okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いたあなたは、
という方ではないでしょうか。この記事では、
ということについて解説していきます。
バイクのクラッチレバーを引くのに超人的な握力は全く必要ない
あなたが今もっとも気にしていると思われる「バイクのクラッチレバーを引くのにはどれくらいの握力が必要なのか?」ということを解説します。
バイクのクラッチレバーの重さは車種や状態によって大きく左右されますし、バイクメーカーは、
このバイクのクラッチレバーを引くには○○kgの握力が必要です。
ということはアナウンスしていません。二輪免許を取得できる年齢16才の女性の平均握力26.6kgの握力以上の力が必要であればバイクメーカーはそれを発表する義務を負う世界線になっているでしょう。
それがないということはそういう(26.6kgよりも全然少ない力で繰り返し引ける)ことなのだと思います。
いや、ちょっとそれだけでは安心できないんだが…
僕の握力から推察する!クラッチレバーを引くのに必要な握力はどれくらい?
ちなみに僕が乗っているアメリカ製の984ccのバイクは「ユーザービリティ」など全く考えていないようでクラッチレバーがとても重いです。国産の大型バイクに乗る歴戦の猛者(?)もドン引きするくらい重いです。僕自身国産バイクのクラッチレバーを引かせてもらったあとに自分のバイクに乗るとドン引きするくらい重く感じます。
それでも乗り始めれば渋滞にハマっても何の問題もなく、特に疲れも感じずにいつまでも乗り続けれます。
あんたの握力はいくつなのよ!それが問題だわ!
自分の握力は何年も測ったことがないのでなんとも言えませんが、僕は今人生でもっとも握力が高い年齢に達しています。
しかし女兄弟に囲まれて育ったので握力は女性並と推察され、さらに正確が女々しいので同年代の女性よりの握力は半分、髪も長くお団子にしているので更に半分…と計算すると僕の握力は15kg以下です。
握力15kg以下の僕でも雑に作られたアメリカの大型バイクのクラッチレバーを軽々と引いて運転することができるということ。ユーザービリティを考えている国内メーカーのバイクであれば5kg程度の握力があれば余裕で運転できますね。うむうむ。
やったー!
ここにはイカレポンチしかいないの?
「バイクのクラッチレバー操作には握力はほとんど関係ないよ」ということを伝えるための茶番だよ。付き合わせて悪かったね…。
バイクのクラッチレバー操作には握力がほとんど関係ないにも関わらず、何故あなたの左手の握力はなくなってしまうのでしょうか。どういう了見なのか解説していきます。
バイクに乗るとクラッチレバーを引く左手の握力がなくなる原因
ということが原因として考えれますのでそれぞれ解説します。
クラッチレバーを握っている
クラッチレバーを握ると筋肉量の少ない手のひらの筋肉でレバーを操作することになり、すぐに握力がなくなってしまいます。強く握るとハンドルの動きを押さえつけてしまうのでライディング的にもマイナスです。
クラッチレバーは握るものだと思ってはいませんか?
グーパーを繰り返すと疲れるよね。当たり前。
クラッチレバーを引き過ぎ
クラッチレバーがグリップに当たるほど目一杯、最後まで引ききっていては疲れます。シフトチェンジのときや信号待ちで止まっているときにクラッチレバーを思い切り引ききってはいませんか?
クラッチレバーの根本で握り過ぎ
クラッチレバーはテコの原理で動いているので、支点(クラッチレバーをとめているボルト)と力点(引くところ)が近ければより大きな力で引かなければならなくなります。
手が小さいからと言ってレバーの根本付近でレバーを引いていませんか?
半クラを多用しすぎ
渋滞中にずっと半クラッチで速度調整をしたり、発進後しばらく半クラッチにしていると当然握力はどんどん消耗していきます。
クラッチワイヤーのメンテナンス不足
定期的に注油しないとクラッチレバーは重くなったり切れやすくなったりします。
バイクに乗ってもクラッチレバーを引く左手の握力がなくならない方法
バイクに乗っても握力がなくならなくなる方法をそれぞれ解説します。
クラッチレバーを引く
クラッチレバーは握らずに引くもの!
