okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
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と言う方ではないでしょうか。車検は一般的に「高額な費用がかかる」というイメージがあるのでバイク選びの要素の1つにもなるものです。
費用がケースバイケースであるため「高額な費用がかかる」というイメージが先行し、「250cc以上のバイクは車検があるから諦めよう」という風潮になっている感じがします。
この記事では、なるべく車検についての情報を明らかにし、車検が「イメージ」ではなく、本当の意味であなたのバイク選びの要素になるようにできればと思います。
ということについて解説していきます。
車検とはなんなのか?
車検とはバイクや車が安全な状態で公道を走るために国が義務付けている「自動車検査登録制度」の略です。
バイクの場合、ナンバープレートの左上に車検ステッカーが貼られており、その期日までに車検を受けなければいけません。
バイクが車検切れになった場合の罰則
車検期間を過ぎてバイクを運転した場合、無車検運行という違反になり、
違反点数 | 6点 |
罰金 | 30万円以下 |
が科されます。車検切れになっているバイクの多くは自賠責保険も切れていることがほとんどなので無保険運行になり、
違反点数 | 6点 |
罰金 | 50万円以下 |
が科されます。
また、無車検運行で事故を起こした場合、自動車保険は適応されないので賠償は全て自腹になります。
結構重い罪なのね・・・ちょっとくらい忘れてもいいじゃんね
整備不良原因で事故を起こすかもしれませんしね。重めの違反です。
併せて12点の違反点数だから即90日免停だよ
車検は本当に高額なのか?【車検は安い(高くはない・・・)】
先に「車検は高額なのか」ということについて解説します。
後述しますが、結論から言うと車検自体にかかる費用はそれほど高額ではありません。ユーザー車検であれば法定費用(約20000円)だけで通すことができますしバイクショップに代行を依頼した場合でも50000円程度です。
バイクが車検に合格するかチェックをして、バイクを車検場まで運んで・・・という手間を考えるとユーザー車検と比べて+30000円というのは決して高額ではありません。
では何故「車検は高額」とあなたが思っているかと言うと「車検に伴うメンテナンス費用が高額だから」です。
車検に伴うメンテナンスとは
例えばタイヤです。タイヤ交換は前後同時に行うと5万円以上の出費になります。
タイヤには交換時期を知らせるスリップサインがあります。スリップサインが出ているタイヤでは車検に合格することはできませんが、多くのライダーはスリップサインが出てもしばらくは気にせずにバイクを走らせます。
本来は車検の有無に関わらず変えるべきものなのに「まだまだ使えるタイヤだけど車検のために変えなきゃ・・・」と考えるとなんだか損した気持ちになりますよね。
車検のときにメンテナンスが重なるだけ
フォークオイルやクーラントなど、2年に1回の交換が推奨されているもののメンテナンスが重なるので「車検は高額」という感じがします。しかしそれらのメンテナンスは本来、車検の有無に関わらず2年に1回メンテナンスを行うべきものなのです。
それを「車検のため・・・」「車検だから・・・」と考えると「車検は高額」という考えになってしまいますよね。
「車検が高い」のではなく、「必要なメンテナンスが車検と重なるからまとまったメンテナンス代がかかる」と分けて認識すればよいのです。
車検は車検、メンテはメンテ!
他所は他所!ウチはウチ!
イベント
鬼は外!福は内!
必要なメンテナンスが車検と重なるからまとまった出費になるだけ。それらの出費は本来車検の有無に関わらず必要なこと。2つを切り離して考えれば車検は高額ではない。
車検が必要なバイクは400ccから?
バイクは排気量によってさまざまな区分けをされますが、車検の有無を決めるのも排気量です。
125cc以下 | 原付自転車なので車検の必要はなし |
125~250cc以下 | 「検査対象外軽自動車」なので車検の必要はなし |
250cc超 | 新車登録後3年、その後は2年ごとに車検が必要 |
です。
一般的に「400ccから」とされているのは、車検が必要ない250ccと400ccの間にメジャーな排気量帯がないせいです。350ccのバイクも車検が必要ですし、ボアアップをして「251cc」になったバイクも車検が必要です。
250ccが「車検の有無」、400ccは「大型二輪免許の有無」という理由で大きな排気量帯のくくりになっています。
250ccを越える排気量のバイクは車検が必要。250ccのバイクは車検を受ける必要はなし。
損をしない車検を受ける時期
車検期間満了日から1カ月を超えて車検を受けると、その日を基準として次回の車検日を決められてしまいます。
例えば
今回の満了日 | 車検を受けた日 | 次回の車検満了日 | |
3月16日 | 2月16日 | 2年後の3月16日 | 損しない |
3月16日 | 2月15日 | 2年後の2月15日 | 約1カ月期間が短くなる |
ということになるので、必ず「車検満了日の1カ月以内」に車検を受けるようにしましょう。
車検満了日の1カ月以内。それ以上だと次回の車検までの期間が短くなってしまう。
メーター巻き戻しの豆知識は下の詳細記事を読んでみて下さい。
バイク屋さんに車検をお願いするときに必要なもの
バイク屋さんやディーラーさんにバイク車検をお願いするときに必要なものについて解説します。
それぞれ簡単に解説します。
車検証【車検に必要なもの】
バイクを運転するときに原本を携帯しなければならないものなので紛失することはないと思います。不携帯の場合は
違反点数 | なし |
罰金 | 50万円以下 |
が科されますが、車検証と自賠責保険証明書を積んだバイクが盗難されて、委任状を偽装されると合法的にバイクを売られてしまいます。
そのためバイク乗りの多くはコピーをバイクに積んで、車検証と自賠責保険証明書の原本はセットにして自宅で保管している方が多いようです。
実際四輪の違反で捕まったときはこの2つの書類は確認されますが、二輪で違反をしたときに提示を求められたことはありません。
とは言え違反は違反なので原本を携帯するようにしましょう。うむうむ。
(察して!)
