okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いた方は
という方ではないでしょうか。
この記事では
ということについて段階的に解説していきます。
気軽にできる順に解説していきます。上から順に試していけば記事を読み終わるまでに回せていると思いますがせっかちな方は一番下の方法を最初から試してください。
あきらめないで!!
専用品に関しては口コミやレビューのまとめも載せておくので参考にして頂ければと思います。
今ナメたネジに直面していなくても、自分でドライバーを回す機会がある人は道具を揃えておいたほうがいいよ。特に車やバイクの人はバラシ中だとホームセンターまで行けない可能性があるからね。
ネジ山、ネジ穴、ネジ頭・・・この記事で解説する内容は「駆動部」
この記事で解説する部分は上のイラストの「駆動部(工具穴)」です。
ネジ穴は本来「ネジの受け側」、ネジ山は本来「ピッチの凸部分」をそれぞれ指しますが、駆動部を破損させてしまった場合は
ネジ山なめったー
ネジ穴バカになったー
ネジ頭潰したー
と表現することが多いと思うので、この記事では駆動部を「ネジ山」「ネジ穴」「ネジ頭」という言葉を使って表現します。あらかじめご理解ください。
「駆動部(工具穴)ナメらせたー!」っていう人はすでに対処方法をいくつも知っているプロの人だと思うしね。
ナメた潰れたネジ山、ネジ穴を身近なもので回す裏ワザなど
まず最初にとても簡単なことから解説します。
体重をかけてナメたネジを押しながら回す方法
すでにお試しのこととは思いますが念のため確認です。
ネジを最初に回すときはドライバーがネジ山から逃げないように「回す力」よりも「ドライバーを押し付ける力」に全力を注いでください。
これでもダメなら次へ進んでください。
ラチェットレンチでつぶれたネジ山を無視して回す方法
ネジ穴がナメてしまうと結構焦りますよね。焦って肝心なことを忘れている可能性があります。それは「ドライバー以外の工具で回るネジではないか」ということです。
いかにもプラスドライバーでしか回せない雰囲気を出しておいて、スパナで回せるネジも結構あります。冷静さを取り戻してネジを見てみてください。
僕これ経験あるんですよね・・・
ネジの頭が丸じゃなく六角形じゃないか今すぐ見に行こう!たぶん丸だけどね!
556を使って滑りを良くする方法
ピッチ部分に浸透させたいのでネジ頭の横から軽く556を吹きましょう。全く隙間がないように見えますが毛細管現象で入り込んでいってくれます。
吹きかけてから10分くらい経ってから回すと良いです。
ラスペネがあれば556よりも良いですが、ラスペネは気軽にご家庭にあるものではないので556でOKです。556がない場合は何かと便利なのでこれを機に1本買っておきましょう。
潰れたネジ穴にゴムを噛ませてナメたネジを回す方法
ここからいよいよ本気で対処していきましょう。まずは太目の輪ゴムをドライバーとネジ山の間に噛ませて回してみましょう。
ドライバーとネジが滑りにくくなるので、ナメり具合がほどほどの場合はこれで回すことができます。
輪ゴムは太目のもの、なければトレーニングバンドなどでも代用できます。
(トレーニングバンドの方が持ってないだろ・・・)
アイロンなどでネジを温めてナメったネジを回す方法
金属は温めると膨張します。その後冷めるともとの大きさに戻るので、この動きをする間にネジと基材の間に隙間ができて固着を解除することができます。
アイロンやガスバーナーなどで触れないくらい温め、その後触れるくらい冷めたらトライしてみましょう。アイロンを使う際はあて布をしたりネジ周りに配慮してください。
もしもこの段階で回らなくても、以前よりは回りやすくなっているはずなので今後行っていく方法の大きな手助けになります。まずは温めてみましょう。
ネジを「一旦リセットする」って感じの対策だよ。
ナメた潰れたネジ山、ネジ穴を身近な工具、道具で回す裏ワザなど
ここからは比較的身近な工具で行う方法を紹介します。
ペンチでナメたネジを回す方法
ネジの周りに空間があり、かつネジ頭が出っ張っているときに使える方法です。握力が必要になりますが、ネジ頭を思い切りペンチやプライヤーで掴んでまわせることがあります。
握力が尽きるまでやってみましょう。
ドライバーをハンマーで叩いて固着を解除する方法
ネジ穴にドライバーを当てて、ドライバーの後ろからハンマーで軽く叩いてあげると、振動でサビや固着が外れることがあります。
ドライバーは衝撃に耐えられる貫通ドライバーである必要があります。これで回せるようになったらラッキーくらいの感じで軽く叩いてみましょう。
