最近冬に高速を走ると膝が冷えて痛むんじゃ・・・
という方にも結構おすすめです。
膝には容赦なく風が当たるからね・・・
スッと履くだけで比較的簡単に装着できるのも魅力。
サポータータイプの膝プロテクター、ニーガードのデメリット
冬温かいということは真夏はクソ暑いということです。真夏の使用にはもっともおすすめしないタイプです。
すぐにビシャビシャになります。真夏のツーリングは熱中症との戦いなので少しでも不利になるものを排除していかないと命に関わります。
装着するのは簡単ですが、プロテクターがパンツの中にあるので休憩中や観光地で歩き回るときなどに脱げないというデメリットもあります。
上半身のプロテクターは重く感じますが、下半身のプロテクターやパンツは重さを感じにくいですし、他の方法でもほとんど脱げないのでわざわざデメリットとして上げるほどではないんですけどね・・・
締め付けの調整機構がないので大きいサイズだとズレてきてしまい、小サイズだと締め付けがきつく不快感を感じるのでもっともサイズ選びに迷うタイプです。
服(パンツ)の中につけるので服は守れません。
外付けタイプのバイク膝膝プロテクター、ニーガード
パンツの上につけるタイプの膝プロテクター、ニーガードです。
外から丸見えなのでもっともライダーの外見を変えてしまうプロテクターです。
外付けタイプの膝プロテクター、ニーガード のメリット
他の膝プロテクター、ニーガードは着ている服は守れませんが、外付けのものは服の膝部分も守ることができます。
唯一出先で外せるタイプなので特に通勤通学に使いやすいです。
バイク乗車中はしっかり守ってもらって、観光地を歩き回るときは非バイク乗りとして振る舞えます。休憩中もリラックスして過ごすことで1日の疲れを軽減することができます。
普段着でバイクに乗りたい人にとっては、バイクに乗っていないときの見た目は普段着通りになるので「(普段着と)もっとも見た目の変化が少ない」と考えることができます。
膝にとどまらず脛までカバーするもの(ニーシンガード)も多く、使用されているプロクターもハード素材なので安心して使うことができます。
内蔵タイプだとソフトとか「おいこれ厚紙でも入れてんのか」ってものもあるよ。ワークマンのバイク用パンツとかね。
脛まで守るものをニーシンガードというよ。
ベルクロで調整するものがほとんどなので、よほどサイズ選びをミスらない限りピッタリの位置にプロテクターを設置することができます。
外付けタイプの膝プロテクター、ニーガード のデメリット
外から丸見えなのでバイク乗車中の見た目がかなりいかつくなります。この考え方に立てば「(バイク乗車中は)もっとも見た目の変化が大きい」と言えます。
バイク乗車中か降車中で見た目の変化の解釈が変わるってことだね。正直ツーリング先で誰にどう見られようが気にしないけどね。
せっかくツーリングに来ているのに、やたら「日常」に寄せたがる人多いですよね!「周りから浮く」という発想自体が不思議!
