okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いた方は
という方ではないでしょうか。
駐輪スペースに余裕がある方であればバイクカバーの完全上位互換、バイクシェルターを使うことであなたの悩みは解決します。
この記事ではバイクシェルターを使うスペースがない方のために
ということについて解説していきます。
バイクの外側の温度は最大800度
- Qバイクはどれくらい熱くなりますか?
- A
車種によって異なりますが、バイクカバーに触れる可能性がある部分だと800℃です。
走行後のバイクはとても熱いですよね。どれくらい熱いかというと、最も熱い燃焼室で最大2700度(!?)もあるそうです。
燃焼室は空気とガソリンを混ぜて爆発を起こす所だよ。
溶接用のバーナーとほとんど同じ温度です。
2700度というのはあくまでもバイク内部の温度ですが、燃焼によってバイクの各パーツも温められます。
エンジンの外側は200℃程度にしかなりませんが、燃焼室のすぐ横にあるエキパイで800度、マフラー(サイレンサー)で200℃程度になります。
サイレンサーの素材によって温度は変わるよ!マフラーエンドを出た直後の排気ガスは300℃くらいらしいよ。
バイクの外側でもっとも厚い部分は燃焼室のすぐ横にあるエキパイの800度ということになります。
そりゃバイクカバーなんてすぐ溶けるわよね・・・耐熱のバイクカバーを使わなきゃ!
耐熱のバイクカバーは溶けるよ
・・・え?
耐熱バイクカバーは溶ける
- Q耐熱性が高いバイクカバーは溶けませんよね?
- A
いいえ、溶けます。
「耐熱バイクカバー」として販売されているほとんどのバイクカバーは800℃の温度に耐えることができません。
バイクカバーの「耐熱」とはほとんどの場合「不燃/難燃」のことを意味しています。これはバイクカバーが溶ける/溶けないではなく、バイクカバーに放火されても燃え広がりにくいという性能を意味しています。
ですので「耐熱バイクカバー」と謳っているものでも、商品説明欄の下の方に
バイクが十分冷えてからご使用下さい。
と注意書きが記載されていることが多いです。
耐熱バイクカバーでもバイクカバーが溶けないことはある
耐熱バイクカバーの商品レビューを見ていると
バイクを降りてすぐにかけられるので重宝しています!
耐熱なのにカバーが溶けました。最悪です。
という両極端な口コミを目にすることがあります。
どちらかが嘘をついているというわけではなく、これは単にバイクの車種による違いです。
例えば、一部のV型エンジンのように車体からハミ出す程の曲線を描いているエキパイはバイクカバーに触れやすく、並列エンジンや単気筒エンジンは触れにくいということがあります。
また、フルカウルバイクはエキパイがカウル内に収まっていますが、ネイキッドバイクやアメリカンバイクはよりカバーに触れやすいです。
マフラーは純正であればヒートガードがついているものも多いですし、ステンレスやチタンに比べてカーボンマフラーは熱くなりにくいので、バイクカバーに触れても溶けないということもあります。
実際僕も、純正マフラーでフルカウルのレーサーレプリカに乗っていたときはカバーを溶かしたことはありませんでしたが、別のバイクに乗り換えたら溶かしてしまったというミスを犯しています。
ちなみに耐熱でも不燃でも難燃でもなんでもないカバーをバイクを降りてすぐに使っていました。
(この人バイクに乗り始めてからバイク乗りになるまでの期間が無駄に長かったんだよなぁ・・・)
「耐熱」ってだけで選んじゃいけないのね!ちゃんと「溶けない」っていうバイクカバーを選ばなきゃだめなのね!
溶けないバイクカバーも溶けるよ
・・・え?(なんだか哲学的ね!)
溶けないバイクカバーも溶ける
- Qさすがに溶けないバイクカバーは溶けないですよね。
- A
非加工部分は溶けるので注意が必要です。
「溶けないバイクカバー」は800℃の熱に耐えることができます。「耐熱温度800℃!」などと具体的な数字を発表している製造元は僕が確認した限り存在しませんが、製造元が「溶けない」と謳っていて、商品レビューに「溶けた!最悪!」という口コミがなければそれは溶けないバイクカバーと判断して良いでしょう。
ちなみに耐熱300℃を発表しているカバーはありました。エキパイは溶けてしまいそうですね。ちゃんと「エキゾーストパイプは非常に高温(800℃以上)ですので耐えることができません。」と記載がありました。
この記事を読んでいなかったら見落とすとこだったわね・・・
フルカウルのバイクならこれでも大丈夫かもね!
しかし、「溶けないバイクカバー」であっても注意が必要です。
溶けないバイクカバーの多くは、カバー全面が溶けないわけではなく
に溶けない加工が施されています。
唯一内側全体に溶けない加工をしているレイト紹介の「匠バイクカバー」でもカバーをかけるときにカバーの外側が高温部分に触れると溶けてしまいます。
着脱の際は十分注意するようにしましょう。
溶けないバイクカバーの選び方
- Q下半分くらい溶けない加工がされていれば十分ですよね?
