okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いたあなたは、
という方ではないでしょうか。この記事では主にチェーンメンテナンスに必須といってもいいリアタイアを浮かせる方法について解説していきます。
基本的にメンテはショップに丸投げの僕ですが、チェーンメンテは費用対効果、難易度の低さから考えても自分で行ったほうが良いメンテナンス筆頭です。詳しくは下の記事を読んでみて下さい。
チェーンメンテナンスでリアタイアをリフトアップすることの大切さ
バイクを横からみたときのパッと見のチェーンの範囲は結構広いので、
チェーンメンテなんて楽勝!
と思うかもしれません。チェーンメンテの際はタイヤやホイール、スイングアームなどに洗浄剤やオイルが付着しないようにチェーンの後ろにダンボールやクリアファイルなどの「板」を当てて作業をします。
板を入れられるスペースは精々15cm程度ですし、チェーンの上の方は多くの場合チェーンカバーに覆われているので作業できるスペースはチェーン下部の15cm程度の範囲に過ぎません(上図の緑色の部分)。
リアタイヤが回ればチェーンも回るので、作業できる範囲が15cm程度であってもリアタイアを空転させることができれば作業は楽に行うことができます。
タイヤを空転させることができないと、15cm程度の範囲の作業が終わったら、バイクを少しだけ前に移動させて次に作業を行いたいチェーンを作業範囲内に収めることが必要になります。
これは一見それほど大変な感じはしないと思いますが実際はかなりしんどいです。
という作業を繰り返す必要があり、チェーンを一周させるにはバイクを20回程度移動させることになります。
注油だけでなく、チェーン清掃もしっかり行う場合は、
という作業がになるので最低でもチェーンを6周させる必要があります。つまり、バイクの移動を最低でも120セット行う必要があるということです。
本当きついのでタイヤを浮かせる方法を使ってチェーンメンテをしましょう
前置きが長くなりましたが、こんなひどいことにならないようにタイヤを空転させることができるツールを紹介していきます。
初心者のチェーンメンテにおすすめのリフトアップ方法
初心者の方でも安心して使える方法を2つ紹介します。タイヤ交換など、長時間のリフトアップには向きませんがチェーンメンテや洗車であればとてもおすすめの方法です。
スイングアームスタンド
スイングアームを持ち上げることでタイヤを浮かせるツールです。
車体を直立させないので横転の可能性がとても低くなります。多少サイドスタンドへの負担が増えますが、通常「前輪 後輪 サイドスタンド」で支えている車重の「後輪」をスイングアームスタンドに置換しているだけなので無視できるレベルかなと思っています。
傾きは大きくなるのでサイドスタンドの負担は多少増えるでしょうが・・・
サイドスタンドの劣化が気になる方や、サイドスタンドの強度が低い車種に乗っている方はローラースタンドがいいかもしれません。
ローラースタンドも車体の傾きは大きくなるからサイドスタンドへの負担に関してはなんとも言えないんだけどね。
バイクを大事に考えるならサイドスタンドターンはやるべきではないよ。サイドスタンド1点に車重の全てがかかるからね
詳しくは下の詳細記事を読んでみてください
ローラースタンド
正確にはリフトアップではありませんが、チェーンメンテに使用する便利グッズなので紹介します。ローラースタンドは「後輪を浮かせて後輪を回転させる」ということではなく「ローラーに乗せて後輪を回転させる」という使い方をします。
タイヤを乗せるだけなのでとても楽にセッティングすることができます。
セッティングが楽な反面、タイヤが浮くわけではないので「タイヤをシャーっと回しながらチェーンにクリーナーを吹き付ける」などとということはできません。
タイヤを少し回して作業をして、また回して作業をして・・・という感じになるよ
それでもバイクを移動させながら作業するよりは100万倍効率は上がり、疲れも100万分の1になります。
タイヤを浮かせることに恐怖心がある方にはもっともおすすめできる方法です。
