okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いた方は
という方ではないでしょうか。
多くのスポーツと同じで、バイクに乗るのも、先に「型」を覚えてそれをトレースし、慣れてきたら型を崩して自分のものにする・・・というのが効率の良い上達方法です。
この記事では
というバイクの4つの型のうち、リーンアウトについて深掘して解説していく記事です。
他の型も気になる方は下の記事も読んでみてください。
この記事では
ということについて解説していきます。
リーンアウトとは?リーンアウトの意味
バイクの傾きよりもライダーの傾きのほうが大きいのがリーンアウトです。
「バイクの傾き(リーン)よりもライダーが外側(アウト)にくるライディングフォーム」という意味です。
リーンアウトのフォームの作り方
内肘を伸ばしてバイクを倒すことを意識すればフォームを作れます。バイクが大きく傾きますが、頭の位置は変わらないのでバイクを倒し過ぎないようにしましょう。
リーンアウトの体重と車重の掛かり方のイメージ
リーンアウトのフォームにライダーとバイクの傾きの線を入れてみるとバイクの方がよく傾いているのがわかります。
リーンアウトを体感する方法
フロントブレーキをかけている間はバイクは直進しようとするので、中将はコーナリングの為の姿勢を完璧に作ってしまいますが、リーンアウトは大きくバイクを傾けるのでリリース前は軽めのフォームにして、リリースと同時にきちんとしたフォームに移行した方が上手くいくと思います。
リーンアウトのメリット
視点が高いので危険察知に優れる
頭がコーナーの内側から離れ、視点も高くなるので広い範囲を見渡すことができます。コーナーの先の情報をいち早く知ることができるので落下物などの危険を早めに察知して回避行動をとることができます。
コンパクトに曲がれる
バイクを大きく倒すのでバイクを小さく、コンパクトに曲げることができます。
Uターンなどの極低速でバランスと取りやすい
コンパクトに曲げることができるのでUターンやヘアピンなど極低速では曲がりやすいです。
ライダーとバイクで「V字バランス」ができるため、低速でのバランスがとりやすいのです。
姿勢変化が少ないので比較的疲れにくい
ライダーは直立状態を保ち、大きな動きをするのはバイクになるのでコーナーが連続しても疲れにくいフォームと言えます。
切り替えしが速い
カーブが連続する局面では上半身の移動が少なく、股の下でバイクを左右に倒すだけなので速い切り替えしを行うことができます。
リーンアウトのデメリット
傾きほど旋回性は高くない
リアタイヤに荷重をかけづらいので、「アクセルを開けるてリアを中心に曲がっていく」ということをしづらいです。
セルフステアを使いにくい
傾いているステアリングにライダーの体重が乗るのでセルフステアを抑えつけてしまいます。能動的にハンドルを切って行かないと曲がりづらいです。
高速域では前輪が滑りやすい
ライダーの体重は傾いているバイクの前輪にも乗るので他のフォームに比べ、高速域では前輪が滑りやすいです。
バイクを深く倒していることに気づきにくい
ライダーの目線は変わりませんがバイクは大きく倒すのでバイクを倒している感覚を掴みづらく倒し過ぎて転倒してしまうこともあります。
タイヤのグリップ力に頼った走りになる
ライダーの重心線がバイクの重心線の外側にあるので、荷重によってタイヤのグリップ力を引き出したりするコントロールをしづらいのでタイヤのグリップ力に頼った走りになってしまいます。
リアタイヤが滑りやすい
ライダーの重心線とバイクの重心線がずれているのでリアタイヤにしっかり荷重をかけづらく、バイクを大きく倒すのでリアタイヤが滑りやすいです。
必要な恐怖心を感じづらくなる
コーナリング中でも頭の位置が変化しないので、恐怖心をかんじづらくなり、タイヤのグリップ力を超えた危険な角度までバイクを倒してしまうこともあります。
リーンアウトを使う局面
デメリットで解説した内容は「高速域」で発現することがほとんどです。極低速域ではむしろ「コンパクトに曲がれる」というメリット、見通しの悪いカーブでは「支点の高さ」をメリットを活かすことができます。
ハッピーツーリンガーにリーンアウトをおすすめしない理由
僕の様なただのハッピーツーリンガーには積極的にリーンアウトを使うことは基本的におすすめしません。
それぞれ簡単に解説します。
Uターンなどの極低速時以外はデメリットが多い
Uターンやきれいに曲がり切れない「捨てるヘアピン」などでは有効なリーンアウトですが、普通にツーリングをして楽しくワインディングを走る局面、特に高速コーナーなどではデメリットの方が多いです。
Uターンはバイクを降りて押すのが最善
リーンアウトでかっこよくUターンをするのは格好いいですが、そもそも論としてハッピーツーリンガーにとって最善のUターン方法は「バイクを降りて押す」です。
コーナリングフォームは2つに特化するべき
大きく分けて4つあるコーナリングフォームですが、初心者の方は特に、全てのコーナリングフォームを完全に自分の物にするよりも自分に合ったコーナリングフォームに特化して体に染み込ませることが上達への近道です。
全てのコーナリングフォームを完璧にマスターしようとすると習得効率が悪くなってしまいます。
でもどのフォームも良さそうでどれに特化すればいいのかわからないわ・・・
という方がほとんどだと思いますが、正直普通にツーリングをして、普通に峠を気持ちよく走るには「リーンウィズ」「ハングオフ」だけです。もっといえはリーンウィズだけでもハッピーツーリングができます。
いずれ他のフォームも覚えなきゃいけないんでしょ??
では他のリーンイン/アウトとはどのように付き合うかというと「こうすればこう曲がるのか・・・」と一度だけそのフォームを体感するだけで正直十分です。
数年に一度そのフォームが必要な局面が来たら精度の低いそのフォームを引っ張り出してきてその局面をクリアすれば良いですし、そのフォームを使わずにその局面を乗り切る方法はいくらでもあります。
リーンイン/アウトは「知識」としてやり方を知って、それをやってみて「経験」にできれば十分ってこと
リーンウィズ/ハングオフは「知識」→「経験」→「経験の積み重ね」というステップが必要ということ
意識していないのにリーンアウトになってしまう方
意識してリーンアウトをしているわけではないのに、マスツーに行ったときなどに「リーンアウトスタイルなんですね」などと言われたら、あなたはバイクを倒すことに恐怖を感じています。
視点を下げ、コーナーの内側に入れることを無意識に嫌がってバイクだけ倒している状態なのでもっと荷重を意識して体をイン側に倒せる練習をしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
リーンアウトについて月並みなことを並べてみました。
「コーナリングフォームは2つに特化するべき」というのはあくまでも僕の個人的な考えですので無視していただいても構いません。
僕自身、バイクの勉強を始めたときに様々なフォームを試していたので過去の自分に向けて余計なことを書きました。
バイク初心者のあなたが次にバイクに乗ったときに
ほうほう、これがリーンアウトの曲がり方か!次(のフォーム)いってみよう!
となったのであれば記事を書いた甲斐があったのかなと思います。
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