とバイクの先輩方は解説しますが、これは完全にニュアンスに頼った説明不足。もう少し丁寧に解説すると「手のひらの筋肉で握らずに、前腕の大きな筋肉、総指伸筋で指を引っ張るイメージで引こう!」となります。
総指伸筋は小指以外の指とつながっており、より大きな筋肉で指を引くことができるので、クラッチレバーを操作する際は前腕を意識して操作するようにしましょう。
クラッチレバーを引き過ぎない
クラッチレバーは完全に引ききらなくてもクラッチが切れています。
信号待ちでは引き切って、グリップと一緒に握っていたほうが楽なこともありますが、シフトチェンジではちょっと引くだけで大丈夫です。良い具合のところを探してみましょう。
極端な話、クラッチを切らなくてもシフトチェンジできるしね。クラッチに負担がかかるからおすすめしないけど。ノークラッチシフトって言うよ。
信号待ちではレバーを握らずにニュートラルに入れましょう!それだけでも全然違いますよ!
クラッチレバーの端を引く
クラッチレバーの外側で引くようにして支点と力点を遠くすればより小さい力でレバーを引くことができます。
手が小さい方はクラッチレバーの遊びを大きくして引きやすいように工夫しましょう。
ニュートラルを多用する
渋滞中は半クラッチは最小限にして、速度が乗ったらすぐニュートラルに入れましょう。
発進にも何mも半クラッチしている方が多いですが、速度が乗ればエンストはしないので最小限の半クラッチで発信できるようにすると握力を消費しなくて済みます。
クラッチワイヤーのメンテナンスをする
6ヶ月ごとか1000km走行後の注油をおすすめします。比較的簡単にできるメンテナンスですが、ショップに依頼した場合の費用は2000円程度なので不安な方はショップにお願いしましょう。
どうしてもクラッチレバーを引けない方は僧帽筋で引く
どうしてもクラッチレバーを引けない方は総指伸筋よりも大きな僧帽筋でクラッチレバーを引くという方法もあります。
僧帽筋とは肩甲骨を動かす大きな筋肉で、肩関節の運動に関わっています。クラッチレバーに指をかけた状態で肩を引いて左の肩甲骨だけ寄せるようにすれば簡単にクラッチレバーを引くことができます。
僕の場合は「僧帽筋で引く」という表現ですが、「肩(体幹)で引く」と表現されている方もいます。
とはいえ、この方法はバランスを大きく崩す可能性があるので、バイクに慣れてきてから渋滞中にズボラに走りたいときに使う裏技のようなものだと思っておいてください。
なんの不安もなくこれができるようになるころにはクラッチレバーなんて余裕で引けるようになっていますけどね・・・
ベテラン「バイクに乗る前に握力鍛えたほうがいいぞ」の理由
最後に余計なことを書いておきます。
バイクに乗るには握力が必要!乗る前から鍛えておこう!
というバイクベテランさんがいますが、彼らはまだ「クラッチレバーは握るもの」という段階にいる名ばかりベテランです。
クラッチレバーが握力で引けるくらい軽いクラッチレバーであることに越したことはありませんが、ニュートラルを多用したり、半クラッチの頻度を最低限にしたり、より大きな筋肉でクラッチレバーを引く工夫をすればクラッチレバーの重さなど恐れる必要はありません。
工夫をしたり、経験を積み重ねる努力や向上心を持って勉強する姿勢がなければどんなに軽いクラッチレバーでも握力がなくなってしまうでしょう。
ツーリング帰りに、
あれ?そういえば今日は左手全然疲れなかったなー握力なくなってないなー
と思えたらあなたは名ばかりベテランさんよりもだいぶベテランさんになっているということだと思います。
バイクのお勉強って素晴らしい!
体を鍛えることは素晴らしいことだけど、「クラッチレバーを引くために握力鍛える」は動機としてズレてるよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
初心者の方が陥りやすいクラッチレバー握りすぎて握力なくなる問題に関して網羅的に解説しました。
筋肉の動かし方感覚がつかみにくい方は「半クラッチの頻度を最小限にする」ということだけ気をつけても劇的な効果があります。
100回グーパーするのと10回グーパーするのは10倍の差がありますよね。僕は握力がなくなるような方の1/100くらいしか半クラ使っていないと思いますよ!
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