okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いたあなたは、
という方ではないでしょうか。1日のほとんどの時間をバイクの上で過ごすツーリングとは違って、通勤通学、街での移動手段としてバイクに乗るときにバイク用の靴を履くのは面倒ですよね。
それらの安全性や操作性が高いのは理解していますが、会社や学校、出先でバイク用の靴で動きたくないものです。
そんなあなたのために、この記事では、
ということについて解説していきます。
バイクにスニーカーは危ない理由
バイクにスニーカーは危ないの?
という疑問に先にお答えします。結論から言うと危ないです。
ということが理由になります。
バイクで転倒したときに特に怪我を負いやすいのが出っ張っている外くるぶし。骨折をしたり、肉がえぐれても時間をかければ再生しますが、くるぶしは関節なので一生元通りにはならず、日常生活に支障をきたす(車いすor松葉杖)可能性が非常に高いのです。
また、靴紐がステップやペダルにひっかかって立ちゴケしてしまうリスク、ほどけた紐がドライブチェーンに巻き込まれててしまうリスク、転倒時に甲側の紐にペダルなどが入り込んで足首が取れてしまうリスクがあるのでバイクにスニーカーで乗るのは危険なのです。
そんなこと滅多に起きないでしょ!
と思っている方はバイクの危険性の認識を改めたほうが良いです。「滅多に起きないこと」で1日1.4人以上のライダーが亡くなっています。
普通のスニーカーとバイク用スニーカーの違い
バイク用のスニーカーもあるけど普通のスニーカーと何が違うの?
という疑問にお答えします。
バイク用スニーカー・ライディングスニーカーには、
という特徴を持っています。もちろんすべてのバイク用スニーカーがこれら全ての機能を有しているわけではありません。中にはローカットスニーカーに紐をまとめるベルクロを取り付けているだけのものや、靴紐をバイク側(ステップにひっかかる側)でまとめる危険の本質を理解していないものもあります。危険の本質を理解していない人がデザインしたものは見た目だけの対策で、そういった危険に対する対策は行われていないものも存在します。
バイク用品にはこのような「お前さぁ・・・(呆)」というデザインや機能がついているものが多いので、用品を購入する際は「この機能が目的を果たせているか」ということを考える癖をつけた方がいいです。
何が言いたいのかというと、バイク用のライディングスニーカーの特徴をナイキ・VANS・コンバースなど身近なスニーカーに落とし込めばそういった粗悪なバイク用スニーカーよりも安全に運用できるということです。
ナイキ・コンバース・VANSなどのスニーカーをバイク仕様にする方法
スニーカーをバイク使用にする具体的な方法を紹介します。
これら全てのことをしなければならないわけではなく、あなたが「これで十分」と思えるもののみ採用してもらえればいいのかなと思います。それぞれ簡単に解説します。
ハイカットスニーカーを選ぶ
くるぶしを守るためにハイカットスニーカーを履きましょう。ローカットは論外。なるべく生地の厚いものの方が防御力高くなります。
靴紐を二重に結ぶ
靴紐がほどけない加工をします。「結び目を接着剤で固める」という強硬策を採用している方もいますが、蝶々結びをした輪っか同士を一回結べば紐はほどけません。
脱ぎ履きのときに足を入れづらければ伸び縮みする靴紐に交換するのも良いと思います。僕は全てのスニーカーに伸びる靴紐を使っています。超楽になります。
靴紐はベロの中に入れるようにする
結んだ紐の輪っかがステップやペダルにひっかからないように、余った靴紐はベロの中(履き口の中)にねじ込みましょう。
靴紐をコットン製に交換する
ひっかかりが心配な方はすぐに切れてくれる靴紐をコットン製に交換しておくと安心感は増します。
後付のシフトパッドを取り付ける
シフト操作によってスニーカーが傷まないように後付のシフトパッドをスニーカーに取り付けましょう。シフト操作に変に力が入っている方は結構すぐに穴が空いてしまったりするようです。
シフトペダルにシフトパッドを取り付ける
いちいちスニーカー側にシフトパッドをつけるのが面倒な方は、シフトペダル側につける方法もあります。ただし、バイク下部に取り付けるものなので汚れを拾いやすく、スニーカーが早めに汚れます。使用の際はコマメに洗ってあげるようにしましょう。
Shoe Gooでシフトパッドを作る
いちいちスニーカーにつけるのも嫌!ペダルカバーを洗うのも嫌!
