
okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いたあなたは、

- 初めてのマスツーに行くけど、どんなルールがあるのか確認したい
- 次のマスツーリングのリーダーを任された…どんなルールを設定すればいいんだろう…?
という方ではないでしょうか。この記事では、明日使えるマスツーリングのルールをリーダー目線で解説していくので、参加する側の予習も兼ねられる内容になります。
マスツーリングのルールを確認したい初心者の方や、どんなルールを設定するか悩んでいるリーダーの方は是非参考にしてみてください。
明日使えるマスツーリングのルール
先にリーダーの方用にマスツーリングのルール一覧を載せておきます。コピー&ペーストした後に編集してあなたのグループにピッタリの内容にしてお使い下さい。なお、ツーリングクラブを立ち上げる際のルール作りにもお役立て下さい。
マスツーリング概要
マスツーリングのメンバーに伝える概要について簡単に解説します。
走行ルート
走行ルートは全員が確認できるようにしましょう。事前にルートを確認できればツーリングまでの期間をウハウハして過ごすことができますし、当日の安心感にもつながります。なお、ルート作成に関してはバイクツーリングの計画の仕方を解説したこちらの記事を、関東ライダーの場合は関東ツーリングルートをまとめた記事もお役に立てるかと思います。
予算
予算感は伝えておいたほうが良いです。昼食代+高速道路・有料道路+観光地・温泉などの入場料のだいたいの合計を伝えておけばOK。ガソリン代は含まないのが一般的かも。
集合時間
冬の早朝や夏の遅い時間は嫌がる方が多いです。ルートやメンバーのテンションにもよりますが、早くても6時、遅くても9時位にするのがよいでしょう。
いずれにしても通勤ラッシュやおでかけ出発ラッシュをかわした時間帯がおすすめ。
集合場所
行きに高速道路を使うのであればSAやPAなどがおすすめ。SAよりも狭くて利用者が少ないPAの方が合流しやすいですよ。
コンビニなどにする場合は正式な店舗名を入れておくと不安がなくなります。
中止条件
中止条件をあらかじめ決めておくと意思決定が早くて良いです。雨や暑すぎる日にツーリングをしても辛いだけなので暑さも考慮したほうが良いです。他のツーリング中止条件についてはこちらの記事を参考にしてみてください。
中止決定時刻
朝起きてからの当日の中止発表はかなりダルいです。気象庁の天気予報は毎日5時、11時、17時に発表されるので18時までに決定を出すとアナウンスしておくのがおすすめ。
マスツーリングルール・注意点
少々細かい内容も含まれますが、マスツーリングをいい思い出にするために役立つルールや注意点を解説します。ここの部分はご自身のグループに合ったものを選んでいいと思います。
自分のペースを守る・自分で判断する
マスツリーングで一番守らなければならないのは「自分のペース・自分の判断」を守ること。この意識があれば信号での追突も自分の限界を超えた速度によるスリップダウンも無理な追い越しに追従するライダーも現れません。
バイクに乗った以上、自分の身を守るのは自分の責任です。周りに思いやりの気持ちを持った上で自分のペースを守り、自分で判断して行動してもらいましょう。
ナビのセット願います
「前についていかなきゃ意識軽減」「迷子時対応」のために先頭以外もナビのセットをしたほうが良いです。バラバラのアプリを使用するとルート選択がことなってしまうので、全員同じアプリを使うことを推奨します。
ナビを入れておけば次の分岐がわかるので減速、加速、レーン移動の判断がしやすくなりますし、初心者の方にとってもいい練習になります。
次の目的地をナビが案内してくれていれば隊列の分断もそれほど怖くなくなりますし、自信を持ってツーリングをすることができます。
スマホをナビ代わりとしてセットする方法はこちらの記事を参考にしてみてください。

思考停止で前のバイクについていくのはとても危険だよ。
任意保険への加入
