okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いた方は
という方ではないでしょうか。
まず最初にお伝えしたいのは「そんな疑問を持つ人の頭は危ないからバイクには乗らないで下さい」ということです。
水は高い所から低い所へ流れる程度に当たり前のこと、考えなくても感覚的にわかること、疑問に思いすらしないことがわからない方は公道に出るべきではありません。高速道路を逆走して「高速道路って逆走しちゃいけないの?」というレベルです。
この記事を読めば
ということがわかります。
という方のみこの記事の先を読んでみてください。
僕も経験があるのでわかりますが、事故発生時は神様に信じられないくらい「無慈悲」に扱われます。
ただ単に物理法則によって体がダメージを受けていきます。
「奇跡的に助かる」というのは神様の意思でもなんでもなくて、ただたまたま物理法則上そうなっただけです。
ですので「奇跡的に助かる」ということは一切期待しない方がいいです。「能動的に、自分の意思で助かろうとする」ということが必要です。
写真のライダーはフルフェイス、あご紐、レース用のグローブ、プロテクター入りのジャケット、レザーパンツ、レーシングブーツのお陰で体は無傷。これが「能動的に、自分の意思で助かろうとする」ということ、バイク装備が大切な理由です。
バイクが危ないとは?
「バイクが危ない」というと「歩いていても事故に合うんだからそんなことない!」という方がいらっしゃいます。
そもそも歩行者は60km/hで横断歩道を渡りませんし、100km/hで歩道を駆け抜けません。
バイクと歩行者を比べて「安全だ/安全でない」というのはとても的外れです。
ちなみにバイクの死亡率は歩行者の34.042倍高いですよ。
(34倍!?)
的を得ている比較対象は、エレベーターでも飛行機でも電車でもなく、ほとんどバイクと同じ条件で公道を走行する四輪車ではないでしょうか?
ちなみにバイクの死亡率はエレベーターの213,333倍です。
21万倍ってもうわかんねぇな!
では「バイクが危ない」とはどんなことで示されるかと言うと「事故を起こす確率」「事故を起こしたときの死亡率」あたりが妥当な項目として挙げられます。
バイクは危ない?バイクの事故率や死亡率を比較
そこでこの記事では
- 歩行者
- 自転車
- 四輪車
- 二輪車(原付含む)
それぞれに対して一年間の
- 人数(免許保有数や保有台数)
- 事故件数
- 死亡者数
- 人数あたりの事故率
- 人数辺りの死亡率
- 事故辺りの死亡率
を表にまとめてみました。分母によって正確に比較できるものではありませんが、1つの指標としてみてみてください。
なるべく最新の情報を集めましたが年が違うものもあるので「最近のデータ」として読み取ってください。数字は小数点以下の適当なところで切り捨てています。
人数(免許保有者) | 事故件数 | 死亡者 | 人数辺りの事故率 | 人数あたりの死亡率 | 事故あたりの死亡率 | |
歩行者中 | 124,037,000人 | 46,415件 | 1,176人 | 0.037% | 0.00094% | 2.53% |
自転車 | 72,380,000台 | 78,982件 | 433人 | 0.10% | 0.00059% | 0.54% |
四輪車 | 80,560,000人 | 290,070件 | 1,083人 | 0.36% | 0.0013% | 0.37% |
二輪車(原付含) | 1,589,000人 | 48836件 | 510人 | 3.0% | 0.032% | 1.04% |
(※調査結果をご利用いただく際は、「okomoto調べ」と付記のうえURLリンクを張ってご使用くださいますようお願い申し上げます。)
※歩行者は【人口-(在宅要介護者+寝たきり人口-歩けない0歳児)】
※自転車は2016年の保有台数
参考にした記事
警視庁統計表
https://www.npa.go.jp/publications/statistics/koutsuu/menkyo/h29_sub1.pdf
在宅の「要介護者」は124万3千人、「寝たきり者」は35万6千人
免許の保有数は主にこちらの表を参考にしました↓
引用元:https://www.npa.go.jp/publications/statistics/koutsuu/menkyo/r01/r01_main.pdf
※ちなみにエレベーターで死亡する確率は0.00000015%です。
事故を起こす確率は四輪車の8.33倍!バイクは危ない乗り物
四輪車の免許所持者80,560,000人の内、一年間で事故に合う人数は290,070人以上(290,070は件数なので)
それに対して
二輪車(原付含)免許所持者1,589,000人の内、一年間で事故に合う人数は48836件以上(バイクは最大でも2名で乗るので車とは違い大きな数字の増加は少ない)。
つまり、バイクは四輪車に比べて8.33倍事故に合う確率が高い。
