
okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いた方は
という方ではないでしょうか。
この記事は
という4つの考え方でバイクパンツの種類を解説していくものです。
まずは大きなくくりでの「バイクパンツ」の必要性を解説をします。
バイクパンツの必要性

バイク用のパンツはヘルメット選びよりもジャケットやグローブ選びに近いです。
ヘルメットは他に代用品がないので当たり前に購入できます。一方でジャケットやブーツ、グローブは高価な専用品を購入しなくても普段使いのものや専用品以外のもので代用しようと思えば代用できます。
もっというと、ヘルメットや胸部プロテクターを装備しているジャケットと比べて、パンツが守っている部分は「命に届かない可能性が高い箇所」です。

足のダメージに由来するバイク事故の死亡原因は全体の1%だよ
引用元:https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kotsu/jikoboshi/nirinsha/heru_pro.html
そのせいか、バイク専用のパンツはバイク用品のなかでも軽視されがちなイメージがあります。

フルフェイスにプロテクター入りのジャケットを着ていてもパンツは普段着のジーパンってライダーがたくさんいるよね
とはいえ、足に重大なダメージを負えば日常生活に大きな支障をきたしますし、命は取り留めても社会復帰が難しくなることも大いに考えられます。我々はそういうものに乗っています。

「命に届かないから軽視してはいけない」という話じゃよ。
あなたがこの記事にたどり着いたという事は少なくともバイク専用のパンツに興味があるということですので、この記事を読み終わったときにバイク専用のパンツの購入を決意してくれていれば嬉しく思います。

バイクパンツが必要な主な理由は安全性ってことね!

快適性や操作性を上げる目的もありますが、それは一部のパンツに付与されている機能であって、全てのバイクパンツに共通しているのはやはり安全性です。
僕も経験があるのでわかりますが、事故発生時は神様に信じられないくらい「無慈悲」に扱われます。
ただ単に物理法則によって体がダメージを受けていきます。
「奇跡的に助かる」というのは神様の意思でもなんでもなくて、ただたまたま物理法則上そうなっただけです。
ですので「奇跡的に助かる」ということは一切期待しない方がいいです。「能動的に、自分の意思で助かろうとする」ということが必要です。

写真のライダーはフルフェイス、あご紐、レース用のグローブ、プロテクター入りのジャケット、レザーパンツ、レーシングブーツのお陰で体は無傷。これが「能動的に、自分の意思で助かろうとする」ということ、バイク装備が大切な理由です。
目的別バイクパンツの種類

目的別に分けると、バイクパンツは
という4つに分けられます。
それぞれどんなパンツがあるのかというと、
それぞれのパンツの特徴や性能を解説していきます。
夏用のメッシュパンツ~気温で選ぶ~

プロテクション | ☆☆ |
耐摩擦 | ☆ |
通気性 | ☆☆☆ |
防水性 | |
耐エンジン熱 | |
夏の使用 | ☆☆☆ |
冬の使用 | |
疲れにくさ | ☆☆ |
お尻痛くならない | |
操作性 |
通気性が非常に良い真夏用のパンツです。その分防水性とエンジン熱への耐性はありません。
クッション性がないので疲れやすいですが、暑さによる疲労蓄積は緩和できます。
通気性を確保するためにプロテクターの範囲(後述します)は狭くなることもあるので購入の際はプロテクターの範囲に注意してください。摩擦にはとても弱いので、転び方によっては擦り傷を負う可能性があります。
冬の使用はできません。メッシュジャケットは防風インナーで環境温度を調整しやすいですが、メッシュパンツはインナーの切り替えが大変なので使える季節は真夏に限定されます。
生地は滑りやすいので操作性は良くはありません。ニーグリップ用のパッドが膝についているものもありますが、足全体を使って正しくニーグリップしている方の役には立ちません。

