okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いた方は
という方ではないでしょうか。
この記事では
ということについて解説します。
この記事は公道走行不可のヘルメットの着用を推奨することを目的としたものではありません。別の目的で個人の見解を書いている記事です。公道使用不可のヘルメットの使用は自己責任でお願いします。この記事の内容によってあなたに何かしらの不都合が起きても当ブログでは一切の責任を負いません。
以上、魔よけでした!
道路交通法上の違反にならないヘルメットの基準
SGマークがついていないと公道使用してはいけない!道路交通法違反です!
大型バイクで半ヘルはかぶってはいけない!半ヘルは125ccまで!道路交通法違反です!
DOT、ECE規格に通っていても日本では道路交通法違反です!
という情報を目にしたことはないでしょうか。実はこれらの情報はすべて間違いです。
使用しているヘルメットが違反になるかどうかは道路交通法によって定められています。その道路交通法をみてみると
引用元:道路交通法
となっています。この7つの項目を満たしていれば道路交通法上は違反にならないということです。
見ての通り排気量の制限も、ヘルメット規格の規定もないよ。
極端な話、工事用のヘルメットでも違反にならないよ。
大きく空気の通り穴が空いている自転車用のヘルメットは「耐貫通性を有していない」から違反になるけどね。
そんなわけないじゃん!きちんとバイク用のヘルメットをかぶらなきゃならないに決まってるわ!
「交通の方法に関する教則 第8章1節 二輪車の運転者の心得」に強制力はない
ちなみに、交通の方法に関する教則 第8章1節 二輪車の運転者の心得では
乗車用ヘルメットをかぶらないで大型自動二輪車や普通自動二輪車や原動機付自転車を運転してはいけません。また、乗車用ヘルメットをかぶらない者を乗せて大型自動二輪車や普通自動二輪車を運転してはいけません。乗車用ヘルメットは、PS(C)マークかJISマークの付いたものを使い、あごひもを確実に締めるなど正しく着用しましよう。工事用安全帽は乗車用ヘルメットではありません。
引用元:交通の方法に関する教則
という記載がありますが、ヘルメットをかぶらないで二輪車を運転することに関しては「運転してはいけません」ですが、PS(C)マークかJISマークに関しては「着用しなければならない」ではなく「着用しましょう」と、努力義務的な書き方になっています。つまり義務ではないということです。
法律上は可ですが、バイクの免許を取得できる年齢に達していれば常識的に「工事用のヘルメットでバイクを運転するのは危険だな」ということがわかるので工事用のヘルメットでバイクを運転する方はいません。
「良いか悪いか」は別として書いています。叩かないでね。
確かに工事用のヘルメットをかぶっても法的に違反にはならないのね・・・あたしは今、自分の中の常識が崩れていく音を聞いているわ・・・
違反にならないのに、なんで公道使用不可のヘルメットが存在するの??
公道走行不可、競技専用、装飾用のヘルメットが存在する理由は販売側の問題
ではなぜ公道走行不可、競技専用、(明らかに二輪用の形状をしているのに)装飾用として販売されているヘルメットがあるのか解説していきます。
簡単に言うと「PSCマークを取得していないから」です。
PSCマークとは
消費生活用製品安全法で定められた安全性基準をクリアした製品に与えられるマーク。国が定めて要るという点でJIS規格に近いです。
安全性の規格基準はJIS規格と同程度なのでJISマークとセットで表示されていることが多いです。
例え海外製のヘルメットであっても日本国内ではPSCマークがなければヘルメットとしての販売、販売目的の陳列をしてはいけないというのが最大の特徴です。
「乗車用ヘルメットを乗車用ヘルメットとして販売しても良い」というマークです。
「観賞用」として販売されているヘルメット(のようなもの)はPSCマークの規格をクリアしていない、或いは取得していないため、国内では「公道用のヘルメット」として販売できないので「観賞用ヘルメット」として販売しています。
PSCマークは販売者側の販売を規制するもので、公道使用を規制するものではありません。
PSCマークを取得していないヘルメットを「バイク用ヘルメット」として販売したらガチ違法。でも購入者がそれを公道で使うかどうかは別問題。
ちなみにJIS規格とは
流通や消費活動を国民が円滑、単純に行えるように国が定めた製品の寸法や品質、安全性等の規定値に基づいた製品。「Japanese Industrial Standard 」の略です。
ヘルメットだけの規格ではなく、日用品にもつけられる規格で、例えば「トイレットペーパーはこの大きさに統一すればホルダーをいちいち買い換えなくて良いよねー同じ規格でよかった」というような互換性や生産効率などもカバーする規格です。
