okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いた方は、
という方ではないでしょうか。この記事では、
ということについて解説していきます。
バイクグローブの汚れ・洗濯の必要性
あなたは一度日常を離れて走り出すとどれくらいの時間走っていますか?僕の場合は観光が少ないので10時間程度バイクを走らせています。この間、グローブの外側は体の最前線で紫外線と排気ガスを受け続けています。グローブの内側はグリップを握っているため通気性がほとんどゼロの状態で汗で蒸れ、濡れ続けています。
グローブに付いた汗や皮脂に含まれるタンパク質は雑菌の食料になり、雑菌(主にモラクセラ菌)がフンをし、臭いを発します。
グローブを洗わないということはフンまみれのグローブでツーリングをしているということ。
そう考えると買ってから1度も洗っていないこのグローブがとんでもない汚物に見てきたわ・・・
ということでグローブを洗っていきましょう。
レザーグローブ、レーシンググローブなど革メインのバイクグローブ
まずは少々難易度の高い革のグローブから解説をします。アメリカンバイクやクラシックバイクに似合うレザーグローブや、SSやスポーツタイプに似合うレーシンググローブなど、ほとんどのバイクグローブが革製です。
牛革は摩擦に超強いからバイク用品に使われやすい素材なのじゃ!
普段の手入れ方法
洗い方・洗濯方法の前に、革のグローブを長く清潔に保つ普段の手入れ方法から解説します。革は乾燥にも湿気にも弱いので、季節に関わらず月に1度程度の頻度で手入れを行うとレザーグローブを長く快適にしようすることができます。
①39度のお湯で固く絞ったウェスで外側を拭く
革の手袋はブラッシングをしてからレザーオイルを塗るのが一般的ですが、バイクグローブの場合は排気ガスの汚れが強く、古いオイルごと汚れを落としたいので39度のお湯を使って外側を拭きます。
39度というのは牛の平熱なので、牛革に使える適正温度の上限と思って僕が行っているだけです。あまり気にしなくてもいいかもしれません。
②革グローブが少々濡れた状態でレザーオイルスプレーを塗る
プロテクターなどがついているバイク用のグローブは普通の革グローブよりも凸凹が多く、複雑な形状をしているので固形のオイルよりもスプレータイプの方がおすすめです。革は多少濡れたいたほうがオイルが染み込みやすいので汚れを落とし終わったらすぐにスプレーしましょう。スプレーがない場合は多少塗りにくいですが固形のものでも良いですし、裏技としてニベアクリームなどでもOKです。人間の肌に良いものが牛の肌に悪い訳はないです。
③グローブをつけて揉み込む
両手にレザーグローブをはめて手を優しくこすり合わせてオイルを揉み込みましょう。
④余計なオイルを拭き取る
グローブを着けたままウェスで余計なオイルを拭き取れば通常のお手入れは完了です。
洗い方・洗濯の手順
続いて革グローブの洗い方・洗濯方法を解説します。
39度のお湯に衣料用洗剤を溶かし、グローブを入れる
牛の平熱と同じ39度のお湯におしゃれ着洗い用洗剤を溶かし、よく混ぜたら革のグローブを入れます。10分程度つけ置きをすることで洗剤が洗浄力を高めることができます。
皮脂は34~38度で溶け始めるので皮脂汚れを溶かしておきましょう。
ちなみにレザーの手入れを解説しているサイトなどで「中性洗剤」がでてきたら「食器洗い用洗剤」ではなく「衣料用洗剤の中性洗剤」を指しているよ。バイク乗りは「中性洗剤言えば洗車で使う食器洗い用の中性洗剤」と思ってしまいがちなので注意!!
