okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いたあなたは、
という方ではないでしょうか。
この記事を読むとは、あなたの安全意識はかなり高いと思います。少なくとも免許取り立てのころの僕よりはずっとずっと高いです。この記事では、
という事について解説していきます。時間がない方のために先に結論をお伝えすると「Dリング」のものが最も安全です。
バイクヘルメットのあご紐の重要性
ヘルメットを被る最大の目的はライダーの頭部を守る、命を守るということ。
事故を起こしたときにヘルメットが脱げてしまってはその目的を果たすことができず、「最初からヘルメットを被っていないのと同じ」という状態になってしまいます。
事故の衝撃でヘルメットが脱げてしまうか、脱げないままライダーの命を守ってくれるかのほとんどすべては「ヘルメットのあご紐」にかかっています。
あご紐の重要性について、警視庁のデータを引用しながら解説します。
二輪事故の致命傷部位は頭部が第1位
引用元:https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kotsu/jikoboshi/nirinsha/2rin_jiko.html
東京都内におけるバイク事故で24時間以内に亡くなった方の致命傷の約半数は頭部によるダメージです。
胸の割合もかなり高いのね
頭と胸をしっかり守れば命が残る可能性はかなり高くなりそうです。
死亡事故時にヘルメットが脱げてしまった割合は40%
引用元:https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kotsu/jikoboshi/nirinsha/heru_pro.html
その内の40%が事故発生時にヘルメットが脱げていました。
ヘルメットが脱げなければ38.2%の方は生き残る可能性があったと考えることができます。
あご紐をしっかりすることは命を守ること
僕も経験があるのでわかりますが、事故発生時は神様に信じられないくらい「無慈悲」に扱われます。
ただ単に物理法則によって体がダメージを受けていきます。
「奇跡的に助かる」というのは神様の意思でもなんでもなくて、ただたまたま物理法則上そうなっただけです。
ですので「奇跡的に助かる」ということは一切期待しない方がいいです。「能動的に、自分の意思で助かろうとする」ということが必要です。
それはどういうことかというと、結構簡単で
くらいなものです。バイクの技量うんぬんに関わらず誰でもできることです。
写真のライダーはフルフェイス、あご紐、レース用のグローブ、プロテクター入りのジャケット、レザーパンツ、レーシングブーツのお陰で体は無傷。これが「能動的に、自分の意思で助かろうとする」ということ、バイク装備が大切な理由です。
きちんとしたあご紐を選ぶということはそのまま能動的に自分の意志で助かろうとする行動そのものなんです。
okomotoの事故のときはたまたま死ななかっただけ。その後からちゃんとした装備でバイクに乗るようになったのじゃ。
このブログを読んでくれている方はそんな経験しなくても最初からちゃんとした装備で乗って欲しいです。今考えると当時の僕は想像力のない大馬鹿でした。
バイクヘルメットのあご紐の種類
ではわれわれの命を守ってくれるかもしれないあご紐はどんな種類があるのかというと、
という3種類があります。
あご紐の種類っちゅーか「あご紐を止めるための機構」じゃの。
それぞれ解説します。
Dリング式
引用元:https://www.shoei.com/support/howtouse/chinstrap.html
最も単純な機構で多くのバイク用ヘルメットメーカーのハイエンドモデルに採用されている機構です。
バイクヘルメットのあご紐が切れることはまずないので、機構が単純なDリング方式で止められているヘルメットは正しく装着(緩くなく)していれば脱げることはまずありえません。
他の方法に比べれば装着は煩雑ですが、慣れてしまえば3秒で装着することができます。
毎回「締める」という動作が入るので、バックル式と比べて「ロックしたつもりがロックされていなかった」ということは起こりません。
シンプルに「締め忘れ」はあるけれど、それはどの機構も同じだからね・・・
ワンタッチバックル式
バックル式はワンタッチで締めることができるのでとても手軽な方法です。
Dリングよりも機構が複雑でプラスチックも使われているので事故の時にパーツが劣化していた場合破損する可能性があります。
