okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いた方は
という方ではないでしょうか。
この記事では
ということについて解説していきます。
胸部プロテクターの効果・重要性
胸部プロテクターにはどんな効果があるの?
胸部プロテクターはその名の通り、見た目の通り、胸を守るプロテクターです。
臓器で言うと心臓と肺です。
心臓に強い衝撃が入ればそのまま止まってしまうこともありますし、肺に衝撃を受けると肺挫傷になり、最悪の場合急性呼吸困難で死に至ることもあります。
二輪死亡事故原因第2位は胸部へのダメージ
2つの需要な臓器がある胸はバイク事故の死亡原因の2位で約1/4を占めています。
引用元:警視庁
他の多くのプロテクター(脊髄、肘、肩、膝)が「命よりも事故後の生活や人生を守る」というものに対して、胸部プロテクターはヘルメットと同様「命そのものを守る」という意味合いの強いプロテクターになります。
四肢を持ってかれても命に届くことは少ないけど、頭と胸を持っていかれたら簡単に命に届くよ。
でも頭を強く打つとか、関節を打つのはイメージできるけど、正直胸を強く打つ機会ってそんなにないと思うんだけど??
バイクは構造的に胸を打ちやすい
四輪車であれば衝突時にハンドルに胸を強く打ってしまうイメージはできると思います。(実際はエアバッグが作動しますが)
バイクにまたがると胸の前には何もないので胸を強く打つイメージがつきにくいかもしれません。しかし、バイクは構造上胸を強く打ちやすいのです。
どこにぶつけるっていうのよ???
事故の衝撃でふっとばされて、地面に叩きつけられても胸を強く打ちますが、もっとも可能性が高いのは
ハンドルのバーエンドです。
胸に刺さります。
ヒェ・・・
事故のダメージは自分や衝突する相手の測度によって変わります。その衝撃は日常生活では想像もできない衝撃です。その力が22mmの棒の先端に集中して胸に当たれば簡単に穴が空きます。
また、僕も経験があるのでわかりますが、事故発生時は神様に信じられないくらい「無慈悲」に扱われます。
「奇跡的に助かる」というのは神様の意思でもなんでもなくて、ただたまたま物理法則上そうなっただけです。
ですので「奇跡的に助かる」ということは一切期待しない方がいいです。「能動的に、自分の意思で助かろうとする」ということが必要です。その方法の1つが胸部プロテクターをつけるという単純なことなのです。
胸部プロテクターはダサい、面倒くさいという時代はすでに終わっている
でも街中で胸部プロテクターをつけてる人なんてみたことないわよ。
警視庁の調査によると胸部プロテクターの着用率はわずか8.4パーセントにとどまっています。
ほらねやっぱり!あたしは常にマジョリティ側にいたいから胸部プロテクターなんてしないわ!面倒くさいし!
しかし、この調査は東京都内のみ。つまり「ツーリング先のライダーを調査したわけではなく、街乗り、移動手段としてバイクに乗っている人メインの調査」です。(中にはツーリングの行き帰りの方もいると思いますが)
街頭活動を通じて二輪車利用者から聞き取り調査なので「原付ユーザー」もこの中に含まれていると思われます。
僕の肌感で恐縮ですが、趣味としてツーリングを楽しむライダーの7割は胸部プロテクターをつけてツーリングをしています。少なくとも僕の周りのライダーは100%胸部プロテクターをつけています。
胸部プロテクターを今すぐ買うわ!初心者のあたしとしてはツーリング先で恥かきたくないからね!
