okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いた方は
という方ではないでしょうか。
この記事は
という結論に向かって進んでいきます。
バイク、原付タイヤのタイヤ空気圧管理が必要な理由
二輪車のタイヤを正面から見ると、四輪車のそれと比べて丸みを帯びていることがわかります。
四輪車はハンドルを切って曲がる乗り物なのに対して、二輪車はバイクを傾けて曲がるのでこのようなタイヤの形状になっています。
この2つのタイヤの地面との接地面積を考えてみると、二輪車のそれは四輪と比べてとても狭いだろうと想像できますよね。
タイヤ1つ辺りの 設置面積 | 接地面積の 合計 | |
四輪 | はがき1枚分 | はがき4枚分 |
二輪 | はがき1/4枚分 | はがき1/2枚分 |
上の表はざっくりした例えですが、二輪車の場合は四輪車の1/8の設置面積に自分の命を預けていることになります。
この面積を大きく左右するのが「タイヤの空気圧」です。
タイヤの空気圧は「乗り心地」「燃費「事故・故障発生の可能性」にも大きく関わってきます。
バイク、原付の空気圧で変わること
空気圧がバイクに与える影響は下記の通りです。
低い | 高い | |
グリップ感 | 良くなる | 悪くなる |
燃費 | 悪くなる | 良くなる |
取り回し | 重くなる | 楽になる |
アマリング | 消えやすくなる | 消しづらい |
タイヤの寿命 | 短くなる | 長くなる |
乗り味 | ぼやける | はっきりする |
制動距離 | 短くなる | 長くなる |
偏摩耗 | しやすい | しにくい |
詳しくは別記事で解説しています。深く知りたい方は知識として読んでみてください。
バイク、原付の空気圧はいくつ?目安は?どれくらい入れればいい?
原付に限って言えばだいたいの目安としては
kgf/cm | 前輪 | 後輪 |
50cc クラス | 1.25 ~ 1.75 | 1.75 ~ 2.00 |
125cc クラス | 1.75 | 2.25 |
が多いようです。バイクの場合は車種によって大きく変わるので記載しません。
「こんなのが多い」というだけでこの表に合わせて空気圧を入れてはいかんぞい
「だいたいの目安」で空気圧管理をしていては安全とは言えませんし、125ccを超えるバイクの場合は車種によって適切な空気圧は大きく変わってきます。
どれくらいが適切な空気圧かということはバイクメーカーが細かい数字でアナウンスしてくれています。それが「指定空気圧」です。
指定空気圧とは?タイヤ交換をしたら空気圧は変える?
指定空気圧とは、バイクメーカーが車種ごとにアナウンスしている適切な空気圧のことです。
指定空気圧はだいたい「チェーンカバーに貼ってあるシール」に表示されています。ベルト駆動のスクーターの場合は、乗車したときの足元の周りにシールが貼ってあることが多いです。
自分のバイクを見渡してもそれらが見つからなかった場合は
で検索をすれば簡単に指定空気圧を知ることができます。
指定空気圧はタイヤが冷えている状態、つまり「冷間温度」で示されています。走行直後は路面との摩擦でタイヤは温まり、タイヤ内の空気は膨張しています。
空気圧管理をするときは必ずタイヤが冷えている状態で行いましょう。
タイヤ交換をしたら指定空気圧は変わる?