軽く押し洗いする
適度な温度と洗剤で溶けた皮脂や汗、雑菌をグローブから押し出していきます。基本は押し洗いがおすすめですが、指の間と手首の部分は特に汚れやすいので軽くもみ洗いすると良いでしょう。
グローブの汚れがひどいときはお湯がどんどん汚れて色がついていきます。お湯の色が変わらなくなったら汚れがすべてグローブから出たということなのですすぎに移ります。
しっかりすすぐ
グローブの中に直接お湯(39度)を入れながら、軽く揉むようにしてグローブ内から洗剤を完全に出し切ります。
タオルに挟んで水分を取る
グローブを絞ると傷めてしまうのでタオルに挟んでポンポン軽く叩いて水分を拭き取りましょう。
グローブの水分をタオルに移すイメージでやさしくポンポンしてください。
レザーオイルスプレーを塗る
両手にレザーグローブをはめて手を優しくこすり合わせてオイルを揉み込みましょう。指の間を塗り忘れしやすいので忘れずに塗りましょう。
濡れた状態だとオイルが染み込みやすいですが、僕は心配性なので手に薄くニベアクリームを塗ってからグローブをはめてグーパーをして内側にもオイル成分を塗るようにしています。多めに塗るとカビの原因になるので気持ち程度です。
抜け殻を作って干す
風通しの良い日陰にグローブを干します。この時、グローブをゆっくり外して「手が入っている形状」のまま干すと革に変な癖がつかなくなります。
革の部分を洗濯バサミではさんでしまうと跡が残るのでタグを挟むようにしましょう。
半乾きの状態でオイルを塗る
完全にグローブが乾ききる前にもう一度オイルを塗ります。作業内容は先程と同じです。
グローブが完全に乾いたらレザーグローブの洗濯は終わりです。再び「手が入っている形状」を作って干しておきましょう。
乾いたら余計なオイルを拭き取る
夜間は夜露がつくので室内干しに切り替えてください。レザーは丸2日も陰干しすれば乾きます。レザーは濡れている状態の方がオイルやクリームが染み込みやすいので、すでにレザー内には十分な油分が行き渡っています。
乾いた後、表面に残っている油分はカビなどの原因になるので軽く拭き取っておきましょう。
革のグローブを洗っても良いのか?
革製品は「絶対洗ってはいけない」という人と「洗っても問題ない」という人に分かれます。
洗ったら革が固くなるだろ!
きちんと洗えば固くならないのじゃ!
実際はきちんとした手順を踏めば洗っても問題ないのですが、「雨に濡れた革製品をそのままにして革が固くなってしまった」「革製品を洗ったらシミができてしまった」という経験をする人が多かったので「革製品は洗わないのが常識」という考え方が定説として広まったのだと思います。
現在はインターネットの普及で革製品の正しい手入れ方法の譲歩を誰でも簡単に得ることができるようになったので「洗っても問題ない派」の方が形勢逆転している感じがします。
しかし、革製品を洗うことによって革が固くなる可能性があるのは紛れもない事実です。
「洗ってもいいのか」という問いに対しては「洗ってもいい」ですが、「わざわざリクスを負ってまで洗うものではない」「洗わないに越したことはない」というものであることは覚えておきましょう。
「洗えるからガンガン洗おうぜ!」というものではなく「洗えるけど洗わないほうがいいよ」というものです。
バイクと同じね!