唯一着脱が簡単なものであると同時に「着脱がもっとも面倒なもの」でもあります。結局プロテクターを付けたまま休憩を過ごすこともしばしばというかほぼほぼです。
下半身のインナープロテクター一体型や、パンツ内蔵タイプとは違い「上から吊るのではなく横にひっぱっている」ので装着が甘いと走行中にずれてくることもあります。
脛部分があるものは、最も安全性と操作性が高いレーシングブーツとの併用ができないというデメリットもあります。
下半身インナープロテクター一体型のバイク膝プロテクター、ニーガード
下半身全体を守るインナープロテクターとしてニーガードを装着するものです。
サポータータイプとは違って素肌に直接プロテクターを履いて、上からパンツを履くスタイル。
下半身インナープロテクター一体型のバイク膝プロテクター、ニーガードのメリット
見た目の通り、広い範囲をハードプロテクターでカバーすることができるのでとても安全性が高いです。特に尾てい骨のプロテクターはライディングパンツでも入っていないもののほうが多いので下手なライディングパンツよりもプロテクト能力は高いです。
履けばいいので装着が簡単で、装着場所の調整に悩むこともほとんどありません。
下半身インナープロテクター一体型のバイク膝プロテクター、ニーガード
出先で脱げないのはサポータータイプと同じですが、プロテクターがかなり増えるので窮屈さが増えます。
とはいえ、バイクは安全性と快適性がトレードオフの関係になることがほとんどなので仕方ありません。一時の、ほんの少しの快適性を取るか、永遠に失われてしまう人生の可能性を天秤にかけて判断するしかありません。
服の中に着るタイプなので服は守れません。
バイク用パンツ一体型
いわゆるライディングパンツです。バイク用のパンツには多くの場合膝のプロテクターが入っています。
購入の際はハードタイプのプロテクターが入っていることを確認することが大事です。
バイク用パンツ一体型のバイク膝プロテクター、ニーガードのメリット
バイク用パンツ一体型のバイク膝プロテクター、ニーガードのデメリット
膝のプロテクターを装着するのにもっともおすすめの方法ですが、解説が長くなるので詳しくは下の記事を参考にして下さい。
(「見りゃわかるだろ」ってスタンスやめなよ・・・)
プロテクターの種類(素材)
プロテクターの素材は大きく3つに分けることができます。
それぞれ簡単に解説します。
ソフトプロテクター
ウレタンなどの柔らかい素材で作られたプロテクター。柔軟性があるので膝や肘などの可動部に採用されることが多い。軽く柔軟性に富むので動きやすいがプロテクターとしての防御力は高くはない。
ハードなライディングをしない方や速度域の低い方にはおすすめ・・・と言いたいところですが、守る部位によってはなんの役にも立たないことがほとんど。
ハードプロテクター
プラスチックなどの硬い素材で作られたプロテクター。柔軟性がないので胸部に採用されることが多い。重量が重いが、通気口を多く設置しているものは比較的軽く通気性も高くなっている。
防御力が高いので全てのライダーにおすすめ。
衝撃を受けるとハードになるプロテクター
通常は柔軟性を持った生地だが、事故時に衝撃を受けると分子同士が結合して硬くなる。硬くなったあとは一瞬で元の柔らかい状態に戻る。
ソフトプロテクターとハードプロテクターを足してデメリットを消したような夢のような素材だが、高価なため極々一部のバイク用品にしか採用例がない。
メッシュにできないため通気性が悪いので夏の使用には向かない。
膝プロテクターのCE規格
CE規格とはヨーロッパの安全基準です。膝プロテクターはCE規格の中のEN1621-1という種別のものになります。
規格名 | 製品 |
EN1621-1 | バイク用プロテクターすべてを網羅 ・保護能力によってレベル1とレベル2に分類される ・EN1621-3よりも低いレベルの衝撃吸収性能 |
EN1621-2 | 脊髄 ・保護能力によってレベル1とレベル2に分類される ・衝撃緩和性は2番目に高い |
EN1621-3 | 胸部 ・保護能力によってレベル1とレベル2に分類される ・衝撃緩和性は3番目に高い ・EN14021の上位規格 ・EN1621-3の5倍の衝撃試験 |
EN1621-4 | エアバッグ ・衝撃緩和性は1番高い ・エアバッグ単体での保護性能なので飛び石などは考慮せず |
EN13594 | グローブ全般 |
EN13595 | バイクウェア全般 ・プロテクターの位置や耐摩耗性、動きやすさ、色落ちのしにくさまで多岐に渡る |
EN13634 | バイクシューズ、ブーツ全般 |
