okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いた方は
という方ではないでしょうか。
この記事では
ということについて解説していきます。
バイクのシフトダウン、ブリッピングとは
ブリッピングとはアクセルをあけてエンジンの回転数を上げることです。例えば暴走族がバイクをブンブンさせていたり、コールを切っているのも広い意味ではブリッピングになります。
健全なライダーにとってのブリッピングとは「ブリッピングをしてシフトダウンをする」ということと同義です。
これは「ブリッピングシフトダウン」と呼ばれますが、ライダーにとって「シフトダウン≒ブリッピングシフトダウン」といってもいいほどブリッピングとシフトダウンは併せて行われる操作なので「ブリッピング」というだけで「ブリッピングシフトダウン」を指すことが多いです。
つまり、アクセルを煽ってエンジンの回転数を上げてからシフトダウンすることをブリッピングシフトダウンと言います。
詳しくは後述します。
四輪車のブリッピング(ヒールアンドトゥ)
MT四輪を運転する場合は「ヒールアンドトゥ」と呼ばれる操作方法と同じです。これは右足のつま先でブレーキペダルを踏み、右足のかかとでアクセルペダルを操作することからこう呼ばれています。
右足は大丈夫なの?そんな操作ができるの!?
車の人はすごいですよね。
バイクのブリッピング【ブリッピングシフトダウン】
四輪車のブリッピングシフトダウンがパッと見で難しいのがわかるのとは違い、バイクの場合のブリッピングはとても簡単です。
四輪車は足で繊細な操作をしなければなりませんが、バイクは手で行うことができるからです。
手の方が器用だもんね!
バイクのシフトダウン、ブリッピングをする目的【ブリッピングシフトダウン】
なぜこんな面倒な方法があるの??普通に半クラッチでシフトダウンすればよくない??
教習所で教わるような半クラッチを使ったシフトダウンではなく、何故わざわざ操作がそれよりも煩雑なシフトダウンを行うのかというと、ブリッピングシフトダウンには
という効果があるためです。それぞれ簡単に解説します。
シフトダウンのショックがなくなる【ブリッピングシフトダウン】
走行中にギアを3速から2速にいきなり落とすと大きなショックが発生します。半クラッチでシフトダウンした場合でも、クラッチを繋いだ瞬間はショックが起こることがほとんどです。
ブリッピングをうまく行えばこの「シフトショック」を全く起こさずにシフトダウンすることができます。
クラッチ板を傷めない【ブリッピングシフトダウン】
半クラッチでゆっくり慎重にシフトダウンすればショックはでませんが、半クラッチは「クラッチ板」というパーツを少しずつ摩耗させる大きな原因になります。クラッチ板の交換は非常に効果な修理となるので半クラッチは多用しない方がコスト的にも良いのです。
必要なエンジンパワーを好きな時に使える【ブリッピングシフトダウン】
エンジンの回転数が高い方がエンジンが生み出すパワーは強くなります。
ですので、「エンジンからもっとパワーを取りたしたい」というときはスロットルを回せばエンジンの回転数も上がり、パワーを取り出すことができます。エンジンから発生するパワーは増えますが、それに比例して速度も上がります。
スロットルを回し続けること以外でエンジンパワーを取り出す方法がブリッピングシフトダウンです。
シフトダウンをすれば同じ速度で走行していてもエンジンの回転数は上がり、速度変化なしでより大きなエンジンパワーを取り出すことができるということです。
でもこれは公道では必要ないわよね?あたしは面倒くさいから半クラで運転するわ!
ブリッピングは公道の安全運転にとても役に立つんじゃよ。じゃから全ライダーが覚えるべきテクニックなのじゃ。
言ってる意味わかんない
(MTバイクでブリッピングしないバイクライフなんて炭酸の抜けたコーラを排水口に流したあとのペッドボトルをリサイクルに出してリサイクル工場の休憩室の自動販売機に売っている紙コップで出てくるコーヒー(80円)のようなもんだぜ・・・)
一般公道でバイクのシフトダウン、ブリッピングは公道でこそ必要
四輪のヒールアンドトゥが「走り系」の方々のテクニックなのでバイクのブリッピングシフトダウンも
「走り屋のテクニックだ」「公道では必要ない」という風に考えている方が一部にいらっしゃいます。
しかしそれは100%間違いです。
このように考えている方は「エンジンパワーは加速に使うもの」と思っています。
世の中に絶対はないのでやっぱ99.9%
確かに走り系のテクニックとして
コーナーの立ち上がりに必要なトルクを発生させるために、コーナー進入時に素早くブリッピングシフトダウンをして立ち上がりに備える
ということは広く行われていますし、これを行わないとスポーツ走行を楽しむことはできません。
また、高速道路の追い越し車線を使って追い越しをする場合や、道を譲ってもらって一気に加速したいときなどは
一瞬でブリッピングシフトダウンを行い、より大きなエンジンパワーを使って早めに追い越しを終える
ということが行われています。
あたしは道を譲ってもらうことも、追い越し車線を走ることもないからやっぱり無縁ね!
エンジンパワーは加速方向ではなく、減速方向にも働きます。「エンジンブレーキ」です。
小さな危険の可能性を察知したときに、ブレーキランプを光らせずに減速し、危険に備えられる。
ということを行うことができます。
ブレーキランプを頻繁に光らせると
という状況になります。
乗っている本人は気付きもしませんが、これは後続車からするとかなり迷惑です。
ブレーキランプが光ったから減速したらバイクは減速しないじゃん!しかもそれをずっと繰り返してる!鬱陶しい!!!煽ってやる!!