また、「カチっとしたつもりがカチっとされていなかった」というミスが起きる可能性があります。
紐を短くするとカチっとしたときに首の肉を挟んでしまうので、締め付けは緩くしてしまいがちです。
ラチェット式
ワンタッチとはいきませんがDリングに比べればとても簡単に装着することができます。
毎回「締める」という作業(キリキリと入れ込む作業)が必要になるのでバックル式と比べて「キリキリしたつもりがキリキリされていなかった」ということは起こりませんし、緩くつけがちになるということもありません。
Dリングよりも機構が複雑でプラスチックも使われているので事故の時にパーツが劣化していた場合破損する可能性があります。
どの種類のあご紐がもっとも安全性が高いのか
ヘルメットの最大の目的が「安全性」である以上、あご紐の最大の目的も「安全性」にするべきです。
そう考えると各メーカーのハイエンドモデルに採用されていて、且つ事故時のパーツ破損の可能性、経年劣化によるパーツ破損の可能性が少ないDリング式のあご紐がもっとも良いと考えることができます。
初心者のころは手軽なバックル式のものを被っていましたが、事故の時に脱げてしまったのでそれからはDリングのものを選ぶようになりました。
あご紐をしていないことは違反にならないっぽい
ここまであご紐について記事を読んでくれたあなたはきっと明日からあご紐をしていないライダーのことが気になってしまうと思います。あご紐をしていないライダーを見ても、
あいつ危ないじゃないかー!!死んでしまうぞー!
と腹を立てる必要はありません。
あご紐をせずに事故の時に死亡してしまっても、それはその人の想像力が足りなかっただけなのでその人の都合です。
ただ、あご紐を締めていないヘルメットは走行中に脱げる可能性があるので、そういったバイク乗りを見かけたらさっさと抜くか、一旦休憩を入れるなどしてやり過ごした方が賢明です。
くれぐれも後ろを走ることのないようにしましょう。ちなみに、公道におけるヘルメット使用の基準は、
ということしか定められていないので、あご紐を締めなくても違反にはならないようです。「あご紐をすること」ではなく、あくまでも「固定できるあごひもを有すること」なので…。また、「交通の方法に関する教則 第8章1節 二輪車の運転者の心得」では、
乗車用ヘルメットをかぶらないで大型自動二輪車や普通自動二輪車や原動機付自転車を運転してはいけません。また、乗車用ヘルメットをかぶらない者を乗せて大型自動二輪車や普通自動二輪車を運転してはいけません。乗車用ヘルメットは、PS(C)マークかJISマークの付いたものを使い、あごひもを確実に締めるなど正しく着用しましよう。工事用安全帽は乗車用ヘルメットではありません。
引用元:交通の方法に関する教則
という記載がありますが、ヘルメットをかぶらないで二輪車を運転することに関しては「運転してはいけません」ですが、あご紐にに関しては「正しく着用しなければならない」ではなく「正しく着用しましょう」と、努力義務的な書き方になっています。つまり義務ではないということです。
周りの迷惑になることなのでこの辺りは改正して欲しいですね。
もしくはノーヘルOKの改正でも歓迎です。そうすればあご紐を締めないライダーはいなくなりますもんね。
そんなのダメよ!危ないじゃない!
あご紐も締められない頭にクソが詰まっている方は淘汰されればいいと思うよ。
こっちのブログでは本音を言わない約束だぞ。コラ。
あご紐を締めないと違反になるように改正するといいですね!うむうむ!
ちなみに警視庁の調査によると頭にクソが詰まっている人は全体の6.7%(令和元年)もいるそうです。
引用元:https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kotsu/jikoboshi/nirinsha/heru_pro.html
だめだこりゃー!あそーれあそーれヨイヨイヨイヨイ♪
まとめ
いかがでしたでしょうか。
という記事でした。
もしもあなたがこどもの頃の僕のように「ワンタッチのヘルメットにしよう」とか、「アライのメットはDリングばっかりじゃん!OGKのバックルのメットにしよー」と考えているのであればアライを購入するきっかけになってくれたのであれば嬉しく思います。
あくまでも「可能性を考えるとDリングがいいと思いますよ」という記事です。「バックル、ラチェットは全否定」という記事ではありません。長く続くであろうバイクライフで起こる災難の可能性をどこまで想像するかは人それぞれだと思います。
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