okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いた方は
と言う方ではないでしょうか。
初期状態のバイクは「メーカーが考える万人仕様」になっているので、自分の手元に着たら「あなた仕様」のバイクに調整する必要があります。
なんだかドキドキするわね!
それはカスタムで合ったり、サスセッティング、空気圧の調整だったりするのですが「納車された当日にできること」もたくさんあります。
それらはすべて「すごく小さなことで大きな効果を得ることができる」というものです。今まで「あなた仕様」にしてこなかった方もこの記事を読めば
という効果を得られるかもしれません。
この記事ではクラッチレバーの調整について解説していきます。
この記事では
ということについて解説していきます。
専門的なサイトでは「10mmのメガネレンチを使って」などと解説していますが、車種によって使用する工具は違ってきますし、一つ一つ揃えるのは面倒なので
こんな工具セットを用意してください。必要なものは大体入っています。何故この工具セットなのか知りたい方は下の記事を参照してみてください。
では解説を始めます。
使用する工具やバイクの作りは車種によって違うけど、この記事の内容を応用すればだいたいどんなバイクでも調整することができるよ。
この記事を興味を持って読む方には読んでおいてほしい記事を張って起きます。この記事を読み終えたら是非読んでみて下さい。
クラッチレバーの遊び調整の目的と考え方
という目的を果たすために調整を行っていきます。
それぞれ解説していきます。
バイクのクラッチが切れ始めるまでの遊びを作る
デフォルメしたクラッチレバーのイラストを使って解説します。
クラッチの遊びとはクラッチレバーを引いて実際にクラッチが切れ始めるまでの「余白」のような部分です。遊びは1~2cmであることが好ましいとされていて、遊びの区間はクラッチレバーを引いても「ふにゃ」っとしていて抵抗がありません。
「ふにゃ」の幅を1~2cm作るのが目的の1つなのね!でもどうして遊びが必要なの?
遊びがないと「常にクラッチレバーを引いている状態」になってしまう可能性があるからじゃよ。
この状態はずっと半クラッチをしているのと同じだからミッションとエンジンにとても悪いんだよ。修理代が高くつくよ。
バイクのクラッチの遊びは多過ぎるよりは少ないほうがいい
クラッチの遊びが多いとクラッチレバーを引ききっても完全にクラッチが切れていないという状態になることがあります。
極端に言うとですよ。上のイラストは伝わりやすいようにデフォルメしています。
この状態になると
ということが起きます。最低限の遊びが確保できていれば遊びが多すぎるよりは少ないほうが良いです。
遊びが少ないことを推奨するわけではありませんが、遊びが少ないとクラッチレバーを引く幅が少なくて済み、少し引いただけでスコスコシフトチェンジができるようになるので操作感が軽くなります。
特にシフトチェンジが多い小排気量のバイクだとツーリングの疲れが減ったりしますよ!
ただし、発進のときの半クラッチは「すぐ繋がる」ようになるからちょっとシビアになるかも。お好みで。
バイククラッチレバーの遊び調整の方法
クラッチレバーの根本から出ているケーブル(クラッチワイヤー)についている
を触ります。アジャスターナットを回すことで遊びの量が変化します。ロックナットは走行中の振動などでアジャスターナットが勝手に回らないようにしている「抑え」です。
勝手に回ってしまったら発進の度に半クラの位置が変わってしまうの。
ミステリ-クラッチかよ
アジャスターナットを外すために、まずはロックナットを回してアジャスターナットから離します。
アジャスターナットを回してアジャスターナットを動かします。
アジャスターナットがクラッチレバーに近づけば遊びは大きくなり、クラッチレバーから離れれば遊びは少なくなります。
ナットが硬くて回らないときはコンビネーションプライヤで挟んで回して下さい。プライヤがなければペンチでも回せます。特にロックナットは初めはプライヤを使らないと回らないかも。(写真はアジャスターナットです。)
遊びを1~2cmに調整したら
調整が済んだらロックナットを回して左に移動し、ぴったりきっちりくっつけます。
次にエンジンをかけて具合を見ます。具体的には
ということを確認します。もしも上の2つの症状が出たら遊びが多いのでもっと遊びを少なくして下さい。
遊びを完全になくしてしまわないように気をつけるんじゃぞぃ
最終的に発進してみて半クラッチの具合を見ます。スパッと繋がって怖い場合は少し遊びを多くして下さい。
今まで遊びが多い状態で乗っていると適切な遊びに調整できたとしても「もっと緩やかに半クラをつなぎたい(遊びを増やしたい)」と思ってしまいがちだよ。最終的に遊びが3cmとかになっていたら思い切って2cmにしてみよう!
適切ではない方に慣れてしまっているということ。
アジャストナットは完全な円柱ではなく、ナットの一部が空いた状態になっています。ここの空白はクラッチワイヤーに注油するときなどにワイヤーを通す場所なのですが、この空白部分が上をむいていると雨水がワイヤー内に入ってワイヤーを錆びさせてしまいます。
もしも遊び調整がバッチリうまくいったといきに空白部分が上を向いていたらその調整は諦めて、もう半周アジャストナットを回し、空白部分が下を向くようにして下さい。
ワイヤーが錆びるとクラッチの引きが重くなるし、切れやすくなるよ。
クラッチワイヤーのエンジン側で遊びを調整する方法もありますが、写真を取っていない手元だけの調整で十分なことが多いので割愛します。
ワイヤー式ではなく油圧式のクラッチもありますが、僕は油圧クラッチのバイクに乗っていないのでそちらの説明も割愛します。とは言え、油圧クラッチのバイクを買ったら解説に加えます。
続いてクラッチレバーの角度調整について解説していきます。
クラッチレバーの角度調整の目的と考え方
という目的を果たすために調整を行っていきます。
総指伸筋とは?
レバーは握らずに引きます。
レバーを「握る」と筋肉量の少ない手の平の筋肉でレバーを操作することになります。筋肉量が少ないので強い力で握る必要がでてきます。
これでは握力がすぐになくなってしまいます。強く握るとハンドルの動きを押さえつけてしまうのでライディング的にもマイナスです。
レバーは総指伸筋という上腕にある筋肉で引くようにすれば握力を使わずに操作することができます。
グリップを握った状態からクラッチレバーに指を伸ばしたときに、「腕と指が一直線になる」ということが好ましいです。
この状態だとすぐにレバーにアクセスできますし、総指伸筋の延長上に指がまっすぐ配置されるのでレバーを引きやすくなります。
クラッチレバーの角度の調整方法
角度調整はとても簡単です。
ボルトの位置は車種によって変わりますが少し観察すれば簡単に見つけることができます。
上のバイクの場合は赤丸で囲った部分を緩めて調整します。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
バイククラッチ調整について、調整方法だけではなく調整の方向性、根拠についても解説しました。
バイクは感覚に依る部分が多い乗り物なのでこの記事に囚われすぎす、自分が操作しやすいところを見つけて頂ければと思います。
この記事が初心者の方が「このバイクはこんなに操作しやすかったんだ!」「バイクって操作するのが楽しいんだなぁ!」と感じる手助けが少しでもできたのであれば嬉しく思います。
今までの遊びや角度が合っていなかった人は劇的に乗りやすくなるよ。
クラッチレバーの握り方(引き方)は下の詳細記事を読んでみてください
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