okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いた方は
という方ではないでしょうか。
そんなあなたのためにこの記事では
ということについて解説していきます。
バイクを放置、乗らない期間で劣化していくもの一覧
- Qバイクは機械だから乗らない期間に劣化しないですよね?
- A
たくさんのパーツが劣化します。
パーツ | 期間 | 症状 | 事前対策 | 事後解決法 |
バッテリー | 1ヶ月 | バッテリー上がり | マイナス端子外す 充電器に繋いでおく | 交換 充電 ジャンプスタート |
タイヤ空気圧 | 1ヶ月 | 空気圧減少 | 空気圧10%増し | 空気圧補充 |
タイヤ | 3ヶ月 | 変形 | 浮かせておく | 気にしない |
タイヤヒビ | 日々の 積み重ね | 紫外線の影響でヒビが入る | バイクカバー | タイヤ交換 |
エンジンオイル | 半年 | 劣化 | なし | 交換 |
電装系 | 半年 | 劣化 | なし | 修理 |
ブレーキディスク | 一週間 | 錆 | なし | そのまま乗る |
チェーン | 3か月 | 錆 | 高粘度ルブ塗布 | 注油 |
ガソリン | 半年 | 腐る | ガソリン劣化防止剤投入 | 廃棄 |
ガソリンタンク | 半年 | 錆 | 満タン | 錆取り剤 |
マフラー | 1カ月 | 消音材の劣化、虫の発生 | 排気口を塞ぐ | フルスロットル |
各部潤滑油 | 1ヶ月 | 油膜切れ | シリコンスプレー | シリコンスプレー |
バイクは機械ですが、ゴムやオイルなどをたくさん使用しているので乗らなくても劣化していきます。対象方法も含めてそれらを表にまとめてみました。早見表としてご利用下さい。
それぞれの内容を少し詳しく解説していきます。
バイクを放置すると1ヶ月程度でバッテリーあがりの可能性が出てくる
- Qバッテリーはどれくらいの期間でやばくなりますか?
- A
1ヶ月で怪しくなります。もともと元気なバッテリーなら1ヶ月は耐えられます。
バッテリーに蓄えられている電気は、バイクに乗らなくても自然放電や電子デバイスの待機電力として徐々に減っていきます。
放置する前のバッテリー内の容量にもよりますが、概ね1ヶ月程度からバッテリー上がりの可能性がでてきます。
1ヶ月程度バイクに乗らない期間がある場合はバッテリーのマイナス端子を外しておくことで待機電力をカットすることができますし、半年放置などになるのであれば専用の充電器につなげて、トリクル充電をしておくけば自然放電による電圧の低下も防ぐこともできます。
接続用のカプラー付属。 つなぎっぱなしOK。トリクル充電、サルフェーション除去機能付き。
屋内保管の方はバイクにバッテリーを載せたまま充電することができますが、屋外保管の方で1ヶ月程度の放置が多い方は万一のバッテリー上がりに備えてジャンプスターターがあると安心です。
事前充電が不要で10年以上使えるものです。少々高価ですが寿命を考えるとコスパはとても高いです。
バイクに1ヶ月乗らないとタイヤ空気の補充が必要になる
- Qタイヤの空気圧はどれくらいの期間乗らないとやばくなりますか?
- A
1ヶ月で空気圧は結構変わりますが、やばいというほどではないです。
タイヤの空気は時間とともに少しずつ抜けていきます。もともとタイヤの空気圧管理は1ヶ月に一度行うことが推奨されているので、メンテナンスに気を使っている方であればいつも通り空気圧を管理すれば特に問題ないかと思います。
ちなみに空気の代わりに窒素を入れると空気圧(窒素圧?)は減りにくくなりますが、自宅での作業ができなくなるので、ショップやガソリンスタンドで窒素を入れるよりもご自宅で空気による空気圧管理を行った方が良いと個人的には思います。
半年の放置期間でタイヤが変形する可能性がある
- Qタイヤが変形すると聞きました・・・
- A
絶好調に空気圧が減り続けて、長期放置になれば変形の可能性はあります。
空気圧管理を怠ったままバイクの放置が長期間に及ぶと、タイヤの形が変形する可能性がでてきます。
センタースタンドやメンテナンススタンドを使ってタイヤを浮かせられれば問題ないのですが、これらの自立方法は地震のときに倒れる可能性が高いのであまりおすすめしません。
1ヶ月以上の放置期間が見込まれる場合は、空気圧をあらかじめ標準+10%程度入れ、その値を維持するようにすると安心です。
さらに1ヶ月に1度程度、バイクの駐車位置を変えて地面に接するタイヤの接地箇所をずらしてあげるのも有効な方法の一つです。
屋外保管の場合はタイヤにヒビが入る可能性がある
- Qタイヤにヒビが入ると聞きました。
- A
カンカン照りの中で屋外放置していればヒビが入る可能性があります。他のパーツも超絶劣化します。紫外線はすごいんです。
タイヤは変形するだけでなくひび割れを起こすこともあります。
タイヤはゴムなので紫外線にとても弱いです。長期間紫外線にさらされ続けるとひび割れの可能性があるのでバイクカバーをしっかりかけてなるべく直射日光が当たらないようにしましょう。
定期的にバイクに乗ればタイヤが温まって柔軟性を取り戻しますが、放置して硬くなったタイヤはひび割れを起こしやすいのでしっかりバイクカバーをかけて紫外線からバイクを守るようにしましょう。
防犯の観点からもカバーは絶対にするのじゃ!雨が降った翌日はカバーを外して湿気を逃がすのじゃ!
