okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いた方は、
という方ではないでしょうか。バイク初心者が中古にするべきか、新車にするべきかは誰しもが悩む、昔からある問題の様に感じます。しかし、この問題の答えはシンプルですので先に結論を伝えておきます。
あなたは「新車に乗りたいからバイクに乗る」でも「中古車に乗りたいからバイクに乗りたい」でもなく「バイクに乗りたい方バイクに乗りたい」はずです。バイクを買うときに新車がいいか、中古がいいかというのは本来バイク選びに関係のないことで、
というだけです。この結論だけで「そりゃそうだ」と思って頂けた方はこの先を読む必要はありません。下の記事にお進みください。
何言ってるか全然わかんないんだけど。新車と中古車メリット・デメリットが知りたいんだが・・・
という方は続きを読んでみてください。
この記事では、
ということについて解説します。
初心者にとっての新車・中古車のメリット・デメリット一覧
先にこれから解説する内容を一覧にまとめておきます。
新車 | 中古車 | |
価格 | 高い | 安い |
カスタム | なし | 済み |
トラブル | 低い | 高い |
保証 | 長い | 短い |
購入後のメンテナンス | 不要 | 必要 |
慣らし運転 | 必要 | 不要 |
選択肢 | 少ない | 多い |
維持難易度 | 低い | 高い |
転倒時の 精神的ダメージ | めちゃ高い | かなり高い |
バイクの性能 | 小排気量は低い | 小排気量は高い |
新車・中古車それぞれの初心者にとってのメリット・デメリットを先にまとめておきます。
新車バイクのメリット
故障に起因するトラブルが少ないのがもっとも大きな新車のメリットです。トラブルの可能性がないので保証も長く、購入後の出費が少なくて済みます。
新車バイクのデメリット
フルノーマル状態や慣らし運転が必要なことは人によっては全くデメリットになりません。最も大きなデメリットは「価格が高い」かと思います。
いくらバイクへのあこがれが大きくても、実際に乗ってみると全く楽しさを感じられず全然バイクに乗らなくなるということは結構あります。あなたがバイク趣味にハマるか、継続した趣味にするかどうかが確定していない状態で価格が高い新車を買うのは少々リスキーな気がします。
思い切ったカスタムをすると新車の大きなメリット「手厚い保障」を受けられなくなることは覚えておきましょう。
中古バイクのメリット
中古バイクの最大のメリットは価格が安いということ。あなたが好きな方向性のカスタム車両が購入できればカスタム費用をかなり抑えることができます。
新車よりもトラブルが起きる可能性が高いので、発生したトラブルに付いて調べたり対処したりしやすいのでバイクの知識やメンテナンススキルが伸びやすいです。
中古バイクのデメリット
故障する可能性が高いくせに保証期間がすごく短いのが最大のデメリットです。
最大の違いは価格ね・・・。他は解釈次第でどうとでもなりそうだわ・・・
故障が多い→トラブル対処能力が着く!などと前向きに変換できるものですね。ものは考えよう、ものは言いようです 笑
新車と中古車の違いをもう少し詳しく解説
ここまでの内容でこの記事で伝えたいことはすべて伝えられたのですが、せっかくなのでもう少し深堀りして解説します。読まなくてもOKです。
価格の違い
よほど昔のレアバイクやプレミアのついている車種ではない限り、中古車の方が価格が安く新車の方が価格は高いです。
ただし、人気車種は中古バイクでも値下がりしにくいので
走行10000kmで10%程度しか安くないなら新車の方がコスパいいわ・・・
ということも考える必要はあります。
バイクは車両価格以外にも「乗り出し価格」というものがあるので、新車と中古車を比較するときは乗り出し価格の方で比較するようにしましょう。
中古バイクがラッキー?カスタムの違い
新車のバイクをカスタムする場合は当然自費で行わなければいけませんが、自分の趣味趣向にマッチしたカスタムを施された中古バイクはカスタム費用は前オーナー持ちということになります。
一般的にカスタムパーツは中古車の価格には関係しません。むしろノーマルの方が人気で価格が高かったりするので、自分に合ったカスタム中古車を安く手に入れられる可能性があります。
バイクを売るときは社外パーツをノーマルに戻して、社外パーツはオークションで売るのがもっとも良いよ。バイク買い取り業者にとってカスタムパーツは無価値だからね。
派手にカスタムされたものではなくても「エンジンガード」「アクスルスライダー」など、多くの方が「安心のためにとりあえずつける」というパーツも買ったら数万円するのでそれらがついているだけで数万円得ということになります。
僕のバイクにもアクスルスライダーが最初からついていました。前のオーナーさん有難う。エンジンスライダーは自分で付けました。
トラブルの可能性が少ないのは新車バイク
中古車の方が諸々のトラブルが起きやすいです。すでに誰かが乗ったものなので使い方やメンテナンスのサボり具合によっては平気でトラブルがでます。
エンジンが止まった、スピードメーターが動かない、ウインカーがつかない・・・想定されるトラブルはほとんど無限です。
新車であればほとんど工場出荷状態で乗るのでメーカーの設計ミスなどによるトラブル以外はほとんど起こりません。
保証が厚いのは断然新車バイク
前述の通り、中古バイクはトラブルが起きる可能性が高いので保証期間が短く(短いと1ヶ月or1000km)、新車はトラブルの可能性が低いので保証期間が長く多くの場合2年間のメーカー保証が付きます。
保証と言っても「一切のメンテナンス、修理をメーカーが行う」というものではなく、「オーナーに瑕疵がなく、メーカー(中古車の場合販売業者)に責任がある修理はメーカーが行う」というニュアンスのものなので、
という場合は保証対象外になります。
購入後のメンテナンスは新車が安心
先述の鳥、新車の場合は機械としてのバイクを「0」から動かし始めるのでトラブルは少ないです。一方で中古バイクは既に「0」ではないもの、知らない誰かが「12」くらいまで動かしたものを「13」から動かし始めるので、トラブルや必要なメンテナンスが出てくる可能性は高くなります。
想定外のメンテナンスが必要になれば想定外の出費が必要になります。
整備手帳があったとしても「12」までなにがあったか細かいことは前のオーナーさんにしかわかりませんからね!
