okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いた方は
という方ではないでしょうか。
バイクは見た目が気に入ったものを買うのが一番ですが、少し知識がついてくると気になってくるのが「エンジンの形」ですよね。
ツーリングに行った先のバイク乗りが「マルチだからトルクがよ~」「トリプルって本当トリプルみたいな音するんだわ」「Vツインの鼓動がよぉ~」という会話をしているのを聞いて興味を持った方もいるのではないでしょうか。
あるいは雑誌やネット記事で「伝統の直ヨン!」「新しい国産トリプル!」などという文言で興味を持ちましたか?
この記事では
を網羅的に知ることができます。
その結果、
という素敵な状態になることができます。
「僕はバイクのエンジンについて専門的なことが知りたいんだ!」という方はこの記事でお手伝いできることはありません。
「バイク屋さんのレベルにはついていけないけど、エンジンバラしたことがないライダーが知ったかぶりをしてうんちく垂れている会話にはついていける」というレベルの知識を得たい方は是非読んでみてください。
ちなみに僕はエンジンバラしたことなんてないです。僕も知ったかぶりしているだけです 笑
知識として知っているだけでバイクライフは豊かになるので一通り読んでみてください。
もし間違いがあった場合は、コメント頂ければ修正します。
役に立つ立たないではなく、豊かになるかどうか、文化的かどうかで知っておこう!
バイクって乗る必要は1mmもないのでバイクが趣味なだけで文化的だと僕は思います。それをさらに文化的にしましょう。
バイクのエンジンの排気量とは?
バイクはエンジンの中に空気を取り込み、ガソリンと混ぜて爆発されて前に進むエネルギーを作っています。
排気量とは空気とガソリンを混ぜる部屋の広さのことです。部屋の広さ、容量を示すので単位は「cc」「L(リットル)」になります。
四輪車の場合は「L」で示されることもありますが、バイクの場合は「cc」で示されることが多いです。
ちなみに「リッターバイク」とは「約1Lの排気量のバイク」、「リッターオーバー」とは「1Lを超える」という意味です。
ちなみのちなみに「リッターSS」とは「約1000ccのスーパースポーツ(Super Sport)バイク」のことを表しています。
リッターバイクとは言う割にmlは使いません。
バイクのエンジン排気量の種類
バイクの排気量は小さいものは31cc(ST-31A)、大きいものは8200cc(ビッグカノン)など様々な排気量があります。
一般的な排気量は免許区分や車検の有無によってキリのいいところで8種類の排気量帯に分かれることが多いです。
キリの良い排気量 | キリの良い理由 |
50cc | 原付免許で乗られるマックス |
125cc | 小型二輪免許で乗られるマックス |
250cc | 車検がない(251cc以上はある) |
400cc | 普通自動二輪免許で乗られるマックス |
600cc | ヨーロッパのレース区分 |
750cc | 昔、メーカー自主規制によって国内最大排気量だった |
1000cc | motoGP最大排気量 |
1000cc以上 | 「あとは気が済むまでご自由に」的排気量 |
250ccを「ニーハン」「ニーゴー」「クオーター」というようにそれぞれ様々な呼び方をされることがあります。
ニーゴーは比較的最近の言葉だよ!ニーゴーっていうと「最近バイク始めたのかな」と思われるよ!ニーハンと呼ぼう!
どっちでもいいですが僕は昔からニーハンです。
「ニーゴー」っていうのは茶髪の若作りしたおっさんが多いよ!※勝手なイメージです。
バイクのエンジン排気量で変わる免許の種類
バイクの免許区分は排気量によって変わるので、免許によって乗れる排気量が変わってきます。
免許を取得するときは自分が乗りたいバイクや排気量帯を考慮して取得しましょう。
大型二輪免許取得すれば排気量無制限で乗ることができます。手っ取り早く大型二輪免許でもいいかと思いますが、注意点があります。詳しくは下の記事を読んでみてください。
いきなり大型免許は平気ですが、いきなり大型バイクだとバイクライフを楽しむ機会を永遠に失ってしまいます。
好きなの乗ればいいんだぜ!!
バイクのエンジン排気量で変わる性能
排気量が大きければ大きいほどバイクが出せるエネルギー、パワーは大きくなっていきます。
バイクが出すパワーは出力(馬力)とトルクで示されます。
この2つがどんな力なのか言葉で説明することが難しいのですが、今僕の中で一番しっくりきている言葉で表現すると・・・
出力(馬力)は既に動いているものを更に動かす力、トルクは動いていないものを最初に動かす力
エンジンも多いくなるから車重も重くなるよ!