それが良いと思います。正直胸部プロテクターもしていないような想像力のないライダーとは一緒に走りたくはないです。
胸部プロテクターは義務化されていませんが、1975年にヘルメットが義務化されたときもこんなライダーが多かったんだと思います。つまり
こんな感じかなと思います。
「ヘルメットがダサい/面倒」という時代がとっくに終わっているように、「胸部プロテクターがダサい/面倒だからつけない」という時代も趣味としてバイクを楽しむライダーの中ではとっくに終わっておるんじゃよ。
確かに一部の胸部プロテクターは装着が面倒なものもあるけど、それを理由に「つけない」という選択をするものではないよ。
胸部プロテクターを装着する方法、種類ごとのメリット・デメリット
どんな胸部プロテクターを使えばいいのかわからない方のために、どんな胸部プロテクターがあって、それぞれどんな特徴があるのかを簡単に解説していきます。
ちなみに種類の名称は一般的に呼ばれているものではありません。記事を書くに当たって名前が必要だったのでそれっぽく命名しただけですので予めご了承ください。
一枚物
教習所で使われている胸部プロテクターのほとんどがこのタイプかと思います。どんな服にも装着できまし、単体で使用することもできます。
左右の胸の間に隙間がないので胸の中心もしっかり守ることができますが、・装着が面倒・ゴム部分が伸びやすい・蒸れやすい・ズレやすいというデメリットがあります。
左右別体
ジャケットや上半身のプロテクターが一体になったインナープロテクターに採用されているのがこのタイプです。
左右の胸でプロテクターが分かれているので前開きで装着が楽ですが、胸の中心は少しだけ空いてしまうというデメリットがあります。
胸の中心が空くのがデメリットって言っちゃうと甲殻類になるしかないんだけどね・・・
ジャケットとの接続方法は
- プロテクターポケットに入れる
- ボタン
- ベルクロ
などがあります。ボタンの場合は同じメーカーのジャケットでないとつかないことがほとんどですが、ベルクロのものであればメーカーを気にせずに使用することができますし、ポケットに入れるタイプもサイズを気にすればメーカー違いでも使用することができます。
ジャケットとプロテクターはメーカーを合わせて適合をみて使うのがいいけどね。調べるの面倒だし。
脊髄プロテクター一体
一枚物の胸部プロテクターと脊髄プロテクターが一体になったものです。
装着は多少面倒ですが、2つのプロテクターを一度に装着できるので別々に買うよりもお得で装着の手間も減ります。
脊髄プロテクターも使いたい人にはおすすめ!
ライディングジャケット内蔵
多くのライディングジャケットには胸部プロテクターを入れられる専用のポケットがついています。ジャケットを着ればプロテクターを装備できるのでとても楽です。意外と「胸部プロテクター標準装備」というものは少なく、多くのメーカーでは「オプション扱い」になります。
正直胸部プロテクターがオプションってどうなの?って思います。ジャケットを買い替えたときはいいんですけどね。
ジャケットは前開きなので左右別体タイプを使用することになります。専用のポケットに入れる他、ボタンやベルクロでジャケットと接続するものもあります。
もっともツーリンガーにとっては一般的な胸部プロテクターの装着方法じゃの。
上半身プロテクター一体
こちらはジャケットではなく、ジャケットのプロテクターだけを着る感じです。
1枚着れば楽にほとんど最強の防御力を手に入れることができるのでとてもおすすめです。
すべてハードタイプのプロテクターだからバイク用のジャケットよりも防御力は高いよ。バイクウエアじゃないジャケットの中に着たりもできるものだよ。
詳しくは下の記事を読んでみてください。
プラスチックタイプ
ここまで紹介してきた商品はすべてプラスチックタイプです。軽量ですが通気性が悪く真夏は蒸れやすくなります。
安価でハンドルのバーエンドや鋭利なものも防いでくれます。
空気が通る孔を開けているものもあるよ
メッシュタイプ
硬い素材で強度を保ち、風通しのよいメッシュタイプの胸部プロテクターもあります。鋭利なものは通してしまいますがそんな局面はなかなかないと思うので問題ないかと思います。
特殊な素材で強度を保つ必要があるのでプラスチックよりも高価になります。
オコモトは「ハンドルさえ防げれば胸部プロテクターとして満点」って考えだよ。
瞬間硬化タイプ
通常時は柔らかく、衝撃を受けたときに硬くなる素材を使用しているタイプ。
普段は存在を感じさせないくらいつけ心地がいいですが、万が一のときはしっかり胸を守ってくれます。
特殊な素材を使う必要があるので高価で種類も少ないのがデメリットです。
