okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いた方は
という方ではないでしょうか。
地球温暖化の原因が二酸化炭素にあるかどうか、地球温暖化は本当なのか、発電所で化石燃料から取り出したエネルギーをわざわざ電気に変換するエネルギーロスはどう解釈するのか・・・という議論に決着がつく前に、世の中のガソリン自動車は電気自動車に置き換わる流れになっています。
それにともなって、我々ガソリンエンジン愛好家ライダー(アキラの世界みたい!)も少しずつ電気バイクに順応していかなければなりません。
この記事では、未来を走るライダーとしてエコ社会に迎合していくために
ということについて解説していきます。
シフトチェンジができない電動バイクに乗るくらいならバイクなんて降りるぜ!
と言わずに、一緒に世間の流れに流されていきましょう。
電動バイクの免許区分
- Q電動バイクの免許区分は何で変わりますか?排気量じゃないですよね?
- A
定格出力というもので変わります。
ガソリンエンジンのバイクは排気量によって免許の種類が決まりますが、電動バイクには「排気量」が存在しないので「定格出力」というもので免許の種類が決められています。
定格出力 | 免許区分 | ガソリンバイクの 排気量 |
0.6kW以下 | 原付免許 | 50cc未満 |
0.6kW超 1.0kW以下 | 普通自動二輪車 小型限定免許 | 50cc超 125cc未満 |
1.0kW超 20kW以下 | 普通自動二輪車免許 | 125cc以上 400cc未満 |
20kW超 | 大型自動二輪車免許 | 400cc超 |
電動バイクの「定格出力○kW」とは?
- Q定格出力ってなんですか?
- A
安全にモーターを使える出力です。バイク乗りのあなたが知っている最高出力とは違います。
定格出力とは、連続で使用してもオーバーヒートせずに使える出力です。
kW(キロワット)という単位で表し、kは「1000」、Wは「仕事率」という意味です。kWは1999年から仕事率を表す国際単位として使用されているので、1999年以降のガソリンエンジンのバイクのスペック表には「最高出力(kW)」という項目があります。(それ以前の日本ではPS(仏馬力)が主流でした)
定格出力に対して、こちらの最高出力は「そのエンジン(やモーター)が出せる瞬発的な最高出力」なので両者を一概に比較することができませんがちょっと興味が湧いたので、現在販売されている電動バイクとの定格出力、最高出力と同じ免許区分のガソリンエンジンのバイクの最高出力を比較した表を載せておきます。
メーカー 車種名 | 種類 | 免許区分 | 定格出力 or 排気量 | 最高出力 |
ホンダ EV-ne | 電動バイク | 原付 | 0.58kW | 2.8kW |
ホンダ ジョルノ | ガソリンバイク | 原付 | 50cc | 3.3kW |
スターテック SZ552RR | 電動バイク | 小型二輪 | 0.65kW | 4.2kW |
ホンダ PCX125 | ガソリンバイク | 小型二輪 | 125cc | 9.2kW |
アクセス ラング EX | 電動バイク | 普通二輪免許 | 5kW | 6kW |
ホンダ フォルツァ | ガソリンバイク | 普通二輪免許 | 250cc | 17kW |
BMW C evolution | 電動バイク | 普通二輪免許 | 19kW | 35kW |
ホンダ CB400SF | ガソリンバイク | 普通二輪免許 | 400cc | 41kW |
Harley-Davidson LiveWire | 電動バイク | 大型二輪免許? | 不明 | 78kW |
Harley-Davidson スポーツスターS | ガソリンバイク | 大型二輪免許 | 1252cc | 90kW |
最高出力をみると電動バイクもガソリンバイクも免許区分でだいたい近い数字になっているのがわかるわね!
道路運送車両法上の電動バイクの区分上、電動バイクは車検不要
- Q定格出力が大きな電動バイクは車検が必要ですか?
- A
現行の法律ではどんなにパワーが出る電動バイクでも車検不要です。
ここまで解説したことは道路交通法の免許区分です。電動バイクが公道においてどんな扱いになるか、電動バイクの登録上の区分は下記の通りです。
定格出力 | 免許区分 | ガソリンバイクの 排気量 |
0.6kW以下 | 原付第一種 | 50cc未満 |
0.6kW超 1.0kW以下 | 原付第二種 | 50cc超 125cc未満 |
1.0kW超 | 軽二輪 | 125cc以上 250cc未満 |
‐ | 小型二輪 | 250cc超 |
道路交通法と同じく、道路運送車両法でも電動バイクは定格出力によって種類が分けられます。
道路交通法上は20kW超の電動バイクは大型バイク扱いでしたが、道路交通法で大型バイクが該当する小型二輪の電動バイクが定義されていません。
法整備が追い付いていないんだね。きっと。
電動バイクには車検は不要
車検の有無を定義するのは道路運送車両法です。その道路運送車両法上では「車検が必要な大型バイク(250cc以上に該当するもの)」が定義されていないので、CB400SFの倍近くの最高出力を持つライブワイヤーでさえも車検不要なのです。
電動バイクならどんな車種でも車検不要ってこと!将来100kWとかのモンスター電動バイクが販売されても車検不要!
