okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いた方は、
という方ではないでしょうか。
この記事では、
ということについて解説していきます。
レザーパンツ・レザージャケット・革パン・革ジャンの洗濯表示は洗濯不可
- Qレザージャケットの洗濯表示がバッテンだらけなのですが・・・
- A
この記事はそれを乗り越えようとする方のための記事です。
まずはレザーパンツ・レザージャケット・革パン・革ジャンの洗濯表示を確認しましょう・・・といってもこれらの製品の多くは、
- DO NOT MACHINE WASH OR HAND WASH
- DO NOT BLEACH
- DO NOT DRY CLEAN
- DO NOT TUMBLE DRY
- DO NOT IRON
という洗濯表示になっていると思います。
「何もするな」ってことよねこれ・・・
レザーパンツ・レザージャケット・革パン・革ジャンのクリーニング
- Qレザーパンツ・レザージャケット・革パン・革ジャンのクリーニング料金はいくらくらいですか?
- A
もろもろ込みで20000円くらいになると思います。
洗濯表示を文面通りに受け取るのであれば、レザーパンツ・レザージャケット・革パン・革ジャンはクリーニングに出すのがベストで唯一の方法になります。
白洋舎の料金※参考
ちなみにクリーニング業界最大手、白洋舎のレザー製品の料金は下記の通りです。
革コート | 8,800 円 |
革半コート | 7,700 円 |
ジャケット・ジャンパー | 6,050 円 |
レザーパンツ・革パンツは料金表にありませんが、パンツを持ち込んで見積もりしてもらえればクリーニングしてもらえることがあります。価格は革コートと同程度になるかと思います。
宅配でも頼めますし、業界最大手なので比較的安心して発注できるかと思います。下に依頼リンクを載せておきます。
しみ抜き・カビ取り・撥水加工
上の表はあくまでも基本料金です。これにしみ抜きやカビ取り・撥水加工が必要になれば料金は上がります。
白洋舎以外のクリーニング屋さんに依頼をしても10000円~20000円の費用感になるかと思います。
数十万円するようなレザー製品だとクリーニング料金も数万円になる場合もありますが、それくらいのモノにはそれくらい支払った方がお互い安心かと思います。
クリーニングのデメリット
クリーニングはプロが適切な方法で洗ってくれるというメリットがありますが、
というデメリットもあります。特にクリーニングが長期間に及ぶとレザーを着るシーズンが終わってしまうこともあるので出すタイミングには気をつけましょう。
自宅で洗濯するメリット
とはいえ、この記事を読んでいる方は
レザーをクリーニングに出さずに自宅で洗いたい!
という方だと思うので、その方法を解説していきます。洗濯表示を無視した方法なので自己責任で行ってください。
とはいえ、プロのクリーニング屋さんでも失敗することはありますからね・・・。
自宅でレザー製品を選択すると、
というメリットがあるので一度試してみることをおすすめします。
【洗濯機】レザーパンツ・レザージャケット・革パン・革ジャンの洗い方
- Qレザーパンツ・レザージャケット・革パン・革ジャンは洗濯機で洗えますか?
- A
洗えますが表示を無視するので自己責任で。
まずは洗濯機を使った大胆で比較的楽な方法から解説します。
洗剤を選ぶ
レザーパンツ・レザージャケット・革パン・革ジャンはおしゃれ着洗い用洗剤(中性洗剤)か革専用の洗剤を使用します。初めてレザーを自分で洗う方や心配性の方は革専用洗剤を使うことをおすすめします。
洗濯ネットに入る
ジャケットの場合は型崩れを防ぐために前のファスナーやボタンを閉めてキレイに折りたたんで洗濯ネットに入れます。
裏返せるものであれば裏返しにしても型くずれ防止効果があります。
金属のボタンが多い製品はバスタオルなどにくるんでから洗濯ネットに入れることで傷を防止することができます。
洗い10分
洗剤を洗剤投入口に入れ、10分の洗いコースで洗濯を始めます。革専用洗剤を使用する場合は柔軟剤があるので柔軟剤投入口に入れておきましょう。柔軟剤はコースのなかで投入されるはず。
おしゃれ着洗い洗剤の場合は柔軟剤は使いません。専用品は専用の柔軟剤があるのがメリットですね!
