この記事ではバイク教習のコツを解説しますが、「予習した内容よりも教官の教えを優先できる」という方のみ読み進めてください。詳しくは>>>こちらの記事を読んでみてください。
okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いた方は
という方ではないでしょうか。
この記事では
ということについて解説していきます。
僕は普通自動二輪免許、大型二輪免許の両方を延長なしのストレートで卒業し、且つ、「免許取得をとても楽しめた成人平均身長平均体重よりそれぞれちょっと上の成人男性」です。体格に恵まれない方、苦労して免許を取得した方や女性ライダーが書いている記事のように
あたし頑張って免許取ったよ!だからあなたも諦めないで!一本橋のコツは遠くを見ることよ!
という共感するための記事を書くことができません。ただ、問題を解決するため、気持ちを切り替えるための記事は書けるかもしれないので興味がある方のみ読んで頂ければと思います。
二輪教習一段階みきわめとは
二輪教習一段階みきわめとは「第一段階の教習内容が身についているか、教官が網羅的に確認する教習」です。
普通自動車(四輪)免許では第一段階が終わると修了検定を受け、修了検定に合格したら仮免許学科試験を受け、それに合格すれば仮免許証が交付され、第二段階で「路上教習」を行うことになります。
バイクの場合は路上教習がないので仮免許が必要ありません。第一段階のが終われば自動的に第二段階に進みます。
それだけバイクで路上を走るのは危ないってことだよね。教習所じゃ責任持てないレベルで。
バイクは免許取得後に教官がいない状態で初公道を迎えるのでめっちゃ緊張しますよね。しかも多くの場合「初めて買ったバイクに初めて乗るときが初公道」だから尚更・・・
そんな状況を少しでも安心してクリアする方法は下の記事を読んでみてね。
つまりバイク教習では「四輪の仮免許取得のための検定の代わりがみきわめ教習」という位置づけになります。
二輪教習一段階みきわめで見極められる内容一覧
第一段階のみきわめで見極められる内容は下記の通りです。不安な課題がある方は青文字をタップして頂ければコツなどを確認できます。
時限 | 主な教習内容 |
1時限目 | ・エンジン停止状態でバイクを動かす取り回し ・倒れたバイクを起こす引き起こし ・乗車手順 ・発進手順 ・降車手順 ・センタースタンドをかけてのシフトチェンジ ・ブレーキ操作説明 ・直進走行 |
2時限目 | ・走行しながらのシフトチェンジ ・二輪、四輪車の死角の理解 ・安全な発進と加速 |
3時限目 | ・安全な減速と速度維持 ・速度の調整 ・急制動 |
4時限目 | ・直進でのバランス ・一本橋 |
5時限目 | ・曲がりながらのバランス ・8の字 ・スラローム ・クランク |
6時限目 | ・シュミレーター ・路面状況を変化させた制動など |
7時限目 | ・坂道の通過 ・坂道発進 |
8時限目 | ・ATバイク走行 |
9時限目 | ・みきわめ |
二輪教習一段階みきわめは試験ではない
と書きましたが、実は試験のようなものはありません。みきわめのだいたいの流れは下記の通りです。
- みきわめ開始教官と一緒に第一段階の課題コースを一周する
ゆるい感じで、ウォーミングアップのように走ります。
- みきわめ初期教官からみて問題ない場合
「あとは適当に練習したいとこ走ってて」と言われたりします。教官はあなたよりも教習が進んでいない教習生の指導に向かいます。ちょっとさみしいですが順調な証拠です。
- みきわめ中期教官からみて苦手な部分があると判断した場合
「一本橋練習してて」と言われ、教官はあなたより教習が進んでいない教習生の指導に向かいます。その間教官は視界の端に常にあなたを捉えて見極めています。
- みきわめ後期練習がうまくいかなければアドバイスをくれる
視界の端に入っているあなたがうまくバイクを操作できていないと教官が来てアドバイスをくれることがあります。
- みきわめ結果発表合格であれば「次から第二段階に進ます」と言われる
不合格であれば「もう少し第一段階頑張ってみましょう」と言われる。
なんだかあっさりしてるわね。思ってたのと違うわ。ほぼほぼ放置じゃん。
みきわめは検定と違って「一発勝負」ではなく、その教習中全体で判断されます。みきわめ開始で一本橋から落ちても、その後うまく通過できていればみきわめは合格できます。
緊張してたけど肩の力抜けたわ!
