okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いた方は
と言う方ではないでしょうか。本格的なバイクメンテナンスをする方であれば、
などという強そうなグリスを華麗に使い分けるのでしょうが、僕程度の、
趣味はバイクメンテではなく、バイクに乗ること。メンテは基本ショップ任せ。手間対効果が高い簡単なメンテだけ自分でやる
という方であればシリコンスプレーとシリコングリスさえあれば他のグリスは必要ありません。この記事では、
という内容について解説していきます。
ちなみに、556は広く知られた潤滑剤なのでバイクメンテナンスに使ってしまいそうになりますがそれは間違いです。ごくごく限られた局面でしか使えません。詳しくは別記事にまとめています。
シリコンスプレーの効果
- Qシリコンスプレーと他のオイル類の違いはなんですか?
- A
バイクへの攻撃性が極端に少ないことです。保護までしてくれます。
シリコンスプレーは他の油脂類と同様、パーツとパーツの間に入っていって動きを滑らかにする「潤滑作用」、油なので当然「ツヤ出し作用」があります。
シリコンスプレーの最も特筆すべき点は「劣化防止作用」です。
他の油脂類の多くがゴムや樹脂パーツに対して攻撃性を持っているのに対し、シリコンスプレーはむしろそういったパーツを紫外線などから保護し、劣化を防止してくれます。
多くの樹脂パーツやゴムパーツを使っているバイクに物凄く向いているケミカルなのです。「潤滑」「ツヤ出し」「劣化防止」としてシリコンスプレーを使用する具体的なパーツについて簡単に解説していきます。
潤滑のためにシリコンスプレーを使うバイクのパーツ
僕が潤滑目的でシリコンスプレーを拭いている場所は画像と一覧の通りです。一部プラセボ効果を期待するパーツもありますが、各パーツの動きがスムーズになり、操作性が軽くなります。
ここですべて詳細解説すると記事が長くなるので詳しく知りたい方はあとで下の記事を読んでください。
ツヤ出し目的でシリコンスプレーを使うバイクのパーツ
ツヤを出したいところの殆どの場所に使うことができます。車体に直接スプレーすると飛び散って拭ききれない部分が出てしまうので、一度ウエスにスプレーしてから拭き上げるのがおすすめ。ヘルメットクリーナーの代用品として使うことでツヤツヤヌルヌルになります。
劣化防止(パーツ保護)でシリコンスプレーを使うバイクのパーツ
シリコンスプレーは多くのパーツに潤いを与え、紫外線などの劣化からパーツを守ってくれます。シリコンスプレーの最大の特徴は劣化防止効果にあると思いっています。
塗布するパーツは「ツヤ出し」とほとんど同じです。
ツヤ出しをしながらバイクの保護もできるってことね!すごいわ!
長期保管の前にもおすすめ
バイクを長期保管する場合、バイクカバーをかける前にバイク全体に軽くシリコンスプレーを吹きかけておくと保管中の錆びを防ぐことができます。特にインナーチューブやエンジン、ボルトの頭など荷効果的です。
バイクに使うべきシリコンスプレーの種類
- Qシリコンスプレーならなんでもいいですか?
- A
いいえ。無溶剤タイプを使用してください。石油系はNGです。
シリコンスプレーには「無溶剤タイプ」と「石油系溶剤タイプ」があります。「シリコンスプレーは攻撃性がない」と書きましたが、石油系だとゴムやプラスチックヘの攻撃性があるので使用できません。
シリコンスプレーをバイクメンテナンスに使う際は必ず無溶剤タイプを使用しましょう。
どんなメーカーの無溶剤シリコンスプレーでも構わないけれど、どうせ安いものだから『クレ』のものを使うのがおすすめ。
シリコンスプレーを使ってはいけないバイクのパーツ
- Qシリコンスプレーはどんなパーツにも使えますか?