僕は普段から硬い方が安心感があって好きです。
あんたは心配性なだけよ
ウレタンパッド
余裕でハンドルが貫通するソフトタイプです。擦り傷程度しか防げないので胸部プロテクターとしては0点。
正直気休めにもならないク○ソッタレプロテクターなので使用はおすすめしません。
(○の位置間違ってるけどね・・・)
胸部プロテクターを気にするときに気になるCE規格の話
プロテクターの安全性を示すCE規格というものがあります。
胸部プロテクターはEN1621-3というCE規格が設定されていて、保護能力によってレベル1とレベル2のものに分かれます。
個人的には硬いプロテクターであればCE規格の有無やレベルに関わらず使用に問題ないと思っていますが一応解説します。
胸部プロテクターのCE規格、レベル1とレベル2の違い
胸部プロテクターのレベル1とレベル2の違いです。
平均 | 最大値 | |
レベル1 | 3,059kg以下 | 4,589kg以下 |
レベル2 | 2,039kg以下 | 3,569kg以下 |
ピンと来ないわ・・・
レベル2はレベル1より1.5倍衝撃に強いってことですね!HAHAHA!詳しくは下の記事を読んでみてください。
おすすめの胸部プロテクター
保護能力や使いやすさを考えると
にメッシュタイプや瞬間高価タイプが入っているものがおすすめですが、初心者の方は普通にプラスチックのプロテクターであれば問題ないと思います。
僕もプラスチックタイプ胸部プロテクターが入っているバイクジャケットとインナープロテクターを使用しています!
夏を涼しく乗り切る胸部プロテクターの裏技
メッシュタイプ以外の胸部プロテクターを使っていて、どうしても真夏の蒸れや暑さが気になる場合はインナーと胸部プロテクターの間にメッシュのインナーベストを着るのがおすすめです。
胸とプロテクターの間に空間ができ、空気が通ることによって蒸れと暑さを解消してくれます。
もちろんメッシュジャケットと併用してくださいね!
胸部プロテクターを普段着に後付する方法
ちょっとコンビニに行くときとか、通勤通学の街乗りのときにも胸部プロテクターをつけたいけど、バイクジャケットでは乗りたくないわ。ジャケットはツーリング用にしたいの・・・
気に入っているバイクジャケットはツーリング専用で、街乗りでは着たくない方や「コンビニにバイクジャケットで入るのが嫌だ」という方に役に立つ情報を載せておきます。
通勤通学やコンビニに行くときに来ていくアウターってだいたい「バイク乗るとき用のアウター」として決まったもの、同じものを着ていませんか?
お気に入りのものを着ていくと転んだときにダメになってしまいますし、排ガスや虫で汚れてしまうのでだいたい「一軍落ち(以前は気に入ってきていたが少し傷んできたアウター)」を着ていると思います。
そんなときはそのアウターに左右別体のプロテクターをつけてしまえばあなたの悩みは解決します。
があればだいたいうまくいくと思います。
胸部プロテクターの外側(アウター側)にベルクロのオス側(ギザギザしている方)を貼り、アウターにはメス側(フカフカしている方)を貼ります。
オス側がアウターにあるとプロテクターをつけていないときにベルクロにゴミがつきやすくなるのでアウター側にはメス側をつけるのが良いです。
プラスチックの胸部プロテクターであれば軽量なのでこの方法で付けることができ、左右別体なのでファスナーやボタンの開け閉めも問題ありません。
一回作っちゃえばいいからね。毎回脱ぎ着するよりらくだよね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
胸部プロテクターについて網羅的に解説しました。
これからバイク趣味を始めようとしている方ですでに免許を取得済みの方は教習所でも使っていたでしょうし、周りの趣味ライダーのほとんどが使っているので特に抵抗なく装着ができるのかなと思います。
ただ、未だに胸部プロテクターを軽視している方もいるので、あなたがそういった方に感化されないように、また、多くの製品が溢れているのでどれにするか迷っているあなたのために少しでも役に立つ記事があればいいかなと思いこの記事を執筆しました。
ハンドルが胸を突き抜ける前にあなたがこの記事を読んでくれているのであれば執筆した甲斐があったのかなと思います。
「そんな事故に自分はあわないよ」って思ってない?今この瞬間にもそういう事故が起きているかもしれないし、あなたがそういう事故にあっていないのはたまたまなんだと思うよ。
想像力は安全運転の基本じゃ!想像力を運転だけじゃなく装備にも落とし込むのじゃ!
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