緊張感は必要ですが、緊張しすぎると「今までのあなたの努力」に「緊張」という蓋をしてしまいます。試験ではないのでリラックスしていつも通り教習を受けるのが良いです。
僕は予習をせずに「教官の言われたことを素直に体で反映させる」というスタイルで教習を受けていたので「みきわめ」という言葉さえ知りませんでした。第一段階が終わったらそのまま第二段階に行くものだと思っていたので「みきわめ合格!」という喜びも「今日はみきわめか・・・」という緊張もなくみきわめを終えていました。
とりあえず目の前のことに一生懸命になればいいんですよ!HAHAH!
二輪教習一段階みきわめは規定のタイムなどをクリアする必要はない
みきわめは試験ではないので、規定の時間や距離などが決められている課題、
課題 | 規定の数字 |
急制動 | 40km/hから11m(雨天時14m)以内で止まる |
一本橋 | 7秒以内 |
スラローム | 8秒以内 |
という数字をクリアする必要はありません。もちろんクリアすることに越したことはありませんが、教官が
(第一段階で教えたことは身についてるな・・・)
と判断すればみきわめは合格になります。
自身がないかみきわめでは無理に数字をクリアすることを目指すよりも
という方に意識を持っていった方がいいです。
タイムや距離のクリアは第二段階終了までにできるようになっていれば良いので、第一段階では「第二段階でタイムを切れそうな技量が身についていれば」合格になります。
あれ?みきわめって教官のさじ加減大きくない?
「このタイムを切ったら合格」っていう試験スタイルじゃないって・・・教官のさじ加減が大きくない?大きすぎない??
ここまで見てきたように、みきわめは教官の判断によるところが明らかに大きいですよね。教官も人間なので「判断に迷う」という局面が絶対にあります。
(いやーこの人まじで微妙なんだよな・・・。もう少し様子見てもいいし、合格だしても第二段階は問題ないと思うんだよなぁ・・・どーしよ??まじでどーしよ??)
まだ数えるくらいしかバイクに乗っていない教習生の今後の成長の伸びしろを推し量ることは難しいでしょうから判断に迷うことが多いと思います。
そんなとき合格の方に教官の背中を押すのが「あなたの普段の態度」です。
教官も人間なので、真面目に教習を受けている人には合格してほしいと思うことが多いと思います。逆に態度が悪い人には悪い態度で返してしまうと思います。
教官の自覚のあるなしに関わらずの
あなたが「教官の第一印象がとても良い教習の服装」で、「教官の言うことを素直に聞いて体で再現する」という教習スタイルで第一段階を過ごしてきたのであればそれらが教官の背中を押してくれるでしょう。
詳しくは下の詳細記事を読んでみてください
教官の教えよりネットで予習した内容を優先していたり、シミュレーターに半袖半ズボンで行った人は手遅れだから読まなくていいよ。
二輪教習一段階みきわめに落ちたらどうなる?
