okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いた方は、
という方ではないでしょうか。
ジャケットやグローブの洗い方や普段の手入れに関する情報は多くありますが、ブーツや靴になると途端に情報が少なくなるので、この記事では
ということについてまとめて解説していきます。すべてのバイク用靴・シューズを網羅的に解説するので少々長い記事になります。最後にそれぞれの方法を一覧にまとめているので実際に洗う際はそちらを確認しながら作業をして頂ければと思います。
内装の臭い、雑菌はグランズレメディに任せる
全てのバイク用の靴・・・というかこの世のすべての靴に対して有効な、この記事でもっとも伝えたい方法を先に解説します。
靴の内装の臭いの原因は、モラクセラ菌という雑菌のフンが原因です。通気性の悪い靴の中で汗をかくことでモラクセラ菌が繁殖し、皮脂などを餌にして増殖します。
靴の臭い問題を解決するには10円玉を入れたり、消臭剤をかけたりなど様々な方法がありますが、最も効果的な方法はグランズレメディと言う粉を使うことです。
グランズレメディを継続して使用すると、足自体の臭いもなくなります。
ちなみに強いストレス環境にいると足が臭くなります。これはストレスによって足に汗をかきやすくなるからです。足が臭いことで更にストレスを感じる悪循環が起きますが、グランズレメディはこれを断ち切ってくれます。
使い方は簡単で、靴を履く度(脱ぐ度でもOK)に小さじ1杯の粉を入れるだけ、つま先の方に粉が行くようにつま先をとんとんしてあげましょう。粉が入った状態で靴を履いて過ごすだけです。普段履いている靴に5日も使えば足と靴が完全に無臭になります。
最初は足の皮が剥けてびっくりしますが、これで永遠に足の臭い問題から解決されます。
バイクシューズに関わらず、使用している靴すべてにグランズレメディを使用することを超おすすめします。
靴を脱ぐと靴下に粉がついてきます。靴を脱ぐタイミングがあるおでかけの際はグランズレメディを入れていない靴ででかけてください。居酒屋のお座敷に白い足跡ができます・・・
靴の内側の汚れはほとんどすべてグランズレメディに任せれば清潔に保てます。ここからは主に「外側」をキレイにする、キレイに保つ方法の解説になります。
外側の汚れは適当に拭いているからいいわ!臭いだけなんとななればいいや!
という方はここでお別れでOK!
スニーカータイプのバイクシューズ・ライディングシューズの洗い方
先にスニーカータイプのバイクシューズ・ライディングシューズ、
上の記事で紹介している様なタイプのライディングシューズの洗い方を解説します。正直、普通のスニーカーと扱いは同じです。
外せるパーツを外し、別で洗う
靴紐や中敷きなど、外せるパーツは外して別に洗っておきます。中敷きが接着剤でついているパターンもあるので、その場合は外さずにバイクシューズ・ライディングシューズと一緒に洗います。
別にしておけば洗いやすいだけでなく、乾燥もさせやすくなります。
ブラッシング
バイクシューズ・ライディングシューズの本体をブラッシングして表面についている汚れをだいたい落とします。
39℃の洗剤水で洗う
皮脂汚れは34℃から38℃で溶けるので、39℃のお湯に洗剤を溶かして洗います。10分ほど漬け込むと仕上がりがキレイになります。洗面台やタライを使いましょう。
使う洗剤はスニーカー用洗剤でも衣料用洗剤でもジャンプーでもOKです。
専用品だとしっかり洗った気になるよね!
汚れが強い場合は重曹水に2時間つける
汚れがひどい場合は1Lのお湯に対して大さじ3程度の重曹を溶かし、バイクシューズ・ライディングシューズを沈めて2時間程度つけおきすると効果的です。
流水ですすぐ
外側も内側もブラシで磨けたら流水で流しながらバイクシューズ・ライディングシューズをすすぎます。貯めたお湯の中ですすぐ方法もありますが、洗剤が薄まるだけで時間がかかってしまうので流水で流しながら洗剤を排出する方がおすすめです。
洗剤が残るとシミの原因になるからしっかり流そう!