任意保険に加入していない仲間と事故を起こすとかなり揉めてお互い嫌な思いをしますし、そもそも公道にでる人として任意保険への加入は必須でしょう。
任意保険に入らないようなバイク乗りとは一緒に走らないほうが良いです。任意保険未加入の方や保険の比較をしたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。
遅刻した場合
遅刻者を何十分も全員で待つのは全体の利益に反しています。朝からフラストレーションがたまるメンバーも出てきてしまいます。
道路状況によって少し遅れることもあるでしょうし、バイクを停めて連絡をする時間がもったいないので10分程度の遅刻であれば許容しましょう。
10分程度待っても来なかった場合は「次の休憩スポットまで先に行きます」とメッセージを入れて出発しましょう。その方がお互いにとって良い結果をもたらします。
バイクに乗るのに適した服装
「フルフェイス着用義務」「プロテクター着用義務」とすると鬱陶しく感じる方もいるので、服装は各自に任せたほうが良いです。
季節ごとのバイクツーリングに適した服装はこちらの記事で詳しく解説しています。
基本は千鳥走行
マスツーリングでは千鳥走行を行い、全体の隊列を短くするのが基本です。
メリットやり方については千鳥走行を解説したこちらの記事を読んでみて下さい。
道幅が狭い道や速度調整を頻繁に行うワインディングでは千鳥走行をやめて適切な車間距離を保ちつつ一列で走ります。
結構自然と1列になるものですが、メンバーが千鳥走行を意識しすぎていると感じた場合は左手を高く上げるなど、出すサインを決めておくといいでしょう。
走行の順番
千鳥走行の走行の順番はあらかじめ決めておきましょう。一般的なのは
- ツーリング計画者(リーダー)
- 初心者
- 次の初心者
- ・・・
- ベテラン
という順番が多いです。
ちなみにフリー走行のときはベテランから出発させたほうが追い越しの手間がかからないので楽。
2・3番目の方は要注意
マスツーリングでは先頭のベテランについていこうとする初心者が自分の限界を超えて転倒するケースが多いです。
あらかじめそれを意識させることで心のブレーキがかかるかもしれないのでこの情報は事前に共有しておくべき。
隊列走行中のすり抜け、追い越しの禁止
すり抜けや追い越しは隊列の分断を招くだけでなく、「赤信号みんなで渡れば怖くない」の集団心理で、いつもより乱暴にすり抜け・追い越しをするライダーが現れることがあります。
一人の迷惑なライダーに他の善良なライダーがつられないように、すり抜け・追い越しの禁止は事前に告知しておくべきでしょう。
隊列走行中に後続に追いつかれたときは譲る
マスツーリングで見落としがちなのが「メンバー以外への配慮」。
初心者にペースを合わせるマスツーリングのペースは比較的遅いので、グループに追いついたソロライダーなどは結構ストレスを抱えるものです。
「これだからマスツーは嫌いなんだ」と言われないように後ろから追いつかれたら譲るのがベター。
グループ一斉に譲ると危険なので、追いつかれたバイクから順番に、1台ずつ譲るのが良い。
千鳥走行中の信号待ちは真横につかない
千鳥走行中の信号待ちは前後を走るバイクが横につき、隊列を短くすることが一般的ですが、左右の距離が近いと万一立ちごけしたときに横のバイクが巻き添えを食らうことがあります。
それほどシビアになるようなことではありませんが、立ちごけ常習者がメンバーにいる場合は、お互いのために配慮いしたほうが良いこともあります。
走行中の千鳥走行と同じように、左右には停めないか、左右の間隔を空けて停めるようにしましょう。
途中フリー走行あり
ライディングを楽しみにしているメンバーにとって、周りとペースを合わせなくてもいいフリー走行は楽しみの1つでもあります。
ゆっくり走るライダーにとっても自分のペースで景色などを楽しむことができるので、山間部のワインディングでは基本的にフリー走行にした方がツーリングに厚みがでます。
