この記事ではバイク教習のコツを解説しますが、「予習した内容よりも教官の教えを優先できる」という方のみ読み進めてください。詳しくは>>>こちらの記事を読んでみてください。
okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いた方は
という方ではないでしょうか。
一本橋と並んで苦手とする方が多いのがスラロームです。
極低速走行は自立できないバイクが苦手とする領域です。一本橋は直進状態なので、恐怖心さえコンロトールできれば難しいことはありませんが、スラロームは「極低速+バイクが傾いた状態」で行われるので特にテクニカルな課題ですよね。
この記事ではそんなスラロームについて
ということについて解説していきます。
この記事は
ということを3本目のパイロンまで一生懸命やればタイムは切れます。という結論に向かって進んでいきます。
スラロームを行うに当たってなるべく多くの武器を持っておきたい方のみこの先も読み進めてください。
僕は普通自動二輪免許、大型二輪免許の両方を延長なしのストレートで卒業し、且つ、「免許取得をとても楽しめた成人平均身長平均体重よりそれぞれちょっと上の成人男性」です。体格に恵まれない方、苦労して免許を取得した方や女性ライダーが書いている記事のように
あたし頑張って免許取ったよ!だからあなたも諦めないで!一本橋のコツは遠くを見ることよ!
という共感するための記事を書くことができません。ただ、問題を解決するため、気持ちを切り替えるための記事は書けるかもしれないので興味がある方のみ読んで頂ければと思います。
普通二輪大型二輪バイクの教習、スラロームとは?クリア条件の秒数など
正式名称は「連続進路転換コース」です。その名の通り連続で切り返しを行ってコース通過を目指します。
普通自動二輪の一本橋は減速操作をしなくてもクリアできる秒数に設定されているのに対して、スラロームはそれぞれ「アクセルをあけないとクリアできない秒数」になっています。タイムを切るにはしっかりアクセルを開けることが大切です。
パイロンへの軽い接触で20点減点されます。2輪の検定は100点からの減点方式で70点を下回ると不合格になるので20点はかなり大きいです。「パイロンへの接触=不合格」くらいの気持ちでいた方がいいです。
パイロンを倒した時点で事故扱いになります。エンスト、バンク中に怖くて一瞬足をついたりしても試験中止になります。恐怖心をコントロールしましょう。
普通二輪大型二輪バイクの教習、スラロームのコツ
スラロームは一本橋や8の字、クランクなど他のテクニカルな課題と比べてテンポがいいのでロジカルに解説しやすい課題です。
意外と!?スラロームが一番センスとか感覚によるところが大きい感じがするけどね。
それぞれの操作が一瞬ですし、クラッチレバーもブレーキも使わないので区切って理解しやすいんです。「バランス感覚」などというふわっとした表現も必要ないですしね。
この記事の文章による解説は他の課題の解説記事よりもダイレクトに役に立つ可能性が非常に高いので是非イメージしながら読んで見てください。
それぞれ解説します。
ギアはセカンド【普通二輪大型二輪バイクの教習スラローム】
発進したらすぐに2速にあげ、バイクを止めるときも2速のままです。
クラッチ操作はしない(半クラも)【普通二輪大型二輪バイクの教習スラローム】
発進直後に2速に入れたらその後はゴールするまで一切のクラッチ操作をしません。とてもわかりやすいですね。
ジムカーナなど、競技や趣味としてスラロームを行う方は基本的に1速ですが、教習所で行うには難易度が高いので2速にします。
ブレーキは基本使わない【普通二輪大型二輪バイクの教習スラローム】
ブレーキも一切かけません。ゴール後、止めるためにかけるだけです。シンプルでよいです。スラロームのリズムが崩れ、修正するためにリアブレーキを踏むことはありますが、踏んだ瞬間「そのスラロームは失敗」という感じになります。
コースアウトしないためにリアを使うことはあります。コースアウトすると検定中止なので。
フロントブレーキは絶対に使わない【普通二輪大型二輪バイクの教習スラローム】
スラロームのリズムが崩れてもフロントブレーキは絶対にかけません。フロントブレーキを握ったらそのままコースアウトする可能性が高いです。極低速時のフロントブレーキは御法度です。
ニーグリップをしっかりし、腕から力を抜く【普通二輪大型二輪バイクの教習スラローム】
バイク操作の基本、ニーグリップをしっかり行って腕から余計な力を抜きます。腕から力を抜けばバイクが自然と曲がっていってくれます。
逆にハンドルに力が入って押さえつけてしまうとバイクは曲がっていきません。
リーンウィズで乗る【普通二輪大型二輪バイクの教習スラローム】
スラロームはリーンアウト気味で乗ってもいいですが、特にバイクの操作に慣れていない教習生の方は基本リーンウィズで乗った方がうまくいくことが多いです。
パイロンとパイロンの間ではアクセルを開ける【普通二輪大型二輪バイクの教習スラローム】