という方はShoe Gooでシフトパッドを自作するのも一つの方法です。スケボーをやっている方であれば抵抗なくイケるかと思います。
防げないスニーカーでバイクに乗ることのデメリット
スニーカーに限った話ではないのですが、バイクを正しくニーグリップすると「ヒールグリップ」も行うことになり、かかとが車体とこすれて汚れたり穴が空いたりします。これはバイクにきちんと乗れていない人には起こらない現象なので、
スニーカーはだめになったけど、バイクに乗れてるってことだから良しとするか・・・
と前向きに考えましょう。とはいえ街乗りの移動程度では穴が開くまではいかないと思います。
バイクに使えるナイキのスニーカー
正直ハイカットスニーカーであればどんなものでもバイクに使うことはできますが、なんとなく良さそうなナイキのものを紹介していきます。
NIKE AIR JORDAN 1 High Moto ナイキ エアジョーダン 1 ハイ モト
シカゴ・ブルズに入団するときに「バイクには乗らない」という契約を交わしているマイケル・ジョーダン。入団後もこっそり乗っていたそうです。引退後はバイクチームを立ち上げて監督もしています。もちろん本人もバリバリのライダー。そんなご縁でナイキからバイク用のエア・ジョーダンがでています。紐がないのがナイッシュー!!
[ナイキ] ジョーダン 4 AIR JORDAN 4 RETRO MOTORSPORT
ジョーダンのバイクチーム用に作られたのがAIR JORDAN 4 RETRO MOTORSPORT。めちゃくちゃレアで超マニアックな1足。何かの間違いで手に入ってもバイクには使わず、飾っておくことをおすすめします。
ナイキ AIR JORDAN RETRO HIGH
前述の2つはおそらく手に入ることはないので、ナイキのハイカットスニーカーのド定番ジョーダン1を紹介しておきます。フラットなソールはステップ上での足の動きを妨げず、厚いハイカットでくるぶしもしっかりサポート。ブラックカラーは汚れを目立たなくしてくれます。
[ナイキ] NIKE BLAZER MID
NBAチーム、ブレイザーズに由来するBLAZERはシンプルなデザインでどんなスタイルにも合わせやすいのが特徴。レトロなデザインナのでクラシックタイプにもOK。
ナイキ AIR FORCE 1 MID
こちらもド定番のハイカットモデルAIRFORCE 1。記事内容的にブラックをおすすめしなければならない立場ですが、エアフォース・ワンはやっぱり真っ白がいいかな…。
エアフォース・ワンを履くためにスクーターに乗り換えましょう。
バイクに使えるコンバースのスニーカー
正直、生地が薄いコンバースはバイク用スニーカーとしてはあまりおすすめできませんが、スニーカーを語る上でコンバースを除外するのは何か違うな…というふわっとした理由でコンバースも紹介します。だってあなた、コンバースでバイクに乗りたいんでしょ!うむうむ!
[コンバース] スニーカー オールスター MN ゴールドジップ HI
定番のオールスター。色違いで複数持ちの方も多いのではないでしょうか。コレクションの1つにサイドジップがあるものを追加すればバイク用として使用できます。
サイドジップがあればいちいち靴紐を締め直す必要がないので、すぐにライディングにピッタリのフィット感で走り出すことができます。スニーカー感覚でバイクにサッと乗れますね。
転倒時はくるぶしの代わりにジッパーの取っ手が削れてくれるかも?厚手の靴下を履いてくるぶしをジッパーから守れば防御力は意外と高いかも?
コンバース ジャックパーセル
つま先のデザインから「ヒゲ」「スマイル」と呼ばれるジャックパーセルは履いていても見ていてもハッピースマイルになれるピースフルな一足。ヒゲ部分に蛍光テープを貼れば視認性アップ!でもダサくなるから貼らない!
