okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いた方は
という方ではないでしょうか。
バイクのことについて調べたり勉強していると「トリップメーター」「オドメーター」などの用語がでてくることがありますよね。2つとも難しい用語ではないので心配いりません。
簡単に2つのメーターを説明すると
です。
この記事では2つの用語がどんなものなのか?ということに加えて、これらのメーターの上手な使い方やバイク初心者が抱いてしまう心配事について網羅的に解説していきます。
2つのメーターを使うことでバイクライフはより良いものになります。
トリップメーターとは?
トリップメーターとは任意の場所から別の任意の場所までの距離を計測するメーター内の表示です。
「トリップメーター」といういう計器があるわけではなく、メーターパネル内の表示のひとつで、
液晶画面に数字が表示され、多くの場合「TRIP1」「TRIP2」と2つのトリップメーターを切り替えることができます。
回転式の表示方法で表示されていてデジタルのように同時に2つのトリップメーターを作動させることはできません。
デジタルメーターの場合はボタンを押してオドメーターと切り替えて表示されることが多いです。
その場合は
- TRIP1を表示
- 切り替えボタンを押す
- TRIP2を表示
- 切り替えボタンを押す
- オドメーターを表示
- 切り替えボタンを押す
- TRIP1の表示に戻る
という動作の流れになります。
新しいバイクの多くはデジタルメーターだよ。スピードメーターが針で表示するアナログでも走行距離表示だけ液晶のことも多いよ。
トリップメーターのリセット方法
トリップメーターは表示をリセットすることができます。
デジタルメーターのトリップメーターリセット方法の例
多くの場合、デジタルメーターの場合はボタンが2つついていいて、片方が表示の切り替え、もう片方がリセットボタンになっています。
リセットボタンを長押しすると表示中のトリップメーターがリセットされ「0km」の表示になります。
アナログメーターのトリップメーターリセット方の例
トリップメーターの横にあるツマミをくるくる回すと回転式の表示が回転し、「00000km」に戻り、距離表示がリセットされます。
トリップメーターの代表的な使い方
トリップメーターの代表的な使い方について解説します。
トリップメーターが1つの場合
トリップメーターが1つの場合は「燃費計算」と「給油タイミングの把握」に使います。
燃費を計測することで
というトラブルを防いだり、早期発見できたりします。
バイク乗りはそれぞれに「150km走ったらガソリンスタンドに寄ろう」「230km走ったらガソリンスタンドを探そう」「280kmでガス欠する」ということを把握してバイクを走らせていますので前回の給油からどれくらいの距離を走ったか把握することでガス欠を防ぐことができます。
ガソリンメーター表示があるバイクでは必要ないように思うと思いますが、バイクの調子を監視する意味で燃費の把握は行った方がいいです。
下の詳細記事で深堀して解説しているので是非読んでみてください。
燃費管理は早い段階でできるようになろう!ツーリングの心配事が減るよ!
トリップメーターが2つ以上の場合
デジタルメーターで複数のトリップメーターを表示できる場合は、「燃費計算」と「給油タイミングの把握」をしているトリップメーターとは別のトリップメーターで「ツーリングの走行距離の把握」「メンテナンスサイクルの把握」を行うのがおすすめです。
トリップメーターでツーリングの走行距離を把握する
ツーリングに出発するときに片方のトリップメーターを0kmにしておき、帰宅したときにそのツーリングで走った距離を確認して「1000km越えたかー充実したなぁ」という文化的な使い方です。
ただし、今はGooglemapのタイムライン機能などで走行距離はある程度確認できるのでスマホが普及してからはこの文化的な使い方をする必要は減っています。
実用性は特にない使い方です。バイク自体実用性がない乗り物なので実にバイクっぽい使い方!