指定空気圧は「車種ごと」に指定されているので、タイヤの銘柄を変えても指定空気圧は変わりません。
ただし、サーキット用のタイヤはタイヤの銘柄ごとにタイヤメーカーが適切な空気圧をアナウンスしています。サーキットを走る方はタイヤの銘柄を変えるたびに空気圧を変える必要があります。
バイク、原付の空気圧の単位
空気圧を示す単位でよく使われるのもは
単位 | 読み | 特徴 |
kPa | キロパスカル | 国際単位 |
kgf/cm2 | キログラムフォース パー 平方メートル | 日本ではkPaより主流だった 現在はkPaと併記されることが多い |
bar | バール | ヨーロッパでよく使われる |
PSI | ピーエスアイ | アメリカでよく使われる |
という4つの単位がありますが、バイクや原付の空気圧を表すほとんどの場合は「kPa」か「kgf/cm2」で表されます。
バイク、原付の空気圧をする場所、管理する方法
空気圧管理は
で行うことができます。
先述の通り、バイクや原付の空気圧を表すほとんどの場合は「kPa」か「kgf/cm2」で表されますので、バイクショップやガソリンスタンドで
前輪2.0、後輪2.5にしてください
と言えば
前輪2.0(kgf/cm2)、後輪2.5(kgf/cm2)ですね!
と理解してくれます。単位を付ける必要はありません。kPaの場合も同じです。
前輪200、後輪250にしてください
と言えば
前輪200(kPa)、後輪250(kPa)ですね!
と理解してくれます。
ガソリンスタンドでは空気入れを借りて自分で入れる場合も多いです。
自宅に空気入れやエアコンプレッサーがあれば自宅で空気圧管理を行うこともできます。
バイク、原付の空気の入れ方、注意点
特にガソリンスタンドにある空気入れは四輪車用なので、バイクや原付に使うとホイールやブレーキディスクに干渉して物凄く使いづらいです。
無理やり入れるとエアバルブを傷つけてしまったり、設定した空気圧に調整できなかったりするので注意が必要です。
これを解消するにはL字のエクステンションエアバルブを使うのがおすすめです。
常にシート下などの収納スペースに入れておけば思い立ったときに快適に空気圧管理を行うことができます。
昔バイクのカウルの内側にテープで貼り付けていました
よほど特殊な車両ではない限り差込口は米式バルブなので適合します。
先述しましたが、空気を入れるときはタイヤが冷えている状態で入れるようにしましょう。
ガソリンスタンドで空気圧管理をしな方がいい
指定空気圧はタイヤが冷えている状態での圧力を指しています。
走行直後は路面との摩擦でタイヤが温まっている状態なので圧力が高めになっています。
バイクショップで他のメンテナンスのついでに空気圧をみてもらうときは、他の作業が済んでから、タイヤが十分に冷えてから空気圧をみてくれますが、ガソリンスタンドではそうもいきません。
ガソリンスタンドで測る空気圧は完全に「温間温度」なので正確な空気圧は測れません。
バイク、原付の空気圧管理の頻度
バイクに乗らなくてもタイヤの空気圧は徐々に抜けていきます。
1カ月で5~10%抜けると言われているので、1カ月に一度は空気圧を補充しましょう。
長期間乗らない場合はタイヤの変形を防ぐため、保管期間は空気圧を高めに設定し、月に1回バイクを移動させてタイヤの接地面をずらしてあげましょう。
詳しくは下の詳細記事で解説しています。
久しぶりにバイクに乗る前に空気圧をチェックして快適に乗り始めましょう。
原付、バイク空気入れのおすすめ
空気圧管理は自宅で行うのがもっともおすすめです。
数千円で購入できるエアコンプレッサーがあれば末永く空気圧管理を簡単に行うことができます。
自宅であれば冷間時に行うことができますし、「メンテナンスしてる感」がでるのがとてもいいです。
僕が使っているものはこの空気入れですが他にもおすすめがあるので別記事にまとめておきます。
原付、バイクタイヤに窒素を入れるメリットデメリット
窒素は空気よりも水分が少なく、分子が大きいので膨張率が低く窒素が抜けにくいというメリットがありますが、入れられる場所が限られている上、有料なのであまりお勧めしません。
コスト的にも長い目でみればエアコンプレッサーを使って自宅で空気を入れた方が安く済みます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
バイク、原付の空気圧管理に関して網羅的に解説しました。
初心者の方にもわかるように全体的に書いたので少々ぼやけてしまった感は否めませんが、それぞれの詳細記事を読んで頂いて補完してもらえればと思います。
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