タオルに包んで洗濯ネットに入れて洗濯機で脱水
泡が出ないくらいすすげたら、バイクシューズ・ライディングシューズを洗濯ネットに入れて脱水します。
タオルに包んで洗濯ネットに入れることでシューズがぶつかる衝撃音とダメージを防止することができます。5分程度脱水すれば十分です。
基本陰干し
脱水が終わったシューズを干します。長時間直射日光にあてると紫外線によって劣化したり、色落ちしてしまうことがあるので基本は陰干しになります。早く乾燥させないと雑菌が繁殖するので、早く乾かすポイントをいくつか解説します。
開口部を広くする
内側の水分が早く乾燥するように、足の甲が開くのであれば全開にしておきます。
つま先を上げて斜めにしておく
つま先が一番乾きにくいのでつま先を上げ、斜めにすることでかかとの方に水が集まるようにしておきましょう。
シューズ用のハンガーもおすすめ
靴用のハンガーを使うと、つま先を真上に上げることができ、床よりも風が通る高い位置に干すことができるのでおすすめです。
一家に1つ、シューズ用ハンガーだね!
初めの2時間だけ日光を当てる
ずっと日光を当てることは避けたいですが、干しは始めの2時間だけ直射日光に当てることで、乾燥のスタートダッシュをかけることができます。紫外線には殺菌効果もあるのでおすすめ。
扇風機を当て続けるのも効果的
早く乾かしたいときや雨が降っているときは室内で扇風機を当て続けるのが良いです。靴の内側に風が入るようにし、風量は弱くて良いので乾くまで扇風機の前においておきましょう。
防水スプレー
バイクシューズ・ライディングシューズが完全に乾いたら防水スプレーを吹いて洗濯は完了です。
防水スプレーをすることで水に強くなるだけでなく、シューズに汚れがつきにくくなったり、紫外線による劣化を防ぐ効果もあります。
スニーカータイプのバイクシューズの手入れ方法
バイクシューズ・ライディングシューズの普段の手入れ方法を紹介します。
ブラッシング・水拭き
キャンバス生地(布地)のバイクシューズ・ライディングシューズはブラッシングすることで表面の汚れをある程度落とすことができます。
スニーカークリーナー
グランズレメディを使っていれば内側の汚れはほとんど気にする必要はありませんが、外側だけ洗いたいときはスニーカークリーナーがあると水で洗わずに済むのでおすすめです。
普段履いているスニーカーにも使えるね。
防水スプレー
防水スプレーの効果は数日しか持続しませんが、ツーリングの前日に吹いてあげれば十分効果を発揮できます。また保管中の汚れを寄せ付けないためにもメンテナンスのたびに吹いてあげるようにしましょう。
グランズレメディ
グランズレメディの効果に関しては記事冒頭に解説したとおりです。履いた直後か履く直前に入れるようにしましょう。
履いていないときにもグランズレメディの効果が発揮されるように脱いだ直後がおすすめ!
レザーバイクブーツ、レーシングブーツの洗い方
次にレザーバイクブーツ、大部分をレザーで構成されるレーシングブーツ、
上の記事で紹介しているようなタイプのレザーブーツの洗い方を解説します。
レザーブーツはなかなか洗う機会がないと思いますが、くるぶしグリップの積み重ねでひどく汚れたり、雨天走行で塗れてしまったときに洗う必要がでてくるかもしれません。
ブラッシング
レザーバイクブーツ・レーシングブーツをブラッシングして表面についている汚れをだいたい落とします。
39℃の革専用洗剤で洗う
皮脂汚れは34℃から38℃で溶ける・・・というだけでなく、牛の平熱が39℃(摩擦に強い牛革はバイク用品の定番素材)なので、レザーに安全に使える温度の上限だと思うので39℃のお湯を使います。
レザーブーツ・レーシングブーツはバイク用品の中でも特に効果なものなのでレザー専用の洗剤を使って洗うのがおすすめ。
ブーツは失敗したくねいよね!特に!
ブラシで優しく汚れを落としましょう。
流水ですすぐ
外側も内側もブラシで磨けたら流水で流しながらレザーブーツ・レーシングブーツをすすぎます。貯めたお湯の中ですすぐ方法もありますが、洗剤が薄まるだけで時間がかかってしまうので流水で流しながら洗剤を排出する方がおすすめです。
洗剤が残るとシミの原因になるからしっかり流そう!