出先でズボン脱ぐのはね・・・
冬用のウィンターパンツ~気温で選ぶ~

プロテクション | ☆☆☆ |
耐摩擦 | ☆☆ |
通気性 | ☆ |
防水性 | ☆☆☆ |
耐エンジン熱 | ☆☆☆ |
夏の使用 | |
冬の使用 | ☆☆☆ |
疲れにくさ | ☆☆ |
お尻痛くならない | ☆☆ |
操作性 | ☆ |
通気性は気にしないのでプロテクターの範囲が広いことが多いです。生地には厚みがあるので摩擦にもある程度は強く、エンジン熱も遮断してくれます。
転倒時、擦り傷はつきにくいですが、あくまでも「生地の強さ」ではなく「生地の厚み」を頼りにした耐摩擦性能なので長い距離滑ったりすれば穴が空きます。
防水性能が付与されています。ゴアテックスなどの高級素材でつくられたものは湿気が溜まらないのでより快適にライディングすることができます。
生地は滑りやすいのでしっかりライディングさせるときは力を入れて操作する必要があり、操作性は特にいいわけではありません。
ジーパン、カーゴパンツタイプ~デザインで選ぶ~

プロテクション | ☆ |
耐摩擦 | ☆ |
通気性 | ☆☆ |
防水性 | ☆ |
耐エンジン熱 | |
夏の使用 | ☆☆ |
冬の使用 | |
疲れにくさ | ☆ |
お尻痛くならない | |
操作性 |
デザインを重視しているのでプロテクターの範囲が狭くなっていることがあります。
生地は薄く、摩擦にも弱いので転倒すると破れます。転び方が悪いとプロテクターが入っていても擦り傷を負うことがあります。
エンジン熱は防げないものの、通気性はいいのでインナーを調整すれば履ける期間は長くなります。
防水性は多少ある場合が多いですが、ナイロン製のパンツと比べれば脆弱です。
生地が薄いのでクッション性がなく、お尻が痛くなりやすいです。
足の内側に牛革を貼っているものは操作性が良いかと思い一度購入してみましたが結局グリップしたいところに牛革がなく、ただのジーパンと変わらない操作性だったので1度の使用で捨てた経験があります。

何よりお尻が痛いのが無理でした・・・
ライディングパンツ(ナイロンパンツ)~機能で選ぶ~

プロテクション | ☆☆☆ |
耐摩擦 | ☆☆ |
通気性 | ☆☆ |
防水性 | ☆☆☆ |
耐エンジン熱 | ☆☆ |
夏の使用 | ☆☆ |
冬の使用 | ☆☆ |
疲れにくさ | ☆ |
お尻痛くならない | ☆☆ |
操作性 |
ファスナーを開けて空気を取り込めるベンチレーション機能がついているものが多く、長い期間使うことができます。
夏はファスナーを全開にし、冬は全閉にして冬用のインナーを履けば年間通して履くこともできます。
メッシュパンツとウインターパンツの間くらいの使い方ができるパンツです。ある程度厚みがあるのでエンジン熱に対しても摩擦に対してもそれなりの防御力があります。

3シーズンジャケットみたいなものね
レザーパンツ~操作性で選ぶ~

プロテクション | ☆☆☆ |
耐摩擦 | ☆☆☆ |
通気性 | |
防水性 | |
耐エンジン熱 | ☆☆☆ |
夏の使用 | |
冬の使用 | ☆☆ |
疲れにくさ | ☆☆ |
お尻痛くならない | ☆☆☆ |
操作性 | ☆☆☆ |
レザーなので水に濡らしてはいけませんし、通気性もありません。
その代わりプロテクターは広い範囲で入っていますし、牛革は素材自体が摩擦にとても強いのでプロテクター以外の防御力も高いです。
ベンチレーションがついているものもありますが気持ちよく風が通るというほどではないので夏の使用には向いていません。
またプロテクターと牛革という組み合わせなのでとても重く、観光地で歩き回るのには適していません。
しかし、それらのデメリットの代わりに他のどのパンツも持っていない「操作性」を持っています。車体とのグリップがしやすいので少ない力でニーグリップができ、厚みもあるので乗車中は疲れにくいです。
晴れた日にだけ最高に楽しいライディングをしたいのであればレザーパンツ1択かと思います。
バイクパンツの選び方