となったり、最悪の場合
お、横断歩道に歩行者や・・・グッドライダー今度は本当に減速しむわぁす!!!
(またランプが光っているだけね・・・)
ブレーーーーキ!
なにー!!!本当に本当に減速しただとーーー!!!ひええええ!!!
ということになる可能性もあります。
例えば
こんな小さな「わずかな危険の可能性」がある局面ですぐにブリッピングシフトダウンをすることで緩やかに速度を落とすことができます。
また、実際にわずかな危険の可能性が現実味を帯びてしまったとき、あらかじめシフトダウンをしておけば制動の為のブレーキングと強いエンジンブレーキを一緒に使うことができるので制動距離を短くすることができます。
確かに時間がかかる半クラのシフトダウンでは無理ね。しかも半クラシフトダウンは面倒だからなるべくやりたくないわ・・・
信号待ちで止まってからガチャガチャしてません?
(ギクッ!)
お前よくそんなんで「バイク楽しい」とか言えるよな。バイクはもっともっと楽しいぞ。
バイクは乗れるようになればなるほど、楽しく安全になっていくんじゃよ。
キーーーーーン
走り屋の人は「安全」ではなく「速さ」にベクトルを振ってしまっているんじゃ!「安全」の方にベクトルを振るのじゃ!
キーーーーーン
バイクのシフトダウン、ブリッピングの考え方
エンジンの回転数を合わせてシフトダウンしよう!
ということを
の3つに分けて解説します。
例えば60km/hで走行中に、3速から2速にシフトダウンする場合です。
半クラッチを使ってシフトダウンした場合【バイクのシフトダウン】
半クラッチ中に減速することなど、要素に加えると説明が煩雑になるものは無視するとだいたいこんな感じです
例えば、「わずかな危険の可能性」を考えて半クラシフトダウンした場合、目的の「2速8000rpm60km/h」に達するまで時間がかかるので「わずかな危険の可能性」は通り過ぎているか実際の危険になっています。つまり「わずかな危険の可能性」に対処するためには半クラッチによるシフトダウンはほとんど役に立たないのです。
そればかりかエンジンパワーがバイクに伝わっていない状態が長く続くのでむしろ危険だと考えることもできます。
何もせずいきなりシフトダウンした場合【バイクのシフトダウン】
早くエンジンパワーを取り出したいがために、なにもせずにそのままシフトダウンするとこの例の場合は2000rpm分の衝撃がライダーとバイクを襲います。
最悪の場合、シフトロックを起こしリアタイヤがロックし転倒します。
ブリッピングシフトダウンした場合【バイクのシフトダウン】
シフトダウン前にエンジンの回転数を自分で3000rpm上げておけば「3000rpmの回転数の差」は生まれません。
それまで5000rpmで取り出せるエンジンパワーで走っていた状態を一瞬で8000rpmのエンジンパワーを取り出すことができます。
これが
エンジンの回転数を合わせてシフトダウンしよう!
ということです。
バイクのシフトダウン、ブリッピングのやり方と練習のコツ
順番としては上の通りですが、これをほとんど同時に行います。
クラッチレバーの操作とスロットルの操作についてコツや練習方法を書いてみます。
クラッチレバー【バイクのブリッピングシフトダウン】
クラッチレバーを少し引いただけでクラッチは切れていますが、最初は具合がわからないと思うのでクラッチレバーの半分程度を目安に引いてみましょう。
少しずつ引く幅を短くし、「これくらいの引き幅でもシフトダウンできるんだ」というところを見つけましょう。
(極端な話、ブリッピングをすればレバーを全く握らなくてもシフトダウンできちゃうんだけどね・・・)
レバーを引く速度は「自分ができる最速の速さで」です。パッと引いてすぐに離します。この間にシフトダウンとスロットル操作をします。
スロットル操作【バイクのブリッピングシフトダウン】
ブリッピングをする際はタコメーターで回転数を確認したりしません。
音で判断してください!
と解説されますが、音でも判断しません。なぜならばクラッチレバーを切るのは一瞬なので
お!これくらいのエンジン音がよさそうだな!よしクラッチを離すぞ~!
なんて判断している内に時間は過ぎていきます。
という感じではじめてみてください。思ったより回せないと思います。
スロットルをひねる幅は1~2cmくらかな?
ちょっとこの辺りは文章の限界なので僕がわかりやすいと思った動画を張って起きます。
誰かGoPro代を支援していただけたら自分でアップします!多分!
なんと言ってもこの年式、このカラーのMT09が最高!!
安全な練習の方法【バイクのブリッピングシフトダウン】
上の図は各ギアと回転数、速度の関係をグラフにしたものですが、2速から1速に落としたときの回転数の差が最も大きく、6速から5速に落とした回転数の差がもっとも小さいことがわかります。
ということは
ということなので、最初は高いギアで少しずつ練習するのが良いかともいます。
6速だと速度がですぎるともうので4速から3速に落とすくらいが練習にはちょうど良いかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ブリッピグシフトダウンについて網羅的に解説しました。
という記事でした。
ブリッピング楽しいよ。
聴いている音楽に音ハメしてブリッピングするのはあるあるだと思います!
ブリッピングを否定する人って「アマリングある人はバイクがうまい」って言う人くらい論理破綻してると思うんだよなぁ・・・
スクーター乗ってるならそういうかもね?
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