okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いたあなたは、
という方ではないでしょうか。この記事では、
ということについて解説していきます。
先にこの記事の結論、握りゴケ対策を載せておきます。サーキットや峠バリバリの方はこのサイトを参考にしないと思うので、それ以外の方にとっての対策をピックアップすると
こんな感じです。
バイクの握りゴケとは?
- Q握りゴケってなんですか?
- A
ブレーキレバーを握る操作をきっかけに起こる転倒です。3種類あります。
握りゴケとは、フロントブレーキレバーを「握る」操作をきっかけに発生する転倒全般のことを言います。握ることでコケるので「握りゴケ」と言います。
握りごゴケには、
という3種類がありますのでそれぞれ解説します。
パニックブレーキによる握りゴケ
- Qパニックブレーキによる握りゴケを防ぐ方法はありますか?
- A
ABS搭載車両に乗る、安全運転をこころがける、タイヤがロックしない急制動を身につけるという方法があります。
1つ目は、パニックブレーキによる握りごけ。
パニックブレーキとは走行時に障害物を発見したり、飛び出してきた歩行者、前の車両の急停車などに驚いてパニックになってしまい、ブレーキレバーを思い切り握ってしまう、もしくはブレーキレバーと一緒にリアブレーキも思い切り踏んでしまうことです。
パニックブレーキでの握りゴケはフロントタイヤが足払いをくらったように急に滑りますし、パニックブレーキでの握りゴケが起きるのは高速走行時なので派手な転倒にるのでライダー、バイクへのダメージが大きいのが特徴。
原因
いきなりフロントブレーキをかけるので、フロントへの荷重が一気に増え、路面とタイヤの摩擦よりもブレーキパッドがブレーキディスクを抑える摩擦が上回りってタイヤが回転しなくなることでフロントタイヤがロックし、転倒(握りゴケ)してしまいます。
対策
という「急ブレーキを予防する安全運転」を心がけることでパニックブレーキに陥る可能性を減らすことができます。
ABS
安全運転をすることは大前提ですが、ABS搭載車両はパニックブレーキによる握りゴケの可能性をほとんど0%にすることができます。
ちなみに2018年10月1日以降に生産された新型車にはABS装着が義務付けられています。
ABSとはAnti lock Brake System(アンチロック・ブレーキシステム)の略で、このシステムがタイヤがロックしたことを感知するとすぐに自動でロックを解除します、ロックが解除されたことを感知すると今度は自動的にブレーキを強くかけ、またタイヤがロックしたらまたロックを解除し・・・という作業を繰り返すことによって常に最高の制動力を得ることができるシステムです。
ロック→解除→ロック→解除・・・を繰り返すよ
ABSがついていれば万一フロントタイヤがロックしてもロックしたタイヤが路面を滑るのではなく、路面をタイヤがグリップしながら制動することができます。
走行中の握りごけの原因の「前輪のロック」に恐れることなくブレーキをすることができます。
ABSは正確には何度もロックしていますが、ライダーはロックしている感覚がないし、タイヤはグリップを失っていません。
ABS非搭載車はロックさせないブレーキングを身につける
ABS非搭載車で急ブレーキが必要な局面になってしまった場合は、
という方法でフロントがすぐに限界に達しないブレーキングをすることができます。
咄嗟のときにこういう操作ができないからパニックブレーキになるじゃないの?
その通り。だから普段の何気ないブレーキングもすべてこの方法で行って体に染み込ませておく必要があるんだ。
僕は信号で停まるときも、コーナー進入時もすべてのブレーキグをルーティンにしていますよ!
とはいえ、ABS搭載車であってもバイクの技術向上のためにこのブレーキング技術は身につけておいたほうが良いです。ツーリング中に何度もABSを作動させていると周りから、
(おい、あいつまたABSで止まってるぞ・・・)
(どんだけ機械任せなんだよ・・・)
と思われてしまうので、ABSは万が一の切り札にしてABSに頼らない美しい運転を心がけるようにしましょう。
コーナリング進入時のブレーキングによる握りゴケ
- Qコーナー進入時の握りゴケを防ぐ方法はありますか?