[コンバース] スニーカー XL シェブロンスター MX MID
シェブロンアンドスターは1975年に誕生した代表的なアイコン。様々な競技用シューズがでていて、バスケットシューズもあります。足首をしっかりサポートする厚い生地はバイク向き。
紐を抑えるベルトはシフトパッドにもなりそうな雰囲気?そこをピンポイントで使うのは中々に難しいのでシフトパッドを付けましょう。
バイクに使えるVANSのスニーカー
元々はサーファー向けのデッキシューズを製造していたバンズ。サーフィンからスケボーにブームが移ったことでバンズもストリートブランドとしてブームになっていきました。先述のShoe Gooを最も躊躇なく使えるブランドですね。
SK8-HI(スケートハイ)
「スケハイ」「ハイトップ」の愛称で親しまれるSK8-HI。カリフォルニアのスケーターから絶大な人気があったバンズですが、当時はローカットモデルしかラインナップがなかったので、スケーターの足首を守るためにハイカットモデルが出されました。それが1978年発売のスケハイ。しっかりとしたハイカットデザインはライダーのくるぶしも守ってもらえそう。
バンズ(VANS) ベーシック ハーフキャブ スニーカー
「くるぶし守れんのかい!どーなんだい!」という微妙なラインですがギリイケるでしょう。ハーフキャブは紐穴が7つと多目に作っているので足とのフィット感が良い感じ。とはいえサイドジップなどはないので、長時間バイクに乗るときや、出先での歩きやすさを優先したい方におすすめかも。生地がスウェードなので汚れには要注意ですが・・・。
バイクに使えるアディダスのスニーカー
スニーカーを紹介する生地でアディダスを外すわけにはいかないですよね。ナイキは細くて厳しい!でもアディダスなら平気!という方も多いのではないでしょうか。
アディダス(adidas) アディフープス ミッド2.0
アディダスのバスケットボールシューズの定番、アディフープス。通気性が良いので夏のライディングにおすすめ。
両サイドのスリーストライプスがアディダス感を前面に出しています。100km先からでもアディフープスとわかる主張の強さが素敵!
アディダス(adidas) プロモデル
スーパースターのミッドカットモデルがこのプロモデル。カップソールが採用されているのでよりバイクに安心。ビンテージ風のデザインがアメリカン、クラシックタイプのバイクと愛称が良さそうです。合成皮革なので多少の雨でもへっちゃら!
フォーラム ミッド / FORUM MID
1980年代、バスケットコートを席巻した1足。バスケットコートを離れてもストリートカルチャーの大きなアイコンの一つとなったのがフォーラム。レザーアッパーなので多少の雨なら平気。何よりバイク向きなのが靴紐を抑えられるベルトがついていること!足首のフィット感も上がって一石二鳥!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
バイクに使えるスニーカーをざっと紹介しました。
この記事はあくまでも「街乗り」のときに参考にする内容です。ツーリングのときはバイク専用に作られたバイク用シューズ以上のものを強くおすすめします。あなたは今、
周りから浮きたくない!コンビニに気軽に入りたい!
という動機でスニーカーでバイクに乗ろうとしていると思います。しかし、ツーリングに行くと、スニーカーの方が浮きます。そこはあなたが慣れ親しんだ日常ではなく、非日常だからです。ツーリング先のコンビニも然り。
せっかくバイクに乗るのだから「日常に寄せているブーツやスニーカー」ではなく「非日常(バイクに乗る時しか履けない)を思い切り楽しめるギア」を選ぶのがバイクライフを目一杯楽しむコツだったりします!その域に達していないと「バイク用品はダサい」という思考になります。
バイク用のスニーカーは普通のスニーカーの上位互換じゃが、ライディングシューズの下位互換にはなれないんじゃよ。
他人がどんな格好でバイクに乗ろうが関係ないですが、この記事を読んでくれたあなたは「街乗り」と「趣味の時間」の切り替えができるライダーでいてくれたら嬉しく思います。
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