バイクのエンジン排気量で変わる排気音の種類
排気量が大きいということは爆発を起こす部屋の容量が大きいのでより大きな爆発を起こすことができます。ですのでマフラーから出る排気音やエンジン音は大きくなります。
この排気音を小さくするために排気量の大きいバイクには大きなマフラー(サイレンサー)がつけられます。
ブリブリブリ!
ドルルンドルルン!
バイクのエンジン排気量で変わる維持費
排気量が大きくなればなるほど維持費も大きくなっていきます。
項目としては
- 税金
- パーツ代
- 燃料費
- 教習代
などです。400cc以上であれば車検が必要なので車検代もかかります。
排気量に比例して出力やトルクといった性能が上がっていくの当然といえば当然です。
バイクのエンジン気筒数とは?
バイクの気筒数とはエンジンにあるシリンダーの数です。シリンダーの中でピストンが上下に動いています。
乱暴に言うとバイクの気筒数とは「エンジンから出ているエキゾーストパイプ(エキパイ)の数」です。
エキパイとはエンジンから出された排気ガスの通り道です。
初心者の方はエンジンを外側から見て「シリンダーが2つある!」なんてことはわからないので「エンジンから出ているエキパイの数」という認識が一番平和です。
CB400SSやGBクラブマン、古いボルティは単気筒ですがエキパイが2本出ているという罠もありますがそれは都度勉強して個別対応してください。
初心者の方は気筒数を「マフラーの数」と勘違いしやすいので注意してください。複数のエキパイが途中でまとまってマフラーが1つの場合(集合管)もあれば、カスタムをして途中でエキパイを分岐させて複数のマフラーを取り付ける場合もあります。
あくまでも「エンジンから何本出ているか」を見てください。
エキパイをまとめるとトルクがアップするよ!分散させてもいいことはないと思うよ!
バイクのエンジンの気筒数の種類
バイクの気筒数で主流なのが
という5つが主流です。八気筒もありますがかなりマイナーです。正直六気筒もマイナーです。もっというと三気筒も結構マイナーな部類に入ります。
単気筒、二気筒、四気筒が主流です。
それぞれ英語で呼んだりもします。
単気筒 | シングル |
二気筒 | ツイン |
三気筒 | トリプル |
四気筒 | マルチ |
ダブルとか言ったら知ったかが一発でバレるよ!
バイクのエンジンの気筒数で変わる性能
気筒数が多いほど出力、馬力は上がりトルクが下がります。
気筒数が少ないほどトルクは上がり、出力は上がります。
バイクのエンジンの気筒数で変わる排気音
気筒数が多いほどエンジン音は高音になり「ヒュルヒュルヒュル」という音になり、気筒数が少ないほど低音になり「ドッドッドッ」という音になります。
擬音の使い方には個人差があります。
バイクのエンジンの気筒数で変わる維持費
気筒数(ピストン数)が多いと使用するスパークプラグの数が増えます。
単気筒ならプラグは1つ、4気筒ならプラグは4つ必要なのでプラグ交換をするときは個数分の金額がかかります。
純正プラグであれば微々たる金額ですが、イリジウムプラグを使用すると少々の金額の差になります。
それと、気筒数が多ければ多いほど使用するパーツの数量が増えるのでエンジンをオーバーホール(分解清掃)するときの工賃が高くなります。
エンジンのオーバーホールはツーリングを楽しむ程度の僕のようなバイク乗りは滅多にしないものなので特に気にしなくていいかもしれません。
個人的にはイリジウムプラグは必要ない派です。
バイクのエンジンの形の種類とは?
