この記事ではバイク教習のコツを解説しますが、「予習した内容よりも教官の教えを優先できる」という方のみ読み進めてください。詳しくは>>>こちらの記事を読んでみてください。
okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いた方は
という方ではないでしょうか。
スラローム、急制動、一本橋とは違ってクリア目標の数字があるわけでも、検定に含まれているものでもない8の字をする目的や意味を見いだせませんか?
確かに公道8の字を走る機会はありませんが、他の課題では試しにくい
などという公道で必要になるテクニックを体感できる課題です。
「公道で8の字はないから・・・」と言っている場合ではありません。むしろ公道に出たときのライディングの幅を広げてくれる、バイク操作の楽しさを教えてくれる8の字を楽しんでいきましょう。
この記事では
ということを解説していきます。
あなたがもしも「高速道路をひた走って味噌カツを食べに行く」という移動手段、バスツアー的なツーリングではなく「新緑の中のワインディングロードをヒラヒラと駆け抜けた先でお蕎麦を食べる」ようなツーリングがしたいのであればこの記事を是非最後まで読んでみてください。
この記事ではさまざまなコツや余計なことを解説しますが、
という結論に向かって進んでいきます。
僕は普通自動二輪免許、大型二輪免許の両方を延長なしのストレートで卒業し、且つ、「免許取得をとても楽しめた成人平均身長平均体重よりそれぞれちょっと上の成人男性」です。体格に恵まれない方、苦労して免許を取得した方や女性ライダーが書いている記事のように
あたし頑張って免許取ったよ!だからあなたも諦めないで!一本橋のコツは遠くを見ることよ!
という共感するための記事を書くことができません。ただ、問題を解決するため、気持ちを切り替えるための記事は書けるかもしれないので興味がある方のみ読んで頂ければと思います。
バイク教習所8の字とは?
8の字は直径11mの円を2つ繋げたような「8の字」型のコースをぐるぐる周る課題です。ちなみに道幅は2m。
「何分以内に何周すること」というものではなく、教官から「もう出てきていいよー」と言われるようなものです。
8の字コースへの入り方は教習所によって異なり、出入り口が別々のものや一緒のもの、コースが白線で描かれているものや縁石で囲まれているものなどなどがあります。
縁石で囲まれているものは
タイヤが当たったら即転倒じゃん!
と精神的プレッシャーがかかりやすかったりします。
8の字はバイクの教習で初めての「バイクを曲げる課題」です。それまでは発進や停止、半クラ操作や一本橋などを行ってきました。
この課題からバイクの特性の大きな特徴である「傾けて曲がる」ということが教習内容に入ってきます。
すでに車を運転している方は「ハンドルで曲がるクセ」がついているので少々違和感を感じやすい課題ですが、心をフラットにして臨めば問題有りません。
バイクは傾けて曲がるものということを体験してもらうよ!
バイク教習8の字のコツ
それぞれ解説します。
8の字コースへの進入は斜めからゆっくり【8の字バイク教習のコツ】
まっすぐ入ると初手からきつい角度で曲がらなければならないので角度をつけて入ります。また、速い速度だと初手からブレーキ操作が必要になりバランスを崩してしまうのでゆっくり入りましょう。
基本は2速固定で膨らんだり失速したらクラッチを握ってしまうのが安全【8の字バイク教習のコツ】
基本は2速固定のまま走るのが8の字の基本ですが速度が出すぎたり膨らみすぎたりしたらクラッチレバーを握って駆動力を抜けばラインを内側に修正することができます。
速度が落ちすぎてエンストしてしまいそうになったら同じようにクラッチレバーを握りましょう。8の字ではバイクが傾いているのでエンストするとほとんどの場合転倒するので注意しましょう。
これはあくまでもエンストやコースアウト緊急回避用のお守りのようなテクニックとして覚えておいてください。
転んでしまうと恐怖心で苦手意識ができるからね。緊急回避術は知っていたほうがいいよね。
膨らんだときにクラッチを切るのは交差点なんかでもやるよ。詳しくは下の記事を読んでね。
スロットル操作はなるべくしない【8の字バイク教習のコツ】
スロットル操作を頻繁に行うとバイクの傾きが変わってしまって都度修正が必要になります。
意図的にバイクの傾きを変える場合以外の局面ではスロットル操作はなるべく行わないようにしましょう。
転ぶよりはマシですが転倒の恐怖心を感じるまではなるべくスロットル操作はしないようにしましょう。
「スロットルを全くひねらない」ということではないよ。強弱の変化をしないということ。
切り返しはスロットルでバイクを起こす【8の字バイク教習のコツ】
「意図的にバイクの傾きを変える場合」はスロットルを操作して傾きを変えます。
8の字の真ん中ではバイクの傾きを逆にする操作を行います。例えばそれまで右にバイクを倒していたとするとバイクを一度起こして左に倒すということをします。
スロットルを少し捻って駆動力を強めてあげると車体はおきるので、切り返しのときはスピードが出すぎない程度にスロットルを捻りましょう。
リアブレーキで速度調整する【8の字バイク教習のコツ】
極低速走行はブレーキレバーは絶対に握りません。フロントブレーキは制動のための強いブレーキです。フロントブレーキをかけるとサスが縮みます。その直後沈んだサスが戻ってくる動きをするのでバランスを崩しやすくなります。
一方でリアブレーキは主に姿勢制御の目的で使われるブレーキです。
8の字では必ずリアブレーキを使うようにしましょう。
また、スロットル操作やクラッチ操作をするとバランスを崩しやすいので緊急回避以外ではこれらの操作をなるべくしたくないのでリアブレーキを使って速度調整を行いましょう。
このコントロールは一本橋と同じね!
