この記事ではバイク教習のコツを解説しますが、「予習した内容よりも教官の教えを優先できる」という方のみ読み進めてください。詳しくは>>>こちらの記事を読んでみてください。
この記事にたどり着いた方は
という方ではないでしょうか。
スラロームなど、バイクにまたがって行う課題はテクニカルで、バイクを降りて行う課題、引き起こしや取り回しなどはテクニックではなく「力」や「体格」が重要だと思っていませんか?
もしもそうだとすると、二輪免許の適性検査には身長制限や筋肉量の計測があるはずですよね。
「力」でバイクを起こそうとしているとたとえ屈強な男性であっても引き起こしは難しいものになります。逆を言えば、きちんと「引き起こしはテクニカルなもの」と捉えて、きちんとその方法を勉強しておけば小柄な女性でも引き起こしを成功させることができます。
この記事では「テクニカルな引き起こし」について、特に「教習所でのMTバイクの引き起こし方のコツ」について難易度ごとに解説していきます。
この記事では
という方ではないでしょうか。
一般的に女性のバイク免許取得は難しいと言われています。この記事では普通自動二輪免許、大型二輪免許の両方を延長なしのストレートで卒業した僕が
と言うことについて解説していきます。
この記事は教習所1時限目で行う内容ですが、女性の場合、教習所によっては入校手続きのときに引き起こしをさせるところもあります。入校手続きの際は動きやすい格好で行くようにしましょう。
この記事は教習所内の走行に最適化した方法を解説しています。公道では操作方法が異なる場合がありますので予めご了承下さい。本記事の公道での方法やコツは下の記事を読んで下さい。
僕は普通自動二輪免許、大型二輪免許の両方を延長なしのストレートで卒業し、且つ、「免許取得をとても楽しめた成人平均身長平均体重よりそれぞれちょっと上の成人男性」です。体格に恵まれない方、苦労して免許を取得した方や女性ライダーが書いている記事のように
あたし頑張って免許取ったよ!だからあなたも諦めないで!一本橋のコツは遠くを見ることよ!
という共感するための記事を書くことができません。ただ、問題を解決するため、気持ちを切り替えるための記事は書けるかもしれないので興味がある方のみ読んで頂ければと思います。
引き起こしの難易度を決める要素【バイクの起こし方のコツ】
教習所でのバイクの引き起こしには何パターンかあり、状況によって難易度が変わります。まずはどんな要素が難易度を変えるのを解説します。
それぞれ解説します。
ギアは入っているのかニュートラルなのか【バイクの起こし方のコツ】
エンジンがかかっていないバイクはギアが入っている状態ではタイヤが回りません。ギアが入っていれば引き起こしの際の「バイクを起こそうとする力」を100%バイクを起こそうとする力に使うことができます。
それって当たり前じゃないの?
ニュートラルに入っているとタイヤが周ります。ニュートラル状態のバイクを起こそうとすると「バイクを起こそうとする力」の一部が「タイヤを回す力」に逃げてしまい、起きる前にタイヤが回ってその場でクルクル周ってしまいます。
バイクが倒れているのは右側が下か、左側が下か【バイクの起こし方のコツ】
バイクは右側に倒れていたほうがずっと起こしやすいです。
ニュートラルで倒れていてもギアを入れてタイヤが回らないようにすることができますし、なんらかの理由でギアを入れられなくてもブレーキレバーを握れるのでタイヤを回らない状態を作ることができます。
また、起こす前にサイドスタンドを出すことができるので、起こした後に勢い余って反対側に倒す可能性がなくなります。
ちなみに公道では傾斜や足場も関係する【バイクの起こし方のコツ】
ちなみに公道での引き起こしは平地か傾斜地か、山側に倒したのか谷側に倒したのかでも難易度が変わります。
山側に倒したほうが足も踏ん張れ、起こす力も少なくて済むので難易度は下がります。
教習所では平地で起こすことになるので詳しい解説は割愛します。
難易度毎に起こし方を解説していきます。
難易度1 ギアが入った状態で右に倒れたバイクの教習所での起こし方【バイクの起こし方のコツ】
難易度2 ニュートラルで右に倒れたバイクの教習所での起こし方【バイクの起こし方のコツ】
難易度3 ギアが入った状態で左側に倒れたバイクの教習所での起こし方【バイクの起こし方のコツ】
難易度4 ニュートラルで左に倒れたバイクの教習所での起こし方【バイクの起こし方のコツ】
難易度4以外になるように祈るわ!確率25%だからなんとかなるでしょ!