洗濯頻度
レザーグローブは多くの場合高価なものですし、「洗えるけど洗わないほうがいいよ」というものなので洗濯の頻度は低めです。
定期的に洗うと言うよりは「汚れたら洗う」という考え方の方が良いでしょう。具体的には、
というタイミングで良いと思いますし、僕もそうしています。
雨で濡れた際はどうせしっかりケアをしなければなりませんし、雨は汚いのでしっかり洗濯しましょう。
レザー、革のグローブを洗濯機で洗えるおすすめの洗剤
この記事ではおしゃれ着洗い用洗剤で解説をしましたが、革専用の、しかも洗濯機で洗える洗剤があります。除菌消臭成分も入っているのでレザージャケットやレザーパンツとグローブ、バッグなどをまとめて洗濯機で洗いたいという方におすすめ。もちろん手洗い洗剤として使うこともできます。
革製品の洗濯はクリーニングに出すことが一般的ですが、
というデメリットがあります。自宅で革製品を洗うことができればこれらの問題を解決できるますし、使用方法も、
と、かなり簡単です。仕上げの部分だけ気をつければ問題ありません。
カビだらけになってしまったバイクの革ジャンを洗いました。洗って2カ月ほど経ちますが今のところカビが再発生することもなく、また革を傷める事もなく綺麗に仕上がっています。
引用元:amazon
革の上着をクリーニングに出すか値段高くて迷っていて、洗濯できるなんてまさかの説明に半信半疑で購入し洗濯してみました。何も変わらず普通の洋服のようです。
引用元:amazon
使い方も普通の洗剤と同じで、洗ってシワを伸ばして日陰干しすればいいので簡単で、カビのあとも匂いもなく綺麗なり、また使う時はこの商品を買おうと思いました。
引用元:amazon
夏のメッシュグローブの洗濯方法
夏に使用するメッシュグローブは強い紫外線、大量の手汗という過酷な状況にさらされます。メッシュグローブの多くは合皮とポリエステルなどの素材で構成されているのでレザーグローブよりも気を使わずに洗うことができます。
普段の手入れ方法
夏のメッシュグローブは洗うのがとても簡単ですし、洗濯頻度も高いので洗濯以外の手入れをする必要はありませんが、一部本革を使っているグローブであればその部分だけレザーオイルを塗布してあげると長く使うことができます。
冬はクローゼットにしまうことになるからたまにオイルを塗ってあげよう
洗い方の手順
ほとんどレザーグローブと同じ手順で洗うことができます。全体の形を革で作っていないので、干す際に「抜け殻を作って干す」という工程は必要ありません。
また、洗濯ネットに入れて普段の洗濯物と同じ感覚で洗濯機で洗うこともできます。一部本革を使っているものはおしゃれ着洗い用洗剤を使ったほうが良いと思いますが、僕は普通の衣料用洗剤で洗っています。
乾燥はかけないでね。接着剤がとれたりするよ。
洗濯頻度
夏は手汗をたくさんかきますし、メッシュグローブは洗濯機に入れるだけで洗うことができるのでツーリングの度に洗ってもいいかと思います。
ただ、革製品とまではいかなくても、洗濯はグローブに負担をかけてしまうものなので洗い過ぎも注意です。お好みで。
メッシュグローブは消耗品だと思っているのでガシガシ洗っています。レザーグローブより全然安いですしね!快適性重視!
バイクグローブを洗う頻度を減らせるインナーグローブ
バイクグローブは「グリップを握り続ける」という性質上、通常の手袋などよりも格段に汗を吸収してしまいます。
革製品は「わざわざリクスを負ってまで洗うものではない」「洗わないに越したことはない」というものですし、グローブ自体の洗濯回数は少ないほうがよいです。
汗がレザーグローブに吸われる前にそれを引き受けてくれるのがインナーグローブです。
多くの人が革靴を履くときは靴下を履くのに、多くのライダーはインナーグローブをしていません。僕はこれが不思議で仕方がありません。
インナーグローブをすれば汗のほとんどを汗を吸ってくれるのでグローブが全く臭くならず、グローブを洗う回数が激減します。
グローブを洗うリスクを最小限にできるのでとてもおすすめです。
バイク用のインナーグローブもいいですが、僕は縫い目が手に当たらないように綿の手袋を裏返しにして使っています。
更にグローブと手の好き間を埋めてくれるのでスロットル操作がリニアになるのでバイクの操作性も向上します。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
バイクグローブの洗い方・洗濯方法・手入れ方法について解説しました。
この記事でもっともお伝えしたかったのは実はそれらのことではなくインナーグローブについてだったりします。
グローブを洗ってすっきりしたら、次回からインナーグローブを使ってみてください。きっとあなたのバイクライフがもっと楽に、楽しくなると思います。
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