- A
いいえ。使ってはいけないパーツもあります。
鍵穴に使ってはいけない
鍵の滑り、回りを良くしようと思って鍵穴にシリコンスプレーを使うとゴミを拾いやすくなってしまい、逆に症状を悪化させてしまいます。パウダー式の鍵穴専用スプレーを使用するようにしましょう。
タイヤに使ってはいけない
タイヤはゴムの塊なので劣化防止&艶出しのためにスプレーしたくなるかもしれませんが、塗ったら大転倒します。タイヤサイドであれば問題ないように思うかもしれませんが、わざわざ危険を犯す必要は全くありません。なにより、ゴムとしてのタイヤの劣化よりも摩耗による交換サイクルが早くやってきます。
ちなみに四輪用のタイヤ艶出しスプレーも使っちゃだめだよ。滑るよ。
シートに使ってはいけない
シートに使うと艶が出ていい感じの見た目にはなりますが、ツルツル滑るようになるのでブレーキングの度、加速の度に前後に滑ってしまいます。シートは水拭き程度が丁度いいかと思います。
ブレーキ関係に使ってはいけない
ブレーキディスクやブレーキパッドの摩擦部分にスプレーするとブレーキが効かなくなります。「鳴き防止のためにスプレーしておこう」と思ってはいけません。
水なし洗車としても使えるシリコンスプレー
- Q洗車にも使えると聞きましたが本当ですか?
- A
はい。もっとも気軽でコストがかからない水なし洗車です。
油性ペンが油で落ちるように、油汚れは油によって落とすことができます。
カウルに着いた虫や、飛び散ってスイングアームやホイールについてしまったチェーンルブの汚れはシリコンスプレーで拭き上げることできれいに落とすことができます。
車体全体をシリコンスプレーで拭き上げるということは「艶出し」「劣化防止」「洗車」を同時に行っているということになります。
耐熱性もあるのでエンジンに直接吹きかけて使うことも可能。吹きかけすぎると走行中のゴミを拾いやすくなるので拭き上げた方が好ましいですが、どうしても手の届かないところはパーツクリーナーの様に汚れを吹き飛ばしたあとにそのままでもOK。
- 表面の砂を取り除く
ウェスで軽く乾拭きするかブロアを使いましょう。ちなみに僕はこの作業は行っていません。
- ペーパーウェスで虫とホイールを水拭きする
使い捨てのペーパーウェスで車体に挑んできた虫と、特に汚いホイールをざっくり拭いておきます。
- シリコンスプレーをウェスに吹き付けてからバイクを拭く
- 手が届かない場所には直接吹きかけて汚れを落とす
安いのでバシバシ使えます。
- ヘルメットをついでに拭く
バイクによってはチェーンにも使える
- Qチェーンには使えないと聞いたのですが・・・
- A
揮発性が高いのでロングツーリングには向きませんが、通勤程度であれば全然使えます。
シリコンスプレーはシール類を傷つけないのでもちろんバイクのチェーンにも使うことはできます。
ロングツーリングメインのバイクチューンには使えない
しかし、揮発性が高いので効果が持続しません。ロングツーリングでは途中で油分を失ってしまう可能性があるのでおすすめしません。チェーンは専用のグリスを使うのが無難です。
通勤通学、街乗り専用ならチェーンに使える
通勤でしかバイクを使わない、ショートツーリングしか行かない・・・という方であればシリコンスプレーをチェーンに使用しても問題ないと思います。ただ、注油の頻度は高くなるので、センタースタンドが付いているバイクや、スイングアームリフトを持っている方でないと少々注油が面倒に感じるかもしれません。
僕はスイングアームリフトを導入したときから通勤用のバイクはシリコンスプレーメイン(気が向いたらレイキッシュも)でチェーン注油しています。サラサラで最高!「メンテナンスしてる感」が出るのもグッドです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
シリコンスプレーがいかにバイクメンテナンスに向いているかを解説しました。
様々なメンテナンスサイトを覗いているなんだかバイクに乗るのが嫌になってくるかもしれませんが、お店にメンテナンスを任せていれば使う油脂類はかなり限定的です。
もしもあなたがバイクメンテナンスに不安を感じているのであれば下の記事も読んでみて下さい。
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