洗濯が始まったら一時停止をおして15分つけおきする
洗濯洗濯機が回り始めた直後(水が入りきったら)、一時停止ボタンを押して15分程度つけ置きをすると仕上がりが良くなります。
脱水2分
洗いが終わったら2分だけ脱水をし、洗剤を含んだ水をレザーから排出します。
すすぎ5分
洗剤水の脱水が終わったら5分間すすぎをしていきます。
脱水10分
すすぎが終わったら10分程度脱水をして水分を抜いていきます。心配性の方は1分にするなど、自分の精神状態と相談の上で時間を短くしてもOKです。
シワを伸ばしながらクリーム・オイルを塗る
脱水が終わったらレザーのシワを伸ばしながら、革を引っ張るようにしてレザーオイルを薄く、均一に塗っていきます。
初めての方は一度ハンガーに掛け、スプレーオイルで全体にまんべんなくオイルを塗布してから拭き上げをするとうまくいきやすいかと思います。拭き上げる際はバスタオルの上などにおいてある程度の力を入れながら行って下さい。
この作業はクリームやオイルによる保湿メインというよりも「縮み帽子の引っ張り」がメインという気持ちで行うのが良いです。
陰干し
風通しの良い場所で陰干しします。レザーに溜まっている水が滴り落ちることがあるので室内干しはしない方が良いです。
型崩れを防ぐためにファスナーやボタンは閉めた状態にしましょう。
ジッパーにロウソク
ジッパーにロウソクを軽く擦り付けてから何回か開閉するとサビ止め&開閉をスムーズにする効果があります。
半乾きの状態でレザーオイルを塗る
半乾きの状態でもう一度「縮み帽子の引っ張り」がメインという気持ちでレザーオイル・クリームを塗ります。
一度着用して型を作る
引っ張りが終わったら一度レザージャケットに袖を通し、(レザーパンツの場合は履く)自分の体型に合わせた形に成形します。そのままの形がなるべく崩れないように(特に肘や膝の関節部分)脱いでハンガーにかけましょう。
乾いたら乾拭きして余計なオイルを拭き上げる
夜間は夜露がつくので室内干しに切り替えてください。レザーは丸2日も陰干しすれば乾きます。レザーは濡れている状態の方がオイルやクリームが染み込みやすいので、すでにレザー内には十分な油分が行き渡っています。
乾いた後、表面に残っている油分はカビなどの原因になるので軽く拭き取っておきましょう。
ジャケットやパンツを着たまま、お風呂で体を洗うようにすると楽に拭き取れます。あくまでも軽く!
【手洗い】レザーパンツ・レザージャケット・革パン・革ジャンの洗い方
- Qレザーパンツ・レザージャケット・革パン・革ジャンを洗濯機に入れる勇気がありません。
- A
まずは手洗いをして、安心できたら洗濯機に入れればいいかと思います。
洗濯機を使用するのが不安な方は手洗いをするのがおすすめです。その方法を解説していきます。
39℃のお湯に洗剤を溶かす
洗剤は先程と同じで、おしゃぎ洗い用洗剤か革専用の洗剤を使用します。
洗濯機の回転による洗浄ができないので、39℃のお湯を使うのがおすすめ。39℃というのは、
という理由で僕が最適だと判断して選んでいる温度です。
大型のタライでも洗面台に作ってもどちらでも良いです。
洗面台の場合はお湯の湯量に注意です。洗いのときにお湯が溢れやすくなります。
軽く押し洗いをする
10分程度つけ置きをしたら軽く押し洗いをします。どんどん汚れてくるお湯の「汚れによる色の濃さ」が変わらなくなれば「汚れが出きったサイン」なので濃さが変わらなくなるまで押し続けます。
一度お湯を捨てて再び新しい洗剤湯で洗ってください。
襟・袖・裾などは特に汚れやすいので軽く握って集中的に洗ってあげると良いです。
お湯で流しながらすすぐ
洗い終わったら39℃のお湯を掛けながら「押しすすぎ」をしていきます。水やお湯を貯めて、その中ですすぐ方法もありますが、洗剤が薄まるだけで完全に排出できないので流しながらすすぐことをおすすめします。
タオルに挟んで水分を取る
すすぎが終わったら大きめのバスタタオルなどに挟んで水分を十分に拭き取ります。このときにレザーをひっぱるように拭くとレザーに負担がかかるのでポンポン叩くようにすると良いです。
水分をあらかた拭きとったあとは、
と洗濯機編と同じ処理をして完了になります。
【手入れ】普段のメンテナンス方法
- Q普段はどんな手入れをすればいいですか?
