okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いた方は
という方ではないでしょうか。フロントフォークからオイル漏れは数万円の費用がかかるだけでなく、転倒の危険もあるやっかいなものです。
そんなやっかいなオイル漏れをとても簡単な方法で予防できると言ったらあなたは信じますか?
この記事では
を知ることができます。愛車を健全な状態に保ちたい方のみ読んで頂ければと思います。
バイクの調子がいい方がお互いにとって良いよね!
フロントフォークの内部構造
先にフロントフォークの簡単な内部構造について説明します。
インナーチューブがアウターチューブの中に入っています。インナーチューブがアウターチューブから出たり入ったりすることがサスの伸び縮みです。
アウターチューブの中はフォークオイルで満たされており、オイルが漏れないようにインナーチューブとアウターチューブの間にオイルシールがついています。
オイルシールをゴミなどから守るためにダストシールがついています。
ちなみに先にオイルシールがオイル漏れを起こしても、とりあえずはダストシールがオイルを食い止めてくれるのでオイルが外部に漏れてはきません。そうなった場合は左右のサスのバランスが崩れるのでタイヤが片減りしたりします。タイヤが片減りしたらオイルシールからオイルが漏れていないかを疑いましょう。
ちなみに画像は倒立フォークの場合です。正立フォークの場合は上下逆になります。
フロントフォークオイル漏れが起きる原因
劣化によるオイルシールとダストシールのひび割れ
オイルシールとダストシールはゴムのパーツなので自然に劣化していきます。
ゴム類は紫外線に弱いのでバイクカバーをしっかりかけて、なるべく紫外線が当たらないようにしましょう。
他にこれらのパーツに保護材を塗布してあげるのも非常に効果的な劣化防止方法です。
油膜切れによる乾いた状態でのボトム
バイクに乗り続けているときは、サスが縮んだ時にインナーチューブにフォークオイルがつくのでインナーチューブは常に油膜が確保された状態になります。
油膜があるとオイルシールやダストシールの中にスムーズにインナーチューブが入っていくことができますが、油膜が切れてしまうと大きな摩擦を起こしながら入っていくことになります。
しばらく乗っていないバイクでいきなりフルボトムをするような乗り方をしたときにオイル漏れが起こりやすいのはこのためです。久しぶりにバイクに乗る前にインナーチューブに油をさすことで摩擦を減らし、シール類が傷つくことを予防してくれます。
久しぶりにバイクに乗る前に油をさしてほしいよ
両方の原因を解決できるシリコンスプレー
シリコンスプレーには
という効果があるので、インナーチューブに塗布すればオイル漏れの原因のほとんどに対して効果があります。
方法は至って簡単、ウエスにスプレーをかけてインナーチューブとダストシールを磨くだけ。
ついでにリアサスのインナーチューブも磨きましょう。
このメンテナンスを1ヶ月に一度くらいの頻度、久しぶりバイクに乗る前に行えばシール類の劣化によるオイル漏れを防ぐことができます。
もちろん永遠に漏れないというものではありませんが寿命はかなり長くなりますし、サスの動きもスムーズになります。
更に効果の高いシリコングリス
シリコンスプレーと併せて、シリコングリスを使うとさらに効果を高めることができます。
という流れになります。それぞれ解説します。
①ダストシールをはがす
マイナスドライバーなどをアウターチューブとダストシール間の入れてダストシールのを外します。
最初は固いかもしれませんが、何度もこのメンテナンスを繰り返すうちに接続部分にオイルが浸みこむのですぐに外れるようになります。
グッと入れてクッと縦にすれば外れます。
②ダストシールを内側からシリコンスプレーで清掃する
ダストシールの内側にシリコンスプレーを吹いてダストシールを上下させます。
内側に溜っていた汚れがでてきます。
こんな感じ。結構汚れているものです。特に長距離ツーリングの後は汚れが溜っています。
③オイルシールを清掃する
次にオイルシールに向けてシリコンスプレーを噴射します。
スプレーした後にブラシなどで掃除してもいいのですが、ブラシでシールを傷つける可能性があるので僕はやっていません。
僕は心配性なのでやっていませんが全然問題ないと思います。
④インナーチューブにシリコングリスを塗布する
ウエスを使ってインナーチューブにシリコングリスを塗布します。
錆止めにもなるので一番上から一番まで塗布してください。
⑤バイクに跨ってサスを動かす
バイクに跨って車体を上下に揺らします。ハンドルに体重をかけてなるべくサスを沈ませてください。
サスを動かしてオイルシールとシリコングリスを触れさせます。
沈ませるときに転ばないように気をつけましょう。
⑥シリコングリスを拭きあげる
シリコングリスを全て拭いて、ダストシールを戻したらメンテナンス終了です。リアサスにも同じことをやってあげましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
僕はメンテナンスを楽しむ才能がないので基本的にお店にお任せしています。自分でやるときは嫌々メンテナンスをしますが、この記事で解説したメンテナンスは作業対効果がとても高いので割と好きです。
気軽で効果の高いインナーチューブのグリスアップを行って「乾いたバイク」にならないように気を使えばバイクの調子を維持でき、寿命を延ばすことができます。
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