自賠責保険証明書【車検に必要なもの】
車検証と同じで原本を携帯しなければいけません。
違反点数 | なし |
罰金 | 30万円以下 |
ぼぼぼ僕はバイクに乗る度にリリリリュックにしゃしゃしゃ車検証とじじじ自賠責証明書をいいい入れています。
(下手か・・・)
自動車納税証明書【車検に必要なもの】
ゴールデンウイーク前くらいに自動車納税証明書の払い込み用紙が送られてくるのでそれに従ってコンビニなどで支払いをします。
支払いを終えて手元に残る書類が自動車納税証明書です。公共料金をコンビニで支払っている方などは日常の支払いに埋もれてしまいがちなので5月前後の支払いはきっちり注意して他の不要な書類と一緒に捨ててしまわないように注意しましょう。
自宅で車検証と自賠責保険証明書の原本を保管しているライダーは自動車納税証明書も一緒に保管してい居るようです。
ききき聞いたははは話ですよ!
ちなみに自動車納税証明書は「滞納がなく、納付確認から3週間くらい経過している」という条件を満たしていれば自動車納税証明書を提出する必要はないですが、バイク屋さんはそれを確認する術をもっていないのでバイク屋さんに依頼する場合は提出を求められます。
頭金(ショップに求められたら)【車検に必要なもの】
バイクショップで「車検合格に向けた整備」を行って、実際に車検に通ったあとに整備料金が確定するのでバイクをお店に預けた段階で支払いをすることができませんし、いくらかかるかも未確定です。そのため、バイク屋さんによっては頭金を支払うシステムをとっているお店もあります。
そうしたショップでは一般的に1~3万円の頭金を支払っておくことが多いのでなにも言われなくても3万円程度の現金をもっていった方がスムーズかもしれません。
バイク屋さんに車検をお願いするときに必要な費用は約49230円
バイク屋さんにお願いした場合の最低限の内訳例は
整備料 | 簡単な点検のみ。ショップによって変動 | 6000円 |
法定点検料 | 車検に義務付けられている点検 | 25000円 |
事務手数料 | ショップによって変動 | 3000円 |
法定費用 | 重量税・自賠責・検査手数料(印紙代) | 15230円 |
合計 | 49230円 |
という感じです。
車検を通すのにメンテナンスが必要であればそれだけ整備料はかかりますし、メンテナンスにパーツが必要であればパーツ代も別途かかります。
通常のメンテと同じです。お願いしたらお金がかかる、これ当たり前。
ショップでは2年に1回のメンテナンスが必要な整備を含んでいる「がっつり車検」「安心車検」などの名前でコースが分かれています。
日々メンテナンスをしっかり行っている方であれば最低のコースで5万円程度ですが、メンテナンスを怠っている方は10万円くらいになることもあります。
以前古いレプリカに乗っていた時「最初はガッツリ車検をしてもらって安心するか!」と考え、一番高いコースにしたらタイヤ交換など諸々併せて20万円くらいになったことがあります・・・。
車検後はさぞかし調子が良かったんでしょうね!
いや、別に・・・車検ですから・・・
表の一番下の法定費用は変動の幅が決まっているのでついでに解説しておきます。
初年度登録から・・・ | |
13年未満のバイクは | 1900円 |
13年超~ 18年未満のバイクは | 2200円 |
18年超のバイクは | 2500円 |
24ヶ月 | 9680円 |
36ヶ月 (新車のバイク) | 11900円 |
基準適合性審査印紙代 | 1300円 |
自動車検査手数料印紙代 | 400円 |
用紙印紙代 | 50円 |
バイクのユーザー車検
陸運局へ行って自分で車検を通す「ユーザー車検」であれば諸々の手数料などがかからないので20000円程度で車検を通すことができます。詳しくは別記事で解説します。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ということを解説しました。
ユーザー車検をすれば年間10000円、ショップに出しても25000円程度の出費です。人それぞれだとは思いますが、車検費用の費用は本当に「バイク選びの大切な要素」になり得ますか?
「車検=高額」というイメージを払拭してあなたの車種選びの役に立てていただければ幸いです。
月で考えたらお店に出してもたったの2000円じゃぞ?
(やっぱ結構高いな??)
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