- A
軽く拭いて保湿が基本になります。
レザーパンツ・レザージャケット・革パン・革ジャンの普段のお手入れについて解説します。
ブラッシング・乾拭き&オイル
軽い汚れであればブラッシングや乾拭きで対応できます。革用のものがあれば長く安心して使用することができます。
ブラッシング、乾拭きをしたあとは薄くオイルを塗っておけば保湿でき、次の汚れがつきにくくなります。
お湯ふき&オイル
先述の通り、レザーは濡れているとオイルが染み込みやすいので39℃のお湯で固く絞ったウェスなどで表面を拭き、オイルを塗ってあげてもお手入れとしては十分です。
レザークリーナー
レザー大好きアメリカで売上1位!
レザーパンツ・レザージャケット・革パン・革ジャンの表面だけ汚れた場合はレザークリーナーを使います。軽くブラッシングしたあとにレザークリーナーをつけ、陰干しするだけでレザーをキレイに保つことができます。
保湿効果のあるものを選べばオイルを塗る必要もないので便利です。
縫い目に入ったクリーナーやオイルはブラシで除去しておくと良いです。
【保管】カビを出さないレザーパンツ・レザージャケット・革パン・革ジャン保管方法
- Q衣装ケースに入れていたレザーがカビました。どうやって保管すればいいですか?
- A
部屋のインテリアにするのがおすすめです。
オイルやクリームを塗ったレザーは衣装ケースなど、風通しの悪いところで保管するとカビが発生する可能性が高くなります。
衣装ケースに入れる場合は湿気を吸ってくれる湿気取りや新聞紙などを一緒に入れたり、タオルで包んで湿気から守る必要がありますが、それでもカビの発生を抑えられないことがあります。
おすすめの方法は「部屋に飾る」ことです。
レザーを着ない季節でも部屋に飾ってインテイリアにすることでカビの発生を抑え、日常的に目につくのでレザーが乾燥してきたことに気が付きやすくなるので適宜手入れをするきっかけになります。
型崩れを防ぐために太めのハンガーを用意して壁沿いに吊るしておきましょう。
レザーパンツにも幅広ハンガーがおすすめ
- Qレザーパンツってどうやって吊るせばいいの?
- A
幅広のハンガーに腰をひっかけるのがもっとも楽です。
重いレザーパンツを干すために、パンツの内側にハンガーにひっかけるためのベルトや紐がついているものはパンツハンガーを使用して吊るすことができますがそれらがついていないレザーパンツは下の様な大きな洗濯バサミがついたハンガーを使用するかと思います。
これでレザーパンツを吊るすと、
というデメリットがあるのでおすすめしません。
幅広のハンガーに腰の部分を引っかかて吊るすと跡もつかず、安定して吊るすことができます。
レザーパンツ・レザージャケット・革ジャン・革パンは洗ってもいいのか
- Qそもそもレザーパンツ・レザージャケット・革ジャン・革パンは洗っても大丈夫なの?
- A
僕は大丈夫でしたし、大丈夫という考えが主流になりつつあります。
革製品は「絶対洗ってはいけない」という人と「洗っても問題ない」という人に分かれます。
洗ったら革が固くなるだろ!
きちんと洗えば固くならないのじゃ!
実際はきちんとした手順を踏めば洗っても問題ないのですが、「雨に濡れた革製品をそのままにして革が固くなってしまった」「革製品を洗ったらシミができてしまった」という経験をする人が多かったので「革製品は洗わないのが常識」という考え方が定説として広まったのだと思います。
現在はインターネットの普及で革製品の正しい手入れ方法の譲歩を誰でも簡単に得ることができるようになったので「洗っても問題ない派」の方が形勢逆転している感じがします。
しかし、革製品を洗うことによって革が固くなる可能性があるのは紛れもない事実です。
「洗ってもいいのか」という問いに対しては「洗ってもいい」ですが、「わざわざリクスを負ってまで洗うものではない」「洗わないに越したことはない」というものであることは覚えておきましょう。
「洗えるからガンガン洗おうぜ!」というものではなく「洗えるけど洗わないほうがいいよ」というものです。
バイクと同じね!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
レザーパンツ・レザージャケット・革パン・革ジャンの洗い方やメンテナンス方法、保管方法などを網羅的に解説しました。
この記事であなたのレザーパンツ・レザージャケット・革パン・革ジャンがキレイになり、気持ちよくバイクに乗れるきっかけになったのであれば嬉しく思います。
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