なんで12なの?
適当!!たとえ話!
ズボラな人にはラッキー?慣らし運転済みの中古バイク
一般的に新車は3000km走行時まで金属パーツのアタリを出すために回転数を抑えて運転をする「慣らし運転」が必要だと言われています。新車は買ってすぐに思い通りエンジンを回してはいけないのです。
買ってすぐにエンジンを回せないのはストレスになりそう・・・
最近は慣らし運転不要論も聞かれるがの・・・長い付き合いをしたいならやっておいて損はないわの。
新車で購入した場合は自分で慣らし運転をしなければなりませんが、中古の場合は前オーナーが慣らし運転を終わらせてくれています。
とはいえ前オーナーがきちんと慣らし運転をしたかどうかは前オーナーにしかわかりませんが・・・
18000km走ってるバイク買ったときにひどいこと言ってたよね・・・
「18000kmか!!ちょうど慣らし終わったころですわね!」と言ったらバイク屋さんウケてました!ポジティブシンキング大事です。
選択肢は中古バイクが圧倒
現行のバイクしか手に入らない新車に対して、中古車は現行以外のバイク、昔のバイクも手に入れることができます。
マネー
僕は新車しか買わない主義なの
と考えてしまうと一気に選択肢が狭くなるので新車か中古車かにはとらわれずにバイク選びをした方が良いと思います。
維持の難易度は新車バイクが安心
古いバイクだと「交換用のパーツが手に入らない」ということになる可能性があります。そういった場合はヤフオクなどに張り付いて中古のパーツが出るまでネットに張り付きになったりすることもあります。
販売終了後10年はメーカーに部品供給義務があるので、新車の場合は買った瞬間にバイクが販売終了になってもパーツ欠品に怯えることなく向こう10年は安心して乗ることができます。
僕はすでにメーカーが倒産している15年前のバイクに乗っていますが、なんとかなるもんですけどね。
転倒時の精神的ダメージは中古車の方が少ない?
シンプルに新車をコカすと超絶ショックです。とはいえ中古でもかなりショックです。
初心者の内は立ちゴケの可能性もあると思うので「初心者は中古にしておけ」と言われるのも一理あります。
バイクの性能は中古の方が高い傾向あり
大排気量のバイクは最新のものの方が高性能ですが、比較的小さな排気量(~400cc)のバイクは過剰な排ガス規制によって現行のバイクより昔の中古バイクの方が性能が高いという逆転現象が起きています。
世界に誇る日本の4大バイクメーカーを抑えつけるひどい規制、どうにかなんないもんかね・・・
特にバブル期に作られたようなバイクは今では考えられない豪華絢爛な構成のものも多いです。
400ccまでのバイクを検討していてスペックにこだわる方は際はその辺りも少し考慮するのがいいかもしれません。
バブル
アルミフレーム!V4エンジン!クオーターマルチ!
新車・中古の選択にバイク歴やバイク初心者であるかどうかは関係ない
ここから記事冒頭でお伝えした、
の解説に鳴ります。
初心者はメンテナンスができないから新車にしておけ
初心者は転倒するから中古にしておけ
などと言う「初心者は新車/中古がおすすめ」という考え方がありますが、新車か中古かを選ぶのにバイク歴は関係ありません。
例えば、バイク初心者のあなたが購入した中古バイクのエンジンがツーリング先でかからなくなったらどうするでしょうか?バイク屋さんに連絡して引き取り気に来てもらって修理に出しますよね。
ではベテランのバイク乗りの中古バイクのエンジンがツーリング先でかからなくなったらどうすると思いますか?リュックいっぱいの工具をツーリングに持っていくようなライダーさん以外はバイク屋さんに連絡して引き取り気に来てもらって修理に出します。
(そもそもツーリングにたくさんの工具を持っていく人ってベテランじゃないと思うけどな。)
新車だろうが中古だろうが、初心者だろうがベテランだろうが、バイクにトラブルが起きたらやることは一緒なんです。
バイクで転倒すれば初心者、ベテランに関わらずバイクにもライダーの心にも傷がつきますし、新車でも中古車でも修理が必要です。
「新車/中古のどちらがいいか」ということを決めるのに「バイク歴」という要素は一切関係ないです。
ですので、「初心者だから新車/中古がおすすめ」ではなく、
ということになります。
伝わってますかね?伝われ!!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
初心者だからどうこうではなく、そのバイクが新車で購入できるか、その資金は十分かということでのみ判断すれば良いものだと僕は思います。
本当は新車で買いたいけど、資金がないから中古を選ばざるを得ない・・・
という方は「中古車で起きるかもしれないトラブル・デメリットはライダーとして成長できる経験値になる」と前向きに考えて素敵な中古車を選ぶようにしましょう。
ちなみに僕が乗りたいと思うバイクは生産中止だったり、20年前のバイクだったり、メーカーが潰れていたりする古いものばかりなので中古バイクがメインです。おかげで(?)色んなトラブルを乗り越えてきましたよ 笑
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