okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いた方は
という方ではないでしょうか。
バイク初心者の方にとって、タイヤのスリップサインは結構わかりにくかったりします。サインの場所がわかっても、どの状態が「スリップサインが出ているかわからない」という悩みを持っていませんか?
また、タイヤ交換はバイクの消耗品の中で最も高価なパーツなので、車検費用を抑えるために溝がなくなったタイヤでもなんとかとりあえず車検を通したいと考えることもあると思います。
そんなあなたのために、この記事では
ということについて解説していきます。
この「まとめ」に必要な情報があったら先は読まなくていいよ。
特に「スリップサインでてても車検通るの?」という方は記事を読まずにタイヤ交換に行こう!!
(読んでほしい!せっかく書いたから!!)
バイクタイヤのスリップサインとは?
スリップサインとは、その名の通り「ここまでタイヤがすり減ったらスリップしやすい状態だよ!」ということを教えてくれるタイヤに刻まれているサインです。
スリップサインが出たタイヤはメーカーが想定しているグリップ力(タイヤが路面を噛む力)が落ちた状態なので通常のタイヤの状態よりもスリップしやすくなります。
特に濡れた路面でのグリップ力が著しく落ちています。タイヤの溝(タイヤパターン)は排水のためについおり、あの模様の溝を通って水をタイヤの外側に押し出していくことで雨天時の走行でも滑りにくくしています。
溝が浅くなるとタイヤと路面の間に水が入りやすくなりバイクを傾けたときやブレーキング時にタイヤが滑る原因になります。
また、高速走行中は直進状態でも排水が間に合わなくなることによってタイヤと路面の間に水が入り、タイヤが浮いて空転してしまうハイドロプレーニング現象を引き起こしてしまいます。
タイヤが2つしかないバイクでハイドロプレーニング現象が起きたら即転倒と思っていいよ。
スリップサインはタイヤの溝の中にあります。上の画像の赤丸で囲ったものがスリップサインです。
バイクタイヤのスリップサインの見方
スリップサインが見えたら、サインが出たらタイヤ交換のサイン!
okoko
さっきの写真を見る限り新品のタイヤでもスリップサイン見えてるんだけど・・・どんな状態になったらタイヤ交換なの??
よく「スリップサインが出たらタイヤ交換」と説明されますが、スリップサイン自体は新品のタイヤでも見ることができます。
初心者の方には少々分かりづらい表現ですが、「スリップサインが見えた」「スリップサインが出た」というのは「スリップサインが周りのタイヤ面と平らになった」という状態を指します。
イラストにすると上のようになります。
「スリップサインが出た」という状態は「溝がなくなった」という状態ではないということです。
新品タイヤの状態では、周りのタイヤの面との距離(スリップサインまでの深さ)が十分にありますが、タイヤの摩耗とともにその距離は短くなり、最終的に「0」(平に)なるということです。
文章にするとなんだか難しいので写真でどうぞ
少しずつスリップサインまでの距離が短くなって、最終的に周りのタイヤと同じ高さになる様子がわかるわね。
一番右の状態が「スリップサインが見えている」「スリップサインが出ている」っていう状態だよ。
手で触って見るとツライチになっているのがわかるよ。
タイヤを見ただけで簡単にスリップサインを見つけることができますが、タイヤの側面に「このマークの延長上にスリップサインがありますよ」というガイド(△のマーク)が4~6箇所についていることがあります。
スリップサインや溝が完全になくなったらこの△を目印にするといいよ。△の延長にスリップサインがなかったら(溝が完全になくなっていたら)もうやばいよ。
ちなみにミシュランのタイヤはミシュランマンがスリップサインの位置を教えてくれます。
バイクタイヤのスリップサインは距離依存のタイヤ交換時期
バイクタイヤには「製造からの年数」と「走行距離」に依存する2つの寿命があり、どちらかが限界を迎えたらそのタイヤの交換時期になります。
スリップサインは「走行距離」に依存する寿命を見るためのものです。
詳しくは下の詳細記事を読んでみてください
スリップサインが出たらタイヤ交換しなきゃいけないの?金欠なんだが・・・
学生さんの中には「スリップサインが出たけど、次のバイト代が入るまで金欠でタイヤ交換したくない!雨の日乗らないし、ゆっくり走るし!うむうむ!」というアグレッシブな方もいると思いますが、
というリスクがあるのでバイト代が入る前にタイヤ交換をするのが懸命です。それぞれ簡単に解説します。
整備不良で違反切符を切られる可能性がある
スリップサインが出ている状態だと整備不良で違反切符を切られる可能性があります。
違反点数 | 2点 |
反則金 | 7000円 (原付6000円) |
整備不良になる溝の深さについて「○○mm以下」ということは不明ですが、スリップサインは誰が見ても「スリップサインが出ている」とわかりやすいので違反切符を切られやすいです。
0.8mm説もあるが、0.8mmは道路交通法ではなく道路運送車両法の保安基準じゃから違反切符を切る基準になるかは不明じゃ。
タイヤ代ケチって反則金取られてたら本末転倒!
