okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いた方は、
という方ではないでしょうか。この記事では、
という新車、中古それぞれの保証内容や保証期間について網羅的に解説していくものです。特に保証期間が短い中古車の保証期間の過ごし方は上手に過ごさないと損をしてしまうので、損をしたくない方は是非読んでいってみてください。
新車バイクの保証
新車のバイクは工場出荷状態というとてもわかりやすい状態なので期間が長いのが特徴です。それぞれ詳しく解説します。
新車バイクの保証期間
- Q新車バイクの保証期間はどれくらいですか?
- A
3年が一般的です。有料で延長も可能です。
新車バイクの保証期間は2年のメーカー保証がつきます。ディーラーで購入した場合はそれに+1年のディーラー保証、販売店で購入した場合も+1年の販売店保証が加えられて3年保証になることが一般的です。
3年の保証が終わっても、有料で保証期間を延長することもできます。
新車バイクの保証は「期間」にのみ依存するのが特徴です。期間内であれば何km乗っても保証が短くなったりしません。
保証期間のの延長は1年1万数千円くらいだよ。
新車バイクの保証内容
- Q新車バイクの保証内容を教えて下さい。
- A
定期点検を受けているバイクで、メーカーに瑕疵がある場合の消耗品以外の不具合は保証対象です。
新車の保証内容は各メーカーで細かくアナウンスされています。例えば、
- シリンダーヘッド
- クランクシャフト
- インジェクター
- ワイヤーハ-ネス
- ステアリングステム
などの不具合です。メーカーの意図を意訳すると、
という感じになります。これ以外の不具合は保証の対象外と考えて良いでしょう。例えば、
これらの修理は「メーカーに瑕疵がない、責任がない」のでメーカー保証や販売店保証は受けられません。
「改造した状態」とは例えば、マフラーを交換した車両のエンジントラブルなどを指します。
仮にエンジントラブルの原因がマフラーの交換ではなかったとしても保証対象外になるよ。
定期点検を受けないとメーカー保証対象外になってしまうので定期点検は必ず受けましょう。
新車購入時に定期点検を無料で受けられる権利を貰えるので自己負担なしで定期点検を受けることができます。
メーカー保証は意外と範囲が狭いよ。メーカー出荷時でそんな不具合が出ることは滅多にないからね。
保証対象外の「消耗品」はどんなものがあるのか知りたい方は下の詳細記事を読んでみてください。
新車購入後1カ月で台風による増水でバイクが水没してしまった友人がいますが、当然新車保証は使えませんでした。しかしその方は任意保険の「車両保険」に加入していたのですぐに新車を納車してもらっていました。
川沿いにお住いの方や水害の多い地域にお住いの方は車両保険に加入しておくことをおすすめします。もちろん中古車にもかけられます。詳しくは下の詳細記事を読んでみてください。
新車バイク、保証期間の過ごし方
- Q新車バイクの保証期間中はどんなことをすればいいですか?
- A
保証期間のことは忘れてバイクライフを楽しみましょう。
新車バイクの保証期間はとても長いので特に何も気にすることなくバイクに乗ればOKです。
何年後かに気がついたら、
そーいえば保証期間終わってるなー。結局何も不具合なかったなー。
となるでしょう。万一不具合が発生したらその都度ショップに連絡すればよいです。
中古車だとこんな悠長なこと言ってらんないんだよね・・・
レッドバロンなど中古バイクの保証
中古バイクは前オーナーの走り方や保管方法などで状態が大きく変わるため、正確な状態の把握が不可能になっているので保証は薄くなります。特に保証期間は主に年式と走行距離に応じて短くなります。それぞれを詳しく解説します。
中古バイク保証期間【レッドバロンの場合】
- Q中古バイクの保証期間はどれくらいですか?