事故に合った時、死亡してしまう確率は四輪車の2.81倍!バイクは危ない乗り物
四輪車事故290,070件の内、死亡してしまう人の人数は1,083人
それに対して
二輪車(原付含)48836件の内、死亡してしまう人の人数は510人
つまり、バイクは四輪車に比べて事故にあってしまったときの死亡率が2.81倍高い。
四輪車に比べて死亡率が23.407倍!バイクは危ない乗り物
バイクは四輪車に比べて事故を起こす確率が8.33倍高く、死亡率が2.81倍高いということは普通に運転している状態(事故を起こしていない状態)ではバイクは四輪車よりも交通事故によって死亡する可能性が23.407倍も高い。
「バイクは自動車よりも3倍危険」という記事をたまにみかけますが、その3倍とはただ単に死傷者の内の死亡者の割合(致死率)の違いに過ぎません。そもそも「四輪車よりも事故を起こしやすい」ということが抜けているので「3倍危ない」は不正解です。
事故の起こしやすさもきちんと考慮すると「バイクは四輪車に比べて死亡率が23.407倍高い乗り物」が正解です。
免許の保有者数から計算しても近い数字24.615倍を導き出せる
免許保有数(表の「人数」の部分)の死亡率を見てみても、
四輪車の免許保有者の死亡率0.0013%(四輪車の免許を所持している人が四輪車の事故で死亡する確率)
二輪車(原付含)免許保有者の死亡率0.032%(二輪免許を所持している人が二輪車の事故で死亡する確率)
なのでバイクは四輪車よりも交通事故によって死亡する可能性が24.615倍をも高く、さきほど導き出した23.407と近い数字になることがわかります。
実際の数字は24.615倍どころではない!バイクは危ない乗り物
今回作成した表は「二輪車と原付」と、原付を一緒にしています。
原付での「事故を起こした場合の致死率」は普通二輪・大型二輪の半分程度なので「原付を除く」という条件で計算するとバイクの危険度ばまだまだ上がります。
今回主に考慮したのは「交通事故による死亡数」です。これは「24時間以内に死亡した場合」の数字です。24時間以降に死亡した場合は含んでいません。
そして「寝たきりになった」「手足が取れた」「半身麻痺になった」「植物状態になってしまった」「再起不能になった」ということは全く含んでいません。生存か死亡かという「0か100」ということしか考えていません。
フレームで囲われた自動車と生身のバイクではどちらが重症率が高いかは説明するまでもないでしょう。
これらを全て考慮するとまだまだバイクの危険性は上がっていくでしょう。
安全運転を心がければバイクは危険ではないという妄言
「安全運転を心がければバイクは危険ではない」という謎の理論を振り回す方がいますが、こんな考え方をする時点で危険なライダーだと思います。
僕は程度の差はあれど全てのドライバー、ライダーが安全運転を心がけていると思います。
「今日は事故してやるぜ!」「事故を起こす可能性が高い運転をしてやるぜ!」という人は滅多にいません。
誰でも事故には合いたくありません。故意に事故を起こしたらそれは事故ではなく事件です。
「安全運転を心がければバイクは危険ではない」ではなく「より高い意識で安全運転を心がければ事故に合う確率は減らせるかもしれないが、バイクはとても危険な乗り物であることに1mmも変わりはない」という当たり前のことを理解してバイクに乗るようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
バイクが危険だということは常識を備えた方であれば考えるまでもなくわかることだと思うのですが、
バイクは危なくない!
歩いていても危険はある!
だから安全運転をすれば大丈夫!
だからみんなバイクに乗ろうよ!
などというひどい記事が多く目についたので当たり前のことを記事にしてみました。
僕がこんなに危険なバイクにわざわざ乗っているのは「単純に超楽しいから」ですが、あなたがバイクのことを楽しいと感じるかどうかは全くの別問題です。
誰かが美味しいと言ったラーメンを全人類が美味しく感じないように「感じ方は人によって様々」です。
この記事にも書いたようにバイクはとても危険な乗り物です。あなたがまだバイクをお持ちでないのであればバイクに乗ることはやめておいたほうがいいと僕は思います。(逆説的な意味ではありません。)
もしも周りの方に反対されているのであればその言葉を聞き入れたほうがいいと僕は思います。
バイクに乗る場合はプロテクターで生存率を上げましょう
この記事ではバイクの危険性にフォーカスしましたが、危険性を理解した上でバイク乗りになる方も多いと思います。少しでも生存確率を上げるために、
などを使用するようにしましょう。
これらの装備をしていてもダメなときはダメ。だからと言ってこれらの装備を放棄することは「バイクは危険じゃない!」と言っている連中と同レベルの思考停止なのじゃ!
コメント
なぜそんな危険なバイクに乗りつづけるのですか?
僕にとってはとても楽しいものからですよ。