転倒したらタイヤ交換じゃ済まない出費がかかる
スリップサインが出たバイクは転倒のリスクが高くなります。普段から安全運転は心がけていると思いますが、「普通のタイヤでは止まれていた」「曲がれていた」「転ばなかった」という転倒や事故が起きる可能性が高いということです。
タイヤ代をケチって本末転倒どころか本当に転倒。
バーストしてホイールが逝ったら笑えない出費がかかる
スリップサインを超えてバイクに乗っていると、やがて「カーカス」というタイヤの骨組みが見えてきまうす。カーカスまですり減るとタイヤに穴が空き、一気に空気が抜けて「バースト(爆発、破裂)」します。
バイクタイヤのバーストはほとんどの場合転倒を伴いますが、運良く転倒を免れてもホイールが傷ついてしまえば万単位の修理代、ホイール購入費用がかかります。
ホイールは高いよ~
そもそもスリップサインがでたバイクは乗っていて楽しくない
そもそも論ですが、タイヤがすり減ったバイクに乗っていても楽しくありません。
タイヤが摩耗してタイヤの形が変わりっているので気持ちよくコーナリングすることは不可能です。あなたがもしも移動手段としてではなく、趣味としてバイクに乗っているのであればその期間はバイクライフの損失です。
どうせ変えるものなので後回しにせず気持ちのいい状態でバイクに乗るようにしましょう。
趣味でバイクに乗っているならスリップサインが出る前にタイヤ交換をするのは常識。
バイク車検、タイヤの溝はどれくらいで通すことができるか
バイクタイヤの溝は1.6mmないとダメなの!車検通らないの!
と解説している方もいますが、1.6mmは四輪車です。
タイヤの溝の一番浅いところの深さが0.8mm以上あれば車検は通ります。スリップサインはタイヤの溝の一番深いところから0.8mmのところにあるので、スリップサインが出ているタイヤは車検には通りません。
検査員の目視による検査なので「スリップサインがでているか微妙なとき」でも検査員がダメと言えばダメです。スリップサインがでていたら交換しておきましょう。
ちなみみ1つでもスリップサインが出ていたら車検は通らないよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
という内容を長々と解説しました。
悪い癖が出たよね。話が無駄に長いんだよ。お前は。
(・・・)
とはいえ、正直ツーリングメインのライダーさんはスリップサインが出ても溝がなくなるまで粘ってしまう方も多いです。
つるつるのタイヤでツーリングに行って、自宅から遠く離れた場所でカーカスが見えてくるとあとはゆっくり下道で帰るだけ・・・になるのでさっさと変えたほうが良いと思います。
経験者は語る・・・
ツルツルのタイヤでタイヤ交換に行くとかなり冷たい目で見られますしね・・・
オコモトさん!ものを長く使うのは素晴らしいけどタイヤにそれは当てはまりませんよ!もっと早く交換にきてくださいね!(意訳:ガキじゃねーんだからこんなギリギリまでタイヤ使うなや!)
ほんとごめんなさい・・・
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