そのころにはさすがに法整備が終わっててほしいよね・・・
電動バイクの普及は実用バイクから
- Q電動バイクになんて乗りたくないんですが・・・
- A
趣味目線で考えず、実用目線で考えて電動バイクに慣らしていきましょう
法整備が進んでいないのは単純に「電動バイクが普及していないから」です。滅多に走っていない、高出力の電動バイクがほとんど存在しない今、急いで法整備する必要がないからです。実際、バイクを趣味としているライダーの電動バイクに対する目は冷ややかなものがあり、
すごいなぁ!バイクも進んだもんだ!電動バイクに乗ってみたい!
というライダーはほとんどいないと思います。
多くのライダーは
こんなもん乗れるかよ!ケッ!
という感じだと思います。
それは
という「趣味の乗り物としての魅力を感じにくい」ということが原因だと思います。
電動バイクの普及は趣味のバイクとしてではなく、走る範囲が決まっている
などから広がっていくものと思われます。
現在電動バイクを検討している方はおそらく趣味としてバイクに乗る方ではなく、上のリストのような実用バイクとして電動バイクを検討しているのではないでしょうか?
あわよくば免許とか必要ない電動バイクが欲しいんだけど・・・
という方も多いと思うので「運転免許が必要ない電動バイク」について解説します。
原付免許が必要か、免許不要かの基準
- Q免許不要の電動バイクはありますか?
- A
ありません。免許不要で乗られるのはアクセル機能がなく、24km/h以上でアシストしない電動自転車になります。
免許不要の電動バイクとは簡単にいうと電動自転車です。
「ペダルを漕ぐ」といういう行為が走行のメインで、その行為を電気でアシストする形で電気が関与していれば原付免許は不要です。
一般的な原付のように「アクセル機能」がついていると「漕がなくても進む」ということになるので扱いは原付になります。
しかし、アクセル機能がついていない一部の電動自転車でも原付免許、自賠責保険、ナンバープレート、ウインカー等々の装備が必要なものもあります。アクセル機能以外に「原付か電動自転車か」を分ける部分は電気がアシストする範囲。
24km/h以上の速度でも電気がアシストするモデルだと原付扱いになります。
原付の法定速度は30km/hだもんね・・・。っていうか自転車じゃなく、キックボードはどうなの??公道を走ってもいいの??
電動キックボードについても軽く解説します・・・(面倒臭い)
電動バイクの入り口は電動キックボード?
- Q免許不要で公道を走れる電動キックボードはありますか?
- A
残念ながらありません。原付免許が必要です。
電動キックボードには「漕ぐ」という機能がついていません。「アクセル機能」で動くので、公道で使用するには原付免許が必要になります。
他にも
が必要になります。電動キックボードはネットで気軽に変えるものですが、
電動キックボードをネットで買ったあとに保安部品とか必要なことがわかって結局公道で乗ってないんだよね・・・。保安部品つけるのすごくお金かかるし・・・。
とならないように気をつけましょう。
多くの先進国では電動キックボードは気軽な移動手段として免許不要で公道を走行することができます。電動キックボートを規制している先進国は日本とイギリスくらいのもの(何故か左側通行の国・・・)なので、日本でもキックボード規制緩和の方向で動いていたこともありましたが、ひき逃げや無免許運転、信号無視などユーザーの悪質な行為が問題となり、規制緩和は見送られています。おそらく規制緩和に再び舵を着ることはないと思います。
電動キックボードってアクセルで進むし原付きだし、もうほとんど電動バイクって感じなのね!
遊び心があるライダーは電動キックボードから電動バイクに慣らしておく?
- Q安くて公道を走れる電動キックボードはありますか?
- A
みんな大好きモトコンポのように使えるキックボードがあります。
来る「大電動バイク時代」に備えて、遊び心のあるライダーは電動自転車よりも電動キックボードを普段の足にするのがおすすめです。
は
という内容の「バイク乗りの新しい足」としておすすめの電動キックボードです。
ホンダの電動スクーターEV-neoが574,350円するのに対し、約1/5の126,500円で購入することができます。
定格出力はほとんど変わらないのに価格が約1/5はコスパ良すぎ!
スクーターと違って折りたたんで乗用車に積めるから遊びにも連れていけるね。旅行先の街の散策で使ったりね。モトコンポみたい・・・
必要な保安部品はついているので、購入後は
というわずか2ステップで公道を走ることができます。
簡単じゃの。ワシでもできるわい!
興味が湧いた方は下のリンクから詳細を確認してください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
電動バイクに興味がある方が必要な情報と、プラスアルファで新しい選択肢を解説してみました。
電動バイクしか乗ることができない世界にはなってほしくありせんが、おそらくそう遠くない未来にその世界は来てしまいます。現在電動バイクを検討されている方は時代の波に乗れていますが、「電動バイクなんて!ケッ!」という方は趣味目線で見ずに、実用バイクとして楽しそうなキックボードから始めてみると電動バイクが好きになるかもしれません。
そう遠くない未来にはきっと技術が進歩してブリッピングが必要な電動バイクがでていることを信じでこの記事を終わりにいたします。
モーターだからブリッピングは必要ないよ。ちなみにカワサキさんはマニュアルの電動バイク作っているよ。
ブリッピングできなくても僕これがいいです。くださいな。
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