バイクに半年乗らないとエンジンオイルが劣化する
- Qエンジンオイルはどれくらいの期間で劣化しますか?
- A
通常の期間依存のメンテナンスサイクルが半年なので半年です。
エンジンオイルはバイクを走らせなくても、時間の経過とともに劣化していくので6000km走行か6ヶ月ごとの交換が推奨されているものです。
半年以上放置したバイクはエンジンオイルを交換してからエンジンを始動させるのが良いでしょう。エンジン内の油膜が切れているので、10分程度軽くスロットルを煽りながらアイドリングをし、エンジン内にオイルを行き渡らせてから走り出しましょう。
走り出してもいきなり高回転に入れたりしないでね。びっくりするよ。
オイル交換をショップにお願いしている方は最初の目的地はショップにするようにしよう!
カバーをかけたまま長期間放置すると電装系が壊れている可能性がある
- Q半年放置したらバイクカバーを掛けていたのにサビサビでした。
- A
たまに蒸れを解消しましょう。ドンマイ!シートを掛ける前にタイヤ、シート、ブレーキまわり以外にシリコンスプレーを拭くのもおすすめです。
滅多に起こることではないので無視できるレベルですが、長期間カバーをかけていると空気中の水分によって電装系が劣化していることがあるので久しぶりにバイクに乗るときは特に灯火類のチェックを入念に行いましょう。
電子制御されている最新のバイクの場合は乗ってみないとわからない部分もあるので最初は恐る恐る乗るようにしましょう。
雨の次の日はカバーを外して湿気を追い出すといいぞい。
一週間でブレーキディスクに錆が出るが問題ない
- Q一週間の放置ですぐにブレーキディスクにサビがでます。
- A
テキトーなサイトをみませんでしたか?一週間は「放置」ではありません。「待機」です。サビは全く問題ないです。普通です。
別の方が書いている記事に
一週間放置するとブレーキディスクに錆がでるからヤバイよ!
的な内容があったので
やばくないよ!
ということを書いておきます。ブレーキディスクはブレーキパッドと接するパーツなので錆止めができません。錆が発生しやすいのは当然で、乗り始めればブレーキパッドによって一瞬で錆はなくなります。何年も放置して、根っこが生えたようなブレーキディスクであれば交換が必要ですが、少々錆びた状態は通常運行です。
バイクに乗らない期間が長いとドライブチェーンが錆びる
- Q走ってないからチェーンはサビませんよね?
- A
サビます。粘度が高いルブで予防しましょう。
スプロケットとの摩擦があるドライブチェーンも錆やすりパーツの1つです。
適切にチェーンオイルを塗布してあれば1ヶ月程度の放置では錆は発生しないことがほとんどですが、1ヶ月以上バイクに乗らないことが確定している場合は高粘度のチュエーンルブを多めに塗布しておくことで錆の発生を抑えることができます。
放置後、走り始める前に余分なルブを拭き取ることを忘れずに!飛び散るよ!
半年乗らないとガソリンが腐る
- Qガソリンって腐るんですか?
