この記事ではバイク教習のコツを解説しますが、「予習した内容よりも教官の教えを優先できる」という方のみ読み進めてください。詳しくは>>>こちらの記事を読んでみてください。
okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いた方は
という方ではないでしょうか。
一本橋は検定時に橋から落ちると試験中止になるというとてもわかりやすい課題なので、精神的プレッシャーもかかりやすくもっとも苦手な課題と感じる人も多いです。そういった意味では最難関の課題といってもいいかもしれません。
この記事ではそんな一本橋について
ということについて解説していきます。
卒業検定で一発試験中止になりたくない方のみこの先を読んでいただければと思います。
僕は普通自動二輪免許、大型二輪免許の両方を延長なしのストレートで卒業し、且つ、「免許取得をとても楽しめた成人平均身長平均体重よりそれぞれちょっと上の成人男性」です。体格に恵まれない方、苦労して免許を取得した方や女性ライダーが書いている記事のように
あたし頑張って免許取ったよ!だからあなたも諦めないで!一本橋のコツは遠くを見ることよ!
という共感するための記事を書くことができません。ただ、問題を解決するため、気持ちを切り替えるための記事は書けるかもしれないので興味がある方のみ読んで頂ければと思います。
二輪教習の課題「一本橋」とは?クリア条件など
一本橋は普通自動二輪教習では4時限目に行われる課題で正式名称「直線狭路」というものです。
バイクを極低速走行で安定して走らせることを目的としているので狭い橋の上を決められた時間以上の時間を使って走行するものです。
具体的には
という課題です。
規定の時間は取得を目指す二輪免許によって変動し、
となっています。規定時間以上の時間一本橋に乗っていてもポイントが加算されたり表彰を受けたりするわけではないので秒数を満たしたら早めに降りて構いません。秒数を満たしていても橋をきちんと降りるまでに落ちてしまうと失敗になります。
教習所によっては一本橋の先にカウントアップタイマーを設置しているところもあるよ
免許取得後は渋滞を走るときに極低速走行をするよ
バイクの一本橋がクリアできるマインド【怖い!できない!をなくす】
最初に少し気が軽くなるマインドを作っておきましょう。
それぞれ簡単に解説します。
検定では一本橋で頑張って試験中止になるより気軽に減点の方が良い【怖い!できない!をなくす】
一本橋から落ちてしまうと一発で試験中止になります。これは「信号無視」「暴走」などと同じレベルのミスとして扱われますが、規定時間に満たない場合は「ウインカー消し忘れ」と同じ「5点減点」(1秒につき)です。
卒業検定のときに
未だにたまに落ちるのよね・・・あぁ心配だわ・・・
という方は頑張って規定の時間をクリアすることを目指すよりは「イイトコ」で切り上げて減点をもらったほうがトータルで考えると良い場合もあります。
このマインドでいけば
その代わり、他の部分でうっかりミスしないように頑張る!集中!
というマインドになったり肩の力が抜けて気づいたら規定時間をクリアしていた・・・なんてことにもなったりします。
普通自動二輪までの秒数は実は減速操作なしでクリアできる【怖い!できない!をなくす】
実は普通自動二輪までの規定時間は「減速操作なし」でクリアすることができます。
つまり、半クラッチやブレーキを使わずに「1速で橋に乗ってクラッチを握らずアイドリングのまま前進」すれば7秒くらいになるということです。
なんだか急に簡単に思えてきたわ!!
この方法だと橋に乗り上げる速度調整が難しく、少々のエンストの可能性もあるのでより確実に一本橋をクリアするために半クラッチやリアブレーキを使っているにすぎません。
「本来操作せずにまっすぐ進むだけでクリアできる課題。確実にクリアするためにおまけで操作している」と考えるとなんだか怖く感じなくなってきませんか?