- A
車体によって変わります。
中古のバイクはメーカー保証を受けられないので販売店が独自につける保証が付帯してきます。
保証期間は車体の状態(主に走行距離)によって車体ごとに設定されるので期間は様々ですが、
走行距離 | 保証期間相場 |
~1000km | 6か月or6000km |
~5000km | 6か月or6000km/3カ月or3000km |
~10000km | 3カ月or3000km/1ヶ月or1000km |
10000km~ | 1ヶ月or1000km |
くらいの保証期間が一般的です。
「6か月or6000km」というのは「購入から6か月経過するか、6000km走行するか、どちらかに到達するまでが保証期間」ということです。
「両方満たしたときまで」ではありません。片方を満たしたら保証期間終了です。
つまり、バイク購入後、1度もバイクに乗らずに6か月経過しても保証期間は終わりますし、納車された直後に6000kmツーリングに出発したら、1週間後そのツーリングから帰ってきたときには保証期間は終わっているということです。
バイク買ったらとりあえずツーリング行くでしょ。乗りまくるでしょ。
買ってから少し乗って放置に入る人も結構いるらしいですよ。「バイク楽しい自己演出」するよりは健全ですけどね・・・
新車購入後2年経過していないバイクの場合はメーカー保証継承という形でメーカー保証を受けることができます。ただし、定期点検をきちんと受けていなかったり、社外品の取り付けがない場合に限ります。年式が新しい中古バイクを購入する際は必ず「メーカー保証継承ができるかどうか」を確認しましょう。
保証内容【レッドバロンの場合】
- Q中古バイクの保証内容を教えて下さい。
- A
普通に乗っていて発生した不具合は保証内容に含まれることが多いです。
中古バイクの保証内容はショップによって多少変わってきますが、共通していることは
が対象外ということです。
では「どこまで保証してくれるのか?」ということが気になりますが、「このパーツとこのパーツ、あのパーツをこういう使い方をしなければ保証対象になる」などと考えず、
と考えておき、不具合が生じたらショップに報告するのが最も良いです。参考までに直近の4台のバイクをレッドバロンで購入している僕が初期不良で対応してもらったものを紹介しておきます
錆やカビは買う前に確認しておけよという感じですが、対応してくれました。
他はこちらに瑕疵がないものなのでお願いしたら対応してくれました。スタッドボルト破損は「折れたボルトが取れなかったらエンジン載せ替えするかもです。保証だから対応しますよ。」と言ってくれました。
安心させるために言ってくれたんでしょうが実際安心しましたね
レッドバロンなどの中古バイク保証期間の過ごし方
- Q中古バイクの保証期間はどうやって過ごすべきですか?
- A
一週間に250kmはバイクで走るべきです。
中古バイクは新車バイクと比べて保証期間が短いのでたくさんバイクに乗って試走しましょう。
特に期間が過ぎる前に距離は必ず消化しましょう。バイクはある程度距離を走らないと不具合が見つかりにくいものです。
1カ月に1000kmの乗れないわよ・・・
と思うかもしれませんが、
保証期間相場 |
6か月or6000km |
3カ月or3000km |
1ヶ月or1000km |
という保証期間はどれも一週間に250km走れば消化できる距離です。
一週間に250kmなんて走れないわよ・・・
と思うかもしれませんが、バイクにハマった方であれば250kmのツーリングなんてショートツーリングの部類に入ります。休日のどちらか走りに行って、平日の時間が空いた時に近所を練習がてら走っていれば楽に走ることができる距離です。
冬に買って、雪が降って全然乗らなかった・・・なんてことにならないようにしましょう・・・
保証期間中、お店への不具合の伝え方
- Q不具合は都度ショップに伝えるべきですか?