ちなみにこの記事で紹介するツールの中で唯一フロントタイヤも回すことができます。
初心者には難易度が高いバイクリフトアップ方法
バイクを倒してしまう可能性があるなど、初心者の方には少々難易度が高い方法を紹介します。フロントフォークのオーバーホールやタイヤ交換などにチャレンジする場合は必要ですが、個人的にはそこまでの重整備はショップにお願いするのがおすすめ。
メンテナンススタンド
昔からあるのでもっともメジャーなリフトアップ方法といっていいでしょう。
もっともメジャーな方法なのでバイク初心者の方が使ってしまいがちですが初心者の方にはおすすめしないリフトアップ方法です。
というのも、メンテナンススタンドはバイクを直立させるので、バイクを横に倒してしまう可能性があるためです。
僕もバイクに乗り始めの頃に買ったことがありますが、スタンドを立てるときの不安定さに不安を感じ、よくよく調べてみると「横に倒してしまうのはメンテナンススタンドあるある」という情報に行き着いて使用をやめたことがあります。
バイクを大事にするためにメンテナンスするのに倒して傷つけたら本末転倒ね。
転倒だけにね
メンテナンススタンドを使うのはチェーンメンテナンスという頻度の高い軽メンテナンスではなく、チェーン交換やタイヤ交換などの頻度の低い重メンテナンスを行うときに使用するものだと思っています。
収納場所が必要になるのもつらいところです
バイクジャッキ
こちらはおすすめのツールではありませんが初心者の方への注意喚起という意味で解説しておきます。
バイク用のジャッキで、単純に車体の下からバイクを持ち上げるものです。
メンテナンススタンドと同じでバイクが直立するので横倒しになる可能性があります。車体との接地面積が狭いのでその可能性はメンテナンススタンドよりも高いと思います。
また、エキパイやマフラーなどに噛ませてしまうとパーツが壊れる可能性があります。
あなたがメンテナンスに楽しさを感じて「あれもこれもやってみたい!」ということになればメンテナンスの良き相棒になり得ますが、チェーンメンテナンス程度では使用しないほうが良いと思います。
重さがあるし大きいから収納も大変だよ。メンテナンス上級者になってから導入を検討しよう!
リフトアップするときは2人で行ったほうがいいってメーカーもあるよ
バイクをリフトアップする、ちょっと変わった方法
あまりおすすめしませんが、話の種にちょっと変わった方法も紹介しておきます。僕が過去に行っていた方法もあります。
バイク用ではないジャッキ
車に使用するためのジャッキを既にお持ちの場合はそれを使うこともできます。
車体の下に入れて1点でバイクを持ち上げるという恐ろしいことはしません。サイドスタンドがある反対側のスイングアームを持ち上げてスイングアームスタンドと同じ発想で持ち上げられます。
片持ちスイングアームの場合はスイングアーム以外の部分に噛ませましょう。いづれにせよ車体とジャッキの間には木の板などを噛ませて養生しないとバイクが傷つくので忘れずに養生しましょう。
ただしオフロード、モタードなどスイングアームの位置が高いバイクには不向きです。
自作のスイングアームスタンド
前のブログでは作り方を詳細に解説しましたが、冷静に考えてこんなもん作るならスイングアームスタンドやローラースタンドを買ったほうが良いに決まっているのでこんな程度の解説にとどめておきます。
ただの木材
適当な長さの木材を斜めにスイングアームなどに当て、バイクを持ち上げるようにして木の上に乗せるという力技も可能です。先述した自作スイングアームスタンドの劣化版です。
車重が重いバイクの場合は気合と根性が必要になります。
おとなしくスイングアームスタンドかローラースタンドを購入したほうが精神衛生上もいいでしょう。
毎回これを行っているとチェーンメンテナンスが面倒になってしまいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。チェーンメンテナンスを行う程度であれば
が最もよい選択です。
この記事であなたのチェーンメンテナンスが楽にできるようになれば嬉しく思います。
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