ここで悲しいお知らせがあります。
教習所では、教習生はバイクの左側に立ち、停車中のバイクは基本的にニュートラルに入れておくのでバイクの引き起こしの難易度はほぼほぼ「難易度4」になるかと思います。
公道では停車中は1速に入れておいたほうがいいよ。
難易度4をクリアできるように詳しく解説していきます。
バイクの左側に周り、ハンドルを自分の方に切る【バイクの起こし方のコツ】
ハンドルを自分の体側に目いっぱい切りましょう。地面とハンドルが接地している場合は引けるだけで大丈夫です。
力が入れやすくなるのと、起こしたときに前輪が外に逃げていくのを防止します。
ハンドルの先とリアバンパーを持つ【バイクの起こし方のコツ】
教習車にはバンパーがついているので右手でリアバンパー、左手はハンドルの端を持ちます。
力を入れにくければ別の部分でもいいよ。タンデムステップとかタンデムグリップとかね
クラウチングスタートの姿勢でシートに胸を押し付ける【バイクの起こし方のコツ】
上半身のポイント【バイクの起こし方のコツ】
バイクを引き起こす力は下半身でおこなって、上半身と腕は「バイクを吊り上げるクレーン」のイメージが良いです。
下半身のポイント【バイクの起こし方のコツ】
完全に膝を曲げた状態、しゃがんでいる状態から立ち上がるのと、中腰から立ち上がるのとでは中腰から立ち上がった方が楽ですよね?
深いスクワットより、浅いスクワットの方が楽ですよね?
人体の構造的に、完全に膝を曲げた状態から膝を伸ばすのと、それほど曲がっていない状態から膝を伸ばすのとでは必要な力が全然違います。
バイクを起こすときも同じでなるべく膝をなるべく曲げない状態から引き起こしを始めたほうが全然楽にバイクを起こすことができます。
足を着く位置はバイクのすぐそばではなく、少し離したところ、クラウチングスタートよりももっと地面に寝そべるような姿勢をとりましょう。
「こいつ寝てるんじゃねーか」っていうくらい寝そべるような姿勢になります。
この姿勢をとることで背筋と太ももという人体の中でも特に大きな筋肉を使ってバイクを起こすことができます。
前後にバイクが動かないようにまっすぐ力を入れ、バランスを取りながら反対側に倒さないように引き起こす【バイクの起こし方のコツ】
腕の力ではなく、膝を伸ばす力が腰と背骨を通って車体を起こすイメージです。
力をかける方向は上ではなく「前」です。
ニュートラルに入っているのでまっすぐ力を入れないとバイクが前か後に動くので、やや足を広げてバランスをとりましょう。
ここが最難関かも・・・
車体が起きあがってきたら勢い余ってバイクを反対側に倒してしまう前に、腰を入れて腰でバイクを支えます。
腰を入れられるくらい起こせたらあとは腰で支えて、ハンドルを持ってゆっくり起こしてね
サイドスタンドをかける【バイクの起こし方のコツ】
腰で支えられたらハンドルを持ち、フロントブレーキをかけてサイドスタンドを立てましょう。
教習所のバイクの引き起こしは難易度が低い【バイクの起こし方のコツ】
ここまで記事を読んできて
起こせる自信ないわー
と思うかもしれませんが、教習所の引き起こしは公道のそれと違って難易度が低いです。
教習車にはバンパーがついているため「バイクが完全に横にならない」という特徴があります。バイクを起こすのは最初のふんばりが肝心なので、バイク乗りからすると教習車は
半分起きてんじゃん
という角度で倒れています。
なんだかんだうまくいくので過度に恐れずに頑張ってください。
どうしても不安をぬぐえない方は筋トレをして気を紛らわせてください。
引き起こしはほとんどテクニックだから筋トレの必要はないと思うけどね。落ち着かない人は筋トレをして気を紛らわせてもいいかも
教官に対しては感じよくしよう
最初に教官が
こーやってこうしてこうやって起こしてみて!
とやり方を教えてくれたらまずはその方法を起こしてみてください。何回やってもダメなら
予習してきたやり方試してみてもいいですか?
と聞いてからこの記事の方法を試してください。
もしも引き起こしを始めるときになんの説明もなく
とりあえずやってみて
という指示であっても
予習してきたんでイケるはず!
と、「予習してきたこと」を伝えるようにしましょう。いきなり何も言わずにサイドスタンドを出したり、ギアを入れたりするとなんだか感じが悪い感じがしたり「ただものじゃない感」を出してしまうので感じよく、ハードルを下げてからこの記事の方法を試すようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
誰にとっても最初の関門になる引き起こしについて解説しました。
引き起こしはテクニックなので男性でも起こせない方もいますし、女性でもしっかり勉強している人はすぐに起こせたりします。
教習がうまくいく最大のコツは「素直な心」です。教官の教えをしっかり守り、それでもうまくいかないときにのみ予習した内容を使うようにしましょう。
教習の課題のコツなどを知りたい方は下の記事を読んでみてください。
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