一本橋をクリアするコツ
それぞれ解説します。
停止線では橋に対してバイクがまっすぐになるように止まる【二輪一本橋のコツ】
一本橋に乗る前から成功失敗は決まっていると言っても過言ではありません。
一本橋に対して少しでも斜めに入ってしまうと初手からバランスを崩してしまうので、フロントタイヤを一本橋に対して直角に当てて乗る必要があります。初手でバランスを崩すと一本橋の上では崩したバランスの修正に終止してしまい、思うような結果にならないことがほとんどです。
そのためには停止線で止まった時点で車体をまっすぐにしておいたほうが良いです。3Mの間にやることは結構あるので、できること(車体をまっすぐにする)は先に終わらせておきましょう。
停止線で止まるときは一本橋の延長線上にフロントタイヤとリアタイヤが並ぶようなイメージで止まるようにしましょう。
課題が始まる前にやれることをやれば課題がうんと楽になる。
大周りで停止線に向かう【二輪一本橋のコツ】
停止線に向かう直前は何かしらの課題をこなしてから向かうので曲がりながら停止線に向かうことになります。
小さく周ろうとすると停止線に対して直角に向くことが難しくなるので使えるスペースを目一杯使って大周りで停止線に対して向かうようにしましょう。
大回りで行かないと初手で失敗するよ。
発進したらクラッチをつないでもOK【二輪一本橋のコツ】
バイクは動力がタイヤに伝わっているときに、速度が出ているときにより安定します。
一本橋に乗るときはクラッチを繋いだまま勢いよく乗りたいので半クラで発信したら3mの間に完全にクラッチレバーを離せるくらいのイメージで発進しましょう。
実際に完全に話す必要はないです。半クラでも十分動力は伝わります。
一本橋には素早く、勢いよく乗る【二輪一本橋のコツ】
一本橋に乗るときの勢いが足りないと乗り上げている最中にスロットル操作やクラッチレバーの操作が必要になります。
「段差に乗り上げる」というバランスを崩しやすいタイミングで行う操作は最小限にしたいので勢いよく乗り上げます。
また、バイクは速度が出ている方が安定するので不安定な「乗り上げ」という局面を速度によって相殺する目的もあります。
クラッチを繫いで乗り上げるのと関係しているよ。クラッチを繋げば速度はでるし、速度を出すためにはクラッチを繋ぐ必要がある。
左足はゆっくりステップに乗せてきちんとした体勢を作る【二輪一本橋のコツ】
初心者の方は急いで地面から足を離し勢いよくステップに足を乗せる方が多いです。
極低速時では勢いよく足を乗せるとバランスを崩しやすいのでゆっくり足を乗せましょう。
頭はバイクの中心から動かさない【二輪一本橋のコツ】
頭は体のパーツの中でも特に重いパーツです。
頭が前後左右に動くとバランスを崩しやすいので頭はバイクの中心から外さないようにしましょう。
シートの前の方に座る【二輪一本橋のコツ】
シートの前の方に座ると、腕を突っ張りにくくなるだけではなく、前荷重が増えてハンドルがフラフラ動いてしまうことを抑えることができます。
高速でコーナリングするときはハンドルの動きを妨げないように、立ち上がりでリアに荷重が乗りやすいようにシートの後方に座ることが多いですが、極低速時はシート前方に座ったほうがうまく行きます。
停止線の手前から始めて姿勢作りの時間をかせぐ【二輪一本橋のコツ】
一本橋は停止線ギリギリから発進しなければならない・・・というものではありません。停止線の手前から始めても問題ないのです。
助走の区間が長ければ、ステップに足を乗せたり、ニーグリップを意識しつつくるぶしグリップをする・・・と言う姿勢作りの時間を長く作ることができます。
「停止線では橋に対してバイクがまっすぐになるように止まる」という準備に支障が出ない範囲で停止線の手前から発信するのがおすすめです。
ハンドルがまっすぐの状態で橋に乗る【二輪一本橋のコツ】
前述の通り、橋に乗るときはハンドルを真っ直ぐにしないとタイヤを取られてバランスを崩してしまうので停止線から真っ直ぐ進んできてフロントタイヤが真っ直ぐに乗り上げられるようにしましょう。
操作は後輪が乗ってから【二輪一本橋のコツ】
半クラ操作やブレーキ操作は後輪が完全にリアタイヤが橋に乗ってから始めましょう。秒数のカウントはフロントタイヤが乗った時点で開始されますが、まずはバイクを橋の上に安定して乗せることに集中しましょう。
フロントブレーキは使わない。指もかけない。絶対。【二輪一本橋のコツ】
一本橋の上ではブレーキレバーは絶対に握りません。フロントブレーキは制動のための強いブレーキです。フロントブレーキをかけるとサスが縮みます。その直後沈んだサスが戻ってくる動きをするのでバランスを崩しやすくなります。
一方でリアブレーキは主に姿勢制御の目的で使われるブレーキです。
一本橋の上では必ずリアブレーキを使うようにしましょう。
ニーグリップを意識する【二輪一本橋のコツ】
バイク操作の基本的、ニーグリップは一本橋でも有効なテクニックです。
うまくニーグリップをすると人馬一体感が増し、より安定して、安心してバイクを操作することができます。
くるぶしグリップを意識する【二輪一本橋のコツ】