- A
腐ります。キャブ内のガソリンは腐りやすいので抜いておきましょう。インジェクションの場合はガソリン添加剤をぶち込みましょう。
ガソリンは半年くらいで腐り始めます。
くさたガソリンは青っぽい茶色になり、明らかに臭いです。腐ったガソリンは錆が発生しやすく鳴るので、ガソリンの交換だけでなくタンク内の錆落としと洗浄も必要になってしまいます。
半年以上バイクを放置する見込みがある方はガソリン劣化防止剤をガソリンタンクに入れておきましょう。ちなみにフューエルワンなどのガソリン添加剤で代用することも可能です。
長期間乗らないとガソリンタンク内がサビる
- Qタンク内が錆びるのが心配で夜も眠れません。
- A
眠れないならそのままツーリングに行きましょう。でも夜ツーは危ないのでガソリン満タンにしておきましょう。
ガソリンが腐らなくても、ガソリンに触れていないタンク内側の部分は結露などによてサビていきます。バイクに乗らなくなる前にガソリンを満タンにしてサビの発生を予防しましょう。
長期間バイクに乗らないとマフラーが劣化する
- Qマフラーが劣化するって本当ですか?
- A
滅多にないですが、水が入ると劣化の可能性はあります。
マフラー(サイレンサー)内にはグラスウールという断熱・吸音材が入っています。グラスウールは水で劣化してしまうので、放置中にマフラー内に水が入ると劣化が進むのでマフラーエンドに布を突っ込んで水が入らないようにしましょう。
それならバイクカバーでもいいんじゃないの?
マフラーエンドを塞ぐのは虫の家にならないためでもあります。可能性としては低いですが、虫の侵入&(虫さんの)一家全滅を防ぐためにも蓋をしておきましょう。テープでもいいですが糊が残る可能性があるので布を突っ込んで、雨の翌日に取り替えるのが丁寧かと思います。
1ヶ月バイクに乗らないとバイクが乾く
- Q半年放置したバイクをショップに持っていったら「乾いてるね」と言われました。どういう意味ですか?
- A
「油分が少なく、あまり可愛がってあげてないね。バイク可哀想。」という意味です。シリコンスプレーという愛情を与えましょう。
バイクは金属パーツの集まりなので各可動部の摩擦を減らすためや防錆を目的として油が塗布されています。放置前に各部注油を施すことで錆を予防することができます。
1ヶ月以上バイクを放置する場合は、各可動部分の注油以外にタイヤ、シート、ブレーキ周り以外の部分にサーっとシリコンスプレーを吹きかけると全体のサビ止めになります。
これらは時間の流れとともに劣化したり失われたりするのでバイクに再び乗る前にしっかり注油をしましょう。注油しないまま乗り始めると「(油分を失って)バイクが乾いた状態」になっているので特にフロントフォークのオイルシールやダストシールを傷める原因になってしまいます。
対策無しで問題ない「バイクに乗らない期間」は?
- Q結局どれくらいの期間バイクに乗らなくても大丈夫なんですか?
- A
1ヶ月は大丈夫かと思います。バッテリーは微妙かも・・・
結局どれくらいの期間ならバイクをうっかり放置してもいいの!?
何の対策もせずにバイクを放置して何の対策もせずに乗り出せる期間は1ヶ月だと思ってください。
放置前のバイクのコンディションによってはバッテリー上がりを起こしている可能性もありますが、健康なバッテリーで直前まで普通にバイクに乗っていたのであればほとんどの場合問題ないと思います。
勢いよくセルが回らなくてもエンジンはかかるはず。
これはあくまでも「そういえば気付いたら1ヶ月バイクに乗ってないや!大丈夫かな?」という答えが「大丈夫です」ということです。
予め乗らないことがわかっている場合はきちんと「乗らない準備」「事前対策」をしてから放置に入りましょう。
冬はバッテリーの放電力が落ちるのでエンジンかからないかも!
バイクに1ヶ月乗らない期間、放置の前後にやること
1ヶ月バイクに乗らない期間が確定している場合にやっておいたほうがいいことをまとめておきます。
という簡単な準備をし、一ヶ月後に
ということを行えばほとんどの場合問題ないかと思います。
バイクに半年乗らない期間、放置の前後にやること
1ヶ月以上、半年未満程度でバイクに乗らない可能性がある場合は、
という準備をし、再び乗るときに
ということを行えばほとんど問題なく乗り始められると思います。
冬眠に特化し他内容は下の記事を読んでみて下さい。
半年以上バイクを放置したときにするべきこと
完全放置で何の対策もせずに大切なバイクを半年以上放っておいた場合は
売ってしまいましょう。
他の趣味に勤しみましょう。あなたにバイクは必要ないようです。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
1ヶ月から半年の間は元々のバイクのコンディションなどで各々判断して頂ければと思います。
バイクに乗れない期間は寂しいものですがちょっとしたことで再び乗り始めたときのコンディション、安全性、出費が変わってきます。
長い目で見ればバイクの寿命にも関わることなのでマメに対応していきましょう。
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