- A
一番下まで加工されていれば大丈夫かと思います。
部分的に溶けない加工を施されているバイクカバーを選ぶ際に気をつけたいのが溶けない部分の範囲です。
バイクカバーは上から下にかけるものなので、カバーの一番下から溶けない加工をしていないと、下の部分がエキパイやマフラー、エンジンに触れてしまう可能性が高くなります。
シートをかけるときに非加工部分が熱いパーツのすぐ横を通らなければならなくなるんです。
溶けないバイクカバーを検討する場合はカバーをかぶせるときの動きもイメージして選ぶようにしましょう。
「耐熱裏打ち部分」が斜めに配置され、シートの下に未加工の範囲があります。
比較的安心して使えそうな耐熱&溶けないバイクカバー紹介
こうして情報を精査していくと、実際に使える溶けないバイクカバーの数はとても少ないです。
という信頼性が高いバイクカバーを紹介します。
あなたの代わりに調べておきました!結果はたったの2つです!
ユニカー工業 熱いマフラーのままかけても溶けないバイクカバー
バイクカバーの下半分に溶けない加工を施しているものの多くがシートの一番下まで加工をしていませんが、こちらの製品は商品説明のイラストを見る限り、カバーの下までしっかり溶けない加工を施しています(黄色の範囲)し、口コミをみても溶けたという情報は得られなかったのでかなり優秀な製品であることがわかります。
値段も「溶けないバイクカバー」としてはかなり安いです。パッケージのデザインに費用をかけていないからですかね!
- 耐熱加工を施した新素材を採用しマフラーやエキパイが走行後の熱い状態でもカバーをかける事が出来る
- 裏面TC起毛加工で多少焦げてもくっつかない
- チェーン用穴前後2箇所
- 直径70mmのロックもOK
- エアーベンチレーション付き
- 収納袋付き
- ワンタッチ風飛び防止ベルト
他メーカーに比べて安く耐熱性があるので満足なレベル
引用元:楽天
家に帰ってきてすぐにカバーを掛けれるのは最高です。
引用元: 楽天
表示されている通り本当に溶けないバイクカバーで、それからずっとコレです。
引用元: 楽天
匠バイクカバー|匠バイクカバーVer.2
カバーの内側全面に溶けない加工が施されているので、現状最も安心して使用することができる溶けないバイクカバーです。ただしお値段は張ります。
- UVカット
- アウターはガンメタコーティングを施すことで紫外線による劣化を防ぐ
- インナーは、バイクへの擦れキズ軽減と耐熱性の高い素材を各パートごとに使用
- 二重縫製
- 耐熱センターベルト採用
- ポリエステルOX250デニール
- ブラックのインナーは、熱に強い特殊素材「ブロード」を採用。停車後のエンジン・マフラー等に触れても安心
バイクカバーとしては最高のものだと思います。
引用元:amazon
内側が耐熱生地なので、走行後のマフラー熱い状態でカバーできるのが大きなメリットです。
引用元:amazon
マフラーに当たっても溶けることはありません
引用元:amazon
既存のバイクカバーを耐熱(溶けない)仕様にする方法
- Q今使っているバイクカバーを耐熱性が高く、溶けないものにすることはできますか?
- A
できますが、最初から溶けないものを買った方がいいと思います。
少々強引な方法ですが、すでに手元にあるバイクカバーを「溶けない耐熱仕様」にする方法もあります。
バイクカバーに貼ることで、その部分を溶けない使用にすることができるシートです。
ただし、サイズが23×70cmなので大量に必要な上、「すぐに剥がれる」「カビが生えた」という口コミが多いのでおすすめしません。溶けないバイクカバーの補修程度に使用するのがいいかもしれませんね。
なんとなくくっついてはいますが、しばらくしたら剥がれそうです
引用元:amazon
1ヶ月もしないうちに使えなくなってしまった
引用元:amazon
カビが生えやすいです。ドン引きするほど酷いです。
引用元:amazon
縫い付けると雨が滲みてきますし、使い所は難しいですね。
バイクカバーが溶けたときの対処方法
- Qやらかしました。
- A
やらかした部分が熱い状態で固く絞った綿100%のタオルで拭き上げましょう。何回かに分けて行うのがおすすめです。
この記事を読んでいる方は、昔の僕のように、すでに「やらかし」ている方が多いともうので、溶けたバイクカバーがマフラーやエキパイについてしまったときの掃除方法を紹介していおきます。
飛んできたコンビニの袋もこの方法で掃除できるよ。
あるあるだねぇ・・・
こんな感じです。僕は「固く絞った綿100%のタオルで拭く」で対処しています。何回か繰り返していると楽に元通りになるのでおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
という内容の記事でした。
バイクカバーの性能は溶ける/溶けないだけで決められるものではありません。前後がわかりやすくかけやすいことなど様々な要素のバランスを考えながら検討するものですが、
兎に角溶けないバイクカバーが欲しいんじゃい!降りてすぐにカバーかけたいんじゃい!
という僕のようなせっかちライダーの役に立ったのであれば嬉しく思います。
様々な要素のバランスを考えながら、じっくり自分に合ったバイクカバーを選びたい方は下の記事を参考にしてみて下さい。
コメント