ヘルメットで言えば「国が定めた品質・性能・安全性を確認する統一された試験をクリアしているよ。安心して使えるね」ということになります。
製品安全協会が認定するSGマークより国家が認定しているのでより安全な感じです。
海外の規格で言うとDOT規格、ECE規格と同程度と考えられる日本の規格です。
ちなみに「125cc以下用のヘルメット」はJIS規格とSG規格を根拠にしているよ。あくまでも規格の縛りであって「125cc以下用のヘルメット」でボスホスを運転しても道路交通法上は何の問題もないよ。
規格の縛りは努力義務的だからね。
PSCマークやJISマークを取得しない理由
海外のヘルメットメーカーはそもそも日本での販売を目的としていないモデルに関してはPSCマークやJISマークを取得しません。
取得コストがかかりますし、日本の規格取得に合わせた商品開発をすると、本来のデザインや機能をあきらめなければならなくなることもあるでしょう。
また競技用のヘルメットでPSCマークやJISマークの取得を目指すと安全性を満たすために重量が増加して競技では使い物にならない・・・といったジレンマに陥ることもあると思います。
こんな理由でPSCマークやJISマークを取得しないヘルメットがあるので「公道使用不可」というヘルメットが存在するのです。
日本の認可を受けないと日本ではバイク用のヘルメットとして販売できないということ。
国や規格によってヘルメットの安全基準はことなるので、すべての国、基準に適合するヘルメットを作るのはメリットが少ないのでしょう。
とはいえ、ほとんどの場合アメリカのヘルメットメーカーはDOT規格、ヨーロッパのヘルメットメーカーはECE規格(どちらもそれぞれの地域のJIS規格のようなもの)は取得しているので十分な安全性は持っていると考えてよいです。
ネット通販で売っている「並行輸入品」はPSCマークを取得していないものがほとんどじゃよ。
任意保険の支払いにヘルメットのマークや規格は関係なさそう
・・・と、ここまでの内容に関してはすでに知っている方も多いと思います。
情報化社会ここに極まれりの影響で
SGマークがついていないと公道使用してはいけない!違反です!
大型バイクで半ヘルはかぶってはいけない!半ヘルは125ccまで!違反です!
DOT、ECE規格に通っていても日本では違反です!
ということを発信する方はかなり減ってきている印象を受けますが
公道走行不可のヘルメットだと事故を起こしたときに任意保険料が支払われない可能性がある!
規格を調べられたら支払われる任意保険料が安くなる可能性がある!
搭乗者保険が支払われない!
という情報を発信している方はたくさんいらっしゃいます。僕自身副業ブログを始める前は
へーそうなんだー。でも道路交通法と関係ないものを根拠に保険料の支払いが減ってりするのっておかしくない?そんなの約款に書いてないと思うけど。まぁ関係ないからいいけど・・・。
程度の認識でした。ブログを始めてからわからないことは徹底的に調べる癖がついたのでちょっと調べてみました。調べ方はいたって簡単。主要保険会社さんへの問い合わせです。
バイク事故が起きた場合、ヘルメットの安全規格やマーク(SG、JIS、PSC、DOTなど)によって支払額などが変わったりすることはありますか。道路交通法で定めれた基準を満たしたヘルメットを着用していれば問題ないでしょうか。
という問いに対して、
着用していたヘルメットの種類や規格によって、お支払する保険金に違いがでることは約款の規定ではございません。
ヘルメットの安全規格やマークによって支払額などが変わったりすることはありません。道路交通法で定められた基準を満たしたヘルメットであれば問題ありません。
道路交通法に基づき正しいヘルメットの着用、運転を実施頂だければと思います。着用していたヘルメットの規格は確認していないと損害部門を担当しているチームより確認しております。
道路交通法施行規則第九条の五(この記事で解説した7項目)で定めらている乗車用ヘルメットの基準を満たしていれば変わりません。
との回答を頂きました。
すべての保険会社さんに問い合わせをしたわけではないので「100%問題ない」とは言い切りませんが少なくともメジャーところではこんな感じでした。心配な方はご自分が加入している保険屋さんに問い合わせてください。
保険の見直しで昇給2年分の経済的効果を得たい方は下の記事を読んでみてください。
ライターさんとかはちゃんと問い合わせとかしないで書いているのかね・・・
オコモトくんはたまに警視庁に電話してくるよ。下の記事の内容とかね。
SGマークの損害賠償は別の話
SGマークの損害賠償で1億円もらえないじゃないか
という方のために補足をしておきます。
SGマークがついている製品の欠陥に起因する怪我や人身事故に対して、損害賠償として最大1億円支払われるという制度があります。