- A
バイクに乗れている方に起きるものなので「熱くなりすぎない」くらいしかないかもしれません。
2つ目はサーキット走行やスポーツ走行中に起きる握りごけです。主にコーナー進入時のブレーキングで、フロントタイヤを足元からすくわれるように転倒するのでバイクとライダーのダメージが大きい握りゴケになります。
原因
コーナー進入前のストレートで、限界ギリギリのブレーキングをし、そのままブレーキを引きずってコーナーに進入してバイクを傾けるとギリギリのブレーキングの上に、更にコーナリングGがフロントに乗る(限界を超える)ので路面とタイヤの摩擦よりもブレーキパッドがブレーキディスクを抑える摩擦が上回りってタイヤが回転しなくなることでフロントタイヤがロックして転倒してしまいます。
気合の入ったブレーキングができてしまうとバイクを傾けたときに遠心力を受け止めるためにフロントの負担が大きくなりすぎてしまうの。
対策
バイクが傾いているときはABS作動しないので、コーナリング進入時の握りゴケにはABSは介入できませんし、仮に介入できたとしても余計な力が干渉すれば結局そのコーナーは曲がりきれずに転倒してしまうでしょう。
サーキット走行、スポーツ走行を行っている方は先述の「本格的なブレーキング前にフロントかリアをちょいがけ」はとっくに行っていると思うので、コーナリング進入時の握りゴケの対策は「ブレーキング感覚を研ぎ澄ませて頑張る」くらいしか思いつきません。
もしもあなたが、
免許取った翌日に峠を攻めてみたら握りゴケした
というアグレッシブな方の場合は、
フロントとリアのちょい掛けを試して、下の記事を読んでみてください。
立ちゴケに近い握りゴケ
- Q立ちゴケに近い握りゴケはなぜ起きますか?
- A
バイクが下手だからです。
Uターンをするときや赤信号で停車するときなど、低速走行時にフロントブレーキレバーを強く握ってしまうことによって起きるのが立ちゴケに近い・・・というかほとんど立ちゴケの握りゴケです。
原因
フロントブレーキをかけるとフロントサスが沈みます。沈んだサスはバイクが停車すると元の位置に戻ろうとします。この反動でバランスを崩してしまうと立ちゴケに近い握りゴケが起きます。
対策
という、教習所レベルのことを当たり前に実践すれば低速時の握りゴケは起きません。
上の動画の方々のように、転倒への恐怖心から両足を出して運転していると逆に握りゴケの可能性は高くなります。
渋滞中や停車時に右のステップから足を降ろしている方が多くいますが、それは「転倒が怖いから足を出す、しかしそれによって転倒のリスクは高まっている」という矛盾した行動です。リアブレーキを上手に、いや、普通に使って運転するようにしましょう。
こういう人はバイクの足つきを気にする人だよ。バイクにまともに乗っていたら両足を地面につける局面は存在しないよ。
立ちゴケに近い握りゴケ対策はほとんど立ちゴケ対策とイコールなので下の記事も読んで頂ければと思います。
バイク初心者はパニッククラッチ握りゴケにも注意
クラッチレバーを握るのは握りゴケとは言いませんが注意喚起のためにこの記事で解説します。
バイクの操作が身についていない、バイクに慣れていないライダーはパニックブレーキのときにとっさに自転車の運転を思い出してクラッチレバーを思いっきり握ってしまいます。
クラッチを握るとエンジンブレーキがなくなってしまうのでかなり制動距離が伸びます。本来止まれたかもしれない、防げたかもしれない事故を起こしてしまうことになります。
止まりたいのに、自分で止めれない操作をしてしまっています。
パニッククラッチ握りゴケ対策
対策としては「バイクに慣れる」ということしかないのですが、普段からなるべくクラッチレバーを握らない癖をつけておくのがいいと思います。
真面目にバイクに乗っていればクラッチレバーを完全に握りきる機会はほとんどありません。
「クラッチレバーを握り切ることの違和感」を感じられるように普段からなるべくクラッチレバーを握りきらないようにしましょう。
赤信号が見えたらクラッチを切ってエンジンブレーキをほとんど使わずに止まったりせずに、直前までクラッチは握らずに減速し、停止直前でレバーを軽く引いて信号待ちではニュートラルに入れるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
バイクの握りゴケについて網羅的に解説しました。
どの対策も安全運転の心がけやテクニカルな癖つけで、発生の確率を減らすことができます。
バイクは操作が楽しくないと本当に楽しいと感じることができない乗り物なので小さなことからスキルを積み上げていきましょう。
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