スプレータイプのレザーオイルをつける
プロテクターなどがついているバイク用のブーツは普通のレザーブーツよりも凸凹が多く、複雑な形状をしているので固形のオイルよりもスプレータイプの方がおすすめです。革は多少濡れたいたほうがオイルが染み込みやすいのですすぎが終わったらすぐにスプレーしましょう。スプレーがない場合は多少塗りにくいですが固形のものでも良いですし、裏技としてニベアクリームなどでもOKです。人間の肌に良いものが牛の肌に悪い訳はないです。
タオルで水分を拭き取る
レザーブーツ・レーシングブーツは洗濯機で脱水できないので外側も内側もタオルを使って給水していきます。タオルがほとんど水を吸わなくなるまで拭き取りをしましょう。
乾燥させる
干し方は基本的に陰干しですが、レザーブーツ・レーシングブーツは高さがありスニーカータイプよりも通気性が悪いので、扇風機を使用することをおすすめします。
変な癖が付くと悲しいからシューズハンガーは使わない方がいいかも
半乾きの状態でもう一度レザーオイルをつけ、履く
半乾きの状態でもう一度レザーオイルをつけ、一度レザーブーツ・レーシングブーツを履いて形を整えます。
残りの乾燥は陰干しに切り替えてもOK。
乾いたら余分な油分を拭き取る
夜間は夜露がつくので室内干しに切り替えてください。レザーは丸2日も陰干しすれば乾きます。レザーは濡れている状態の方がオイルやクリームが染み込みやすいので、すでにレザー内には十分な油分が行き渡っています。
乾いた後、表面に残っている油分はカビなどの原因になるので軽く拭き取っておきましょう。
レザー用の防水スプレーをつける
さきほど紹介した、
はレザーにも使うことができるので防汚・防劣化目的の防水スプレー処理をしておきましょう。
レザーバイクブーツ、レーシングブーツの手入れ方法
という手入れ方法がありますが、スニーカータイプと異なる部分のみ解説します。
お湯拭き
表面が軽く汚れたときは39℃のお湯で固く絞ったウェスで拭くだけで結構汚れが落ちます。ツーリングから帰るたびに行うと汚れの蓄積を防くことができます。
レザークリーナー
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お湯拭きでも落ちない汚れにはレザークリーナーを使うのがおすすめです。軽くブラッシングしたあとにレザークリーナーをつけ、陰干しするだけでレザーをキレイに保つことができます。
保湿効果のあるものを選べばオイルを塗る必要もないので便利です。
縫い目に入ったクリーナーやオイルはブラシで除去しておくと良いです。
スプレータイプのレザーオイル
(濡れていたほうがオイルが染み込みやすいので)お湯拭きをしたあとや、保湿性が失われていたらレザーオイルで潤いを補ってあげましょう。ただし油分のつけすぎはカビや汚れを招くので、塗布後は余分な油分を拭き上げることを忘れずに。
ファスナーを閉めて直立させて保管する
高さのあるブーツは形が崩れないようにファスナーなどを閉め、直立させた状態で保管します。新聞紙や厚紙を丸めて入れておくと湿気防止と型崩れ防止になります。
泥だらけのオフロードブーツの洗い方
最後に泥だらけになりやすいオフロードブーツの洗い方、
こんな感じにもっとも汚れやすいバイクブーツの洗い方について解説します・・・といってもオフロードブーツもほとんどをレザーで構成されているので、レザーブーツ・レーシングブーツと洗い方・手入れ方法は同じです。
唯一洗い始めに流水を掛けながら大きなブラシ、ホイールブラシなどでゴシゴシするのと、ゴシゴシの際は土汚れや砂汚れがたくさんでるので、洗面台やお風呂場ではなくお外で流すのが良いです。
レザーパンツ・レザージャケット・革ジャン・革パンは洗ってもいいのか
- Qそもそもレザーは洗っても大丈夫なの?
- A
大丈夫という考えが主流になりつつあります。
革製品は「絶対洗ってはいけない」という人と「洗っても問題ない」という人に分かれます。
洗ったら革が固くなるだろ!
きちんと洗えば固くならないのじゃ!
実際はきちんとした手順を踏めば洗っても問題ないのですが、「雨に濡れた革製品をそのままにして革が固くなってしまった」「革製品を洗ったらシミができてしまった」という経験をする人が多かったので「革製品は洗わないのが常識」という考え方が定説として広まったのだと思います。
現在はインターネットの普及で革製品の正しい手入れ方法の譲歩を誰でも簡単に得ることができるようになったので「洗っても問題ない派」の方が形勢逆転している感じがします。
しかし、革製品を洗うことによって革が固くなる可能性があるのは紛れもない事実です。
「洗ってもいいのか」という問いに対しては「洗ってもいい」ですが、「わざわざリクスを負ってまで洗うものではない」「洗わないに越したことはない」というものであることは覚えておきましょう。
「洗えるからガンガン洗おうぜ!」というものではなく「洗えるけど洗わないほうがいいよ」というものです。
バイクと同じね!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
すべてのバイクシューズ・靴について解説したので少々長い記事になってしまいました。
最後に簡単に方法だけまとめておきます。
他のバイク用品の洗い方・手入れ方法を知りたい方は下の記事を読んでみてください。
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