濡れたマンホールで転倒して頭を強打した。重度の障害が残った。そのとき被っていたヘルメットには欠陥があった(あご紐が切れるなど明らかな欠陥)。ヘルメットに欠陥がなければ障害が残る可能性は低かった。
という場合は恐らく損害賠償は受けられないと思います。何故ならば事故の原因は濡れたマンホールであってヘルメットではないからです。
ヘルメットのあご紐が突然切れて、不運にもヘルメットがフロントタイヤの前に落下し転倒した。
という場合には損害賠償は受けられると思います。事故原因がヘルメットだからです。
しかし「最大1億円」なので、実際に受け取れるのはもしかしたら1万円かもしれません。しかもこれを自ら立証しなければなりません。
僕は弁護士ではないので鵜呑みにしないでくださいね。あくまでも文面通り受け取って常識的に判断した場合です。1万円は極端な例えです。
なにが言いたいのかと言うとSGマークで保証されてる損害賠償を受けられるケースはかなりのレアケースだと思いますということです。
そもそも保険とは違って「万一のときは保証するから安心してね」ではなく、「この製品は万一が起きないから大丈夫!SGマークマークのお墨付き!だから安心して買ってね!」という制度なのでそもそも万一が起きる可能性が非常に低いと思います。
ネットで調べても1億円もらった人は見つかりませんでしたし、僕の周りにもSGマークで家が建ったという人はいません。
この記事はヘルメットの安全規格を否定するものではありません
この記事は「公道での公道使用不可ヘルメット使用」「125ccを超えるバイクでの半ヘルメットの使用」を推奨する内容では決してありません。
それらの良し悪しを書いているのではなく、「違反になるかならないか」「任意保険の支払いに影響があるかないか」ということを書いています。
ヘルメットの安全規格は客観的にヘルメットの安全性を確認する大切な手段ですし、僕自身スネル規格のヘルメットを愛用してツーリングに行っています。
わが身かわいいのでスネル規格のものを選んでいます。
とはいえ最近はSHARP(イギリス運輸省のヘルメット相対評価情報)の登場によって「高価なヘルメット=安全」「安全規格に合格している=安全」ということがが崩れているように思います。
例えば安価な海外の並行輸入品(PSCマークなし)の安全性をSHARPで調べてから購入し、公道で使用する・・・ということもできるかなと思い、この記事を執筆しました。
詭弁だ!こいつは危ないヘルメットを推奨している!!
(マジでこういうやついるから怖いんだよな・・・)
公道走行不可のトライアルヘルメットもかぶり放題!
- 軽量ファイバーグラス複合シェル
- 内装脱着可
- 5スナップバイザー
- ECE規格認証
公道走行不可のオニールもかぶり放題!
- ABS製シェル
- ベンチレーション
- ヘルメットバイザーは高さ調節可能
- 内装着用可
公道走行不可のairohヘルメットもかぶり放題!
- 熱可塑性シェル
- 取り外し可能で洗えるインナー
- ダストフィルター
公道走行可のプレデターヘルメットもかぶり放題!
- 認定:公道での使用を認定PSC / SGの品質と安全性。
もとからPSCとってるみたい
こっちのプレデターヘルメットは大丈夫なのか?見えるのか?公道走れるのか?
- 安全認証DOT ECE
前みえんのか?これ。7つの項目に当てはまらないのか?
公道走行不可のスカルヘルメットはなんだか微妙!
- 帽体材質:FRP
- 海外ではバイク用ヘルメットとして販売されていますが、日本の法律が定める乗車用ヘルメット(SG規格/PSC認定)ではありません。
お巡りさん次第では声かけられそう・・・こんなメットの人と走りたくないよ
おれはこのメットを求めていた。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
という内容の記事でした。
フルフェイスは高いから半ヘルにしようと思っていたけど安い海外並行輸入品のフルフェイスを買うわ!
海外のハデハデヘルメットを試してみたかったけど公道使用不可でブレーキがかかっていた。あのヘルメットを試してみよう!
スカルヘルメットがかぶれるとなったらとたんに悪趣味に見えてきた!やめておこう!
と前向きになれた方がいたのであればうれしく思います。
海外のヘルメットは日本人向けの形をしていないからフィッティングしてから買うのがおすすめじゃ!詳しくは下の記事を読むのじゃ!あと人の趣味はそれぞれじゃよ。
半ヘルで大型バイクに乗ろうとするような頭にクソが詰まっている方も安心して淘汰されればいいと思うよ。
おいやめろ。このブログではそういうことを言わない約束だぞ
大型バイクに半ヘルも違法ではないので安心してバイクに乗りましょう!うむうむ!
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