バイクを挟んで人馬一体感を強める方法はニーグリップだけではありません。くるぶしによるホールドもとても有効な手段です。くるぶしから絞り上げるように足全体でバイクをホールドするイメージでホールドしましょう。
バランス感覚を失いやすいので視線は遠くを見る【二輪一本橋のコツ】
バイクに乗るときはよく「遠くを見ましょう」と言われます。遠くを見ると頭をキョロキョロ動かさなくなるので無駄な重心の移動がなくなるためです。
一本橋を走るときも遠くを見て頭が動きにくい状況を作ってあげるとバランスを崩しにくくなります。
怖ければ視線を下げてもOK【二輪一本橋のコツ】
しかし、初心者の方は視線を落として橋とフロントタイヤを見てしまいがちです。
これは「ちゃんと橋の真ん中あたりを走れているのかな?」「橋から落ちないかな?」と言う恐怖心から来ています。
正直、初心者の方にとって、一本橋は恐怖でしかないので、どうしても恐怖心を克服できない方は下を見てしまってもいいと思います。遠くを見て体が固くなってしまうよりは安心してリラックスできたほうがトータル良いような気がします。
このとき「首を曲げて下を見る」のではなく、「目線だけ下に落としてこっそり下を見る」とすると教官に怒られずに済むかもしれません。
これはあくまでも恐怖心を克服できない方用です。可能であれば遠くを見るようにしましょう。
エンジンの回転数を上げてジャイロ効果を引き出す【二輪一本橋のコツ】
バイクは「高速で回転するものは安定する」と言うジャイロ効果によって安定させることができます。これはコマを自立させる原理と同じです。
高速走行中はタイヤの回転などで安定していますが、極低速時ではわざとエンジンの回転数を上げクランクシャフトを高速で回すことでバイクを安定させることができます。
つまり、半クラ状態でエンジンを多めに回して安定性を得るということです。
半クラとリアブレーキで速度をコントロールする【二輪一本橋のコツ】
バイクが不安定になるのに合わせてスロットル開度を調整しているとスロットル操作が煩雑になってしまいます。
スロットル開度は一定を保って、クラッチレバーとリアブレーキで速度をコントロールするのが良いです。
ハンドルを震わせるように左右に切ってバランスを崩してバランスを取る【二輪一本橋のコツ】
バランスを取れない方は「バイクはハンドルを切った方とは逆側に倒れる」と言う特性を利用して敢えてバランスを崩してバイクにバランスを取ってもらうと言う方法もあります。
ハンドルをブルブル震わせる感じでハンドルを揺らします。
やり方が派手なので、試す際は
親に教えてもらった方法を試してみてもいいですか?
と教官に伝えましょう。
ネットや先輩だと「教官よりそんな連中を信用するのか」と思われますが親であれば
(まぁ親御さんの言う事ならな。生まれたときからの付き合いだからな)
と、感じが悪くなりません。
ステップ荷重でバランスを取る【二輪一本橋のコツ】
ステップを強く踏むと踏ん張りが聞くのでバイクとライダーは安定します。教習所でなければステップの上に親指の付け根を置いてしまうのですが教習所ではペダルの上につま先を浮かせていなければならないのでそれができません。
そこでステップ荷重を高めたいときには「左右のペダル」を踏みます。
一本橋は1速で走るのでシフトペダルは踏みっぱなしにできます。ブレーキペダルも基本的にかけておくのです踏めますが強く踏むと速度が落ちてしまうので少々注意が必要です。
前傾姿勢で乗る【二輪一本橋のコツ】
タンクが胸につくくらい前傾するとバイクが安定します。
おそらく前傾姿勢をとることで、
という効果があるのかなと思います。苦戦していた方が完璧にできるようになるくらい効果的な裏技。
一本橋を苦戦したけど、最後の補講を担当してくれた教官からのアドバイスで、完璧に出来るように💪
— Ease-Yuko (@EaseYuko) May 7, 2022
「ガソリンタンクに胸が付くくらい前傾するとバイクが安定します」
言われた通りにしたら、それまで泣くほど苦戦したのが嘘のよう‼️#バイク教習 #バイクおばさん #一本橋
落ちるときは戻ろうと思わない【二輪一本橋のコツ】
橋から落ちてしまったら潔く橋から離れましょう。再度乗ろうとするとタイヤを取られて転倒してしまい恐怖心と一本橋の苦手意識が大きくなってしまいます。
ギリギリまで粘らずに「あ、ダメかも」と思ったら潔く離脱するようにしたほうが長期的に見て良い影響を与えるでしょう。
この方法でだめなら色々試そう
長々とコツを解説しましたが、これらをすべておこなう必要はありません。まずは
まずはこの方法を試してみてうまく行かなければこの記事の内容を足していってみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。一本橋のコツを一通り解説しました。
たくさん情報を詰みこみ過ぎても逆に難しくなるかもしれないので、どうしてもうまく行かないときに少しずつこの記事の内容を試し、ご自分にしっくり来たものを採用して特化していっていただくのがいいのかなと思います。
他の教習内容についても知りたい方は下の記事を読んでみてください。
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