トリップメーターでメンテナンスサイクルを把握する
文化的な活動はGooglemapに任せて、もう一方のトリップメーターでメンテナンスサイクルを確認するために距離を刻ませるという方法もあります。
バイクのメンテナンスには「距離依存」「時間依存」の2つの判断基準があります。メンテナンスの中で最も大事で、かつ「距離依存」が短いメンテナンスに「エンジンオイル交換」があります。
エンジンオイルは一般的には6000km走行後or半年経過で交換するものですので、片方のトリップメーターが6000kmになったらエンジンオイルを交換するとしているとサイクルを忘れずに済むのでバイクを健全な状態に保ちやすいです。
一般的には6000km走行後or半年経過ですが、僕は3000km走行後or三か月経過を推奨しています。
実際はチェーンの注油500km毎というのがあるがの。まぁ注油は頻繁にやるからの。どちらのメンテナンスでメーターを動かすかはお好みじゃ。
メンテナンスサイクルに関しての詳細記事も是非読んでみてください。
トリップメーターが距離を計測している仕組みや誤差
トリップメーターはタイヤや回転系のパーツから信号を拾って距離を計測しています。
タイヤを変えたり、タイヤの空気圧を調整したり、スプロケットの丁数を変えらたりするとわずかではありますが誤差が発生します。
スプロケを変えると速度表示もおかしくなります。速度表示が変でメーター表示の方が高く表示される(実際は遅いのにメーター上は早く表示される)メーターを俗称でハッピーメーターと呼びます。
トリップメーターが故障したら
トリップメーターが拾っている信号はスピードメーターと同じものなのでスピードメーターが反応しなくなり、距離の計測もできなくなります。
スピードメーターが動かなくなったらバイク屋さんに相談しに行きましょう。費用は最小で5000円、最大で20000円程度かと思います。
中古車の初期不良で2回スピードメーターが動かない不具合がありました。2回とも自然になおりました。久しぶりだとびっくりするんですかね・・・。こういうこともあるので保証期間中にたくさんバイクに乗りましょう!
オドメーターとは?
オドメーターとはそのバイクが製造されてから今での総走行距離を表示し続けるメーターです。
メーターの故障などによりメーターを乗せ換えた場合はそのメーターに変えてからの距離が表示されます。
オドメーターのリセット方法
オドメーターはリセットできませんし、してはいけません。
総走行距離は中古車の価値を決めるもっとも大きな要素の一つなのでメーターをリセットされるとそのバイクの本当の価値が判断できなくなるのでメーターを乗せ換えた場合、その旨が車検証に記載されるほど重要なものです。
中古車を買うときは走行距離がもっとも大事な判断基準といっても過言ではないよ!
オドメーターの代表的な使い方
オドメーターはメンテナンスサイクルの把握に使います。
先述したメンテナンスサイクルにはたくさんのものがあるのでいくつトリップメーターがあっても足りません。オドメーターはリセットされることなく距離を表示するものなので「次回のエアフィルターの交換はオドメーターが15000kmになったとき」というようにメンテナンスの度にメモしておけばバイクを常に健全な状態に保つことができます。
オドメーターが距離を計測している仕組み
オドメーターの計測方法はトリップメーターと同じです。
スピードメーターが反応しなくなったらバイク屋さんに行きましょう。
オドメーターが故障したら
メーター表示自体が壊れている場合はメーターの交換の可能性もあります。
工賃だけで10000円以上+メーターのパーツ代がかかるかと思います。
バイクのメーター巻き戻し、不正について
走行距離を短く表示させると中古車を高く売れるので以前は「メーター巻き戻し」という方法を行う悪徳バイク屋が多く存在しました。
以前は走行距離の表示は車検証に記載されず、せいぜい車両の整備記録に記される程度でした。記録簿を出さなければメーターを巻き戻したり、新しいメーターに変えても改ざんは発覚しないのでメーターの不正が多く行われていました。
それを受けて「直近の車検時」と「前回車検時」の走行距離が車検証に表記されるようになり、メーターの改ざんは減っていきました。
しかし、2回車検を受ければ改ざんの記録はなくなってしまうという問題がありました。車検は2年に一回の「義務」ですので2年を待たずに受けることができます。立て続けに車検を受ければ改ざんしたメーター表示が正式なものになってしまうという穴があったのです。
そこで今度は車検証に総走行距離の最大値を記載するということが行われています。
この方法で多くの不正は防がれていますが、いつの世も抜け道を見つけて不正をする輩は存在します。しかし
インターネットやSNSの普及によってユーザー同士の情報共有が簡単になったので今後不正を働く業者はどんどん減っていくと思います。
以前と違ってメーターの不正に関してそこまでシビアになる必要はないと思います。
昔は悪徳業者がやりたい放題だったんじゃ・・・今はいい時代になったの。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
トリップメーターやオドメーターに関して、その仕組みや便利な使い方、不正の心配について網羅的に解説しました。
上手にメーターを使って今日も明日も快適にバイクライフを送っていきましょう。
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