目線(頭の向き)は5m先【8の字バイク教習のコツ】
バイクはよく「目線を向けたほうがに曲がる」と言われます。
同じことを言われるスポーツにスキーやスノーボードがありますが、性格には「目線」ではなく「頭をを向けた方に曲がる」です。
頭を向けた方にバイクが曲がるのは、頭を向けると意識せずとも体全体が曲がりたい方向を向くためです。
バイクを曲がるときは「目線」は「頭を向けて」進みたい方向の5m先を見るように走ってみましょう。
フォームはリーンウィズ【8の字バイク教習のコツ】
バイクの傾きとライダーの傾きが同じなのがリーンウィズです。
「バイクの傾き(リーン)とライダーの傾きが一緒(ウィズ)のライディングフォーム」と覚えましょう。
バイクとライダーが路面にかける重量ベクトルが一致するのでバイクの挙動を感じ取りやすいのでもっとも標準的なライディングフォームです。これは教習所で走る場合の基本になるので、まずはリーンウィズで曲がっていきましょう。
詳しくは下の詳細記事を読んでみてください
バイク教習8の字で余裕があれば試したいこと
8の字はバイクを傾けている時間がもっとも長い課題です。バイクの傾け始めや傾いているときに様々な入力をしてそれに対してバイクがどんな挙動をするのか知るチャンスです。
慣れてきたらで構わないので次の項目を試してみてください。ワインディングを気持ちよく走るときの入力や挙動をわずかながら体感することができます。
あくまでも「8の字なんて楽勝だぜ!消化試合だぜ!」となったら試してみてね。バイクに慣れる前に試しても危ないだけだよ。
それぞれ解説します。
2速固定でスロットルを固定し、パーシャルを意識する
「加速も減速もしないスロットル開度」をパーシャルと言います。コーナリングの二次旋回中はパーシャルに当ててバイクを旋回させるテクニックがあるので「2速固定」の「固定」をパーシャルにしてみてください。コーナリングの二次旋回中はだいたいそんな感じです。
目線を円の中心にしてみる
5mと言わず円の中心に頭ごと目線を持っていってみましょう。
コーナリング中は「コーナーの奥に奥に目線を送ってグイグイ曲がる」ということをします。8の字の円の中心に目線を持っていてグイグイ曲がる感覚がコーナリングのそれに近いです。
少しリーンアウト気味にしてみる
本来極低速走行時はリーンウィズよりも「バイクとライダーのV字バランスができるリーンアウト」の方がバランスを取りやすいです。
教官にばれない程度に一瞬リーンアウト気味にしてバイクを傾けてみましょう。
内肘を伸ばしてバイクを倒すことを意識すればフォームを作れます。バイクが大きく傾きますが、頭の位置は変わらないのでバイクを倒し過ぎないようにしましょう。
シート荷重、外足荷重で傾きをコントロールしてみる
せっかくバイクを傾けている時間が長いのでバイクを倒している側のシートに体重を移動させてシート荷重を感じましょう。グーとシートに荷重をかけるとかけただけ安定して曲がっていきます。
また、倒しているときに円の中心に対して外側にある足でバイクを内側に引き寄せるような力をかけて軽く外足荷重をかけると引き寄せた分だけバイクが傾きます。
コーナリング中はだいたいそんな感じです。
切り返しにステップ荷重を足してみる
切り返しのときに軽くお尻を浮かせてバイクを倒したい方のステップに力を入れるとスロットルを開けるよりもクイックにバイクが起きます。
フロントブレーキを引くのが1番クイックに起きるけど低速すぎるからやめておいたほうがいいね。
リアブレーキをわざとひきずってみる
コーナリング中は車体を安定させるためにわざとリアブレーキをひきずって走ったりします。バイクが傾いているときにわざとリアブレーキをひきずって車体が安定する感を感じてみて下さい。
失速する場合はパーシャルよりもスロットルを少し多めに開けてあげましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。二輪教習の8の字について解説しました。長々とコツや試すべきことを解説しましたが、「どうしてもうまく走れない」という方は
ということだけ意識すれば教官のOKがもらえるくらいは走れます。
8の字は「バイクは傾けて曲がるもの」ということがわかれば自然とスムーズに走れるようになります。
なんだか無駄な情報が多かった気がしていますが、その中に誰かのヒントになることが書かれていたのであればうれしく思います。
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