- A
よほど重大な問題ではない限り僕はまとめて伝えるようにしています。
特にバイク初心者の方はバイクに関する知識がないので「ショップへの不具合の伝え方」で苦労することがあるかと思います。僕が行っている保証期間内の不具合の伝え方を解説しておきます。
不具合を貯める
走行や安全に問題のない不具合であれば、保証期間満了直前までお店には伝えません。他にも不具合が発生するかもしれないのでなるべく不具合を貯めておきます。
結構忘れちゃうので発生のたびに日付、時刻、天気、症状をメモして起きましょう。原因特定のヒントになったりします。
保証期間終了ギリギリでショップに伝える
保証期間が終わる直前にショップに電話してまとめて不具合を伝えます。一度バイクショップに預けて対応してもらうことになるでしょう。そこで初めて「保証で対応できる/できない」という話もします。
保証期間を過ぎても「実はあれもこれも」という話はしないようにしよう。ダサイよ。
再現できない不具合の対処方法
- Qショップに見てもらったら異常がありませんでした・・・
- A
不具合がショップで再現しないのはあるあるです。建設的な交渉をしましょう。
バイクはバイクショップに持ち込むだけでだいたいの不具合は起こらなくなります。こういった現象をマーフィーの法則と呼びますが、この法則が発動してしまった場合、つまり「不具合は出たんだけど、実際にバイクショップに持って行ったら不具合が発生しなかったので確認できなかった」という場合は、
不具合がでたのは間違いないので、保証期間が過ぎても「保証期間に申告があった」ということで次回不具合がでたときに対応してもらうことはできますか?
と聞きましょう。もしも、
ダメっすねー今不具合でていないんでダメっすねー
と言われたら、
では、今すぐにオーバーホールするなり、パーツ全とっかえするなりして対応してください。乗ってるときに不具合が出たのは間違いないので。今なら保証期間内だからそれが当然ですよね!HAHAHA!
と言って問題ありません。
こう言えばバイクショップさんは「この不具合に限ってはだけは1年以内ならいいよ」とか「じゃあ次に不具合がでたらね」などとちょうどいい着地地点に着陸せざるを得なくなります。
中古バイクは不具合が出て当たり前
- Q中古バイクにすぐ不具合がでました。許せません。
- A
それが普通だと思ってください。嫌なら新車に買い替えてください。
バイク買ってすぐにエンジンがかからなくなったじゃねーか!ちゃんと整備とか試走してから売れや!
と怒る方もいますが、中古車は不具合が出て当然です。
新車であれば「(メーカーのミス以外は)全く不具合がない状態」から乗り始めることができますが、中古バイクの場合は「(歴代のオーナーしか知らない不具合はあるかもしれないが、バイクショップで一般的な整備、確認を行って)多分不具合がない状態」から乗り始めることになります。
以前のオーナーがどんな使い方をしていたのか、エンジンに負担のかかるカスタムをしていたのか、事故を起こして修理をせずにだましだまし乗っていたのか・・・ということは前のオーナーにしかわかりません。
ワンオーナーではなく、たくさんのオーナーに乗られてきたバイクであれば、そのバイクがどんな状態なのかを理解している人は1人もいません。
バイクショップでの整備は「バイクに乗ることができる状態にする」のが目的であって、バイクをバラして、数百点に及ぶ部品すべてに不具合がないか調べているわけではありません。
そんなことしてたら新車より高くなってしまうぞい
「ちゃんと試走してからバイクを納車しろ」という方は、
うちはきちんと試走してからのお渡しになるので、納車時は契約時よりも走行距離が6000km増えています。試走にお時間を頂きますので納車は6か月後です。こちらで試走するので保証期間はありません。念の為すべてのパーツをバラして確認しているので価格は新車価格の3倍になります。
というバイクショップからバイクを買いたいのでしょうか?試走するのは我々ユーザーという感覚でいると、不具合が出ても頭にこないのです。
曖昧な理由をつけたり、筋違いなことを言われて時に初めて、
最初の話と違うじゃねーか!
と頭にくるものです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
バイクの保証期間や内容について網羅的に解説しました。特に中古バイクは「保証期間を終えて、対応が済んだらようやく納車完了」くらいの気持ちでいた方がいいです。保証期間中にすべての不具合を洗い出せるようにツーリングに勤しみましょう。
そういう意味では「現状渡し」や「保証なし」のバイクは避けた方が無難ですね。車体価格は安くても多くの費用がかかってしまうでしょう。
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