完全にフリー走行にせず、技量やバイクの楽しみ方が近いメンバー同士をグループ分けして走るという方法もマスツーリング感を壊さないのでおすすめ。
ワインディングでは追い越し可のフリー走行とし、フリー走行区間は休憩ポイントから休憩ポイントにするので開始の休憩ポイントで伝えるのが良い。後ろのメンバーが少し車間を詰めたら速やかに譲りり、くれぐれも自分のペースを守るようにするように伝えると良いです。
信号などで分断された場合
前後のバイクの判断が異なると追突事故が起きる信号はマスツーリングにとっては危険地帯。事前に分断されたときの動き方をアナウンスしておけば焦りが減り、事故を起こす可能性を低くすることができます。
- 少し進んだところで待つ
- 2車線以上の道ならペースを落としてそのまま進む
- 次の休憩ポイントが近ければそこで待つ
などの合流方法があります。
はぐれたときの対応
後続がついてきていない場合は信号で分断されたときと同じ対応で大丈夫。休憩ポイントが遠い場合は近くのコンビニに寄って待つのも良い方法です。
その際は道路からよく見える位置に目印としてバイクを停めておきましょう。ルートを共有しているので同じコンビニの前を通るはず。
完全に迷子になった場合でもコンビニにいれば電話なりメッセージなりのやり取りがしやすい。
現金支払いの料金所の対応
ETCの普及で料金所の通過はとても早く、楽になりました。とはいえ、地方の有料道路などでは現金支払いのみが多いのが現状。
全員別々に支払いをすると時間がかかり、他の車の迷惑にもなるので、グループの人数を伝えて先頭のバイクがまとめて建て替えるようにしましょう。
建て替えたお金はうっかり回収漏れしやすいので、次の休憩スポットで都度精算するのがおすすめです。
SAなどでの駐車方法について
マスツーリングでは全員集合意識や取り回しが面倒くさいなどの理由で、バイク置き場があるにもかかわらず四輪用のスペースや白い斜線の上、ひどいときにはバス専用スペースにバイクを停める集団がいます。
- 50cc以下の原付は駐輪場に停めなければならない
- 50ccを超えるバイクは駐車場に停めなければならない
ということにはなっていますが、施設の指示に従うのがマナー。バイク置き場が埋まっていたら四輪用スペースにお邪魔するのがベターです。SAでは先に入ったバイクはなるべくバイク置き場へ、バイク置き場にとめきれない場合は四輪スペース1つ分に4台程度停めるようにするのがベター。
適切な車間距離を保つ
車間距離が広すぎると他の車輌が隊列に入ってしまいますが、狭すぎるとストレスや事故の原因になります。各自がちょうどいいと感じる適切な車間距離を保って走りましょう。車間距離は各自の判断に任せるのが良いです。
マスツーリングではグループの分断を防ぐため、またはお互いのバイクを見せ合いたいため、あるいは「僕はこんな車間距離でもヘーキだもんねー」をするために異様に短い車間距離で走ることがあります。
短い車間距離はかなり気を使うため疲労を蓄積させてしますが、それ以上に危険なのが追突事故。
道案内をする先頭車両が道を間違えてブレーキを強めにかけたり、黄色信号で前のバイクが止まる判断をしたときに後ろのバイクが進む判断をしてしまったときなどは特に危険です。
また、マスツーリングの基本の千鳥走行の目的を理解していないメンバーはしばしば並走をすることがあります。
走行ラインを邪魔する並走も疲労増加や接触事故の原因になるので、知った仲間と走る場合でも適切な車間距離を保つように心がけましょう。特に群れたい系のライダーは他のバイクとの距離が近くなりがちなので注意しましょう。
なお、適切な車間距離についてはこちらの記事を参考にしてみて下さい。
給油タイミングについて
例えば、モトグッツィV85TTやスズキVストローム650などは500km以上無給油で走ることができますが、モタードやオフロードバイクは100km前半しか走れないなど、一回の給油で走られる距離はバイクによって大きく異なります。