エンジンの形とは「複数のシリンダーがどんな感じで配置されているか」ということです。
シリンダーが1つしかない単気筒エンジンは「そこにシリンダーがあるだけ・・・」という詩的配置なのでエンジンの形が何型だということにはなりません。
L型単気筒とか言ったら一発で知ったかがバレます。
単気筒は単気筒です。
この先を少し読めば「確かにV型の単気筒って存在し得ないな」ということがわかります。
バイクのエンジンの形の種類【並列直列V型L型水平対向】
エンジンの形の呼び方は主に6種類あります。
並列と直列は各ピストンのがついている「クランクシャフト」がバイクの進行方向と平行についているのが直列、直角についているのが並列と呼ばれています。
しかしシリンダーの配置的には隣り合って並んでいるので直列でも並列でも同じだったりします。
肌感では4気筒のものを直列四気筒、2気筒のものを並列2気筒と呼ぶことが多い気がします。
V型は2つ、または4とのクランクシャフトがVの字でついていることで、L型は主に2つのシリンダーがLの字でついているエンジンを指します。
「VとLって大差なくね?」と思ったと思いますが実際大差ないです。後述しますがドカティのV型っぽいエンジンをL型と呼んでいれば間違いないです。
他のV型っぽいエンジンはV型と呼びましょう。
水平対向エンジンはボクサーエンジンとも呼ばれ主にBMWのバイクに搭載されています。シリンダーが向かい合って水平に、一直線にについています。
エンジンの幅がとても広くなるのが特徴です。
バイクのエンジンの形で変わること
単純にエンジンの形も変わります。他にも車体の幅やエンジンが風を受ける面積も変わるので風による冷却効率が変わります。
直列エンジンは横にシリンダーを並べるので車体の幅は広くなりますが満遍なく走行風を当てられるので冷却効率はいいです。
V型はエンジンの幅を狭くできますが片方のシリンダーが車体の後方に隠れてしまったりするので片方のシリンダーの冷却効率が悪くなります。
この辺の話は「エンジンが縦置きか横置きか」という事も関係してきます。
エンジンの縦置き横置きの種類とは
各ピストンのがついている「クランクシャフト」がバイクの進行方向と平行についているのが「縦置き」、直角についているのが「横置き」と呼ばれています。
これはV型エンジンの話題のときに「縦置き」「横置き」という話題になりやすいです。
縦置きエンジンは車体から大きく飛び出しているので、そういうバイクを見たらとりあえず「縦置きかー面白そうだなぁ!」と言っておけば万事うまくいきます。
メーカーが持つブランド的エンジンの形と気筒数
先ほども少し触れましたが、バイクメーカー(主に海外メーカー)によって象徴的なエンジンの形と気筒数があります。
バイクメーカー | 象徴的なエンジン |
ハーレー | Vツイン |
ドカティ | Lツイン |
トライアンフ | トリプル |
BMW | ボクサーツイン |
モトグッツィ | 縦置きVツイン |
大切なのは例えハーレーを「V型2気筒」と言わないことです。「ブイツイン」と流暢に言いましょう。この表の通りに呼べば万事うまくいきます。
バイクに「DUCATI」と書いてある2気筒バイクを見たら「Lツインいいすねー」と言っておけばいいです。
ちなみにドカティでも4気筒エンジンもあるのでご注意ください。あくまでもこの表は「象徴するエンジン」を示しています。
なんだか知ったかぶりを教える記事になりつつあるわね・・・
バイクのエンジンの形で変わる維持費
エンジンの形で大きく維持費は変わりませんが、V型は直列に比べて車体が狭く、作業スペースが狭かったりするのでプラグ交換の工賃が違って・・・・こないレベルだと思います。
自分でプラグ交換をする方は少し作業が面倒になる程度かと思います。
バイクのエンジンの水冷、空冷、油冷の種類とは?
エンジンの冷却方法は水で冷やす水冷と、走行風を当てて冷やす空冷と油で冷やす油冷があります。
以前は空冷が主流でしたが、現在は水冷が主流です。油冷は滅多にありません。
バイクのエンジンの冷却方法の種類【水冷、空冷、油冷】
水冷は水を、油冷は油を使うので、その分の重量が増します。使う水や油は定期的に交換する必要があるのでメンテナンス代がかかります。
水冷や油冷のエンジンは空冷よりも冷却効率がいいのでオーバーヒートしにくいです。
空冷エンジンはエンジンの表面積を増やしてより多くの面で走行風を受けようとするので、細かいフィンがついたエンジンになります。
空冷エンジンは古いバイクに採用されているので、美しいフィンがついている古いっぽいエンジンのバイクを見たら「空冷渋いっすね~」といっておけば間違いないです。
しかし、ハーレーは最新モデルでも空冷エンジンなので「空冷渋いっすね~」と言ってはいけません。「昨日買ったんだけどな・・・」と不思議がられます。
バイクのエンジンの冷却方法で変わる性能
冷却効率が高い空冷や油冷の方がよりエンジンを冷やしてエンジンからパワーを取り出すことができます。
「冷却できるからエンジンの出力を上げられる」という感じです。
エンジン冷却方法の正直な話
経験上、水冷でも油冷でもエンジンに走行風を直接当てるのが一番エンジンが冷えます。
以前乗っていた水冷フルカウルバイクでは、水温が高かったのでカウルを外して走ってみたら適正値になりました。
水冷油冷であっても走行風を意識したライディングをしましょう。
「空冷が一番」と言っているわけではありません。「風を当てるのが大事」と言っています。
バイクのエンジンの冷却方法で変わる維持費
すでに書いていますが、水も油も、それを巡らせる機構も必要ない空冷が一番メンテナンスコストは低いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
バイクのエンジンについて初心者さんが最初に読む読み物としてはなかなかいい記事だったと思います。
バイク乗りはすぐに専門用語を使いたがりますから、一流の方の記事は初心者さんにとっては読みにくいですよね。
僕は10流くらいなので一通り網羅的に簡単に説明できたかと思います。この記事の知識があれば「趣味でバイクを楽しむレベル」いは十分だと思います。
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