先述したようにスラロームはアクセルを開けないと目標タイムをクリアできない課題です。旋回中ではない区間ではスロットを開けて駆動力をタイヤに伝えるようにしましょう。
アクセル開度や区間は教官の走りの「音」から【普通二輪大型二輪バイクの教習スラローム】
とはいえ、アクセルを開ける区間はとても短く、アクセル開度もかなり少なめになります。アクセルを開ける区間や開度は教官の走りの「音」がもっとも参考になります。
どのタイミングで音がどれくらい大きくなっているのかよく聞きながら教官の走りを観察しましょう。
パイロンとパイロンの間2/3より手前を通る【普通二輪大型二輪バイクの教習スラローム】
テンポよく進むスラロームでは途中での修正が難しいので「ライン取り」(どの場所を走行するのか)ということがとても大事になってきます。
次の大きなパイロンを結んだ線の奥の方を通るとどんどん曲がり方がきつくなっていってしまうので、パイロンとパイロンの間2/3より手前を通るようにします。
横から見ると下のイラストの感じです。
通過するパイロンの45度手前でアクセルをオフ【普通二輪大型二輪バイクの教習スラローム】
2/3より手前を通ったらアクセルをオフにしてバイクを傾けます。奥の方でオフにすると曲がり方がどんどんきつくなっていってしまうので、「次のパイロンの斜め45度手前」を目安にしましょう。
バイクが次のコーンの横40.5cmの方を向いたらアクセルをオン【普通二輪大型二輪バイクの教習スラローム】
戻したアクセルを再びオンにするタイミングは「行きたい方向にバイクが向いたら」です。
アクセルをオフにするとバイクは旋回します。行きたい方向とは具体的には「次に回りたい大きなパイロンの横40.5cm」です。
これは小さなパイロンを隣に2つ並べたときに端にくるパイロンのセンターです。
すでに並んでいる3つのパイロンを鏡映しにしたイメージの端にあるパイロンに向かってバイクを向けましょう。
目線はアクセルオフと同時に次のコーンの横40.5cm【普通二輪大型二輪バイクの教習スラローム】
バイクは視線を向けた方に曲がる特性があるので、スロットルオフと同時に(あるいはオフよりも早くてもいい)次に向かいたい方向を見ます。
首を曲げてその方向をみると頭につられるように肩、上半身、下半身の順にその方向を向いてバイクにはそこに向かう力が働きます。
アクセルオフでハンドルが切れることを意識する【普通二輪大型二輪バイクの教習スラローム】
最初のうちに大切にしたいのが「アクセルオフでバイクが傾いて旋回し始める」という感覚です。
まずはこの感覚を感じられるように意識してみましょう。その感覚が得られない場合はハンドルに力が入っていてセルフステアの邪魔をしている可能性がとても高いです。
下の記事を読んでリラックスしてください。
最後はスロットルを大きく開ける
少しでもタイムを短くするために最後、ゴールに向かうときはスロットルをしっかり開けて加速しましょう。
停止するときにバランスを崩さない程度に
普通二輪大型二輪バイクの教習スラローム全体の流れ
少々ごちゃついたのでポイントのみ流れで解説します。
パイロン間を1セットと捉えて、この②から④の流れを完璧に行えればスラロームは完璧です。
奥に行くほど辛くならないように一定のリズムを刻んでテンポよく駆け抜けるのがポイント。
あたしでも完璧にできそうだわ!
やり方はこれで良いですが、多分ムリです。
え・・・??
スラロームは「完璧を目指さない」と秒数を切れる
この記事で解説した内容は間違いなく教習所でのスラロームの最適解ですが、この方法を知ってもあなたはおそらくこの解説の通りにうまくクリアすることはできません。
なぜならば
この記事の方法を完璧に再現できたらそれはもう教官レベルです。
大型二輪免許の教習で、普段ジムカーナなどを行っている方であれば可能ですが、普通自動二輪の教習で初めてバイクに跨るような方がこの内容を完璧にこなすのは不可能です。教習時間の何十倍何百倍の練習が必要です。
教習所では「完璧を目指してはいけない」です。
単に教習課題のクリアを目指すのであれば、あなたがこの記事の内容を反映させる努力をするのはせいぜい3本目のパイロンまでで十分です。
3本目の時点でかなりつまり気味になるので、そのあとは修正しようともせず不格好に半クラを当てたりクラッチを握ったりリアブレーキをかけたりしてかっこ悪くゴールを目指しましょう。
3本目までこの記事の内容が反映されていればそれでも十分にタイムを切ることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
二輪教習のスラロームに関して多くのコツとかタイムをクリアするコツを解説しました。
多くの人が苦手とするするスラロームですが、バイクはちょっとしたヒントで乗り方が改善したりするものです。
今日の教習で全然できなかったけど、次の教習ではパイロン3本目までは超頑張ってみるかー!
と思っていただけれのであれば嬉しく思います。
他の教習の課題について知りたいからは下の記事を読んでみて下さい。
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