第一段階の見極めに落ちると補習を受けることになります。みきわめ時に教官が「まだ身についていない」と判断した課題の練習がメインになります。
一本橋はリアブレーキで目線をまっすぐでやってみましょう。今日は一本橋記念日にしましょうか。
という感じです。
補習は教官が「身についた。あとは第二段階で仕上げれば大丈夫」と判断するまで続くので、1時限の追加で終わる人もいればもっと多くの時限数がかかる人もいます。
もしも中々第二段階に進むことができない場合は「技術ではないなにか」に問題がある場合があります。
つまり、何度も補習を受けるような方は
などの特徴があるように思います。
つまり、補習に落ち続ける状態のままスキルを積み重ねるよりも根本的な「技術ではないなにか」を変えた方が良いということ。その状態のまま新しいスキルを積み重ねるべきではないということ。
もしもそのままの状態で運良くみきわめをパスできても、根本が変わらないと第二段階で同じ苦しみを味わうことになります。
長期的に見れば免許取得後もなかなかバイクが楽しくならない、バイクとの距離が短くならないということにもつながります。
まずは教官の教えを「自分の解釈抜き」にして文面通り受け取り、深呼吸をして落ち着いて、ひとつひとつの動作を区切りながらこなすことが大切です。
バイクに限らず、何かを教えてもらうときはまず「自分で解釈を与えないこと」が大事です。教えてもらったことをきちんと実践できてから自分の解釈を与えていく(自分の方法に最適化させる)ということが大事。それは公道に出て何年か経ってからの話です。
二輪教習一段階みきわめに落ちたときのマインド
とはいえ、みきわめに落ちてしまうことは残念なことですよね。
バイクの教習生の多くは、多くの四輪の教習生とは違って「仕事で必要だから」「あった方がいいから」「移動で車を使いたいから」「高校を卒業するからとりあえず」という動機ではなく「新しい趣味」「新しい自分」「漠然とした楽しさへの可能性」という目的で教習所に通っています。
みきわめに落ちると言うことはそんなキラキラした将来から少し遠ざかってしまう感じがしますし、
あたしってバイクに向いていないんじゃないかしら・・・
と悲しくなってしまうこともあるかもしれません。
教習所はバイクに向いていることを確認するためでも、バイクの才能があることを証明するために通うものでもありません。
そんなマインドでは教習はうまくいきませんし、仮にうまくいっても公道に出た後に危ない思いをします。
「バイクを運転することの適正」は適性検査ですでにパスしています。つまりあなたには「バイクを運転する適正がある」ということです。
公道に出た後に危ない思いをしないために補習を受けているだけです。そのまま運良く免許を取得してしまったらキラキラした未来がまったく真逆の未来になっていたかもしれません。
あなたにとってはみきわめに落ちて補習を受けることが「キラキラした未来への最短距離」なのです。
(本当オコモトって精神論系の話強いよな・・・)
(バイクが下手だとそっち系に思考が偏るのかね・・・)
明日みきわめだけど、この記事読んだら気が軽くなったわ!明日頑張れそう!
(うまくいったぜ!)
まとめ
いかがでしたでしょうか。
技術面の話は別記事でしつこく解説しているので、みきわめに関しては「読んでくれた方の緊張をほぐしていつも通り教習を受けられる状態にする」という方向に記事を振ってみました。
あなたがこれまで最善を尽くしてきたことを僕は知っていますし、みきわめでも最善を尽くせることも僕は知っています。その結果がどうであれ、それがあなたにとって最善の結果だということも僕は知っています。
僕くらいになるとこの記事をここまで読んでくれたあなたのことはすべてわかります。あなたが数ヶ月後、バイクの横で海を眺めて風に吹かれていることも僕はすでに知っているんですよ。すごいでしょ?
この記事であなたがいつも通りの運転ができ、合否にかかわらずキラキラした未来への最短距離へ進む後押しができたのであれば嬉しく思います。
他の教習のコツは下の記事を読んでみてください。
落ち着きたい方は美味しいコーヒーをどうぞ。
しばらく教習所シリーズの記事を書いてきましたが、第一段階でテクニカルなことを学べば、第二段階はコース走行を覚えていくだけなのでつまずかずに卒業検定までいけると思います。卒業検定はこの記事のマインドで臨めば問題ないです。
第二段階と卒業検定の記事は気が向いたら書こうと思います。では免許取得頑張ってください。
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