マスツーリングで各々のタイミングで給油するとかなり頻繁にガソリンスタンドにいかなければならなくなるので、(400km以上走る特殊なバイクを除いて)もっとも給油タイミングが短いバイクに合わせて給油の段取りをする必要があります。
最もタイミングが短いバイクが150kmごとの給油が必要だった場合は、200km走れるバイクも(余裕をもって)300km走れるバイクも150kmごとに給油するのが良いという具合です。こうすることでガソリンスタンドに寄る回数は最小限にすることができます。
ツーリング開始の打ち合わせや開始時に「今日はDトラの方が120kmごとに給油が必要なので120km前後でスタンドによります。他のタイミングで寄らなくてもいいように各自給油の判断をして下さい。」とアナウンスしておきましょう。
詳しくは趣味人はセルフでガソリンを入れろ!を解説している記事を読んでみて下さい。
EMGカードの携帯
バイクを一人で楽しむ方も多いですし、「バイク」という共通の趣味を通じて知り合った友人は相手の住所やご家族のことを知らないことも多いです。特にSNSで知り合ったバイク仲間だと本名すら知らないことも…。

この方のお名前は?

カ…カワサキオヤジさんです…

ポリスメン
ふざけてるんですか!!!???(怒)
意識不明になると本名すらわからなくなるので、
- 本名
- 緊急連絡先
- 血液型や持病
- レッカー依頼先
などを記したエマージェンシーカードを携帯をお願いしておきましょう。バイク乗り向けのエマージェンシーカードをこちらの記事で無料配布しているので使ってみてください。
事故発生時の対応

経験と想像力の少ないマスツーリング集団では、コーナーで転倒したバイクを救助しようと多くのバイクがUターンなどして見通しの悪いコーナーに集まることがあります。
後続の車やバイク(メンバーではない)からすると迷惑千万ですし、後続がバイクだった場合は転倒を誘発してしまいます。何より突っ込まれる可能性があり非常に危険です。
救護の人数は最低限にし、他のメンバーは少し先にバイクを停めて待ったり、コーナー手前の見通しの良いところで後続車に注意喚起するなどするようにしましょう。
詳しくはバイク事故に遭遇した際の対応を解説した記事で解説しています。
ロードサービスを待つときの対応
台数の多いマスツーリングでは故障やトラブルはつきものなのでロードサービス依頼する局面はソロのときよりも多いですが、
自走不能になったバイクのロードサービスを全員で待つことが美しいと感じているマスツーリング集団がいます。
以前雪で転倒したバイクのロードサービスを全員で待っている集団に会ったことがあります。雪は降り続けて、夕方です。時間の経過とともにどんどん危険の状況になるにも関わらず全員で何時間も待っていました。このようなマスツーリングの集団はとても危険。
「あとは大丈夫。1人で待てるからツーリングを楽しんで」の一言が言えない方もいるので事前にアナウンスしておくと良いです。
休憩時は美しく・マナーを守る
走行時もそうですが、休憩中も集団心理が働いて気が大きくなったり態度が粗暴になる方も多いです。
メンバーに対して・勝手にバイクに跨る・バイクを交換しようとする・過度なバイク自慢・各種マウント・教え魔になることはもちろん、大声で話したり、喫煙所以外でたばこを吸ったりする方もいるので事前にアナウンスをしておくと良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
少々長く感じるかもしれませんが、普段接点がない人達が集まることが多いマスツーリングではしっかりとしたルールが重要になりますし、初心者の方にとっては安心感にも繋がります。
マスツーリングに参加する時点である程度他人に合わせることを許容しているメンバーなのでこれくらい細かくアナウンスをしたほうが全体的にうまくいきます。
この記事がマスツーリングに悩むあなたのお役に立てたのであれば嬉しく思います。
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