貫通ドライバーとは金属部分が取っ手の後ろまで貫通しているドライバーです。普通のドライバーよりも強い衝撃を与えることができますし壊れにくいというメリットがあります。
瞬間接着剤を使ってネジ山がつぶれたネジを回す方法
瞬間接着剤はぴったりくっつけば数百キロもの力をかけることができます。単純に潰れたネジ山とドライバーの先端を瞬間接着剤でくっつけてしまえばネジを回せることがあります。
接着剤がネジ頭より下についてしまうと状況が悪化するので注意して作業をするようにしましょう・・・。
ピンポンチで少しずつネジを回す
ナメたネジ山にセンターポンチやピンポンチをひっかけ、それを後ろからハンマーで叩くことで少しずつネジを回すことができます。
少しずつしか回せませんが、この方法はプロの方も多く用いる方法なのでかなり回せることが多いです。地道に叩きましょう。
ネジ頭が飛び出ているなら切って新しい溝を作る
潰れたネジ周りに空間があり、かつ出っ張っているネジ頭であれば糸鋸など切って新しいマイナスのネジ穴を作って回すこともできます。
どうしても雑な穴になるので無理にプラスの穴を作ろうとせず、マイナスの穴を作るようにしましょう。
マイナスドライバーをハンマーで叩いてネジ山を作る方法
ネジ頭にマイナスドライバー(貫通式)をあてて、後ろからハンマーで叩くことで無理やりネジ溝を作ることもできます。
強く叩く必要があるので変にネジが噛んでしまったり、受け側の機械などに悪影響が出る可能性が高いのでおすすめはしません。
ナメた潰れたネジ山、ネジ穴をインパクトドライバーを使わない専用工具で回す方法
ここからはインパクトドライバーを使わない、潰れたネジ山専用工具を解説します。他の用途で使うことはないのでご家庭にないと思いますのでご購入ください。
ネジ滑り止め液を使ってナメたネジを回す方法
完全に潰れているネジには使えません。潰れかけのネジ山専用です。発想は輪ゴムと同じでネジ山とドライバーの抵抗を高めて滑りにくくするというものです。
ネジ滑り止め液の中には尖った粒子が混ざっていて、それがひっかかることで抵抗を高める仕組みです。使いやすいものなので最初に試しましょう。
ドライバーの尖端に1~2滴垂らしてから回すだけ。貫通ドライバーがあればハンマーで叩いた瞬間にまさす力を加えると回ってくれたりします。
ネジだけではなくラチェットで回すボルトなどにも使えるので古い車のメンテをする方などは持っておいたほうが良いです。
ちなみにバイクのミラーが緩んでくるときとかにネジ山に塗ると緩みにくくなるよ。
チューブからネジ山に直接付けてドライバーをあててみたら上手く外せて感激!安いものだし、工具箱に一つは入れておくべき!
引用元:amazon
錆で固着していて浸透潤滑剤でも刃が立たない細径のネジで、ネジザウルスでも滑ってしまって取ることが出来ずに諦めていました。物は試しと、こちらのすべり止めを使用するといとも簡単に取ることが出来ました。
引用元: amazon
ノリの様に固まるわけではなく、力をかけた時に微細な粒子がネジに食い込んで滑らなくなります。
引用元: amazon
ネジザウルスでナメたネジを回す方法
ネジザウルスは尖端に特許取得の縦溝が掘ってあるペンチです。先述した「ペンチで回す」の最終形態。
ネジザウルスは様々な種類がありますが、ナベネジにもトラスネジにも対応しているネジザウルスRXがあれば今後も安心かと思います。
ペンチとしても普通に使えるので1本持っておいたほうが良いです。
ネジが取れなければなかなかの出費になってしまうところだったのでとてもお安い買い物でした。
引用元:amazon
毎日のようにラスペネを吹き、ハンマーで叩いた上で、友人に借りてアスト○なんとかさんのロッキングプライヤーを使ったのですが、回すと滑ってしまってまるでダメ。ダメ元でこの商品を買いました。ラスペネを吹いた後はCRCで脱脂したりもしていませんでしたが、ちゃんとグリップしてあっけなく外すことができました。
引用元: amazon
これほど買っておいてよかったと思わせる商品はありません
引用元: amazon
軽症用ネジバズーカを使って、叩かずにナメたネジを回す
ネジを押し付けやすく、回しやすい形状をしているドライバーです。「力が入りやすいだけ」なので頼りない気もしますが、高い効果を発揮します。精密機器など、叩かずにネジを回したい方におすすめです。
グリップが大きく持ち易い為、安定して大きな力を与えることができていたように感じます。
引用元:amazon
元々初心者用の道具ではないと思います。ある程度工具を日常的に使用している人が使用すると効果を発揮できます。
引用元: amazon
錆もなくかなり条件が良い状態で舐めたネジなら(?)可能ですが、噛みこんだ頑固なネジが舐めたら無意味です。