- step1レザーパンツかそれ以外か決める
バイクに乗っている時間を重視するか、降りている時間を重視するか
→乗っている時間であればレザーパンツ購入 - step2機能性かデザインか決める
→普段着に近い感覚がいいのであればジーパンやカーゴパンツタイプを購入
- step3季節によって履き分けるのか決める
→快適さを追求するならメッシュとウインターパンツ両方を購入
→コストを押さえたいならライディングパンツを購入
ツーリング先で歩き回る人はレザーパンツを選ぶべきではありません。逆にバイクの操作を楽しみたい方はレザーパンツにするべきです。
「バイクに乗っている時間を重視するか、降りている時間を重視するか」ということで判断します。
「降りている時間を重視する」という方は機能性をとるか、デザイン性をとるかで判断します。ジーパンやカーゴパンツのような、ツーリング先で歩き回るときに周りの目を気にする方、ライダーだとは思われたくない方などはデザインで選ぶのが良いです。
機能性を選ぶ方は季節によって履き分けるのか、極端にいうと「パンツを分けてでも真夏も真冬も少しでも快適に乗りたいのか」ということになると思います。
もしもパンツを2本用意する予算がなければ機能性が高いナイロンのライディングパンツ1本用意するのがいいと思います。
バイク用のパンツが気に入らなければインナープロテクター
レザーパンツ以外のバイク用のパンツは「気温依存」「デザイン依存」なので操作性が上がったりするものではありません。
極端な話、プロテクターがついていること以外は普段着のパンツと大差ありません。夏は涼しいもの、冬は暖かいもの、基本的に自分が気に入ったデザインのものを普段着としてはいているからです。
どうしてもバイク用のパンツが気に入らなければ、インナープロテクターを中に履くことでほとんどバイクパンツと変わらない安全性のパンツを手に入れることができます。
コミネのインナープロテクターはとてもしっかりしているので下手なバイクパンツよりもプロテクション機能が高いパンツを手に入れることができます。
バイクパンツをワークマン製品で代用できるのか?

結論から言うとワークマンのパンツでバイク用におすすめのものはありません。
プロテクターが入っているバイク用として販売されているパンツもありますが、プロテクターは膝にしか入っておらず、とても薄いのでバイク用としておすすめできるものではありませんでした。
それでもプロテクターの位置を調整できたりとかなり凝った作りになっているので今後に期待です。
ワークマンのものを3900円で買うのであれば、もっとプロテクター範囲の広い無名ブランドのものを購入したほうが良いです。
どのバイクパンツを履くにしてもインナーパンツは必須
どのパンツを使うにしても、インナーは必要です。
基本的に速乾性のインナーを履き、寒いときは防風防寒インナーを履くようにしましょう。
バイクパンツ選びの際はプロテクターの範囲を確認

プロテクターが多いものだと膝、スネ、腰の横辺りについています。スネはブーツを履いていれば守れますが、転倒時腰の横は大きな摩擦が起きる部分なので着いていたほうがいいです。
バイクパンツに防水機能は必要なのか

これは僕論なので聞き流してください。
バイク用品=防水性能があるというイメージからバイクパンツに防水性能を求める方もいると思います。
そもそもバイクは濡れる心配をしない方がいいです。路面が濡れているときにバイクに乗っても危険と不快指数が増えるだけでまったく楽しくありません。
完全に晴れた日に照準を絞ってバイク用品選びをしたほうが良いと僕は思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
バイクのパンツに関してその種類を網羅的に解説してきました。
この記事を参考に、あなたに合ったバイク用のパンツを選んで頂ければと思います。
ちなみに僕はバイクに乗ることを最大限楽しみたいので真夏も真冬もレザーパンツです。

ライディングパンツのブランドについて知りたい方は下の記事を読んでみてください。
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