EN14021 | オフロード用胸部 ・主に飛び石からの保護が目的 ・EN1621-3の1/5の衝撃試験 |
EN1938 | オフロード用ゴーグル全般 |
なんの根拠もない個人的な考えで大変恐縮ですが、ウレタンのソフトプロテクターではなくハードプロテクターであればCE規格がついていなくても(CE規格との優劣ではなく単にプロテクターとしての仕事をするかどうかという意味で)全く問題ないと思います。
先述の通り、CE規格はヨーロッパでの製品の安全性を最低限保証するものです。ヘルメットの規格のように複数の規格があり、その中で優劣をつけられるようなものではありません。(そもそもヘルメットの規格も試験方法や規格の思想がそれぞれ異なるので優劣をつけられるものではありませんが・・・)
たとえCE規格がついていなくても硬い素材であればプロテクターとしての仕事は十分にしてくれます。僕自身、子供の頃に峠に通っていたときはCE規格がついていないプロテクターに何度も体を守ってもらいました。
安くてかっこいいプロテクター見つけたんだけどCE規格がついていないから買うのをやめるわ・・・
と思わずにそのハードプロテクター買ってください。使ってください。守ってもらってください。
もちろんCE規格が着いていたほうがなんとなく良いような気はしますが、重要なのは「CEかCEではないか」「レベル1かレベル2か」ではなく「プロテクターを着ているかいないか」です。
安全意識は高いけど金欠なライダーさんへ僕からのメッセージです。
バイクにおすすめの膝プロテクター、ニーガード
おすすめの膝プロテクター、ニーガードを紹介しておきます。バイク用のパンツを履きたくない方は検討してみて下さい。
コミネ(KOMINE) バイク用 CEレベル2トリプルニーガード
何箇所か立ち寄った場所でバイクから降りても、半日ずっと外すことなくスタスタと歩き回りました。殆ど全くズレることはありませんでした。一度も付け直しをしていませんし、不自然な痛みも跡も残っていません。
引用元:amazon
歩行にほぼ障害を感じませんでしたし、完全にしゃがみ込んだり膝立ちをしてもなおズレません。
引用元: amazon
何が起きているのでしょう。意味がわからないレベルの素晴らしい製品
引用元: amazon
RSタイチ ステルス CE レベル2ニーガード TRV080
- CEレベル2認可
- ストレッチ抜群のアウターカバー
- “点”で受けた衝撃を面に拡散
- デニムパンツ等の着用時にも使用出来る
先生いわくこのプロテクターが無かったら開放骨折をしてたのこと
引用元:amazon
タイト目なパンツの下にも装着できます
引用元: amazon
気温30度を超える環境もあって、汗をかいてくると上下の口部分のゴムがあたっているところがピリピリします。
引用元: amazon
ラフアンドロード(ROUGH&ROAD) ひざ・すねプロテクター ニーシンガード
- 軽量コンパクトでジーンズのインナーにも装着可能
- 肌に当たる部分はメッシュを使用
他社のものほどゴツくなく、取り付けも簡単
引用元:amazon
歩いてもライディング中もずれません。
引用元: amazon
通勤の時に、気軽に取り外し出来るタイプがいいと思い、こちらを選びました。
引用元: amazon
コミネ(KOMINE) バイク用 CEレベル2サポートニーシンガード
- 欧州CE規格Level2許可取得済
- 伸縮生地により動きやすく優れたフィット感
上下端部の滑り止めシリコンゴム?が肌に触れていたところがカブレて水ぶくれになってしまいました。
引用元:amazon
内側両端に滑り止めのシリコンが貼ってあり、ずり落ちたりしない。
引用元:amazon
履きやすく、走ってるときも気にならず、歩いていてもずり落ちず、いいところづくめだったが、汗をかいているときに脱ぐのが大変だった。
引用元:amazon
コミネ(KOMINE) バイク用 プロテクトメッシュアンダーパンツロング
- 尾骨・大腿部に配置し、膝にはCE規格のプロテクターを配置
- ストレッチ性の高い素材
- ボトムは足裏に引っ掛けるループ式になっている
ジーパンの膝部分はボロボロに破けましたが、このプロテクターはほぼ無傷で済みました。
引用元:amazon
高速で事故りましたが守られているところはほぼ無傷、後遺症無しです。
引用元:amazon
崖から落ちても下半身無傷でした。
引用元:amazon
まとめ
いかがでしたでしょうか。
個人的にはバイク用のパンツを履けば問題ないとは思いますが、
という感じかなと思います。
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