引用元: amazon
重症用ネジバズーカを使って、新しい溝を叩いて作る
モノは前述の軽症用と同じものです。付属のビットDBZ-52をハンマーで叩いてビットを打ち込み、グリップをつけてから回すことでネジを外せます。
前半に解説した「マイナスドライバーをハンマーで叩いてネジ山を作る方法」のちゃんとしたバージョンだと思ってください。
固着して舐めた六角のボルトがとれました、歓喜です
引用元:amazon
結果は大当たりで、びくともしなかったネジを簡単に取り外せました。
引用元: amazon
今までゴルフ5にもっていってもメーカーに送っても治らなかったので諦めていたのですが、簡単に取れました。初めからこれを使えばよかったです。
引用元: amazon
メガドラインパクタで叩いた瞬間ドライバーを回してナメたネジを回す
「ネジ滑り止め液を使ってナメたネジを回す方法」で解説した、ハンマーで叩く瞬間にドライバーを回すという方法が確実にできるドライバーです。
ハンマーで叩いた瞬間12度回転します。
複数のサイズのビットがビットがセットになっているものもあります。
グリップがゴムでできているので握りやすくショックも少なく使いやすいです。
引用元:amazon
グリップが太くテンションをかけ安いので固いねじ、ボルトでも2〜3回のアタックで外せました。
引用元:amazon
ビットの潰れも無く、緩め性能も申し分ありません。しかも、1/2ソケットが使えるのが良いです。
引用元:amazon
アネックスミニインパクトドライバーでナメたネジを外す
こちらも叩いた瞬間ドライバーが回るタイプの工具。
サイズに合わせてビットを取り替えられ、新しい溝も掘ることができるビットは別売りで手に入れることができます。
コツは、重めのハンマーを使うこと
引用元:amazon
よほどのことがない限り、緩められると思います。
引用元: amazon
元自動車整備士ですが、インパクトドライバーを使うにはコツがあります。一つは、回したい方向に少し力を入れて保持すること。もう一つはネジの溝を舐めないうちに使うことです。
引用元: amazon
ナメた潰れたネジ山、ネジ穴をインパクトドライバーを使う専用工具で回す方法
ここで紹介するものは電動インパクトドライバーを使用するので別途購入する必要がありますが、すでにお持ちの方や今後のために用意しておきたい方は参考にしてみてください。
自宅でのDIYや車、バイクを触る程度であれば下のインパクトドライバーが価格と性能のバランスが取れていておすすめです。これ以上のものを求めるとマキタやヒルティなど数万円~のものになるかと思います。
回転速度の無段階設定が大変使いやすい
引用元:amazon
トリガーの引きかたによる無段階設定がとても気持ち良く、自在に作業ができます。
引用元: amazon
20Vなのにさらに1万円以下と安くて大満足です。
引用元: amazon
なめたネジはずしビットを使ってナメたネジを回し出す
ドリル部を尖端にして正回転でビス自体に穴を開けます。その後ビットを逆さまにし、空いた穴に押し込んでから逆回転させると回せなかったネジも一緒に回ってネジを外すことができます。
どんな方法を試しても外れなかった人がいる一方で、正しい使い方をしないと意味がないので使用の際は説明書を読みながら作業をしてください。
コツはあったが無事見事に裏ブタの止ネジは
外れました。
引用元:amazon
素晴らしいの一言に尽きます。
引用元: amazon
評価★1が21%もありますが、読んで見ると使用方法が間違って
いる事が歴然
引用元: amazon
【予防編】ネジ頭をナメないようにするために
どんなに注意していても、慣れている方でもネジ山を潰してしまうことはあります。なるべくナメないように、面倒でもきちんとネジ頭に合ったドライバーを使用する、特に回し始めは「回す力よりも押し付ける力を意識する」ということに気をつけましょう。
僕もよくやったしまうのですが、ナメ気味になったネジ頭をまた使うということをしていると、近い将来必ずネジ山を潰すことになります。
少しでも怪しいと思ったらすぐにネジを交換しましょう。
まぁ、あと2,3回位イケるかなー?HAHAHA・・・
こういうときは次に緩めようとしたときにナメるよ。こう思ったときが最後だよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
あなたがナメさせたネジは無事回りましたでしょうか。
という方法はすべての方法の手助けになるのでこの3つ×他の方法という感じで頑張ってみてください。
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